Headless Horseman / Headless Horseman 006 (Headless Horseman) flac

Headless Horseman 006
http://www.headless-horseman.net/

ここ数年アナログ需要が増えた影響なのか、ホワイト盤にロゴなどをスタンプしただけみたいなシングルが増えましたが、その反面、アルバム出す人が少なくなった気がするんですが、どうなんでしょう。そんな中で、今アルバムが非常に楽しみなアーティストである Headless Horseman が今年2月に発表したシングル。

ちなみにこの人も盤面に情報がなく、匿名性が高いアーティストで(Facebook 見る限り一人でやってるユニットみたい)、いかにもアナログしか出してなさそうなんですが、普通にデータでも買えます。

1曲目が “Sanctuary” で、アーティスト名が「Headless Horseman」となりますと神話っぽさがプンプンですが、曲の方は特にそんな雰囲気もなく、徹頭徹尾ハードなミニマル・テクノ。ハンマーのように打ち鳴らされるキックと、サブ・ベースのようになっているノイズが非常に重たい曲ながら、ひんやりとしたシンセが全体を包み込む事によって、重鈍な印象を回避している。

他の2曲も変則的なキックがダブステップ以降を感じさせるものの、重くなりすぎることなく、四つ打ちのグルーヴを作り出していてかっこいい。中でも細かい音の連なりで、より複雑なリズムの “Bridge of Dismay” は特に秀逸。

あとどうでもいいですが、この記事タイトルに「Headless Horseman」の文字が並びすぎてて五月蠅いですね・・・。

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Bongripper/Hate / Bongripper // Hate Split (Great Barrier) mp3

Bongripper/Hate / Bongripper // Hate Split
http://www.bongripper.com/

シカゴの4人組 Bongripper が、同じくシカゴの Hate と2013年2月に出したスプリット盤。
6曲中5曲が Hate の曲という変則的な構成ながら、 Bongripper の曲が10分越えなのに対して、 Hate は1分未満の曲がほとんどなので、収録時間としては Bongripper の方が長い。

その Bongripper は、そもそもバンドの成り立ちからしてジャムセッションから始まったようなので、今作に収録された曲も分かりやすいメロディや構成のないインスト。時折思い出したように走り出す部分があるものの、基本的にはドゥーム・メタルと呼ばれるスタイルの音で、ダウンチューニングされたギターとベースの出す歪んだ音色は非常に重い。ただドゥームのオカルトっぽさや、ストーナー系の葉っぱくさい極端に弛緩した感じは薄く、上述したようなジャム的なラフな空気が強いので、その分聴きやすい反面、掴みどころがなくてイマイチ印象に残りにくい。

一方の Hate はブラック・メタルっぽい喚き散らす感じのヴォーカルのハードコア(ブラッケンドってほどでもない)。ものすごい勢いで突っ走る曲が、まず痛快で非常にかっこいいのだが、唯一4分と長い “Invisible Man” のような、リフで聴かせるスローテンポの曲でもきちんとうねりのある演奏を聴かせいていて、ただ早いだけではないのが好印象。
Hate はもっと他の音源も聴いてみたい(けどこのバンド名じゃ検索で見つけられない・・・)。

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Howl Ensemble / Hysterical Naked Ep (All Inn) mp3

Howl Ensemble / Hysterical Naked Ep (All Inn)
http://www.allinnrecords.com/

今日は疲れたので軽めに。

Howl Ensemble ことGiovanni Verrina が2013年1月に、ルーマニアのレーベル All Inn から出したシングル。
All Inn っていうと、リリース感覚にばらつきのあることが多いルーマニア勢の中にあって、定期的に作品を発表している数少ないレーベルですが、ルーマニア系のレーベルの多くがそうであるように、アナログでしか作品を出してなかったりします。
そんな All Inn が Soundcloud で突然フリーで発表したのが本作で、これからファイルでもリリースするのかと思いきや、いつの間にか削除されちゃって落とせなくなっているという、一体何がしたかったのかよく分からない作品なんですが、そんな事とは関係なく曲は非常に良い。

デジタル、っていうことが関係しているのかどうなのか、とりあえずいつもの All Inn の作品に比べると若干音が硬い気はするんだけど、中盤から入ってくるピアノが美しい “Hysterical Naked” 、同じピアノのフレーズを用いながらも変則的で重たいリズムで印象を変えている “Heavenly Connect” 、パーカッシブなリズムとうなるベースラインの絡みが気持ちいい “Starry Dynamo” と、どの曲も完成度高く、それゆえに短期間で削除してしまったのはもったいなく思える。

果たしてこのシリーズに続きがあるのか分からないが、次があるなら楽しみにしたい。

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蛇 (近江音盤) / 悶談蛇頭 (近江音盤) mp3

蛇 (近江音盤) / 悶談蛇頭 (近江音盤)
http://oumirecords.jimdo.com/

滋賀県出身のラッパー蛇が2012年の12月に発表したフリーのアルバム。

この人に関しては日本産ジュークのコンピ『Japanese Juke&Footworks Compilation』に収録されていた神賀アフ朗の “shogen juke” (タイトル通り “証言” ネタのジューク)にラップを乗せた “証言19番” で知ったので、アルバムの方も様々なビートを集めたものなのかと思っていたんだけど、ちょっと違いましたかね。

三味線を軸とした “蛇ノメノ陰” で始まる本作は、ロック的な “蛇の道は蛇” や “時代錯誤” に、ヒット曲をラップカバーした歌謡曲的な “ルビーの指環” やタイトル通りワルツの “うぬぼれワルツ” など、様々な音楽要素をごった煮的に盛り込みながらも、ヒップホップど真ん中なトラックがない、っていう意味で昔の日本のヒップホップを思い起こさせるものになっている。
しかし昔の日本のヒップホップと違うのは、アンダーグラウンド的なにおいがほとんどないことで、そこに乗る蛇のラップも、非常に力の抜けた歌ともラップともつかないもの。ただ一聴するととりとめなく感じる彼のラップも、何度も聴くうちにどのトラックも自然と乗りこなしているのが分かるし、大仰ではない平熱感覚の感情もきちんと込められていて、ある意味現代的な歌心を感じる。
またに失踪した父親を歌った “おまじない” と、愛する人にささげた “夢のあと” という、重めの曲でしめるのも、ベタながら良い。

正直強烈な個性をもった人ではないと思うんだけど、意外に今まで聴いた事のないタイプのラッパーで、これからが楽しみな人だ。

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Hauschka / Salon Des Amateurs Remix EP1 (Fatcat) mp3

Hauschka / Salon Des Amateurs Remix EP1 (Fatcat)
http://www.fat-cat.co.uk/

Hauschka こと Volker Bertelmann. が2012年に出したリミックス・シングル。

エレクトロニカやポップスの要素を感じさせながらも、あくまでプリペイド・ピアノを軸とした音楽をやっている Hauschka が、リミックス・シングルを出すというだけでも意外なんですが、そのリミックスを担当したのが Max Loderbauer & Ricardo Villalobos に Michael Mayer という、モロにクラブ畑のアーティストなのはさらに意外。
ただ Michael Mayer はともかく、 Max Loderbauer & Ricardo Villalobos に関しては ECM のリミックスなんかもやってるわけで、音楽性に関しては違和感はない。

その Max Loderbauer & Ricardo Villalobos によるリミックス、どうもこの二人が組むと小難しい方向にいきがちな印象だったのでちょっと不安だったんですが、今作に関しては当たり半分外れ半分という感じ。
透明の膜を一枚隔てているかのような、小さな音で鳴る変則的なキックと、原曲のものと思われるピアノやエレクトロニクスは、一聴すると難解な印象を受けるものの、細やかな音作りながらも確かに伝わる多幸感は意外にポップで、以前 Villalobos が手がけた mirko loko のリミックス(過去記事)に通ずる心地よさがある。

一方の Michael Mayer は、かっつりとリズムを足してクラブ・トラックにした、比較的素直なリミックス。ただこちらも原曲の柔らかさというものは、そのまま残してあり、結果リスニングにも耐えうる心地よいテック・ミニマルになっていて、こちらも好リミックス。

ちなみに今だとシングル買うより、リミックス・アルバム買った方がお得です。

Salon des amateurs (Remix) - Single - HAUSCHKA

氷室京介 / WARRIORS (Warner) CD

氷室京介 / WARRIORS (Warner)
http://www.himuro.com/

フィジカル・リリースとしては2年ぶりとなる氷室さんのシングル。

一時期ラップ取り入れたりやたらデジタルな音作りにしたりと、ミクスチャーへ接近していた氷室さんなんですが、今作は前面に出たギターが気持ちよくうなるロッケンロール。ここら辺自分の好きなことをのびのびやっているようで好感持てるし、歌謡曲的な甘さが控えめなのも、単なる過去の焼き直しになっていなくて良い。

ただ本来主役であるはずの氷室京介の声があまり出ていなくて、曲の勢いに負けてしまっているのが非常に残念。まぁ元々声量で勝負するタイプの歌手ではないとはいえ、この人だったらもっとかっこよく出来たと思うんだけどねぇ。ただ結果、いつの間にかこんなにすごいことになってたの、って感じの巻き舌唱法のおかげで、この手の曲にしては珍しくねっとり感が印象的という、ある意味個性的な曲にはなってる。

2曲目は彼の新ユニット GOSPELS OF JUDAS のもので、彼のファルセット使った歌と妖艶な雰囲気が印象的なハード・ロック。まだ1曲なのでなんともいえないけど、ある程度ソロ名義との差別化は図れてるかなと(曲は可もなく不可もなく)。

WARRIORS - Single - 氷室京介

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Herodias / Dance of the Seven Veils (Self Released) mp3

Herodias / Dance of the Seven Veils
http://www.cultofherodias.com/

ニューヨークのバンド Herodias が今年の5月に出したミニ・アルバム。
なんか夫婦でやっているバンドみたいで、奥さんがヴォーカルとピアノ、その他の楽器を旦那さんが担当している模様。

音の方はダウンチューニングで奏でられる遅い曲が延々と続く、所謂ドゥーム・メタル、その中でもフューネラル・ドゥームと呼ばれるものだと思うんだけど、音の重量感そのものはそれほどなく、その暗さはクラシックやオペラに近い歌唱を聴かせる女性ヴォーカルによるところが大きいので、良くも悪くもメタル的なものはそれほど意識せずに聴ける。

まぁ個人的にはちょっと間延びしすぎな感じもなくはないんだけど、雰囲気自体は悪くない。

あと私が落としたときにはフリーだったんだけど、今は有料みたい・・・。

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Helios / Moiety (Unseen) mp3

Helios / Moiety (Unseen)

Helios こと Keith Kenniff さんが先月自身のレーベルから発表したフリーのアルバム。

ビートのない音楽って基本的に苦手なんで、今作のようなリズムのないアンビエントはほとんど聴かないんだけど、そんな私からしてもエレクトロニクスと生楽器をバランスよく配し、淡い心象風景を描き出すこの作品の美しさには抗えない。

中でもピアノを使った曲の美しさは素晴らしく、明確なメロディがあるわけでもないのに、きちんと印象に残るようなものになっていて、こういうアンビエントだったらまた聴いてみたい。

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Ham Den Lange / Fucking Smukt (Self Released) mp3

Ham Den Lange / Fucking Smukt

デンマークのラッパーさん Ham Den Lange が今年発表したミックステープ。

ヨーロッパのヒップホップというとドイツのものを聴く事が多いので、なんとなく暗い印象が強いんですが、今作はゆるゆると脱力しながらも明るいもの。
それでいて低音の効いたトラックはしっかりしているし、ラップの方もどこか飄々としながらも抑揚があってなかなか楽しめる。

あとデンマーク語のラップってはじめて聴いたんだけど、普段英語のラップ聴いてれば特に違和感はないかな。

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Hidaddy / 火種 (IFK) CD

Hidaddy / 火種 (IFK)
http://www.infumiaikumiai.com/

私は韻踏合組合の歴代メンバーで一番好きなのはだるまさん、現在のメンバーだと Erone という人間で、特別 Hidaddy が好きというわけではないんだけど、なぜかソロ・アルバム持っているのって(現在のメンバーの中だと) Hidaddy だけなんだよね。なんでだろ(そういえば Hida はミックスCDも持ってるんだよな)。

ということで Hidaddy が2008年に発表した初のソロ・アルバム。

彼に関してはまだ韻踏合組合の各メンバーの名前も分からない頃に聴いた Head Bangerz の初アルバム『Head Bang』の “薔薇か?” での意味性を放棄したユーモアの印象が強すぎて、それ以降の絡みつくようなフロウはあまり好きになれなかったのだが、本作での彼のラップは以前のユーモアがかなり復活していて予想以上に良い。

中でも跳ねたビートに言葉遊びを絡める “マザファキライフ” や、 EVISBEATS とのさすがのコンビネーションを聴かせる “GOGYOU” などはかなり好き。

反面ありがちにラップへのこだわりや前向きさをラップにした曲に関してはあまり好きになれないのだが、それでも総体では十分魅力的なアルバムだ。

またソロ・アルバムが出たら聴いてみたい(その前に韻踏合組合聴けって話だろうけど)。

火種 - HIDADDY
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DJ HIDDEN / THE LATER AFTER (AD NOISEAM) CD

DJ HIDDEN / THE LATER AFTER (AD NOISEAM)
http://www.adnoiseam.net/

The Outside Agency というグループのメンバー DJ HIDDEN の2007年のアルバム。

この DJ Hidden という人は普段ブレイクコア方面の音を作る人みたいなんだけど、今作は全編ほぼドラムンベース。しかも最新の、とかいうのではなく(まぁ今ドラムンベースはどんなのが最新なのかよく分かってないけど)、所謂アーメン・ブレイクビーツなんて言葉が思い出される90年代的なドラムンベースで、ドラムの手数が多いくせにベースがやたら薄いところなんか、 Apex twin なんかが流入してきた時期を思わせる。

で、そうなってくるとこの90年代的な音にどれだけ現代的な要素を加えられるか、みたいな話になってくるんですが、とりあえずこの手の音を今聴いても古びないなぁ、とは思うものの、何か独自の現代的な要素というものが感じられず、なんかそれ以上でも以下でもないような作品に。

あとこの内容にしては収録時間長すぎですかね。

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Heinrichs & Hirtenfellner / dark orbit (highgrade)

Heinrichs & Hirtenfellner / dark orbit (highgrade)
http://www.highgrade-records.de/

Lars Heinrichs & Sascha Hirtenfellner のコンビが2009年に発表したファースト・アルバム。

highgrade というと比較的ハードなミニマル・テクノをリリースするレーベル、という印象があるのですが、今作も1曲目の “Hubble” から、硬いキックに妖しいアシッド音が絡む漆黒のミニマル・テクノ。
それ以降の曲に関しても多少の差はあるものの、どれも暗くハードなミニマル・テクノなのだが、それでもハード・ミニマル的なはっきりとした音作りではなく、ミニマル的なベースとキックが一体になったような、そしてどんどん沈むこむような音作りがなされているのが印象的で、暗い音が好きな私としては嬉しいところ。
中でも揺らめくベースラインに男声ヴォーカルがのる “Dark Matter” は、最近この手のグルーヴがまとわりついてくる感じの曲を聴いていなかったので新鮮に聴こえるし、そのほかの曲に関しても完成度が高い。

名前が売れていないせいかこの盤はあまり話題にならなかったようだけど、これはなかなかの傑作だ。

Dark

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Hey! Say! JUMP / JUMP NO.1 (J Storm) CD

Hey!Say!JUMP / JUMP NO.1 (J Storm)
http://www.j-storm.co.jp/hsj/

デビューから約2年8ヶ月たってようやく発表された Hey! Say! JUMP のファースト・アルバム。

シングルでデビューしてからそれほど間をおかずアルバムを出す事が多いように思えるジャニーズのグループにあって、2年8ヶ月というのはずいぶん時間をかけたなという感じなのだが、それが大事に育てられたというよりは、事務所に放置されていたという方がしっくりくる状況だったのは、このグループの未来に不安を感じずに入られないが、この作品に関してもちょっと心配になる出来だ。

SMAP 以降のジャニーズ、特に KinKi Kids 以降のグループに関しては、常に時代に合わせて音楽を洗練させる(洗練という言葉が適当かちょっと分からないけど)形で、自分たちの音楽的特徴を磨いてきたわけですが、その中にあって、正統派アイドル的な要素が強かった NEWS をさらにレイドバックさせたのが Hey! Say! JUMP という印象で、それこそ曲によっては光GENJI の時代に逆戻りしたのではないか、と錯覚させられるほど。

じゃぁ今作はただ古臭いだけの作品なのか、といえば、まぁ基本的な部分においては王道的なジャニーズ歌謡が基本になっているのは間違いないのだが、ヒップホップを取り入れた “Your Seed” などに顕著なように、それなりに時代性に対する目配せもされている。

しかしそれらを含めても今作は今までのジャニーズの遺産だけで出来上がっていて、つまりは Hey! Say! JUMP らしさが全くといっていいほど感じられない。
まぁまだファースト・アルバムという事と、全員平成生まれであるという若さを考えれば仕方のない部分もあるかと思うが、だったらその若さをもっと前面に出して弾けた内容にしても良かったのではないかと思うし、「僕らは平成Only! 昭和でShowは無理!」というとんでもないパンチラインを引っさげてデビューしたグループが前身になっているわりに、この小ぢんまりとした内容はいかにももったいない。

あと今作のレイドバックした内容は、あまりにも音楽的になり過ぎたジャニーズの音楽性を、いったんアイドルらしいものに戻すためなのかと思ったんだけど、今作には作詞はもとより、作曲や編曲にまでメンバーが関わっているらしくて、ということは今作の方向性はメンバー主導によるものなのだろうか。だとしたらますますよく分からないグループだ。

ちなみにこの盤を貸してくれたもりたさん激推しの “Time” はねぇ、ごめんなさい、よく分かんなかったです。

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放課後ティータイム / ぴゅあぴゅあはーと (PONY CANYON) CD

放課後ティータイム / ぴゅあぴゅあはーと (PONY CANYON)
http://www.tbs.co.jp/anime/k-on/

ちょっと前に主題歌(過去記事)が出たと思ったら、今度は劇中歌だそうで。

その主題歌の方はどうもにゃんにゃんし過ぎて私にはきつかったんだけど、今作は弾けるようなピアノ・ロックで、曲自体は良いし、アレンジも所々変な事をやっていて悪くないんだけど、ここまで真正面な曲だと。ちょっとどう楽しんで良いのか分からなくて、これまた痛し痒し。

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Hilcrhyme / ルーズリーフ (UNIVERSAL) CD

Hilcrhyme / ルーズリーフ (UNIVERSAL)
http://hilcrhyme.com/

ここが攻め時と考えたのか前作『大丈夫』(過去記事)からそれほど間を置かずに発表された通産5枚目のシングル。

今までの Hilcrhyme のシングルというと、今までは完全に割り切っていたのかベタベタのバラードがほとんどだったが、今作はシングルでは初となるアップテンポの曲。
しかしテーマ自体は人生をルーズリーフに見立てた、まぁありがちな応援歌で、2番の歌詞に流行に流されない自分たちの気骨をこめてはいるものの、取り立てて聴くべきものではなく、前作のような面白さには乏しい。

でも今作に限っては乾いたアコギを生かしたトラックとポップなメロディ、弾むようなラップがうまいことかみ合っていて、そういう細かい部分は気にならないし、素直に良い曲だと思える。

カップリングに関しては、前作同様箸にも棒にも引っかからない・・・。

Looseleaf

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Hilcrhyme / Recital (UNIVERSAL MUSIC) CD

Hilcrhyme / Recital (UNIVERSAL MUSIC)
http://www.hilcrhyme.com/

ということでアルバムについても簡単に書こうかと思うんですが、彼らに関してはよくあるぽっと出のポップラッパーではなく、きちんと下積みを経てきているという部分での気骨と、しかし世間の大部分に期待されているであろうポップ、バラードの部分と、両方を盛り込もうとした結果どっちつかずの中途半端な作品になってしまっていて、ポップでフック満載なようで、その実引っかかるものがほとんど無い。

結局土着的なフォークまんまの “春夏秋冬” が一番耳に残るかな。

ヒルクライム - リサイタル

[Tracklist]

Hilcrhyme / 大丈夫 (UNIVERSAL MUSIC) CD

Hilcrhyme / 大丈夫 (UNIVERSAL MUSIC)
http://www.hilcrhyme.com/

Hilcrhyme が今年の頭に出した初アルバム『リサイタル』に関しては、箸にも棒にも引っかからない退屈なアルバム、という以外表現のしようのない作品だったが、それ以降初のシングルとなる今作(通算4枚目)に関してはけっこう興味深く聴けた。

とはいっても曲に関してはメロディアスなバラード、タイトルが「大丈夫」とくれば J-POP によくある応援歌という感じで、まぁそれは実際その通りではあるのだけれど、この曲が面白いのは、「君」が一体どういった不安を抱え、またどういった方向に進みたいのかも示されないまま、つまりは何の具体性も示されないまま「俺」による「大丈夫」という全肯定がされているわけですね。

まぁこれだけなら万人に向けた応援歌として具体性をあえて出さなかった、という話になるのだけど、この曲で語られる「俺」による確信がこめられた力強い言葉は、そこから一歩進んで「君の事を全肯定する俺すげぇ」ってな印象を与えるもので、町を眼下に見ながら手を広げるジャケットのイメージと相まって、まるで「俺」が神でもあるかのうような雄大さを感じさせる。

つまりこの曲は J-POP 的な応援歌でありながら、同時にヒップホップ的なセルフ・ボースティングにもなっていて、こんな曲をしれ、っと出してくる彼らは、思ったよりもしたたかなんじゃないかしら、と期待させてくれる曲だ。

カップリングの “押韻見聞録” は、タイトルから印を踏みまくっているのかと思いきや、そんなこともなくツアーについて歌っているだけで大して面白みもない。

ヒルクライム - 大丈夫 - Single

[Tracklist]

How to Destroy Angels / How to Destroy Angels

How to Destroy Angels / How to Destroy Angels
http://www.howtodestroyangels.com/

なんかもう Nine Inch Nails ではツアーやらないとか何とかいっていたトレント君が奥方様と始めたユニットの、今年6月1日にリリースされたフリー・ダウンロードの EP 。

『The Fragile』までの NIN が好きな私からすると、神経症的にノイズを鳴らしていた以前の音ではなく、バンド・サウンド中心の太い音をシンプルに配したここ数年の NIN を踏襲した今作の音というのは、やはりそれほど好きな音ではないのだが、しかしヴォーカルをトレント君ではなく奥方の方が担当する事によって、 NIN のここ何作かにあった歪んだマチョイズムが中和されていてずいぶんと聴きやすい。

かといって以前のような衝撃が今作にあるかといえばそんなものは全くないのだが、使われている音自体は全く違うものの、構成がどことなくクリック・ハウスを思わせる “The Believers” などは面白く聴けたので、これだけでも今作聴けて良かったかしら。

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放課後ティータイム / 『GO! GO! MANIAC』『Listen!!』 (PONYCANYON) CD

放課後ティータイム / 『GO! GO! MANIAC』『Listen!!』放課後ティータイム / 『GO! GO! MANIAC』『Listen!!』
http://www.tbs.co.jp/anime/k-on/

チャートの1位2位を独占したとかしないとかで話題になった「けいおん!」第2期の主題化とか諸々。

昨年の第1期のシングル(過去記事)に関しては、ブログではけっこう斜めからの意見を書いた感じなんですが、あの記事書いてからも曲自体はけっこう聴いておりまして、なかでも “Don’t say “lazy”” はかなり好きだったので、今回の曲もそれなりに期待していたのですが、今回の曲は4曲とも全部ダメですかね。

というのも今回はどの曲も「萌え」を意識したのか、もろにアニメ声のにゃんにゃんした感じで歌われていて(まぁ歌っているのが声優さんなんだから当たり前なのかもしれないけど)、しかも曲がそのアニメ声に最適化されていて(つまり歌に曲を合わせた感じ)、元がメタラーな私には、この変な甘さがこそばゆくて聴いていられないのですよ。

なんでも次のシングルがもう出るそうなので、おそらくこの後も何枚か出すんでしょうから、もうちょっと硬派なのお願いしたいところです。

horiso / tri-lions (chill-label) mp3

horiso / tri-lions (Chill)
http://www.chill-label.info/

レーベル名からして、おそらくチルアウト専門レーベルだと思われるネット・レーベル chill-label から、ポーランド出身の horiso さんのアルバム。

彼の last.fm のページを見るとトランペットを吹いている写真が使われているのだが、今作もゆるやかなアンビエンスの上で彼の吹くトランペットが鳴っていて、ともするとゆるくなりがちなアンビエンスに適度な緊張感を与えていて、それがまた作品の心地よさにつながっているし、また全編に流れるジャズ的な空気の要因にもなっていて非常に美しい。

全体の物憂げな雰囲気も私好みだ。

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Hoax / The Insomnia EP (Qunab) mp3

Hoax / The Insomnia EP (Qunab)
http://netlabel.qunabu.com/

最近テクノをあまり紹介していないので、ということで、ポーランドのネットレーベルからの、現時点での最新作で4曲いりシングル。

とにかく今作では1曲目の “Crash” が出色で、ノイズ交じりのアンビエンスで始まるミニマル・ダブ。その後たゆたうような上モノ、シンプルなキックが入ってきても、そこから発せられる音世界は荒涼としたモノながら、徐々に音数を増やしていきながら変化していくうちに、気がつけば確かな熱気をはらんでいるのが実に気持ち良い。

残りの3曲もミニマル・ダブながら、それぞれ微妙に色を変えながらも、しっかりとした音の作りこみがなされていて、どれも完成度が高い。

レーベルのサイトで聴ける他の作品もミニマル・ダブで統一されていながらもよく出来ていて、これは年初めから良いレーベルを見つけた。

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hitomi / LOVE LIFE 2 (avex) CD

hitomi / LOVE LIFE 2 (avex)
http://hitomilovelife.net/

アルバム発表と同時に出した臨月ヌードが話題になった hitomi 姉さんの9枚目のアルバム。

ということで今更ながらに臨月ヌードのことでも書いてみたいんだけど、あれって子供が娘だったから理解もありそうだけど、男だったら「あの中に俺がいたのかぁ」とか思うとなかなか複雑だよね、なんてことを思ったんだけど、心の底からどうでもいいですね。

んで今作なんですが、出産後の作品なので落ち着いた感じのものになるのかと思いきや、むしろ吹っ切れたかのように軽い。なのでこんなノリでお母さん大丈夫?、と余計な心配したそうにならないこともないのだが、作品としてはその分昔の勢いが戻ってきていて、見事に若返りに成功している。こうなってくると無理に出産を前面に出さず、歌詞の方向性をそれほど変えなかったのも良かったように思える。
まぁさすがに昔のようなこちらの耳をひきつける強引さには欠けるんだけど、その分捨て曲めいたものもないし、アレンジも以前に比べ多少すっきりして聴きやすい。

これは前作の『LOVE CONCENT』(過去記事)に続いて良作ですね。

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dj honda / dj honda IV (Dj Honda Recordings) CD

dj honda / dj honda IV (Dj Honda Recordings)
http://www.djhonda.co.jp/

えぇと、 dj honda の4枚目、と思わせて多分5枚目のアルバム。

dj honda っていいますと、日本にヒップ・ホップがまだ浸透していない時期から、 DJ Krush と共にホコ天なんかで回していて、その後はニューヨークを中心に活動している、って方ですね。
でも面白いのは Krush といい彼といい、日本のヒップ・ホップの黎明期から活動している人のほうが海外に出ているのに、色々ネットワークも整って簡単に外にいけそうな最近のアーティストのほうが内に閉じこもっているということで、そこら辺今の日本のヒップ・ホップの現状をよく表してるというかなんというか。
あと海外のアーティストのインタビューを読むと、 DJ Krush の名前はけっこう出てくるのに、 DJ honda の名前は一度も見た事がないのはなんでなんでしょうかね。まぁこれは私がテクノ系の雑誌しか見ないから、ということにしておこう。

んで、内容のほうなんですけれども、一応私『Ⅱ』の日本盤(彼のアルバムは日本盤と米盤で内容が違うのです)は聴いてるんですが、当時まだそれほどヒップ・ホップを聴いていない私にも分かりやすい、ものすごく水っぽいチャラチャラした、硬派なまでに軟派な、なんとも素敵なアルバムだったんですが(実際今でもたまに聴く)、今作はそれに比べると普通に硬派なつくり。

Mos Def 、 Kool G Rap 、 EPMD 、 limp bizkit の Fred Durst など非常に豪華な MC 陣が参加していて、トラックのほうも非常に王道感のあるものが多いのだけれど、最近の良くも悪くも物語性に富んだ日本のヒップ・ホップに慣れた耳からすると、あまりにも淡々としていてイマイチ盛り上がりに欠けるのと、トラックも特に新味があるわけでもなく、これといった個性のない面白味のないものばかりで、完成度自体は高いものの作品としては弱い。

まぁ私は今のアメリカのヒップ・ホップは全然追ってない人間なんで、あちらではこういう音が最新だ、っていわれたら、そうですかとしか言いようがないんだけど、もうちょっとアクがほしいですね。

dj honda feat. Fred Durst from Limp Bizkit - dj honda IV
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Rei Harakami / ゆうげ selected re-mix & re-arrangement works 2 (Music mine) CD

ゆうげ -selected re-mix & re-arrangement works / 2
http://www.myspace.com/reiharakami

こちらは2001年以降の Rei Harakami のリミックス音源などをまとめた盤。
『あさげ』の方に比べると、グッとポップ、ロック方面の仕事が増えているところに、彼の立ち位置の変化が見て取れて面白いですね。

ということでこの『ゆうげ』に収められた曲はほとんどがヴォーカルの入った曲なんだけど、ヴォーカルの色を消すことなく、それでもきちんと Rei Harakami の個性を出しているのはさすがですね(Number Girl はやっぱり無理やり感があるけど)。
中でも GREAT 3 の “Oh Baby Plus” は、バンドの音と電子音の双方が作用しあって世界観にふくらみを持たせていて、これはかなり素晴らしいんじゃないかしら。
他の曲に関しても、リミックスよりもプロデュース曲が多いせいか自然にまとまったものが多く、『あさげ』のような新鮮味は薄いけれども、作品としても収まりはこちらの方が良い。

まぁ両方とも、次作までのつなぎとしては十分な作品かなと。

[曲目]