DFRNT / The Big Freeze (On The Edge) mp3

DFRNT / The Big Freeze (On The Edge)
http://dfrnt.co.uk/

DFRNT が2012年に出したシングルは、ロンドンのレーベル On the Edge から。

On the Edge って DFRNT がファースト・アルバム(関連記事)を出したレーベルでもあるわけですが、だからなのか1曲目の “Monday Morning” は、そのファースト・アルバムの頃を思わせる、ゆったりとしたベースとシンセが気持ちいい浮遊感のある曲。ただシンセの鋭角的な音はやはり最近の DFRNT のもので、それゆえ空間の隙間も多く、静謐な感じもあり、それまた心地よい。中盤辺りから入ってくる声ネタもいいアクセントになっている。

次の “The Big Freeze” はリズムこそドラムンベースっぽいもの音、全体の質感としてはアンビエントの要素が強く、世界観としては “Monday Morning” とそれほど変わらない。逆にいえばリズムが多少変わろうが、 DFRNT の世界観は変わらないという事でもあり興味深いし、『Actaeon EP』(関連記事)のときもそうだったけど、私は DFRNT のこの手の曲が一番好き。

3曲目の “Piston” は、四つ打ちのキックの上に歪んだ電子音が乗る、少し不穏ささえ感じる DFRNT には珍しいタイプの始まりながら、透明感のあるシンセが入ってきた瞬間、 DFRNT 以外の何者でもない曲になるのが面白い。
また Indigo による “Monday Morning” のリミックスも、原曲の雰囲気そのままに、金属的なドラムやパルス音を足していて気持ちいい。

今の DFRNT の好調振りがよく分かるシングルかと。

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DFRNT / EMOTIONAL RESPONSE (NU DIRECTIONS) CD

DFRNT / EMOTIONAL RESPONSE (NU DIRECTIONS)
https://soundcloud.com/nudirections

DFRNT こと Alex Cowles が2011年に出したセカンド・アルバム。

冒頭の “True” の鋭角的なシンセの音からして、柔らかさが目立っていた前作『METAFICTION』(関連記事)とは違う印象を受けるんだけど、リズム自体もダブステップの定型をギリギリ保ちながらも前のめりのものが多く、テクノ的な音作りのせいもあって、聴いた印象はほとんどテック・ハウス。

ただダブステップらしいベースの打ち出しの強さや、スネアのアタック感の強さはそのままなので、有無をいわせずこちらの体を揺らせるようなグルーヴがあり、その境界線にあるような音作りはやはり面白い。
また前作よりも使っている音色やリズムに幅がある分、作品の流れが感じられるのも良いし、彼の作品の中でもダンサブルな面が強く出ているというのも興味深い。

あと前作同様リミックスが収録されているんだけど、ドラムンベースに仕上げた ASC 以外、あまり代わり映えしてないのが残念(どれも良く出来てはいるんだけど)。

試聴

Dfrnt / Fading (Echodub) CD

Dfrnt / Fading (Echodub)
http://echodub.co.uk/

スコットランド出身のプロデューサー DFRNT こと Alex Cowles が2012年にリリースした3枚目のアルバム。
彼は EchodubCut という二つのネット・レーベルを主催しているのだけれど、今作は前者から(同レーベルから CD が出るのは初)。

DFRNT は2009年のファースト・アルバム『METAFICTION』(関連記事)の時点でテクノ的なダブステップの中でも、かなり踏み込んだ形でアンビエントの要素を取り入れていて、その浮遊感の強いダブステップは異彩を放っていましたが、そこから様々な変化や洗練を重ねた結果、今作ではダブステップ的なリズムが聴ける曲は半分ほどとなり、のこりは四つ打ちのダブ・テクノになっている。

しかしそれにより DFRNT の個性が薄れたのかといえばそんな事はなく、研ぎ澄まされたシンセの音を使い作り上げられた拡がりのある音響空間に、キックよりもベースを前面に出したリズムが溶け込む様は非常に気持ちよく、またアンビエントとダンスの境界を揺らめくような感覚も面白い。

ちなみにこのアルバムは作品のインフォが出てから、実際リリースされるまでかなり時間がかかったんだけど、 Indiegogo っていうクラウド・ファンディングで資金提供を募ったから、っていうのは今調べて初めて知った。実際の出資者の反応がどうだったのかは分からないけれど、その期待に十分足る傑作ではないかと。

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Dublicator / Spectrum (Entropy) CD

Dublicator / Spectrum (Entropy)
http://www.entropy-records.com/

明日を越えればきつかった年度末がやっと終わりますねぇ。いや、本当に終わるんだろうか・・・。

ということで今日も簡単に。

昨日に続きフランスのレーベル Entropy Records から2011年にからでた Dublicator のアルバム。

彼はハンガリー出身で、2006年から音楽制作を始めたらしいんだけど、名義が非常に多く、またそれに伴って作品数も多い(bandcamp でも色々公開してる)。

んで今作は、 Entropy Records からというのを抜きにしても、名義を見ればわかるようにミニマル・ダブ。しっかりと四つ打ちのリズムの入ったトラックは、ミニマル・ダブの定型をそれほど外れるものではないのだけれど、音の粒立ちがよく非常に気持ちがいい。

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grad_u / sequence (Entropy) CD

grad_u / sequence (Entropy)
http://www.entropy-records.com/

眠いので簡単に。

リトアニア出身のアーティスト grad_u が、フランスのレーベル Entropy Records から2011年に発表したアルバム。

Entropy Records って少し前に Mr. Cloudy のアルバムを紹介しましたが(関連記事)、ダブ・テクノ系のレーベルの中でもリリース数が非常多く、中には変り種もあったり寸ですが、今作もリズムがほとんどないアンビエント作で、そういった意味では異色。

ただミニマル・ダブでアンビエントというと、ただただ気持ちがいいだけなのかというとそんな事はなく、ノイズやドローンの要素を取りいえれた、比較的緊張感の高い曲が多く面白い。

まぁそれでもノンビートで80分はさすがに長いんだけど・・・。

V.A. / Ferro #00 (FERRO) Tape

V.A. / Ferro #00 (FERRO)
http://ferrotapes.bandcamp.com/

最近では音楽をデータで手に入れることが一般化した反面、物としての所有感の高いアナログの人気が復活しつつある、なんて話をよく聞きます。しかしその一方で、アナログでもデータでも、ましてや CD でもなく、カセットテープの人気というのもアンダーグラウンドを中心に未だ根強く、ベルリンのレーベル Ferro も、リリースはカセットテープのみというレーベル。
Ferro は今作が初リリースという事で、レーベルに関する情報がほとんどないのだけれど、ダブ・テクノをリリースするレーベルみたい。

ちなみにカセットテープって、自分の中ではハードコアやブラックメタル、実験的なエレクトロニカやノイズ方面の人たちに支持されてるフォーマット、という印象があるんですが、テクノでカセット・リリースって非常に珍しい気がするんですがどうなんでしょう。カセットテープだとアナログみたいに低音の伸びがいいとかあるんでしょうか。

まぁいい、話がそれた。

Basic Channel がミニマル・テクノとダブを融合させて以降、様々なレーベルやアーティストがその方向性を受け継いでおり、今でも Silent SeasonEntropy RecordsGhost Sounds などが精力的にリリースを重ねていますが、そんな中にあって、この Ferro というレーベルが一際個性的、とまではいかないものの、なかなかに面白い音を出している。

今作は6組のアーティストが参加したコンピレーションになっていて、ほとんどがリリース経験のあまりないアーティスト。そして音の方はというと、当然のようにミニマル・ダブながら、所謂ダブ的なディレイを効かせた、音の輪郭をぼやけさせたような音響は控えめで、むしろテック・ハウス的な軽快さや、透明感のある音が目立っている。その為この手の音を形容するときによく使われる、「深い」という部分では若干物足りないものの、すっきりとした音作りは非常に聴きやすい。

また曲毎に聴いても、軽快なキックとハンドクラップに、低音のノイズが交わり混沌を生み出している Mount Wishmore Unlimited の “S.B.I.” 、形態としてはいかにもなミニマルダブながら、ひたすら磨かれたような丸く柔らかな音作りが非常に気持ちがいい Zzzzra の “Anandamide” 、 Akufen を思わせるようなシャッフルするリズムとダビーな上モノとの絡みが面白い Basicnoise の “Procyon” など非常に充実している。

正直こんなリリース形態で一体いつまで続くのやら、って感じがしなくもないんだけど、頑張ってリリース重ねて個性を磨いていってほしいレーベルです。

あともうすぐ出る次作は、よりモクモクっつうかダブダブで、これまた良さそう。

Cristian Vogel / Enter The Tub (Shitkatapult) mp3

Cristian Vogel / Enter The Tub (Shitkatapult)
http://www.shitkatapult.com/

90年代初頭から活動しているドイツのプロデューサー Cristian Vorgel が2012年に発表したシングル。

Cristian Vorgel っていいますと、90年代に実験的なテクノを精力的にリリースを重ねていた人なんですが、2000年代入るとリリースペースがとたんに落ちて、最近では Snork Enterprises なんていう意外なレーベルからシングル出した、っていうくらいしか印象に残っていません。
なので Super_Collider で共に活動していた Jamie Lidell がヴォーカリストとしてある一定の評価を得ているのに比べると、ずいぶん地味になっちまったなぁという感じなんですが、 Shitkatapult という、これまた Cristian Vogel とはあまり結びつかなそうなレーベルから本作はなかなかに面白い。

1曲目の “Enter The Tub” がいきなりダブステップなんでかなり意外なんですが、音自体はそれほど太くないものの、引きずるようなベースラインの存在感が大きく、また彼らしい鋭角的なノイズが散りばめられてはいるんだけど、全体としてはどことなくアシッドっぽいという、なんとも独特な曲。
続く “Lucky Connor” もダブステップを基調としているものの、 Cristian Vorgel らしいノイズが目立つ分、従来の印象に近くはあるんだけど、それでも彼がダブステップのリズムに手を出したというのはかなり意外。

そして残りの2曲 “Deconstructions” と “Voidster” は攻撃的なダブ・テクノでこれまた方向性としては意外。まぁ両方ともダブつながり、と考えればそれほど以外でもないのかもしれないけど、そもそも Cristian Vogel にダブのイメージがなかったので、この方向性は興味深いし、付け焼刃ではない完成度と個性を持っているのも良い。

この後に出たアルバムは買い逃したまんまなんだけど、これは聴いてみたほうが良さそうだ。

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私立恵比寿中学 / 梅 (DefSTAR) CD

私立恵比寿中学 / 梅 (DefSTAR)
http://official.stardust.co.jp/ebichu/index.html

アイドルで恵比寿っていいますと、私なんかはまず恵比寿マスカッツが浮かんできて、 Rio 可愛いよなぁ、いやいや希崎ジェシカも好きだぜ、とか思ってしまうんですが、最近ではこのグループになるんでしょうか。

ということで、グループ名どおり10代半ばの女の子9人による私立恵比寿中学の、メジャーからは3枚目となるシングル。

アイドル、と一言で書いても、カリスマ性や神秘性などで孤高の立ち位置を築く人もいれば(最近はこの手の人は少ないのかな)、親しみやすさを前面に出してファンとの距離をぐっと近づける人たちまで(こちらの代表格はやっぱり「会いに行けるアイドル」AKB48 ですかね)、色んな人たちがいるわけですが、そこで親しみやすさを選択した場合、その手段として笑いの要素入れるというのは、今や一般的な一つの手段なんでしょう。

んで、今作の表題曲である “梅” は、高速キックの上で勇壮なシンセが鳴るという扇情的なトラックの上に、躁鬱状態とでもいえばいいのか、感情が乱高下しているようなヴォーカルが乗っていて、その有様はほとんど音楽である事を端から放棄しているようにも思えて、私には曲というよりは寸劇に近いものに感じる。

なので普段テクノとか聴いてる耳からすると相当にきついんだけど(だったらジャニーズもそうだろう、と言われたらそうですが、まぁ慣れなんだろうなぁ)、何回か聴くうちに耳から離れなくなるのも事実で、ある種の炎上マーケティングに近い面白さがあるのも否定できない。
まぁこれで私立恵比寿中学のファンになったかというと、絶対にそんな事はないんだけど、少なくともこのグループの名前を忘れる事は当分なさそうだ。

カップリングの “頑張ってる途中” はちょっと切なげな応援歌、もう1曲の “パクチー” は意味のない歌詞を元気に歌うライブ映えしそうな曲で、両曲とも悪くない。

ちなみに今作を聴いたときに、なんかももクロみてぇだなぁ、と思ったんだけど、彼女らはももクロの妹分グループなんだってね。しかも表題曲の作詞作曲は普段ももクロに曲提供している人で、最近名前をよく目にするヒャダインこと前山田健一なんだとか。ちょっとこれ聴く限りだと、ヒャダインという人がなんでこんな評価されてるのか分からねぇなぁ・・・。

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Roger Robinson / Contemplate Mixtape (Self Released) mp3

Roger Robinson / Contemplate Mixtape
http://www.rogerrobinsononline.com/

King Midas Sound のメンバーである Roger Robinson が、2013年3月に発表したミックステープ。
King Midas Sound ってリミックス・アルバムを持っているだけなのでそれほど詳しくはなくて、The Bug こと Kevin Martin のプロジェクト、って位の印象しかないのだけれど、この Roger Robinson もスポークンワード出身で、それなりにキャリアがある人みたい。

そんなヴォーカリストというよりは詩人といった感じの Roger Robinson の久しぶりのソロ作となる本作は、Ryuichi Sakamoto and Alva Noto や William Bassinki などの既発曲に、自身の声をのせたもの(ちなみに同じく King Midas Sound のメンバーである Kiki Hitomi も同様のミックステープを昨年発表してるけど、なにか申し合わせたのかしら)。

今作は Ryuichi Sakamoto and Alva Noto の曲が2曲使われているものの、それ以外は違うアーティストによるもの。しかしどの曲でも共通しているのはピアノ等の鍵盤楽器が基調になっているということで、そこに微細なエレクトロニクスやノイズが絡んで描き出す世界は非常に静謐なもの。

そしてそこに乗る Roger Robinson のヴォーカルは、お世辞にも巧いといえるようなものではないのだけれど、彼の揺らめくようなか細い声は、その世界観を壊すことなく寄り添っていて、非常に心地よい。
また世界観自体はどの曲も変わらないものの、ほとんど囁くようなヴォーカルの “Iano” や “The Garden of Brokeness” 以外にも、はっきりとした歌に近い “Replica” や “Ode To Gill” みたいな曲もあり、作品全体として強弱のある流れになっているので飽きずに聴ける。

4月に EP 、8月にアルバムを出すようなので、そちらの方も楽しみだ。

The Sass / Love, Fear & Fantasies (Self Released) mp3

The Sass / Love, Fear & Fantasies

Los Angeles のシンガー The Sass が2012年11月に発表したミックステープ。
この人に関してはほとんど情報がなくてよく分からないんだけど、28歳という年齢を考えると、何かしらキャリアのある人なのかもしれない。とはいえこの名義では今作がデビュー作。

揺らめくような電子音に導かれ、 The Sass の柔らかな歌声が入ってくる “Intro feat. XO” で始まる本作は、有体に書いてしまえば今どきのアンビエント R&B 。しかし透明感というものが前面に出たものが多いこの手の音にあって、 Saas は非常に温かみのある声を持っていて、それゆえにトラックの持つ浮遊感とは裏腹に、全体としては旧来の R&B やソウルに近いものになっていて面白い。
また歌い手としてあまり技巧的なタイプではないのもあって、最近よく聞く「インディーR&B」という言葉がしっくりくるものになっている。

正直 Sass が魅力的な歌い手か、と問われると微妙ではあるんだけど、作品自体はそんな彼の歌というものを理解した作りになっている良作です。

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Ruddyp x Bear//Face / Ruddyp x Bear​/​/​Face Split (Self Released) mp3

Ruddyp x Bear//Face / Ruddyp x Bear​/​/​Face Split

アメリカの Ruddyp と、イギリスの Bear//Face という、二人のビートメイカーによるタイトルどおりのスプリット盤。
とはいっても各1曲ずつしか収録されておらず、さらに両曲とも A$AP Rocky のリミックス。

まず Bear//Face による “Long.Live.A$AP [Bear//Face Bootleg Edit]” 。 Bear//Face という人はベルファスト出身の19歳。今作では細かい粒子の靄がかかったような音作りと、原曲でのコーラスを活かした幻想的なリミックスに仕上げながらも、底から突き上げるようなベースと変質的に鳴らされるハイハットで高揚感も生んでいて素晴らしい。

それに比べると Ruddyp による “PMW (All I Really Need) [Ruddyp Bootleg Edit]” は原曲との違いがあまりなくてイマイチかしら。音作りを変えたりシンセを加える事で、原曲の印象をほとんど変えずに軽くしている、という点では面白いんだけど。

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Ta-ku / Make It Last EP (Live For The Funk) mp3

Ta-ku / Make It Last EP (Live For The Funk)
http://www.liveforthefunk.com/

オーストラリアのビートメイカー Ta-Ku が2013年1月に発表したフリーの EP 。

彼は影響を受けたアーティストとして J Dilla の名前を挙げていたり、Nujabes へのトリビュート作を発表したりしているんだけど、じゃぁ今作はサンプリングを基調としたヒップホップなのかというとそんな事はなく、所謂トラップと呼ばれるもの。

カットアップされた TLC のヴォイス・サンプルと、扇情的なシンセが絡み合う “Brokeas” 、浮遊感のあるトラックとゲスト参加した JMSN のヴォーカルが抜群の相性をみせる “Make It Last” 、4分強という時間の中でいくつもの展開を聴かせる “Tell Me Twice ” 、重たいリズムの上で R&B ヴォーカルが映える “Sweat Like Keith ” と、この手のにありがちな過度に盛り上げる感じがないので落ち着いて聴ける。

曲数は少ないけど充実した作品だ。

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CD5枚、CDS1枚、12インチ3枚、ファイル10

Deadbeat / The Infinity Dubs, Vol. 1Petre Inspirescu / fabric 68burial / truant嵐 / Callingパブリック娘。 / 初恋とはなんぞやBES from Swanky Swipe / EPSaucepan JamsVLAD CAIA / SWAN LAKEmelchior productions ltd presents: family of love / dysfunctional epBES from SWANKY SWIPE / BLACK SWAN 4Luciano / CachaiJUN YAMABE / CCCV.A. / Think And ChangeBlack Autumn / The Advent OctoberNORIKIYO / 断片集David Bowie / The Next DayKryptic Minds / Namaste EPLucy & Silent Servant / History SurvivorsMartyn / Newspeak EP

Deadbeat / The Infinity Dubs, Vol. 1
Petre Inspirescu / fabric 68
burial / truant
嵐 / Calling
パブリック娘。 / 初恋とはなんぞや
BES from Swanky Swipe / EP
Gerry Read / Saucepan Jams Part 1
VLAD CAIA / SWAN LAKE
melchior productions ltd presents: family of love / dysfunctional ep
BES from SWANKY SWIPE / BLACK SWAN 4
Luciano / Cachai
JUN YAMABE / CCC
V.A. / Think And Change
Black Autumn / The Advent October
NORIKIYO / 断片集
David Bowie / The Next Day
Kryptic Minds / Namaste EP
Lucy & Silent Servant / History Survivors
Martyn / Newspeak EP

今月買ったやつ。去年も同じような事書きましたが、ストレスに比例して枚数が増えている・・・。

Elijah Blake / Bijoux 22 (Self Released) mp3

Elijah Blake / Bijoux 22
http://www.elijahblake.com/

ドミニカ出身のシンガー Elijah Blake が2012年12月に発表したミックステープ。
私はこの人の名前を今作ではじめて知ったんだけど、以前は Redd Stylez という名義で活動していて、なんと Usher “Climax” のソングライターなんだそう。

っつうことで今作も当然のように甘々な R&B 。メロディはよく書けてるし、ファルセットを多用したヴォーカルも伸びやかで気持ちよく聴ける。ただトラックの方が今どきのアンビエントっぽい感じとも、オーソドックスな R&B ともつかない感じで、よく云えば聴きやすいんだけど、ちょっと中途半端で没個性な感が否めない。
結局生の質感の強いトラックの上でスッキリとしたメロディを歌い上げる “X.O.X.” (Common が参加してる)が一番よかった。

Wolfgang Voigt / Rückverzauberung 6 (Magazine) mp3

Wolfgang Voigt / Rückverzauberung 6 (Magazine)
http://www.magazine.mu/

Mike Ink とこと Wolfgang Voigt が2012年に出したシングル。

2010年前後から活動を活発させてからの Wolfgang Voigt は実験的な側面が非常に目立つようになっており、中でもピアノを使ったものが多いですが、今作もそんな感じ。
ピアノの低音だけを切り取ったようなドローンと、オペラのものと思われるヴォイスサンプルで不安を煽ると同時に、うっすらと降り注ぐ陽光のように美しいシンセという二重構造のアンビエントな1曲目。これまた気味悪く引き伸ばされたヴォイスサンプルと不規則に鳴るピアノが妖しい2曲目と、どちらも悪くはないんだけど、正直何度も聴きたくなるような曲ではない。
それらに比べると3曲目は、上モノの感じは先の2曲と変わらなかったり、12分という長尺だったりはするものの、四つ打ちのキックが入っているので、これだけで大分聴きやすい。

ちなみに昨年の年間ベストには、今作を入れているところが結構あったのよね。それだけ評価が高かったという事なんだろうけど、ダーク・アンビエントとかモダン・クラシカルの流れなんだろうか・・・。

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Gatekeeper / Atmosphere Processor (Apple Pips) mp3

Gatekeeper / Atmosphere Processor (Apple Pips)
https://www.facebook.com/Apple.Pips.Recordings

Appleblim が主宰するブリストルのレーベル Apple Pips から、2012年に発表された Gatekeeper のシングル。
Appleblim といいますと、 Shackleton と共に Skull Disco を運営していた人物であり、 Gatekeeper も Skull Disco からのリリースがあることから Shackleton 周辺っていう括りで語られる事が多い人。

ということは今作も Shackleton みたいなドロドロ系なのかというとむしろ逆で、 “Atmosphere Processor” なんかは前のめりに変則的なリズムを刻むドラムにパーカッション、そこに空間を切り裂くような鋭いシンセの音が入ってくるという、テクノ的な疾走感をもった曲。この手のやつってベースがおざなりになって軽くなる事が多いんですが、これはきちんとタメの効いた重たいベースで非常にかっこいい。
それに比べるともう1曲の “Let Us In” はダブステップの基本に近い感じではあるんだけど、リズムは十分変則的だし、ダブ的な音響が気持ちよかったりと、これまた良い。

この人は作品の数がイマイチ少ないんだけど、それでもこれだけの作品を出されれば文句もない。

Atmosphere Processor / Let Us In - Single - Gatekeeper

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Commodo / Northern Soul EP (Deep Medi) mp3

Commodo / Northern Soul EP (Deep Medi)
http://deepmedi.com/

DIGITAL MYSTIKZ の MALA が主宰レーベル Deep Medi から、シェーフィールドのプロデューサー Commodo が2012年に出したダブルパック(なんだけど私はデータで購入。ダブルパックだとアナログとデータの値段の差が如実に出るのでねぇ)。

Deep Medi っていうと変化の激しいダブステップの中でも硬派なレーベル、という印象ですが、今作も非常に王道感のあるフロア映えしそうなダブステップ。
ただタメの効いたベースと跳ねるスネア、っていうダブステップの基本を抑えつつも、どの曲も細かいパーカッションなどでグルーヴを変容させていて面白い。

Commodo - EP - Commodo
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YøR / Modern Slaves of Contemporary Contexts EP (Purple Maze) mp3

YøR / Modern Slaves of Contemporary Contexts EP (Purple Maze)
https://soundcloud.com/purplemazemusic

オランダのレーベル Purple Maze から、詳細不明のアーティスト YøR が2012年に出したシングル。

たゆたうような上モノと甲高いパーカッションでゆったり始まったかと思うと、痙攣するようなベースラインが入ってきて以降、どんどん混沌とした色合いが増していく “ABCM” 、輪郭がぼやけたような音作りの中、ダブステップの影響も感じさせる変則的なリズムを聴かせる “Dystopia” 、淡々としたリズムの上で縦横無尽に鳴る薄いノイズが覚醒的な “Fear and Desire” 、揺らめく上モノの浮遊感で延々と引っ張る “Phaedra’s Love” と、どの曲も地味ながら完成度が高い。

ロウなミニマル・ハウス作る人としては、久しぶりに出てきた面白い人じゃないかしら。

Modern Slaves of Contemporary Contexts - EP - Yør

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Bruno Pronsato / The Make Up the Break Up (The Song Says) mp3, 12″

Bruno Pronsato / The Make Up the Break Up (The Song Says)Bruno Pronsato / The Make Up the Break Up (The Song Says)
http://thesongsays.com/

シアトル出身のプロデューサー Bruno Pronsato が自身のレーベルから発表した2009年の作品。
デジタルだと38分が組み曲的に7分割されているんですが、アナログだと12分強の曲が2曲になっています。

今作は2008年の大傑作『Why Can’t We Be Like Us』(関連記事)の後の作品だけにどうかと思っていたんですが、今作もまた期待通りの傑作になっています。

基本的な方向性としては『Why Can’t We Be Like Us』とそれほど変わらず、生楽器の要素を活かしたミニマル・テクノ。全編で鳴る柔らかなキックと乾いたスネア、ハンドクラップが緩やかにグルーヴを紡ぎ、その上で様々な音が立ち上っては消えていくというもの。中でもオリエンタルなギターやヴォイス・サンプルが目立っていて、より生楽器的な要素が強くなっているのが特徴なんだけど、やはり素晴らしいのはリズム。
上記したキックとスネアの絡みだけでもずっと聴いていたい位気持ちがいいんだけど、絶妙なシンバルワークで曲に変化をつけているのも素晴らしい。

今聴いても十分刺激的な作品です。

The Make Up The Break Up - Bruno Pronsato

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authentic / kill the germs EP (Skunk Gelato) CDR

authentic / kill the germs EP (Skunk Gelato)
https://soundcloud.com/skunkgelato

2003年に千葉県出身の authentic がカセットでリリースしたデビュー作を、2009年に CD で出しなおした盤。

authentic っていいますと、 8th Wonder 周辺のトラック・メイカーとして知られ、サンプリングをベースとした無国籍なブレイクビーツが特徴ですが、その個性は今作の時点でほぼ確立されている。

管楽器によるオリエンタルな調べに導かれ(何の楽器か分かりません・・・)、スクラッチや三味線が入ってくる “Intro” に始まり、物憂げなアコギが印象的な Nejel Mongrel 参加曲 “Symphony of Migrant” 、ゆったりと流れるノイズが幽玄な空気を作り出している “Life is Curious” 、ピアノとドラムが絡み合い絶妙なグルーヴを生んでいる “Eleven Clouds” など、どの曲も authentic らしいアイデアに満ちていて非常に面白い。

この人は日本のトラック・メイカーの中でもかなり好きな方なんだけど、最近名前を全然見なくて残念。まぁそれをいったら 8th Wonder 周辺ほとんどなんだけど・・・。

試聴

V.A. / hub solo & collabo 2006-2008 (op.disc) 2CD

V.A. / hub solo & collabo 2006-2008 (op.disc)
http://www.opdisc.com/

最近仕事の方が忙しくなってきて、全然音盤消化する時間がなくてネタが尽きてきたというか、更新するのが本気で辛くなってきたので、過去盤引っ張り出しての軽めの音盤紹介が続くと思います。

ということで東京のレーベル op.disc が2008年に発表した2枚目のコンピレーション。

2005年に発表された1枚目のコンピレーションは、それまでに発表されたシングルの曲を、単独作と共作に分ける形で収録していましたが、それは今作も同様(前作は1枚組みだったのでディスクが分かれていたけど、今作は前半後半で別れてる、っていう違いはあるけど)。ただ前作が比較的名の知れたアーティストが多かったのに対して、今作は Akiko Kiyama や ditch など若いアーティストが多く、そういった意味では現在の op.disc の方向性の原点ともいえるものになっている。

内容の方はというと、ミニマルと呼ばれる音楽の中でも、さらに素っ気ない曲が目立った前作に比べ、今作は比較的音数の多い曲が多く、多少は聴きやすくなっている。ただもちろん分かりやすい歌メロがあるだとか、派手な展開だとかはないのだけれど、様々な音をカットアップしたような Nap の “Sbx” を筆頭に、ユーモアの感覚があって面白い。

またそのコンピよりも聞き物なのが、 Den がレーベル音源のみを使用したミックスを収録した2枚目。
ミニマルというのがレーベルの主題の一つになっているので、上記したようにリリースされる曲は基本的に分かりやすさが排除された素っ気ないものが多いのだけれど、ミックスされる事によって単体では感じられなかった面が色々と聴こえてきて面白いし、同時にこのレーベルの機能性の高さも実感できて、単純にミックスとしても秀逸。
この後に出た3枚目のコンピにはミックスが付いてなかったんだけど、またこういうのが聴きたいわん。

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KOMPONENTE / Slow Song (Biatch Corp) mp3

KOMPONENTE / Slow Song (Biatch Corp)
http://www.biatchcorp.com/

ニューヨークを拠点にするレーベル Biatch Corp Recordings から、ウクライナのプロデューサー Komponente こと Vyacheslav Gura さんが2012年に出したシングル。

水面に落ちる水滴のような繊細な音で鳴るキックと、そこから広がる波紋のような柔らかな上モノのミニマル・ハウス “Slow Song (original mix)” がまず出色。軽やかなパーカッションで浮遊感を演出しつつ、その隙間から立ち上っては消えていくピアノやシンセが非常に美しく、思わず聴き入ってしまう。クラブ向けの曲では決してないんだけど、この完成度の前では文句もない。
また “Shambala (original mix)” と “Dancing Days (original mix)” は低音のきいたリズムが鳴っているものの、これまた美しいミニマル・ハウス。両曲共に淡い色調の地味なモノながら、変則的に鳴るシンセやパーカッションなど、小技がきいていて飽きさせない。

初めて見る名前だったんだけど、予想以上の良作でした。

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AK-69 / The Independent King (MS Entertainment) CD

AK-69 / The Independent King (MS Entertainment)
http://www.ak-69.com/

以前の更新頻度が低い時って、毎日更新なんかしたらすぐに紹介する音盤が尽きてしまうんじゃないかと思ってたんだけど、毎日更新を続けて4ヶ月半、紹介していない音盤が溜まる一方なのは何故なんでしょうか。以前と比べてそんなに買ってるつもりはないんだけど・・・。落としすぎ?

っつうことで、上の文章とは全く関係ありませんが AK-69 が2013年1月に出したアルバム。

今作はニューヨークでの8ヶ月間の武者修行の成果、っていうことになるんでしょうが、基本的な方向性としては前作『THE RED MAGIC』(関連記事)と同じ。派手なトラックの上で前のめりにラップするというハーコー路線(今作の方が若干暗いかな)。ただアルバムが前作と違うのは、というかより進んだのは、 AK-69 がメロディを歌う場面が非常に増えたこと。まぁそれ自体は先行シングル『SWAG WALK』(関連記事)の時点である程度予想は出来たんだけど、ここまで歌の比重が増えるとは思わなかった。
で、その歌なんですが、彼は元々よく通る声しているというのと、日本のラッパーの中では音程もそれなりにとれているので、存外悪くない。
ただメロディのパターンが非常に少なくて、またラップの方もフローにそれほど幅のある人ではない為に、結果的にどれもヴォーカルが同じように聴こえてしまう。

まぁそれは言い換えると、ヴォーカルが変化に乏しい分、トラックの良し悪しが分かりやすい、ともいえるんだけど、ダブステップっぽい展開が耳をひく “THE INDEPENDENT KING” 以外、特に気になったものがなくて残念(結構期待してたんだけど)。

ということで、個人的に良かったのは、引きのトラックで AK-69 のラップ立てている “Konayuki” と、ちゃんと歌ものしてる “ONE” かしら。この人のフロウだったらもっとトラックはシンプルでいいとも思うんだけど。

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V.A. / ModernismuseuM / MMegaplekz (Mordant Music) mp3

V.A. / ModernismuseuM / MMegaplekz (Mordant Music)
http://www.mordantmusic.com/

イギリスのレーベル Modant Music が2011年に発表したレーベル・コンピ。

多分ほとんどの人にとってこのレーベルは Shackleton がリリースしてた、くらいの印象しかないんだろうけど、ダブステップの枠にとらわれずなんとも奇妙なエレクトリック・ミュージックを量産していて非常に面白い。

そしてそれはこのレーベルコンピでも同様で(まぁほとんどレーベルを主催する MORDANT MUSIC の曲なんだけど)、8ビートを逆回転させたような “nhabotuA ehT fO ediS kraD” に始まり、揺らめくようなオルガンと乾いたドラムが印象的な “Shapes And Hills” 、ノンビートのノイズが鳴る前半から変則的な四つ打ちに流れる SHACKLETON の “Handle” 、美しいアコギの調べとヴォイス・サンプルの組み合わせによる “Obituaries” など様々なタイプの曲がゆったりとミックスされていて、なんとも奇妙な音世界を作り上げている。

全41曲4時間以上という膨大なボリュームであったり、はっきりとしたビートやメロディがない曲が多いので、集中して聴くにはなかなか辛いタイプの作品ではあるのだけれど、聴くたびに発見のある魅力的な作品です。

Modernismuseum - Various Artists

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