2562 / Fever (When In Doubt) 2LP

2562 / Fever (When In Doubt)

昨日に続いて 2562 が2011年に発表した通産3枚目のアルバム。

2562 こと Dave Huismans さんは一貫してテクノ的なダブステップを作り続けていたわけですが、今作もそれは同様。
しかしトラックの作りとしては、先行シングル(過去記事)で聴かせた抜けのいいドラムを中心としたもので、そのドラムが作り出すリズムの複雑さや重量感、そして一方ではテクノ的な質感や疾走感もあり、その双方が合わさる事で、単純なテクノとダブステップの足し算とは違う、独自のブレイクビーツになっていて非常に面白い。

Fever - 2562

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2562 / AQUATIC FAMILY AFFAIR (When In Doubt) 10″

2562 / AQUATIC FAMILY AFFAIR (When In Doubt)

今更もいいとこなんですが、 2562 が2011年に発表したシングル(本当は A Made Up Sound の後に書こうと思ってたんだけど間が空いちゃった)。

この人って前作『Unbalance』(過去記事)ではドラムンベースみたい、っていいうのは大げさにしても、ダブステップ勢の中ではかなり軽めのドラムの音を使っていたんですが、今作は生っぽい質感ながらも、抜けのよさと重量感が絶妙なバランスを保った音に変化していて、それがまず非常に気持ちが良い。

そしてそのドラムから生み出されるリズムも、若干タメの効いたどっしりとしたグルーヴを生み出しているのだけれど、そこに疾走感のある上モノを加えることによって、印象をほぼ真逆のものに変えているもの面白い。

また裏面の、より複雑なリズムを聴かせる “This Is Hardcore” も素晴らしく、今作は 2562 屈指の傑作ではないかと。

ちなみに今作は 2562 が新たに立ち上げたレーベルからの最初のリリースという事で注目度が高かったのか、あっという間に売り切れちゃった盤なんですが、音源自体は『Fever』に普通に入ってます。

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Herodias / Dance of the Seven Veils (Self Released) mp3

Herodias / Dance of the Seven Veils
http://www.cultofherodias.com/

ニューヨークのバンド Herodias が今年の5月に出したミニ・アルバム。
なんか夫婦でやっているバンドみたいで、奥さんがヴォーカルとピアノ、その他の楽器を旦那さんが担当している模様。

音の方はダウンチューニングで奏でられる遅い曲が延々と続く、所謂ドゥーム・メタル、その中でもフューネラル・ドゥームと呼ばれるものだと思うんだけど、音の重量感そのものはそれほどなく、その暗さはクラシックやオペラに近い歌唱を聴かせる女性ヴォーカルによるところが大きいので、良くも悪くもメタル的なものはそれほど意識せずに聴ける。

まぁ個人的にはちょっと間延びしすぎな感じもなくはないんだけど、雰囲気自体は悪くない。

あと私が落としたときにはフリーだったんだけど、今は有料みたい・・・。

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YARN / Остывший Бог (Nihil Art) CD

YARN / Остывший Бог (Nihil Art)
http://nihilart.ru/

これはロシアのアーティスト Satyrus Mortem さんが2010年に出した作品。

ブックレット見ると、ジャケット同様眠っている少女の写真が色々載っていて「うひゃぁ」って感じなんですが、音の方はそれほど極端なものではなく、ギターを使ったアンビエント/ドローン作品。
とはいってもノイズばりばりとかいう類のものではなく、ギターの甲高い不協和音をいくつか重ねながら、ゆらゆらと移り変わりゆく音世界は、なかなかに美しい(不安感を煽るものであるのは間違いないけど)。

Discogs 見ると単独作はこれ以外出してないみたいだけど、もうちょっと作品を聴いてみたい人である。

Like Drone Razors Through Flesh Sphere / At The Threshold Of Knowledge (BLACK MASS) CD

Like Drone Razors Through Flesh Sphere / At The Threshold Of Knowledge (BLACK MASS)
http://www.blackmassrecords.com/

スペインのアーティスト Like Drone Razors Through Flesh Sphere が2011年に出したEP(単独作としては未だ最新作のよう)。

この人は情報がなさすぎて普段どんな事やっている人なのか全然分からないんですが、とりあえず今作はピアノと電子音を使ったドローン作品。
雰囲気としては徹底的に暗く、ジャケットにも表れている禍々しさも色濃いのだけれど、ドローン特有の1音をひたすら引っ張る感じは控えめに、かといって安直なメロディに流れる事もなく、いい塩梅でピアノと電子音を絡めながら緊張感を持続させるので、思いのほか楽しめる。

まぁそうはいっても気楽に聴ける種類の音楽ではないのは間違いないのだけれど、この寒々しい感じはこれからの季節にいいんじゃないかしら。

Spectral Void / Beyond The Spectral Eye (Self Released) mp3

Spectral Void / Beyond The Spectral Eye

ブラック・メタル聴いていると自然とノイズやダーク・アンビエントの作品も引っかかったりしますが、これもそんな1枚(ファイルだから1個か?)。

っつうことで、ブエノスアイレスの Sveinbjörn Sterki によるプロジェクト Spectral Void のファースト・アルバム。

ここでは何度か書いたように、私は基本的にリズムのない音楽って苦手。しかし今作は前半でのノイズであったり、徹底して暗いアンビエンスであったりとか、ブラック・メタルとの親和性が高い要素で構成されて入るものの、そこから立ち上る音世界というものは、メタル的な暴力性とは違う、無味乾燥であるが故の、淡々とした悲しさとでもいうべきものになっていて、つまりはメタルとは似て非なる、でも根底ではつながっているような音になっていて、意外なほどすんなり入れた。

まぁそれでも、元々暗い音楽が好きだから、っていう前提があったのことだと思うけど、なかなかの良作かと。

ちなみに作者の Facebook 見ると婚約者とのラブラブ写真が上がっていて、音楽とのギャップがすごい・・・。

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