G.F.B. / Different Shades of Grey

G.F.B. / Different Shades of Grey
http://www.notthebizzle.com/

1986年産まれの白人ラッパーの2枚目のフリーダウンロード・アルバム。

彼は元々バンドなどもやっていたようで、今作にはミクスチャー・ロックのような曲や弾き語りの曲があって、その2曲が異彩を放っていはいるものの、それ以外は比較的オーソドックスなヒップホップ/グライムで、そのどれもが悪くはないものの、どうもラップとトラックの噛み合わせが悪くて、グルーヴに欠けるのよね。

そのせいなのかどうなのか、結局アカペラの “Still Spittin'” が一番好きかな。

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Guns N’ Roses / Chinese Democracy (GEFFEN) CD

Guns N' Roses / Chinese Democracy (GEFFEN)
http://web.gunsnroses.com/

いつの間にか Guns N’ Roses が来日したんですってね。ライヴの出来の方はどうだったんでしょうか。
ということで、2008年発売された Guns N’ Roses 17年ぶりのアルバム。

このアルバムに関しては、世間的にはひたすら期待値だけが上がっているような状態だったので、その中きちんと作品を出したことはある意味えらいと思うんだけど(まぁ原因は完全に自分達だけどね)、内容的には凡庸なアメリカン・ハードロック。

私は衝動を重視した『Appetite For Destruction』よりも、完成度を重視した『Use Your Illusion』の方が好きな人間なのでまだ聴けるが、未だにこのバンドにロックン・ロールを期待している人からすれば辛い内容だろうし、このアルバムを Guns N’ Roses の作品たらしめているのは、良くも悪くも Axl Rose の声だけだということを痛感する。

しかもこれで世紀の駄盤だというのなら笑いのネタにでも出来るのだが、これが意外に聴ける作品というのも困りもので、それゆえにやはり凡庸な作品だといわざるを得ない。

ガンズ・アンド・ローゼズ - Chinese Democracy

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DJ GEORGE / THE Z -BEST OF ZEEBRA- (PONYCANYON) 2CD

DJ GEORGE / THE Z -BEST OF ZEEBRA- (PONYCANYON)
http://blog.livedoor.jp/djgeorge305/

Zeebra 関連の音源を DJ GEORGE がミックスした2枚組み。

昨年の20周年を記念したベストが3枚組み、そして今作には50曲収録という事で、かなりの曲がかぶってるんだけど、それほど明確に分かれているわけではないものの、1枚目が ZEEBRA のハードな面、2枚目が彼の華やかな部分が強く感じられる選曲になっている。

まず1枚目。ほとんどの曲が ZEEBRA がダミ声でガンガン押すタイプの曲ばかりで、正直ミックスとしては抑揚に欠けるんだけど、機能性にこだわる ZEEBRA だけあって、改めて聴いてもトラックの質が高い。そしてだからこそ、外国のラッパーと絡んだ曲でもトラックに違和感がなくて、そこはやはり流石です。

でも今作で面白いのは2枚目で、ほとんどの曲がシンガーと絡んだ曲なんだけど、最近自身が歌に寄ったラップをするラッパーは増えたけど、こうやってラップの部分を崩さずに歌手とがぶり寄って組める人って日本だとまだ少ない気がするんですよね。要はきちんとちゃらいのやれる人がいない。

そういった意味で ZEEBRA には抜群に上手さを感じるし、また同時に FIRSTKLAS が短期で終わってしまったのは改めて残念に思う。こういうポップの土壌で良い仕事する人がたくさんいたら、今の状況というのはまた違ったと思うんだけどね。

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GummiHz / Sleepless Nights (Mobilee) mp3

GummiHz / Sleepless Nights (Mobilee)
http://mobilee-records.de/

確かあれは1年位前だったか、「ミニマルのディープ・ハウス化」なんて事がよく云われておりまして(もうちょっと前だっけ?)、そのときよく名前が挙がっていたのがこのドイツのレーベル Mobilee Records だったんですが、私からすると Mobilee っていうといかにもミニマルな暗黒ビートを鳴らす代表レーベル、みたな印象が強かったので、その意見に関しては当時かなり疑問でした。
しかし Mobilee の配信のみのリリースとなる Gummihz こと Alexander Tsotsos のアルバムは、「ミニマルのディープ・ハウス化」なんて通り越し、まんまハウスになっていて軽く驚く。

以前彼の音源を Mobilee のコンピで聴いたときは、このレーベルらしいディープ・ミニマルだったのだけれど、今作では1曲目の “Love Call” から王道感のある歌モノで、続く “Sunshine Dub” もストリングスと上モノの感じがニューヨーク・ハウスっぽい。これ以降もテクノらしい硬い音はあまり使われず、その柔らかさはハウス的な印象を強めている。

しかし今作がまんまハウスなのかというとそんなこともなく、ベースよりもキックがグルーヴを形作ってるところなどはテクノの語法を感じるし(単純すぎますか)、そのキックの音もそれほど重くないので、こちらに何かを強要する感じがないのも聴きやすくて良い。

どっちつかずと云ってしまえばそれまでだが、ダンス・ミュージック好きならどんなタイプの人でも聴きやすい作品かと。

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GReeeeN / 塩、コショウ (NAYUTAWAVE) CD

GReeeeN / 塩、コショウ (NAYUTAWAVE)
http://www.greeeen.net/

このブログに対するモチベーションはイマイチ上がらないものの、先月の最初のほうは頑張って更新したんですが、結局後半は息切れしちゃったので、今月はちょっとスタイル変えてゆるりといってみようかと思います(まぁいつも緩いけどね)。

ということで、売り上げ的にみれば間違いなく今年を代表する作品である GReeeeN のメジャー3枚目のアルバム。

昨年末に出た Zeebra の自伝に、最近「大丈夫」っていう歌が多いけど「大丈夫」と言わなきゃいけないということは大丈夫じゃないということだろう、みたいな事が書いてあって、それは確かにその通りなのだろうし、またその手の応援歌じみた歌は辟易するほど世の中に溢れている。
そしてこの GReeeeN というバンドの歌も、大別すればその手の応援歌になるのだろう。

しかしこの『塩、コショウ』を聴いてみると(因みに私は彼らの作品をまともに聴くのは初めて)、とにかく浮かんでくるのは彼らの屈託のない笑顔なんですよね。そう、彼らの発する音はとにかく屈託がない。多くの曲で歌われる未来に対する希望であったり、周りの人に対する思いやりであったり、また今この時という時間を楽しもうという気持ちであったり、そうやって種類は違えど、どんな曲であってもそこに込められた彼らの思いはどれも真っ直ぐだ。しかし同時に、そこかしこにちゃんと大人としての視点も感じられて、その真っ直ぐさというものは、子供じみた純粋性ではなく、彼らの人間的な資質によるものだというのが分かる。

そしてその真っ直ぐさをのせたメロディも、非常に感情的なものながら、それを歌うヴォーカルはあまり感情を込めすぎることがないので重くならないし、また同時に感情的な隙間があることで、聴き手が思い出で補完する余地があるのだろう。

まぁ以前書いたようにメロディのパターンはやっぱり少ないかなとは思うんだけど、メンバーがヴォーカルを分けあうことで程よく印象を変えているし、今作の「良い奴」振りからすると、そんなことは些末な問題に思える。

とにかく個人的には GReeeeN に対する印象がガラリと変わった。良いアルバムです。

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GIRL NEXT DOOR / Seeds of dream (avex) CD

GIRL NEXT DOOR / Seeds of dream (avex)
http://girlnextdoor.jp/

GIRL NEXT DOOR の、昨年のアルバム(過去記事)以降では初となるシングル。
一応アルバム出した後なんで、多少は音楽性に変化があるのかなぁなんて思ってたんだけど、そんなものは当然のようにあるわけもなく、それにデビューしてまだ1年くらいなんだから、そんなに早くは音楽性も変わらないか、ってな感じで、いつも通りのエイベックス打ち込み歌謡。

表題曲の方はアイスのCMで流れているので聴いた人も多いかもしれませんが、ヴァースからコーラスへの展開がプログレもびっくりな強引さで、その無理やり加減が逆にエイベックスっぽくて、なんだかほっこりする曲。しかし曲の頭からけっこうでかい音でキックがなるんだけど、それがサビになっても全く音圧下げないのはものすごくエライ!

カップリングの “Reasons for tears” は、バックのトラックが四つ打ちじゃなくてブレイク・ビーツになっているせいか、いつもの直情的な感じが削がれちゃってイマイチ。

あとの残りのリミックスは、このユニットの別な側面を見せるというものではなく、エイベックス的な音のバリエーションでしかないんだけど、 “ESCAPE (ice cream mix)” はなかなか面白く、ヴォーカルを掻き消すように馬鹿でかく鳴らされるハットとキックがこれまたステキな佳曲。

このユニットは毎回金太郎飴のような音なので、いい加減飽きるかと思ったんだけど、意外とまだいけそうですね。まぁ世間的にはそろそろ厳しい感じもするが、果たして・・・・・。

Girl Talk / Feed The Animals (Illegal Art) mp3

Girl Talk / Feed The Animals (Illegal Art)
http://illegalart.net/

アメリカ出身の Gregg Gillis さんのソロ・プロジェクト Girl Talk が昨年夏に発表した4枚目のマッシュアップ・アルバム。
私はこの Girl Talk という人はよく知らないんだけど、 In Rainbows の『In Rainbows』(過去記事)と同様言い値でダウンロードできるというので聴いてみた盤です(因みに0ドルで落とした)。

この作品は収録時間50分強の中に250曲以上詰め込んでいるということで話題になったようで、まぁ実際そこまでやるのはすごいとは思うんだけど、それだけ詰め込むということは曲をかなり細切れにしているということでもあって、そうなってくるとかなり展開がせわしなく、流れも何もあったもんじゃないんだよね。だから知っているフレーズが飛び出して瞬間的に盛り上がる場面はいくつかあるものの、全体としては作りこみすぎたプログレ聴かされている様な感じで、のっぺりしていて正直よく分からん。

過ぎたるは及ばざるが如し、っていう言葉そのまんまの作品。

ダウンロード・ページ

GIRL NEXT DOOR / GIRL NEXT DOOR (avex) CD

GIRL NEXT DOOR / GIRL NEXT DOOR (avex)
http://girlnextdoor.jp/

あれは確か「rockin’ on」に載っていた oasis のレビューだったと記憶しているんだけど、「oasis を時代錯誤とかいうやつがいるが、今の時代にコレだけ受け入れられているということは、それだけで現代性を持っていることの証明である」、みたいな事が書いてあって、それを読んだ私は激しく納得してしまったのだけれど、じゃぁその言説に沿っていくならば、いくらレコード会社の力が大きいとはいえ、それなりの結果を出している Girl Next Door も、きちんと現代性を持っているということになるのだけど、いや、どうなんでしょうね。

この100年に一度といわせる大不況の中、全曲にタイアップがついているという、非常に景気のいいこのアルバムなんですが、先に発売されたシングルの路線から予想できる通り、全ての要素において avex の遺産のみで作られたような作品。

なのでここから最近の音楽の流れを読み取ることはかなり難しい。

しかし上記の論は多少極論めいていたとしても、現状受け入れられているのは事実なわけで、ということはやはりこのグループが現代性を持っていると考えられるわけで、それは一体なんなのか、昔の avex ものと聴き比べてみたりしたんだけど、全然分からないのよね。多少 Girl Next Door の方がキックの音がくっきりしてる気はするんだけど、そんな細かいとこ普通の人が気にしないだろうしさ(っていうか私もしない)。

そうするとあと考えられるのは、結局ここ10年、 J-POP の進化なんてものはなかった、ということなんだけど、そう云い切ってしまうのもちょっと抵抗あるんだよね。まぁ目に見えるほどの進化があったかといえば、それも甚だ疑問なんだけど。

ということで、話が全然まとまらないので、ここで強引に終わりにしたいんだけど、この10年の avex なり J-POP なりを振り返るというのも中々面白いかもしれませんね。まぁ気が向いたら書きます。

GIRL NEXT DOOR - GIRL NEXT DOOR

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GAGLE / THE FUNKY INSTRUMENTALS VOLUME THREE (MUKATSUKU) 7″

GAGLE / THE FUNKY INSTRUMENTALS VOLUME THREE (MUKATSUKU)
http://www.myspace.com/mukatsuku

Pepe Bradock 絡みでもう1枚。

ってなんで Pepe Bradock 絡みで、日本のヒップ・ホップのグループである Gagle になるんだ、と思う人もいるかもしれませんが、この盤に収められた “Snow Revolution” が、 Fredie Hurbert をネタに使ったトラックなんですね。そう、あの “DEEP BURNT” (過去記事)と同じネタです。
元々この “Snow Revolution” という曲は、 “雪ノ革命” というタイトルで、 Gagle のデビューアルバム『3 MEN ON WAX』に収められていたもののインスト版。

なんていうことは、この記事書くにあたって検索していてはじめて知ったんだけど、聞き比べてみると、ストリングスの美しさが堪能できる、このインストのほうが私は好きかな。素材の魅力を何倍にも増幅させていた Pepe Bradock に比べると、こちらはヒップ・ホップのビートに乗せただけの、比較的シンプルなモノながら、逆にシンプルであるが故の美しさというものが感じられて、こちらもやっぱり良い。
裏の方は Jazzy Sport らしいジャジーなものなんだけど、使われているピアノに躍動感があって、よくある雰囲気モノに終わっていないのが良いです。

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Gaiser / Blank Fade (m_nus) mp3

Gaiser / Blank Fade (m_nus)
http://www.m-nus.com/

そういえばここ何週間くらい、 DrecomRSS に RSS が送信できていないみたいなんだけど、他の RSS リーダーはどうなんでしょうか。多分プラグインいじったのが原因だと思うんだけど、直し方がさっぱり分かりません。

今年はずいぶん積極的にアルバムを発表してきた m_nus ですが、 Jon Gaiser こと Gaiser の初アルバム。

m_nus のアーティストというと、 Richie Hawtin 直径のアシッド・ミニマルを作る人が多い印象があるんですが、この作品に関しては比較的アシッド成分は薄め。その代わり漆黒の闇に沈み込むようなディープ・ミニマルが多く、全体を通して相当地味ではあるんだけど、グルーヴにきちんと躍動感があるので機能性は高い。

まぁ言い換えると、家で聴くよりはクラブで爆音で聴いた方がいい作品ということになるんだけど、非常に高い完成度を有した作品です。

試聴
[Tracklist]