DARTRIIX / DARTRIIX (op.disc) CD

DARTRIIX / DARTRIIX (op.disc)
http://www.opdisc.com/

田中フミヤと半野喜弘によるユニット、 DARTRIIX の2007年発表の1枚目のアルバム。

このアルバムに関しては、以前書いたように、自分の中での評価はそれほど高くなくて、田中フミヤのミニマルな部分や硬質さと、半野喜弘の有機的な部分が融合している、というのは分かるんだけど、かといってそれが化学反応を起こしてより面白味が増しているか、というと、それはあまり感じないかな、というのが正直なところで、それは久し振りに聴いてみても変わらなかったかなと。

まぁそれだけにこれ一回こっきりでユニットが継続していないのは残念。っていうかそもそもこの二人の絡みが最近少ない気がするんだけど、どうなんだろう。ケンカとかしてなきゃいいけど。

DARTRIIX - DARTRIIX

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BEST ALBUM of 2008

  1. Bruno Pronsato / Why Can't We Be Like Us
  2. FUMIYA TANAKA / Unknown 3
  3. 宇多田ヒカル / HEART STATION
  4. KAT-TUN III -QUEEN OF PIRATES-
  5. OUTLET BLUES
  6. RYTHEM / 23
  7. Pom Pom / Pom Pom CD 001
  8. Metawuffmischfelge
  9. Ufomammut / Idolum
  10. SND / 4, 5, 6
  1. Bruno Pronsato / Why Can’t We Be Like Us
  2. FUMIYA TANAKA / Unknown 3
  3. 宇多田ヒカル / HEART STATION
  4. KAT-TUN / KAT-TUN III -QUEEN OF PIRATES-
  5. NORIKIYO / OUTLET BLUES
  6. RYTHEM / 23
  7. Pom Pom / Pom Pom CD 001
  8. Wighnomy Brothers / Metawuffmischfelge
  9. Ufomammut / Idolum
  10. SND / 4, 5, 6
  11. BES from Swanky Swipe / REBUILD
  12. Jun Yamabe & Enitokwa / Bisai
  13. Mr. BEATS a.k.a. DJ CELORY / BEAUTIFUL TOMORROW
  14. 2562 / aerial
  15. BUTANE / Becoming
  16. MADTEO / MEMORIA
  17. 244 ENDLI-x / I AND 愛
  18. NEWS / color
  19. BUN / BUUUUULL SHHHHHIT
  20. Perfume / GAME

みなさんあけましておめでとうございます、 shooter です。
昨年は小室哲哉が逮捕されたり、飯島愛が他界したり、自分の中である時代が終わったことを強烈に感じた年だったんですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。私はといえば、正月だろうがいつもの休日と変わらず、怠惰に時間を浪費しております。今年こそはもう少し時間の使い方が上手くなりたいものです。

ということで、昨日のシングルに引き続き、私が2008年によく聴いたアルバムです。

今年は全体的に良作が多かったので、1位はけっこう迷ったんですが、やはりミニマルの音楽的進化の可能性を鮮やかに提示してみせた Bruno Pronsato 。個人的にはここ数年のテクノ/ミニマルの中でも最重要作の一つだと思ってるんだけど、他のベストとか見ると、どうやらそう思っているのは私だけみたいですね。がっくし。因みに私が海外のアーティストの作品を1位に選ぶのは、なんと96年の Nirvana 以来。以外に邦楽志向の人間なようです。

そして、6位までのものはどれも1位と入れ替わってもおかしくない傑作揃い。他のものに関しても、順位はほとんど便宜上のもので、非常に充実した作品ばかりでした。あと基本的に、メジャーなものよりアンダーグラウンドなものを優先させています。

あとは例年通り、紹介した作品の少なさに反省しきりなのですが、とりあえずここに挙げた作品くらいは、後追いで徐々に紹介していきたいとは思っています。あと今年も ecrn award の方にも投稿してますので、お暇な方はそちらも見てみてください。

今年の5月でこのブログをはじめて丸5年になるので、そろそろこのブログの有り様も変化させたいなと思っているんだけど、まだどうなるか全然分かりません。とりあえず相変わらずマイペースに、ぼちぼちと更新していきたいとは思っています。それでは今年もよろしくお願いいたします。

DARTRIIX / DARTRIIX EP.2 (op.disc) 12″

DARTRIIX / DARTRIIX EP.2 (op.disc)
http://www.opdisc.com/

田中フミヤと半野喜弘によるユニット、 DARTRIIX の2枚目のシングル。これも本当なら昨年のアルバムの発売前に出るはずが、リリースが今年にずれ込んだヤツですね。

その昨年のアルバム『DARTRIIX』は、まぁ回数それ程聴いてないのもあるんだけど、自分的にはイマイチピンとこない作品だったんですが、このシングルは3曲ともひたすらカッコいい。
中でも一番いいのがアルバムからのカットとなる “Superposition” 。アルバムのバージョンでは比較的トライバルな色が前面に出されていたけど、このシングルではアルバムよりも4分以上も長い11分の長尺曲になっており、シンプルなビートから始まり、徐々に様々な音が足されていくので、その音世界が変容する様をじっくりと味わうことが出来る。ではその分地味なのかというとそんなこともなく、軸となるリズムが非常に屈強なので即効性も強い。後半に出てくる、ちょっと mathew jonson を思わせるオリエンタルなメロディもナイスです。
残りの2曲も漆黒のミニマル・トラックといった感じで、派手さはないものの、 DARTRIIX の硬派な面を味わう曲としては申し分なし。

確か彼らはもう1枚シングルのリリースがあるはずなので、そちらの方も楽しみに待ちたいところです。

DARTRIIX (RADIQ & Fumiya Tanaka) - DARTRIIX EP.2 - EP

Karafuto / Funky Squad Remixes (KODAIRA TRACKS) 12″

Funky Squad Remixes
http://www.kodairatracks.com/

d’Kawa と Petetok が主宰するレーベルから、 Karafuto こと田中フミヤが96年にリリースした曲のリミックス盤。なんでまたこの時期に、しかもこのレーベルからなのか全く分からないんだけど、まぁリイシューというのは大抵そういうものだから、気にせずにおきましょう。

私はオリジナルは聴いた事がないので、そこら辺の比較は出来ないんだけれども、基本的にみなさん今っぽいミニマル。

本人である Karafuto のリミックスは、ディレイこそ聴いていないものの、ベース・ラインがまんまミニマル・ダブな、かなり重たいミニマル。2006年に Yoshiki と出した『patch works EP 1』に近いっちゃぁ近いんだけど、でもここまでベースを出したのって、田中フミヤにしては珍しい気がします。

他の人によるリミックスは、レーベル主宰の2人によるものは、ファンキーなミニマルで、可もなく不可もなくといった感じ。そして残りの一人は Toni VokadoElectric Avenue から出していたときの人気ぶりはどこへやら、名前聞くのずいぶんと久しぶりですが、相変わらずトラックの質は高い。わりと他の人が音を詰め込んでる感じなのに比べ、彼はよりすき間を作る事によってグルーヴを動かしていて、この中では断トツでダンサブル。
やはり眠らしておくには勿体無い才能です。

試聴

BEST of 2003

music from a viewcell-scapeYOU'VE NEVER SEEN EVERYTHINGBRIDGEジャンガルDirector's CutBIG MACHINEfairfax sakeNEW AWAKENINGNEW AWAKENING

  • INDIVIDUAL ORCHESTRA / music from a view
  • melt-banana / cell-scape
  • BRUCE COCKBURN / YOU’VE NEVER SEEN EVERYTHING
  • SPEED / BRIDGE
  • 韻踏合組合 / ジャンガル
  • rechenzentrum / Director’s Cut
  • B’z / BIG MACHINE
  • john tejada.arian leviste / fairfax sake
  • DJ MITSU THE BEATS / NEW AWAKENING
  • Villalobos / Alcachofa

この年の翌年からブログを初めて、以降のベストはブログ等に載せているのでこれが最後になるのですが、一番最近の年の割には、聴いていたアルバムを一番思い出せなかったのもこの年だったりします。ここに選んだのがどれも好きなアルバムなのには間違いないんだけど、どうも実感と違う気がするんだよなぁ。最後がこんな締まらない感じですいません。

BEST of 2002

DJ Mix 1/2 [Mix.Sound.Space]志庵MY WAYDA-PONGthe colored sectionWALKING ON THE LITTLE CLOUDPARK AVENUESQUAREDANCING IN A ROUNDHOUSEEThe Golden Oldiesin time

Fumiya Tanaka / DJ Mix 1/2 [Mix.Sound.Space]
稲葉浩志 / 志庵
Akufen / MY WAY
餓鬼RANGER / DA-PONG
donnie / the colored section
SOUL DESIGNER / WALKING ON THE LITTLE CLOUD
MEXICO / PARK AVENUE
DERRICK L. CARTER / SQUAREDANCING IN A ROUNDHOUSE
FUKUYAMA ENGINEERING GOLDEN OLDIES CLUB BAND / The Golden Oldies
chari chari / in time

この年は、今まで紹介してきた中でも屈指の傑作揃いの年でしたね。今見てもいい並びだなぁと思います。 DERRICK CARTER またアルバム出さないかなぁ。

BEST of 2001

Floor.People.Tension.EPONLY FOR THE MINDSTRONGイージーリスニングLucyDUBARCHANOIDLILY OF DA VALLEYFYUTITAGS OF THE TIMES:3Light ExtractsUPPER JAM

  1. Fumiya Tanaka / Floor.People.Tension.EP
  2. V.A. / ONLY FOR THE MINDSTRONG
  3. 坂本真綾 / イージーリスニング
  4. 坂本真綾 / Lucy
  5. Dub Archanoid Trim / DUBARCHANOID
  6. DRAGON ASH / LILY OF DA VALLEY
  7. BOLA / FYUTI
  8. V.A. / TAGS OF THE TIMES:3
  9. Eivind Aarset’s Éléctronique Noire / Light Extracts
  10. 餓鬼RANGER / UPPER JAM

田中フミヤのはタイトル通りシングルなんだけど、ダブルパックなんで無理やり入れてます。あとのは、一見バランスがいいようでいて、微妙に偏っている変な並び。

BEST of 2000

Unknown Possibility Vol. 2QLet goEvery Dog Has Its Day病める無限のブッダの世界 ― BEST OF THE BEST (金字塔)ELEVENTimeless DeccelerationWarningPARALLEL DIMENSIONSNITRO MICROPHONE UNDERGROUND

Fumiya Tanaka / Unknown Possibility Vol. 2
Mr.Children / Q
Bonnie Pink / Let go
Millsart / Every Dog Has Its Day
BUDDHA BRAND / 病める無限のブッダの世界~BEST OF THE BEST(金字塔)~
B’z / ELEVEN
TV VICTOR / Timeless Decceleration
GREEN DAY / WARNING
THEO PARRISH / PARALLEL DIMENSIONS
NITRO MICROPHONE UNDERGROUND / NITRO MICROPHONE UNDERGROUND

この時期は、田中フミヤが作品出せば無条件で1位、という法律が施行されていたので、残りの4年は全部田中フミヤが1位です。それにしても、こう改めてみると、実はそんなにテクノ聴いてないんだねぇ。

BEST of 1997

cureOK ComputerLOVE FLASH FEVERUNKNOWN POSSIBILITY vol.1BBC SessionsSounds of the Animal Kingdom/Kill Trend SuicideChicken ZombiesMEGATECH BODY. CD.,LTD.ARIGATO!マグマ

  1. 中谷美紀 / cure
  2. RADIOHEAD / OK Computer
  3. BLANKEY JET CITY / LOVE FLASH FEVER
  4. FUMIYA TANAKA / UNKNOWN POSSIBILITY Vol.1
  5. LED ZEPPELIN / BBC SESSIONS
  6. brutal truth / sounds of the animal kingdom
  7. thee michelle gun elephant / Chicken Zombies
  8. V.A. / 攻殻機動隊
  9. 広末涼子 / ARIGATO!
  10. 稲葉浩志 / マグマ

この頃は今よりもずっと幅広く音楽を聴いていたので、それに比例して面白い音楽が多かったように思います。さらに去年を上回る当たり年だったので名盤揃い。その中に広末涼子入れてるのが私らしいけど。

fumiya tanaka / mur mur CONVERSATION MIX (とれま)CD

fumiya tanaka / mur mur CONVERSATION MIX
http://www.fumiyatanaka.com/

今ちょうど『あなたは戦争で死ねますか』という本を読んでいるから、というわけではないんだけど、昼間にたまたま731部隊についての番組を見まして。それが気になったので731部隊について調べてたら、なんか怖くて眠れなくなってきた。それでも、この本はちょっと読んでみたい。

日本初のミックスCDだった『I am not a DJ』、ミックス・プレイの中から10分ほどを抽出するという画期的なスタイルのミックスCDだった『DJ MIX 1/2[MIX.SOUND.SPACE] 』と、DJにもミックスCDにも意識的に変化を求めてきた田中フミヤなわけですが、今回彼が考えたのは、プレイ中の思考を口に出し、ミックスと共に録音するというもの。まぁこの話自体は1,2年前からあったもので、個人的にはようやくという感じだし、しかも件のナレーションが収録されるのは9月に出るDVDの方で、これは普通のミックスCDっていうんだから、肩透かしな感じもしなくもないんですが、まぁとにかく田中フミヤ名義では久しぶりとなるミックスCD。

前作の『DJ MIX 1/2[MIX.SOUND.SPACE]』は先に書いたような手法的な目新しさもさることながら、今となってはハード・ミニマルからクリック/ミニマルに流れていく現場のドキュメントとしても重要な作品でした。では今回のミックスCDはというと、予想通りミニマル一色。レコ屋のポップには「パーティのピークタイムを収録」みたいなことが書いてありますが、これがピークタイムとはとても思えないほどの地味さ。なんだけど、一旦世界に入り込んでしまえばやっぱり彼のプレイは最高。
じっくりとグルーヴを動かしていく前半もいいんだけど、徐々に高揚感を増していく後半がやはりかっこいい。それに田中フミヤらしい、闇をさらに漆黒の闇で切り裂いていくような黒いグルーヴ(黒人っぽいという意味ではないです)が全体を貫いているのもうれしいところ。

とまぁ、内容的には文句はないんだけど、結局ナレーションはDVD買わないと聴けないし、そのDVDにもミックスCDは付くらしく、ちょっと存在として中途半端な感は否めないかな。いいんだけど。

視聴
@TOWER JP
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