2018年上半期ベスト
kZm / DIMENSION
BAD HOP / Bad Hop House
Quentin Chei / LRV
Ru Pilly de B / bandcamp
Microlab / Capriciu
宇多田ヒカル / 初恋
KAT-TUN / Ask Yourself
NEWS / EPCOTIA
Ryan Porter / The Optimist
Fumiya Tanaka / BEAUTIFUL DAYS
漢 a.k.a GAMI / ON THE WAY -Mixed By DJ Gattem-
Barac / bandcamp
Sly & Robbie meets Nils Petter Molvær feat Eivind Aarset and Vladislav Delay / Nordub
Tinashe / Joyride
Eomac / Reconnect
NF Zessho / CURE
V.A. / Minimal Selection 001
ILL CONSIDERED / ILL CONSIDERED 3
Sango / In the Comfort Of
Tohji / 9.97
呂布カルマ / SUPERSALT
今年は私もとうとう Spotify を導入しまして、聴ける音楽が一気に広がったものの、やはり聴く時間が必要なのは変わりなく、また気分的な落ち込みで音楽をあまり聞く気になれなかったりと、例年に比べると音楽に接する機会の少ない半年間であったかなと。
そんな中、比較的聴いた盤を21枚。全部CDかデータで買ったもの。ストリーミングはどうしても流し聞きになってしまうのと、アナログも買ってはいるものの、あんまりちゃんと聴けなかったです。
あと旧譜では KAT-TUN と B’z をよく聴いておりました(『The 7th Blues』が良いなぁと)。
2016年上半期ベスト
2015年1月のお気に入り
- KAT-TUN / Dead or Alive
今回も良い意味で KAT-TUN らしさが詰まった素晴らしい曲で、カップリングも良い。ただ「初回限定盤1」に入ってる曲で、田口くんの声がほとんど聴こえないのだけが気になる・・・。 - NEWS / KAGUYA
こちらも NEWS の王道という感じだけど、充実度は非常に高い。あとやたら手越くんが元気ですね。 - KOHH / 梔子
昔は LIL KOHH のお兄ちゃんという認識でしかなかったんだけど、気が付けば好きなラッパーの一人に。あと関係ないが Dutch Montana も段々好きになってきている自分がいる。 - CRZKNY / Jap Underground
洗練されたサンプル使いの路線と、攻撃的な電子音が良いバランスで同居している EP 。この直後に発表されたミックスも良かった。 - Skip Club Orchestra / Step 2 Enchantment (Footwork)
「DUBLIMINAL BOUNCE」を主催するプロデューサーの RP 。細分化される前のテクノを思わせる雑多さがあってとても良い。 - Steez / Da Wait Iz Ova
湘南のラップ・デュオ Garahavi のメンバー Steez が2014年末に出したミックステープ。グループのときよりオーソドックスなヒップホップというか、ぶっちゃけ BLAHRMY みたいなんだけど(湘南と藤沢で近いから?)、太い声がよく映える。 - Dot Demo / Delta Theory
ニューヨークのラッパが2014年末に出したミックステープ。仕事中に聴いてて、「これ良いな」と思って iPod 見ると今作だという事が非常に多かった。 - ETHEREAL / Heat Death 2
Awful Records というクルーのメンバーのビートテープ。柔らかなシンセが気持ちいブレイクビーツ。 - Butterz / The Butterz Zip
グライムを中心にリリースしているロンドンのレーベルのコンピ。熱量の高さにやられる。 - Vermin Womb / Permanence
あまりのカッコよさに笑える。
1月はお正月休みがあったせいか色々な盤を聴いたんですが、ダラダラ並べてもしょうがないので、10枚に絞ってみた(今後も多分そうする)。それにしてもこのブログは本当に重いね。じゃぁどうにかしろよって話なんだけど・・・。
2013年5月のお気に入り
- COLDFISH / THE ORPHANS
- KAT-TUN / FACE to Face
- Nicole Dollanganger / Ode to Dawn Wiener: Embarrassing Love Songs
- Valentino Kanzyani / Love & Gratitude
- AOKI takamasa / RV 8
そういえば更新するの忘れていた5月のお気に入り。なんか先月は坂本真綾と Inc. ばかり聴いていた気がするので枚数少な目。とくに意識したわけではないんですが、何故かテクノが多いです。そんな中 Nicole Dollanganger は唯一歌もの。すげぇ染みる。ちなみにフリーのものでは Givvn とChance The Rapper がよさげだけど、全然回数聴けてないのでパス。
あと単曲のやつ。今回もコメントはパス。
2013年2月のお気に入り
なんか2回目にして早くもきつくなってきた感のある月間ベストなんですが、まぁさすがに1回でやめるのはなんなので、とりあえず続けてみます。
っつうことでお気に入りを6枚。1月の(関連記事)と枚数が同じなのは偶然。
2月は仕事が忙しかったのと、精神的に弱ってる日が多くてなかなか音楽をちゃんと聴く時間が作れなかったんですが、振り返ってみればそれでもそれなりに良盤は多い月だったかと思います。とはいっても Inc. や CRZKNY を筆頭に、まだ回数聴けてない盤も多いので、それらは3月に持ち越し。あとフリーのに関してはほとんどちゃんと聴けた盤がないんだけど、OM’MAS KEITH は言い訳っぽくなんとか入れてみた。
以下はフリーで落とした曲の中から(コメントは割愛)。
KAT-TUN LIVE TOUR 2010 PART2:WORLD BIG TOUR
さて、前回(過去記事)書いたとおり、 KAT-TUN のドーム公演3日目となるコンサートを先日24日見てきたわけですが、とにかく実感したのは気分の問題というのはここまで大きいのかという事で、6人に戻るかもしれないという気分で見る5人と、もう6人が並ぶところは見られないという気分で見る5人ではまるで違っていて、内容的には初日であった前回よりもはるかにこなれたものになっていたものの、どうにも寂しい気分を感じずにはいられないコンサートだった。
その寂しさの原因は赤西くんの不在に他ならないわけだが、それでも先日のアルバムは5人としての KAT-TUN の現時点の回答としては非常によく出来ていて、赤西くんの不在を歌唱の面では中丸くんが、力強さの面では田中くんが前に出ることによって赤西くんの不在を感じさせないものになっていて、非常に聴き応えのある作品になっていた。
しかしコンサートとなると話は別で、まだまだ5人での形が出来上がっていなくて手探り状態という印象が非常に強かった。
そう感じさせた一番の要因は前回書いたとおりやはり選曲や曲順で、新作からの曲はソロを除いて全てやったにもかかわらず(もっといえば今回5人体制で作った曲全部)、それを変にバラけさせたせいで印象が薄くなってしまったし、むしろ以前の曲との盛り上がりの差の大きさを印象付けてしまった感さえある。中でも “Lips” ~ “愛のコマンド” ~ “GOLD” の流れや、 “WILDS OF MY HEART” と “Peacefuldays” はこの日最大級の盛り上がりを見せていて、やはり KAT-TUN の本流はハード・ロックなのだと思わされる。
またこれら以前の曲に関しては亀梨くん以外のメンバーがそれぞれパートを分け合う事で対処していたのだが、それでもメンバーの中でも一際強い声の持ち主であった赤西くんの不在はいかんともしがたく、この辺り声質的にも歌のスタイルとしても田中くんがカバーするのが最も違和感がないのだが、音源ではともかく、ライブとなるとまだまだ彼の歌は稚拙で、少々、といういか正直書けばかなり辛いし、それは他のメンバーでもそれほど変わらない。その中でも中丸くんは唯一歌唱が安定して入るものの、彼の柔らかな声を、ハードロック調の曲で前面に出すのは辛かろう。
まぁその辺りはメンバー自体5人でうまくいく曲が少ないのが分かっているのか、だからこそ “N.M.P.” と “Going!” を2回やったり、いつも以上にMCに長い時間を割いたりしたのだろうと思うけど、だったら思い切って定番曲を削って、新作に合わせてダンサブルな曲でまとめるなどした方が面白かったし、もっと5人体制の KAT-TUN らしさに焦点を当てた選曲の方が良かったのではなかろうか。
あと他にも気になる点は多々あるものの、今書いても後ろ向きな事しか書けないのでまぁいいです。
でもどうしても気になるのが1点だけ。
それはこれから KAT-TUN はどういうアイドルを形作るのかという事で、今までがアイドルらしからぬアイドルなら、今は変にソフティケイトされたアイドルを目指しているように思える点で、セックスを直接的に歌った田中くんのソロ曲などは、初日見たときは田中くんがチャックを下ろす仕草や女性ダンサーとの際どい絡みがあったものの、それがこの日には一切なくなっていたし、メンバーがMC中変に下ネタを意識していたのも気になった。以前なら KAT-TUN はエロくてなんぼ、みたいなところがあったのに(そう思ってるのオレだけ?)、どんな心境の変化かと勘繰ってしまうし、もっと酷いと思ったのが田中くんがコンサート中によく言う「盛り上がらないとおまえら、命はねぇからなぁ」という言葉について、「あれはリップサービスですから」と言った事で、いやまぁ、そりゃ実際そうなんだろし、MCの流れの中で冗談っぽく言っていたのも分かるんだけど、それでもそれを言っちゃあお終いでしょ、と思わざるを得ないし、そんなところでも変に勘ぐってしまうほどもう私は後ろ向きなわけですよ。
ということで結局愚痴になってしまったのここらでやめますが、これから KAT-TUN は一体どうなってしまうんでしょうね。この期に及んで6人に戻ってほしいと思うのは後ろ向きなのかなぁ。
あと最後に蛇足ながら書くと、亀梨くんはとりあえずソロでオペラでもやって毒気を抜いて、その後上田くんに自分のキャラクターをふまえた上での世界観の作り方でも学んだ方が良いんじゃないかしら。
KAT-TUN / 『Love yourself ~君が嫌いな君が好き~』『Going!』『NO MORE PAIИ』について書こうと思ったけど、結局赤西くんに対する戯言
http://www.j-storm.co.jp/kattun/
さてさて、今年に入ってからの KAT-TUN に関しては、あまりにも状況の変化が激しくて、またその都度書きたいことが上手くまとまらなかったので記事書くの後回しにしていたのですが、そうこうしているうちに、赤西くんの脱退は決定的なようですね。
最初ジャニー社長の談話として発表されたときは、少々唐突なタイミングに、所詮ワンマン社長の気まぐれだろう、くらいにしか思わなかったのだが(同時にワンマン社長だからこそ、気まぐれでも通ってしまうのだろうとも思ったけど)、赤西くんが会員向けの日記で、これからソロ活動をしていく旨を書いたようで、もうこの流れは変わりようがなさそうだし、私としては最悪に近い結果に落ち着いたとの思いが強い。
それは私の中での赤西くんの評価の高さに起因するのはもちろんなのだが、それと共に今年の頭に出たシングル『Love yourself ~君が嫌いな君が好き~』の素晴らしさによる部分も大きい。
私が『Love yourself ~君が嫌いな君が好き~』の発売を知ったのは HMV のサイトだったと思うのだが、それを伝えるニュース・ページ(探したけどもう削除されちゃったみたい)にあったある言葉が非常に印象に残っていて、それは記憶によれば「破壊の次は再生」、というようなものだったと思う。はたしてこの言葉が事務所の資料から持ってきたオフィシャルなものなのか、それとも HMV の担当者が考えて書いたものなのかは分からないが、確かに『Love yourself ~君が嫌いな君が好き~』は「再生」という言葉がしっくりとくる作品だったからだ。
ではそもそもその「再生」という言葉は何を指しているのだろうか。それは思うにアイドルとしての再生だろう(ちなみに「破壊」の方は昨年の東京ドーム連続公演記録を破った事)。
今までの KAT-TUN といえばクールな印象であったり、またどこか陰のあるものであったりと、アイドルらしさとそれ以外の要素がせめぎあっているような曲が多かったが、それに比べ、”Love yourself ~君が嫌いな君が好き~” と “THE D-MOTION” は今までにないほどの華やかさをもった、素直にアイドルらしいといえる曲で、また6人中最も端正な歌声を聴かせる亀梨くんが基本的なメインパートを担当している事もその印象を強くする。
しかし今作はアイドルらしからぬアイドルである KAT-TUN が単なるアイドルになった曲、とはならずに、きちんと KAT-TUN としての個性を感じさせるものになっていて、要は KAT-TUN は6人全員が口を揃えるほど各人指向性がバラバラなグループなわけだが、そこを無理にまとめようとせず、曲のケツもちは亀梨くんにやらせるから、あとはみんな好きにしていいよ、ってな感じの良い意味でのいい加減さがあるからで、赤西くんにいたっては、極端に書けば終始オートチューン使って遊んでいるだけである。
それでも結果、両曲とも赤西くんの歌った部分は強烈なフックとして機能していて、本作のサウンド・プロデューサーが誰なのか知らないが、これぞプロデュースの妙、といったものを感じる。
それに “THE D-MOTION” の最初、中丸くん、上田くんに続いて赤西くんのパートに入ったときにハッとするのだが、ほぼ感情過多と同義になっていた彼のヴォーカルが今までにない軽やかさを持って鳴っていて、この時のグループの風通しのよさを表しているようで、このままいけば KAT-TUN は、とんでもない傑作をものにするのではないか、そんな予感さえ抱かせてくれた。
しかし結局私の期待は赤西くんの海外ツアーによって叶わぬものになった。
この辺りについても色々と思う事はあるのだが、今書いても恨み節にしかならなそうなので省く。
そして5人体制で発表されたシングル『Going!』は爽やかさが前面に出た、さらにアイドルらしいものになっていたが、普通の J-POP ではなかなか聴けないような変則的なキックを鳴らすアレンジと、躍動感溢れる田中くんのラップによって、ギリギリのところで「せめぎあい」を演出していた。
さらに6月に発表されたアルバム『NO MORE PAIИ』も同様に爽やかさが前面に出た作品ながら、随所に KAT-TUN らしい適度な異物感を感じさせることで作品が引き締まったものになっているし、また以前赤西くん抜きで作られた『catoon KAT-TUN Ⅱ You』のように変に幅を出すのではなく、方向性を絞ったのも功を奏して、作品としては非常に充実したものになっていて、おかげで赤西くんの不在をそれほど意識することなく、7月16日のコンサートに臨むことが出来た。
しかしコンサートともなると話は別で、やはり赤西くんの不在を強烈に感じざるを得なかった。
まぁコンサートに関しては24日にもう一度行ける事になっているので、細かい部分について書くのは控えるが、大雑把に見たとしても、正直よく分からない部分の多いコンサートだった。
演出面で無駄や意味の分からないものが多いのはいつもの事なのだが、一番意図が分からなかったのが選曲で、前半シングルや代表曲を中心にやっていたのは、5人でも KAT-TUN らしさを出せるとアピールしたかったのか、それとも代表曲を並べる事でファンを安心させたかったのか分からないが、 “僕らの街で” が終わって後半、 “FARAWAY” と “RIGHT NOW” という新作からの曲が並んだ事で、 KAT-TUN の新機軸を鮮烈に打ち出すのかと思いきや、ここでもよく分からない演出をはさむ事で流れがブツ切れになっていたし、全体でみれば尻すぼみな印象さえ与えていたのは非常に勿体無いと感じた。
あと面白いと思ったのはメンバーの個性の部分で、性格的な面では赤西くんの我が儘な部分ばかりが注目されるが、音楽的な面を見れば、本物志向の赤西くんよりも、自己陶酔型の亀梨くんの方が、 KAT-TUN の音楽性からすれば異質なんだよね。
それでも赤西くんがグループを離れ亀梨くんが残ったというのは、やはり性格的な部分が大きいのかなと思うが、前回、そして今回のコンサートを見るに、亀梨くんの世界観はよくいえば孤高に、悪くいえば誰もついいけないようなものになってきていて、結局ジュニアが世界観を構成する部品として出てくるだけで、メンバーの誰も絡めない状況を見ると、こちらはこちらで危ういものを感じてしまう。
あと今までは一歩引く形でグループの中心になっていた中丸くんが、赤西くんの不在にともなって矢面に立つ部分が増えたのもちょっと心配。
とまぁ結局何が書きたかったのかよく分からなくなっているが、とりあえず私はコンサートの最後に、いつもの「We are KAT-TUN」を5人でやったときにはちょっと泣きそうになったし、ここ数年最も情熱を注いだグループはもうないのだなぁ、と虚無感に包まれている・・・。
LANDS / Olympos (J-Storm) CD
http://www.j-storm.co.jp/kattun/
今日(日付的には昨日)赤西くんのソロ公演である「友 & 仁」を見てきました。
そこで思うところが色々あったので、忘れないうちにメモ的に書き留めておきたいと思います。
普段ならこういうのってある程度頭の中でまとまってから記事にしていたんだけど、そうするとどうしても時間がかかるのと、今年はブログの書き方を色々試したいと思っているので、今回はこういう形にします。なので多分後で加筆訂正とかするかと思います(LANDS についても多分後で書く)。悪しからず。
あとネタばれ的な部分もあるかと思うので、ソロ講演の内容知りたくない人は見ないほうがいいかも。
LANDS / BANDAGE (J Storm) CD+DVD
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どうも今日は、「E.YAZAWA ROCK」も「THIS IS IT」も、ましてや「アンヴィル!夢を諦めきれない男たち」も見ていないのに、「BANDAGE」は見に行こうかと思っている shooter です(前売り券売り切れだってね。すごいなぁ)。
ということで、「BANDAGE」主演の赤西くんが劇中の LANDS 名義で出したのがこのシングル、なんだけど、なんだけど。
どうもこのシングルはですね、何回聴いても意図がちょっとよく分からんのですよね。というか色々と書きたい事があってまとまらないので、とりあえず思った事だらだら書いてみたいと思います。
KAT-TUN のシングルとかアルバムとかライヴとか。
http://www.j-storm.co.jp/kattun/
結局やる気のないまま怠惰な日々を送っていたら、 KAT-TUN について何も書いていなかったので、ちょっとまとめて書きたいと思います。
BEST ALBUM of 2008
- Bruno Pronsato / Why Can’t We Be Like Us
- FUMIYA TANAKA / Unknown 3
- 宇多田ヒカル / HEART STATION
- KAT-TUN / KAT-TUN III -QUEEN OF PIRATES-
- NORIKIYO / OUTLET BLUES
- RYTHEM / 23
- Pom Pom / Pom Pom CD 001
- Wighnomy Brothers / Metawuffmischfelge
- Ufomammut / Idolum
- SND / 4, 5, 6
- BES from Swanky Swipe / REBUILD
- Jun Yamabe & Enitokwa / Bisai
- Mr. BEATS a.k.a. DJ CELORY / BEAUTIFUL TOMORROW
- 2562 / aerial
- BUTANE / Becoming
- MADTEO / MEMORIA
- 244 ENDLI-x / I AND 愛
- NEWS / color
- BUN / BUUUUULL SHHHHHIT
- Perfume / GAME
みなさんあけましておめでとうございます、 shooter です。
昨年は小室哲哉が逮捕されたり、飯島愛が他界したり、自分の中である時代が終わったことを強烈に感じた年だったんですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。私はといえば、正月だろうがいつもの休日と変わらず、怠惰に時間を浪費しております。今年こそはもう少し時間の使い方が上手くなりたいものです。
ということで、昨日のシングルに引き続き、私が2008年によく聴いたアルバムです。
今年は全体的に良作が多かったので、1位はけっこう迷ったんですが、やはりミニマルの音楽的進化の可能性を鮮やかに提示してみせた Bruno Pronsato 。個人的にはここ数年のテクノ/ミニマルの中でも最重要作の一つだと思ってるんだけど、他のベストとか見ると、どうやらそう思っているのは私だけみたいですね。がっくし。因みに私が海外のアーティストの作品を1位に選ぶのは、なんと96年の Nirvana 以来。以外に邦楽志向の人間なようです。
そして、6位までのものはどれも1位と入れ替わってもおかしくない傑作揃い。他のものに関しても、順位はほとんど便宜上のもので、非常に充実した作品ばかりでした。あと基本的に、メジャーなものよりアンダーグラウンドなものを優先させています。
あとは例年通り、紹介した作品の少なさに反省しきりなのですが、とりあえずここに挙げた作品くらいは、後追いで徐々に紹介していきたいとは思っています。あと今年も ecrn award の方にも投稿してますので、お暇な方はそちらも見てみてください。
今年の5月でこのブログをはじめて丸5年になるので、そろそろこのブログの有り様も変化させたいなと思っているんだけど、まだどうなるか全然分かりません。とりあえず相変わらずマイペースに、ぼちぼちと更新していきたいとは思っています。それでは今年もよろしくお願いいたします。
KAT-TUN / White X’mas (J-ONE) CD+DVD
http://www.j-storm.co.jp/kattun/
今年の6月にアルバムを出して以降、ライヴ以外たいした動きのなかった KAT-TUN なんですけれども、その6月からっていいますと、嵐が去年からの勢いそのままに、さらに躍進を決定付けた時期でもあるわけで、下手したらこのまま KAT-TUN の存在感など吹き飛んでしまうのではないかと心配していたわけですが、冬になって唐突に発表されたこの KAT-TUN の8枚目のシングルを聴いていると、いやぁ~、さらに心配になってきちゃいますね。
曲の方はタイトルどおり、どこからどう切ってもクリスマス・ソングといった感じではあるんだけど、非常にメロディの美しい、もう名曲といってしまってもいいくらいの曲。でも肝心要の KAT-TUN の歌が、あまりにも歌唱力不足で、もう足を引っ張りまくってるといいますか、全然歌の世界に入り込めないのよね。まぁ今までの曲も、別段歌唱力で聴かせるといった類のものではなかったけれども、この曲に関しては、明らかに準備不足、練習不足なんじゃないのかなぁ。それとこれは毎度のことではあるんだけれども、歌唱力に結構なバラつきがあるのに、律儀に全員にソロで歌わせる必要ないと思うんだけどなぁ。
あとついでに書くと、ダサいクセして妙にチキチキうるさいハットの音も気になります。
比較的なんでも器用にこなすジャニーズ事務所にあって、 KAT-TUN がバラエティ全然ダメなのは「cartoon KAT-TUN」を見ていれば分かることだし(まぁそれでも毎週見てるんだけど)、演技の方も、頼みの綱の亀梨君は、同世代の山下君のスター性に比べると、吹けば消えてしまいそうだし。ってなると、やはりここは是非とも音楽で頑張ってほしいんだけど、その結果がコレじゃぁ、来年以降大丈夫なのかしら、なんて心配になってしまうわけです。さらにこの前のアルバムが、かなりの傑作だっただけに、この展開(発表も唐突だしタイアップないし限定だし)は非常にもったいない気がする。
まぁ来年の2月には早くも次のシングルが出るらしいので、そっちの方での巻き返しを是非期待したいところです。っていうか、中丸君のドラマの主題歌は KAT-TUN じゃないの?
ARASHI / truth/風の向こうへ (J Storm) CD
http://www.j-storm.co.jp/arashi/
9月6日に国立霞ヶ丘競技場で行われた「ARASHI AROUND ASIA 2008」に行ってきたんですけれども。
今回のライヴは色々思うところがあったので、長々と書こうかなと思ってたんだけど、例によって面倒くさくなったので端折ります。
とりあえず全体の感想としては、なかなかに感慨深いライブでしたかね。
なんてこと書くと、昔からの嵐のファンみたいですが、以前も書いたように、私は嵐を本格的に聴くようになったのはここ1、2年のにわかファン。なのでオールタイム・ベスト的だった今回のライブは、正直知らない曲ばかりだったんだけど、その歌われる歌詞のほとんどが(ジャニーズのライブはモニターに歌詞も一緒に出るから、知らない曲でも歌詞分かるのよ)、今は辛くともいつか花開く、みたいな内容で、これってそのまま嵐に当てはまるように思えるのですよ。
嵐ってデビューこそ華々しかったものの、その後は割と地味な存在で、いつの間にか後輩の KAT-TUN が前に躍り出ているような状態で。しかし気が付けば、叩き上げの悪ガキ集団といった趣の KAT-TUN ではなく、不遇のエリート集団であった嵐が時代に選ばれていて、さらに7万人収容の満杯にしているんだから、やはり感慨深い(さらに書くと、明らかに連帯感がユルそうで、ヤンキー崩れみたいな KAT-TUN ではなく、メンバーが和気藹々と仲がよく、自然と育ちの良さがにじみ出ているような嵐の方が支持されるというのは、今の時代を考える上でも面白い気がするんだけど、上手い着地点が見つからないのでパス)。
しかもメンバーも言っていたように、今後の嵐を考えたときに、重要な節目に立ち会っているという勢いを感じさせる気合の入ったもので、さらに構成的にも非常に考えられていた。去年見た関ジャニ∞の、手を変え品を変えみたいなライヴも楽しかったけど、今回の嵐ライヴは非常にまとまっていて、それでいて嵐の魅力を十分に伝えていたんじゃないでしょうか。特に、会場に結び付けて、東京オリンピックの回想映像の後、聖火を点灯してからの、 “Re(mark)able” ~ “truth” ~ “Step and Go” ~ “a Day in Our Life” の流れには、鳥肌たちっぱなしでした。
さらにさらに、ライヴで聴くのは無理だろうと思っていた、個人的には嵐の中でも指折り名曲だと思っている “Still…” と、夫婦間のさりげない日常の幸せを歌った二宮君のソロ・ナンバー “虹” が聴けたんだから、思わず泣きそうでしたよ。
なんか文章が支離滅裂な上に、何だかんだで長くなったので終わりにしますが、とにかくものすごくレベルの高いエンターテインメントで、今まで私が見た中でも指折りの素晴らしいライヴでした。
んで、そのライヴでも歌われていた嵐のシングル。
今回は DVD 付いた初回盤が2種類と、それより1曲多い通常盤という構成だったんだけど、お金がなかったんで私が買ったのは通常盤。でもねぇ、これならちょっと無理してでも全部買っておくべきだったと、後悔してしまうくらいの名盤なんですよ。
嵐の最近の曲は、基本的には爽やかポップス路線で、今作も大別すればそこに変わりはない。しかしいつもより緊張感のある楽曲が、ドラマチックさと勢いを生んでいる “truth” 、アコースティック・ポップと櫻井君のラップを等分で結びつけた “風の向こうへ” 、レゲエをベースにしながらも思いっきりポップな “スマイル” と、アレンジの変化によって見事に楽曲に新風を運んできていて、さらに成長した嵐の歌唱も、実に曲を表情豊かに聴かせてくれる。中でも、大野君の主演ドラマのテーマ曲なのに、何故か “truth” で相葉君が前面に出されているんだけど、透明感のある大野君の声と、ややハスキーっぽい相場君の声が実に良い効果を生んでいて、このパート割を考えた人はエライ(いや、もちろん嵐の頑張りあってこそですけど)。
これから10周年に向けて色々と動きがあるみたいだけど、その呼び水をしても申し分のない、素晴らしい作品。
BONG-RA / FULL METAL RACKET (AD NOISEAM) CD
昨日は東京ドームで KAT-TUN のツアー最終公演を見て参りました。なので普段であれば、ここでちょっとしたライヴ・レポなど書くところなのですが、どうもそういう気にならないのですよ。ならそんなにつまらないコンサートだったのかというとそんな事もなく、十分に楽しませてもらったんだけど、それと同時に非常に粗も目立つライヴで。具体的な記述は避けるけど、とにかく色んな面でムラがありすぎたし、それに起因して全体的に間延びした印象だったし。まぁそれでも楽しかったのは間違いないんだけど、ファンだからこそあれで良かったとはいいたくないなぁ。ゲストで来てた山下君と、赤西君亀梨君の3人の並びを生で見れたのは素直にうれしかったけど。
このアルバムも、昨日のコンサート同様、微妙に残念なアルバムです。って繋げるのはいささか強引だけど、 Bong-ra という人が昨年末に出したアルバム。私はこの Bong-ra という名前はこれではじめて知ったんだけど、サイト見るとかなり活動歴長い人みたいですね。
タイトルとジャケット見るとなんとなく分かりそうだけど、メタルをネタにしたブレイク・コア。同系統のものとしては、以前同じ AD NOISEAM からの drumcorps (過去記事)というアーティストを紹介したことがあるけど、こちらの方がよりメタル成分が高め。ぶっ壊れたリズムの上に、メタル・ギターのみならず、かなりの頻度でデス声も乗っていて、私のような人間からすると、非常に楽しい1枚になっています。
でも上記したように、大絶賛する気になれないのも事実。この人の場合、点でみると盛り上がる箇所は山のようにあるんだけど、どうもブレイク・コアのもつ快感と、メタルの快感を上手く融合できていない部分が多くて、イマイチ盛り上がりが持続しないのですよ。だから全体的に惜しい、という印象が強くなってしまって。
私の大好物なのは間違いないし、高速の四つ打ちのキックの上で、ギターとデス声がうなりまくる “Ram Waster” なんかホント名曲なんだけどなぁ。次作は是非これクラスの曲を揃えた傑作にしていただきたい。
KAT-TUN / DON’T U EVER STOP (J-ONE) CD
http://www.j-storm.co.jp/kattun/
順番が前後しちゃうんだけど、アルバムに先んじて発売された KAT-TUN 7枚目のシングル(アルバムには未収録)。
最近の KAT-TUN のシングルは初回盤2種類と通常盤の合計3種類出るパターンが続いてたんだけど、今回はそれを上回る4種類。表題曲のみの通常盤と、各メンバーのソロを2曲ずつ収録した初回盤が3種類で、これはさすがにやり過ぎじゃなかろうかと思いつつも、全部買っちゃうんだからどうしようもない。
ということで、アルバムの続き。
『KAT-TUN III -QUEEN OF PIRATES-』に足りない部分はメンバーの音楽性、と書いたんですが、それ以外にあのアルバムに足りないものを挙げるとすれば、ダンス・ナンバーではないかと思います。私個人、デビュー作や『SIGNAL』のせいか、 KAT-TUN はヒップ・ホップや R&B を基盤としたグループという印象が強い。
しかしここ何作かのシングルがロック色の濃いものであったり、アルバムの方でも R&B っぽいのって “AFFECTION ~もう戻れない~” くらいしかなく、若干の寂しさを覚えていました。そこへきての今作は、サイトのキャプションを引用するならば「全てのオーディエンスを揺らす究極のフィジカルチューン
」。が、その言葉から連想されるような、軽快なダンス・ナンバーというわけではなく、前3作のシングル同様、ヘヴィなギターが導入されているのは変わらない。しかしそのヘヴィさを保持したまま、曲中にはしっかりとグルーヴが息づいており、ロック路線を経てのダンス・ナンバー、という着地点としては、非常に完成度の高いものになっていて、ある種 KAT-TUN のスタイルの一つの完成形をみた思いがする。
さらにこのシングルの初回盤の収録された、各自のソロ・ナンバーが、メンバーの音楽性を探る上でも興味深いわけですが、結果からいえば、6人中3人がポップ・ナンバーで、それほどの面白味は得られない。とはいっても、それは曲そのものを否定するというわけではなく、中でも元 Def Tech の Micro 作曲による、田口君の “夏の場所” はかなりの良曲。
そして一番面白かったのは、 KAT-TUN の悪ガキ担当(と勝手に思ってる)の赤西君と田中君の盤で、赤西君の “LOVEJUICE” は変則的なビートと、トランシーなシンセが気持ちいい R&B ナンバー。本人作詞による歌詞が英語なので、まんま洋楽ポップスという赴きなのだが、なんてことはない、 Jade MacRae っていう人の “Low” という曲のカヴァーなんだそうで。しかし赤西君の声の高いところから低いところまでフルに使ったこの曲は、赤西仁というヴォーカリストの魅力を余すところなく伝えていて、その艶やかさに惚れ惚れしてしまう。
田中君の “PARASITE” は、イントロのギターが鳴った瞬間からまんま HIDE にしか思えないデジタルなヘヴィ・ロックで、思わず内田有紀の “ハートブレイク・スナイパー” を思い出しそうになってしまう曲。しかしこれが案外田中君にはまっていて、彼のバッド・ボーイ的なイメージにも合ってるし、田中君のラッパーとしての側面とシンガーとしての側面を過不足なく伝える曲になっている。
最後に上田君の “愛の華” は、自身で作詞作曲を手がけるという気合の入りようなんだけど、上田君の歌唱力でピアノ・バラードは正直ちょっとキツイかな。
何度か書いている通り、私はメンバーの音楽の趣味とかほとんど知らないので、ソロ・ナンバーにおいてもメンバーの音楽性が反映されているのかどうかは分からないのだけれど、しかしこのグループらしい雑食性が感じられるのは確かで、だからこそアルバムの方には、 “DON’T U EVER STOP” の PV じゃなく、このソロ・ナンバーを収録した方が良かったのではないかと思うんだけど、まぁそれはしょうがないか。しかし、アルバムとあわせて、彼らの今後に期待するには十分たる出来ではないかと。
KAT-TUN / KAT-TUN III -QUEEN OF PIRATES- (J-One ) CD+DVD
http://www.j-storm.co.jp/kattun/
やはりメタラーな私としては、まずこのことから触れないわけにはいかないんだけど、 “LIPS” のベースって Billy Sheehan が弾いてるんですね。いやぁ、全然気づきませんでした。 B’z の “ギリギリChop” で弾いてたときとかすぐ分かったんだけどなぁ。さらに “DISTANCE” では、その Billy Sheehan にギターが George Lynch 、さらにドラムは Carmine Appice という面子で、これって80年代だったら間違いなくスパー・グループですよ。でも逆に今だと、思わず目を細めてしまいたくなるような面子なのも間違いないわけで、しかもこのメンバーだからって、曲の表情が豊かになったとかいう感じもないので、まぁどうでもいいんですけどね。
ということで、 KAT-TUN の通算3枚目のアルバムなんですが、第一印象としては、とにかくコンパクトにまとまったアルバムだなと。それは実際問題、ボーナス・トラックを除いた本編11曲の合計が43分ほどだという、収録時間の短さが一番大きいのだけれど、勿論それだけでもない。
今までの KAT-TUN のアルバム、例えばファーストの『Best of KAT-TUN』であれば、デビュー前の曲を中心に、ロックにポップス、ダンスに R&B など、様々なタイプの曲が収録されていたし、セカンドの『cartoon KAT-TUN II You』では、さらにレゲエやジャズっぽい曲も加えて広がりをみせていて、つまりは KAT-TUN の多面的な魅力を見せていた。
でもこの『KAT-TUN III -QUEEN OF PIRATES-』では、大雑把に分けると、 シングルに代表されるようなハードな曲と、ジャニーズらしい爽やかな曲の2種類しかない。しかしそれは、この作品の単調さを意味するということでは勿論なく、ある意味 KAT-TUN の魅力の大きな柱である、荒々しさと爽やかさの二つを前面に押し出す事によって、自分たちの得意なものだけで勝負したような力強さを感じさせる。さらにそれらの楽曲を巧みに配置する事によって、全体を弛緩させる事なく、一気に聴かせる事に成功している。
長大なイントロといった趣の、オリエンタルな “T∀BOO” から始まり、扇情的な “Keep the faith” でテンションを一気に上げ、物憂げな R&B の “AFFECTION ~もう戻れない~” と、両親への感謝を歌った穏やかな “MOTHER / FATHER” の間に、 KAT-TUN の中でも最重の部類に入るであろう “HELL, NO” や、パワー・バラードの “DISTANCE” を挟み込む事によって、テンションを下げることなく、シングルの “LIPS” 、 “喜びの歌” へ。その後は爽やかなポップ・ナンバーが続くんだけど、その3曲ともテンポが良く、さらに再会と別離を歌った最後の2曲が、憂いの中にも希望を感じさて、非常に気持ちよく聴きとおせる。
さらにこのアルバムでは、前作のソロ・ナンバーこそ収録されていないものの、亀梨君と赤西君以外の4人にもリード・ヴォーカルを任せた曲があることで、 KAT-TUN 全体の成長も印象付けていて、中でも KAT-TUN の他のメンバーにはない丸みのある声を生かして、今までになく柔らかな曲になった “何年たっても” での中丸君は素晴らしいし(あぁそうさ、私は中丸君大好きだよ)、亀梨君の声との抜群の相性をみせた “MOTHER/FATHER” での上田君も、今までどうも彼の声が苦手だった私からすると、かなりの収穫。
とまぁほぼ文句なしの作品ではあるんだけど、唯一不満があるとすれば、やはりもっとメンバーの音楽性が発揮された曲を聴きたかったというところ。果たしてジャーニーズのレコーディングにおいて、メンバーの音楽的権限というものがどれほどあるのかは知らない。しかし初回盤のボーナストラックである “12 o’clock” の冒頭での、中丸君のヴォイス・パーカッションと田中君のバック・コーラスと(多分。もしかしたら赤西君かもしんない)、赤西君の低音を生かしたヴォーカルの絡みを聴くと、もっと音楽的に挑戦した曲が聴きたくなってしまう。
それでも KAT-TUN の魅力がコンパクトに凝縮された本作の魅力には、ファンとしてはどうしても抗えないのも事実。さらにメンバーの音楽性の部分では、シングルの『DON’T U EVER STOP』である程度補完できるので、そう考えればそれほど不満もない。これがファーストを超える最高傑作かどうかは分からないが、現時点での KAT-TUN の力を見せ付ける傑作なのは間違いない。
KAT-TUN / LIPS (J-One)CD+DVD
http://www.j-storm.co.jp/kattun/
昨日は音盤を大量に売っぱらおうと思って部屋(押入れ)の片付けをしていたのですが、結構自分では思い切って選んでいたつもりでも、結果的には売る音盤を200枚ほどしか選べず。ホントはもっと減らすつもりだったんだけどなぁ。自分の貧乏性が嫌になります。
前作から僅か2ヵ月半、しかもその前作『Keep The Faith』は未だオリコン100位以内という好調な売り上げなんだから、こんなに早く出す事もなかろうに、といった感じの KAT-TUN 6枚目のシングル。3枚目の『僕らの街で』以降、4枚連続でメンバー主演ドラマの主題歌ですね。
あと、基本このブログで紹介している音盤のジャケット画像は、スキャナで取り込んだものを使っているんだけど、今回金と銀にテカテカした素材のせいで、全然きれいに取り込めないので、不本意ながらレーベルサイトから拝借したものです(だから今回サイズ小さいの)。それにしてもジャニーズがサイトにジャケ写アップするなんて、時代も変わりましたよねぇ。
話が逸れた。
前作『Keep The Faith』はわりと KAT-TUN の王道スタイルといった感じの曲だったけど、今作は何故かメタル。しかもサビではツーバスがドコドコ鳴るような、なかなかに疾走感のある曲で、多分今までの KAT-TUN の楽曲の中でもあまりなかった感じの曲なんじゃないですかね。だからなのか、冒頭の亀梨君のソロ・パートを筆頭に、とにかく歌唱的に不安定な部分がやたらと目立つんだよね。まぁ元々赤西君と中丸君を除くと、歌唱的には結構ムラッ気のあるグループだとは思うんだけど、今回慣れてない曲調のせいか、それがモロに出ちゃってる。
曲の方も、メロディ自体は良質だと思うものの、アレンジがどうも面白くなくて、これが “Keep The Faith” みたいなジャキジャキした音色で、メインとなるリフがもっとカッコ良かったら、ずいぶん変わると思うんだけどなぁ。まぁそうなるとメタルになり過ぎちゃうか。
しかししかし、上記2点以上に不満なのは、亀梨君主演ドラマの主題歌なのに、どうも亀梨君の影が薄いように思えるのですよ。これは亀梨君のソロパートが少ないとかいう話ではなく、この曲からは亀梨君の存在感があまり感じられないせいで、今までに比べて華やかさが感じられないからでありまして。私は6人の中で誰が一番好きかと問われれば、そりゃぁ赤西君と答える人間ですよ。でも、 KAT-TUN というグループなバランスを考えると、亀梨君と赤西君が競い合って、でも最終的には亀梨君がちょっと上、みたいなのが一番いいと思うんだよね。それはやはり赤西君や他のメンバーに比べて、一番スター性があるのが亀梨君だから。
しかし今回そこら辺のバランスがどうも悪いというか、逆に6人のバランスを均一に取ろうとしすぎていて、だからロック好きな赤西君のノリノリっぷりが目立って、亀梨君が目立たなくなっちゃったんじゃないかしら(亀梨君の音楽の趣味知らんけど)。
いや、まぁ色々不満を述べつつも、基本的に好きな曲なのは間違いないんだけど、 “Keep The Faith” が(ちょっと語弊があるが)基本に立ち返ったような曲だったので、次作は “SIGNAL” の先、もっといえば嵐でいうところの “A day in our life” みたいな曲を期待していた身からすると、やはり残念。そろそろ次が聴きたい。
KAT-TUN / Keep the faith (J Storm)CD+DVD
とうとう「有閑倶楽部」終わっちゃいましたね。初回見たときにはあまりのつまらなさにどうしようかと思ったけど、回を重ねるごとにあのグダグダっぷりが好きになってきて、なんだかんだで楽しめたドラマだったんですけどね。
その「有閑倶楽部」の主題歌だったのがこの “Keep the faith” だったわけですが、今作は外せないせいなのか、けっこう気合の入った作品になっています。
というのも、前作の『喜びの歌』は一応赤西君の復帰作ではあったものの、元々田中君主演のドラマ用に赤西君抜きの5人でレコーディングしていた曲に、急遽復帰が決まったために6人で撮り直した、という経緯の曲だっただけに、あんまり復活ムードを煽るような感じもなく、ちょっと地味な作品でした。つまりは実質的に赤西君の復帰作は今作ともいえるわけで、さらに赤西君主演のドラマの主題歌、さらに作詞作曲は氷室京介、ともう準備は万端という感じ。
でも、とりあえず今作に関しては、あんまり氷室京介作詞作曲というのはどうでもいいかなぁ。
今まで KAT-TUN に楽曲提供した大物というと松本孝弘と小田和正がいますが、その二人の曲が、聴いただけで誰が作ったのか分かるような強い記名性を持っていたのに対して、この “Keep the faith” からはあまり氷室京介の存在というものを感じられない。まぁあまり他の歌手に楽曲提供とかしない人だから、実は記名性が強いのは声であり曲ではなかった、ということなのかもしれないし、それでけ KAT-TUN が成長したということなのかもしれないけど、そこら辺の面白味を期待してただけに、ちょっと残念。
でもこの曲を聴くと、やはり KAT-TUN にはこういうスタイルの曲が合うといいますか、基本はハードロックに、彼らの独自性を盛り込んだ曲はやはりカッコいい。特に今作では、頭の、ジャキジャキしたギターとベースの低音の鳴りや、赤西君のソロに中丸君のビートボックスが乗ってきて、田中君のラップに流れこむところなんか、もう悶絶しそうなほど。ただ難をいうと、それらの部分のカッコよさに比べると、サビが決定的にダサい。それはメロディもそうだし、アレンジもなんでこんなバタ臭いんでしょうか。これでサビがもっと洗練されていれば、 “Real Face” に匹敵する名曲になっただろうに、と思うと残念無念。
あと田口君が、自分が出演しているドラマの主題歌なのに、ソロパートがないのはあまりにも可愛そう。
とかなんとか不満などもつらつら書いてみましたが、そんなものを吹き飛ばしてくれるのが、初回限定盤付属のDVD。
メイキングの方も、真剣ながら和気藹々としてるメンバーが見れて楽しいんだけど、PVの方が何気に凝っていて非常に良い。正直今まで KAT-TUN のPVってそれほどいいと思ったことないんだけど、これは上手く曲のイメージを増幅している気がする。中でも、ラップも含めてとにかく悪そうなイメージだけで押し切ってしまおう、という変な気合が感じられる田中君が最高。最後のダンスもカッコよいし。
そしてカップリングの “Crazy Love” は、いかにもジャーニズという感じの甘いバラードで、これも悪くないんだけど、面白いのは通常版(初回プレス仕様)に収録された “Lovin’ U” で、ブルージー、というと大袈裟だけど、ちょっと泥臭い感じのR&B/ファンク・ナンバーで、あまり KAT-TUN にはなかった要素だけになかなか新鮮。この曲だけでどうこうはいえないけど、次につながるものを期待してしまいます。
KAT-TUN / catoon KAT-TUN Ⅱ You (J-one)2CD
http://www.j-storm.co.jp/kattun/
えぇ~と、みなさん昨晩の『有閑倶楽部』は見られましたでしょうか。赤西君大好きな私は当然見たんですが、ちょっとイマイチでしたかねぇ。なんか駆け足過ぎるのがどうも。それに新曲の “Keep the Faith” もほとんど聴けないしさ。まぁ来月出るシングルと DVD に期待いたしましょう。
ということで、ずっと紹介しそびれていた KAT-TUN のセカンド・アルバム。予想外に赤西君が無事復帰した今となっては、あれは一体なんだったの、という感じの5人でのアルバムです。
昨年出たシングル『僕らの街で』が亀梨君を前面に出した曲だったので、当然このアルバムでも亀梨君を中心に組み立ててくるのかと思いきや、少し語弊のある言い方をすれば、びっくりするくらい亀梨君が印象に残らない作りになっています。
KAT-TUN の6人の中でも強い声の持ち主だった赤西君が不在だからなのか、今までのようなクールでハードな感じの曲は少なくなり、思いのほかユルイノリの中で、今までに比べればはるかに均等にソロ・パートが用意されていて、さらに前半に亀梨君以外のメンバーのソロ曲が集中してるので、どうしても亀梨君が一歩引いているように感じてしまう。
しかし、それでも一番印象に残るのはやっぱり亀梨君だといいたい。今までの亀梨君って、音程はわりととれていたのかもしれないけど、正直良いシンガーといえるほどの歌い手ではなかったと思うんですよね。しかし今作では以前よりもその歌声がずっと情感を湛えていて、確かな成長が感じられる。特にソロ曲の “someday for somebody” にはかなりグッときます。そして成長が感じられるのは他のメンバーも同様で、歌唱力の面でも表現力の面でも、全体的にかなり底上げされたのではないでしょうか。中でも中丸君を評価している点は、ヒューマン・ビート・ボックスよりも、低音もとれるコーラスと、その歌唱力だと思っている私のような人間には、彼が赤西君の代わりにソロ・パートを任されている部分が大きいのはうれしい。
まぁそれでも前作と比べれば、赤西君不在の物足りなさというのはあるんだけど、これからの KAT-TUN を考えた場合、これはこれで十分価値ある1枚なのではないでしょうか。
KAT-TUN / 僕らの街で (J-one) CD+DVD
http://www.j-storm.co.jp/kattun/
とうとう出てしまった、という表現が適切なのかどうなのか、まぁとにかく赤西君抜きでの KAT-TUN では初のシングル。
私は基本的にドラマって全然見ない人なのでこの歌も事前に聴いたことはほとんどなかったんだけど、なるほど、こうきたかという感じですね。
とりあえず赤西君がいないことによって、亀梨君が一人でセンターに立つという構図はどうしても避けられないわけで、しかし歌唱力の点では特に問題なくとも亀梨君の細い声だけでは心許ない感じがしてしまいます。
でもこの曲では亀梨君の声の持つ透明感を前面に出しつつ、線の細さは残り4人のコーラス・ワークで補うという方法がとられていて、確かにこれなら亀梨君の良さも出ていて、なおかつミディアム・バラードなこの曲にも合っている。まぁ個人的には田中君のラップも中丸君のビート・ボックスも全く出てこないとか、これだったら作曲者の小田和正が歌ったほうがいいんじゃないかとか不満がなくはないんだけど、それでもきちんと赤西君の不在を考えて作られているのが分かるので、それだけで概ね満足。ファンの贔屓目なのは否定しませんが。
そしてカップリングの “Way of Love” ではヴァースの部分を亀梨君以外の4人がそれぞれ歌っていて、ここにもこの5人での可能性を探っているようなところがあって、やっぱり期待してしまうのです。
KAT-TUN / SIGNAL(J-one)CD+DVD
http://www.j-storm.co.jp/J-OneRecords/
なんか思いっきりタイミングを逸した感じなんですが、まぁそんなことはいつもの事なので気にせずに。
ジャニーズって SMAP 以降、様々な形で時代との接点を探ってきたと思うんだけど(音楽面の話ね)、それは分かりやすく挙げれば V6 のユーロ・ビートであったり、嵐のラップの導入であったり。そしてこの KAT-TUN というグループは、そういったジャニーズなりのモダニズムというものを突き詰めたグループなんだと解釈してます。
そういった面は楽曲単位でいえばまだバラつきがあるけれど、ジャケット写真などでの徹底したクールなたたずまいや、ラッパーとヒューマン・ビートボクサーを擁しているというアイドルとしては特異な編成は、ジャニーズの本流からは大きく外れるものだと思います。
しかし、だからといってアイドルらしい端々さが失われているわけでは決してなく、「亀梨」「赤西」「田口」というジャニーズらしい端正な3人と、ラッパー「田中」に、ギターを弾き作曲までこなすという「上田」、そしてヒューマン・ビートボクサー「中丸」という、今後の音楽面での鍵を握りそうな3人というバランスも絶妙。
ってなんか真面目に書くのに疲れたので勢いで書いちゃいますけれども、つまりは私は KAT-TUN の好きな理由は、やっぱりカッコいい人のやるカッコいい音楽が聴きたいからなんですよね。
特にここで言及した事はないけれど、ミュージシャンだって矢面に立つ人間なんだから、もっとカッコとかつけてほしいわけですよ、特にテレビに出るような人は。それなのにメガネのデブが叫んでるのとかさぁ、くたびれた顔したとっつぁん坊やが「こなぁ~ゆきぃ~」なんて絶叫してるのとかさぁ(例えが微妙に古いね)、もうそれだけで興味が失せてしまいます。そういった意味でもヴィジュアル系って私は好きだったんだけど、ちょっと復活はなさそうだし、そうなるともうジャニーズに頑張ってもらうしかありません。
そして今までもジャニーズでいい音楽を作っていたグループはたくさんいたけれど、ここまで「かっこよさ」というものを前面に出したグループはそれこそ男闘呼組(?)以来だと思えるし、ジャニーズという軸足を崩すことなく歩幅を広げていく彼らに、私はただただ「カッコいい」という言葉しか浮かびません。
ん~、なんかだんだん何書いてるのか分かるなってきたので音楽について書きましょう。
デビュー作の『Real Face』は彼らの複合的な魅力を上手く封じ込めたいい作品だったけど、今作は比較的ストレートなR&B。最初聴いたときは随分と盛り上がりに欠ける曲だなと思ったんだけど、曲自体は非常にキャッチーでついつい何度も聴いてみたくなっちゃいます。そしてこういったミディアム~スローでの赤西君の歌唱にはまた格別なものがあり、その艶にもう惚れ惚れ。田中君のラップも随分タイトになってきたし、トラックも適度に今っぽさを取り入れていてカッコいい。まぁラップの前の四つ打ちになるところは別にいらなかったと思うんだけど、それでも個人的には十分な出来です。
あとはこの後、外部プロデューサやトラック・メーカを招いて色々挑戦してほしいところなんだけど、それはジャニーズの体質を考えるとちょっと難しいのかなぁ。そうすると前述の音楽面での3人の成長しだいだと思うんだけど、個人的には一番地味な上田君の爆発に期待したいところです。