KAT-TUN のシングルとかアルバムとかライヴとか。

KAT-TUN / ONE DROP (J-ONE)KAT-TUN / ONE DROP (J-ONE)
KAT-TUN / RESCUE (J-ONE)KAT-TUN / RESCUE (J-ONE)
KAT-TUN / Break the Records -by you & for you- (J-ONE)KAT-TUN / Break the Records -by you & for you- (J-ONE)
http://www.j-storm.co.jp/kattun/

結局やる気のないまま怠惰な日々を送っていたら、 KAT-TUN について何も書いていなかったので、ちょっとまとめて書きたいと思います。

まず前作の『KAT-TUN III -QUEEN OF PIRATES-』は KAT-TUN の魅力を凝縮したような傑作で、それを1曲に纏めたようなのが “DON’T U EVER STOP” だというのは、以前書いた通りなんですけれども。

そしてその考えは今でも変わりないものの、やはりアイドルの楽曲として考えた場合、ちょっとハード過ぎるかなという部分も無きにしも非ずで、それを踏まえたうえで、 KAT-TUN らしさを崩すことなく、グッと歌謡曲よりにした “ONE DROP” はまことにもって素晴らしい曲で、ソリッドな音像や、後半の間髪居れず畳み掛けるような展開なども含めて、 KAT-TUN の最高傑作といっても過言ではない充実した作品でした(カップリングも良かったし)。そしてその後の “RESCUE” も、ちょっと分かり易すぎる感じはしたものの、同様に充実した作品で、これはアルバムに期待できるなと思っていたのですが。

しかし事前の情報で、 “ONE DROP” と “RESCUE” はもちろんの事、限定シングルだった “White X’mas” や前アルバムの前に発売された “DON’T U EVER STOP” も収録されると知り、次のアルバムは KAT-TUN の色んな面を網羅したような作品になるのかしら、なんて思っていたら、そのアルバム『Break the Records -by you & for you-』はその通りな、というよりはそれを通り越したようなとっ散らかった作品に。

まず前作の何が素晴らしかったって、これ以外にないと思わせる見事な流れとまとまりようにあったわけですが、今作は逆に流れというものが全くといっていいほどなくて、前半は盛り上げるはずのシングルが逆に流れを分断しているように思えるし、中盤のソロ曲は良くも悪くも各人好き勝手やったような印象で、当然のようにまとまりはない。後半の切ない感じの流れはいいけど、これだけでさすがにアルバムの印象が覆されるというほどでもないしなぁ。

とはいえ個々の楽曲の出来自体は決して悪くはなくて、まさに KAT-TUN でしかありえないような珍妙なへヴィ・ロック(褒め言葉です)の “SADISTIC LOVE” 、美しい R&B の “WATER DANCE” 、6人の声が上手い具合に絡み合う “君道” などはかなり好き。
しかしそのここの楽曲が悪くないゆえの、惜しい感じがイマイチな印象を強くしているし、もうすぐ夏なのにクリスマス・ソングが2曲も収録されているという、今あるストック曲を集めただけ、みたいな感じがアリアリなのもどうかと思う。

ということで、実はそれほど期待しないで行った今回の KAT-TUN コンサート。私は8連ちゃんのうちの4日目と最終日に行ったわけなんですが。
んで、4日目の感想は tumblr の方に簡単に書いたのでそちらを見ていただきたいんですが、まぁはっきりいって不完全燃焼なライヴだったんですね。しかしそれとは打って変わって最終日の方は、これ以上ないというくらい素晴らしいものでした。

とはいっても構成や演出に関しては不満が多く、まずドームに入ると惑星を模した巨大な風船が天井から吊るされていて、さらにオープニングのアニメがロケット・シャトルに乗って KAT-TUN が飛び立つものだったので、今回のライヴのコンセプトは宇宙なのかと思いきや、本編の方では和の演出が目立つものになっていて、どっちなんだかよく分からん(まぁ KAT-TUN のライヴに整合性なんか求めてないのも事実ではあるんだけど)。
それに1曲目の “RESCUE” に始まり、ほとんどのシングル曲を矢継ぎ早に歌った前半は、シングル曲を早めに披露することによって盛り上げるといった感じよりも、やらなきゃいけない曲はさっさと終わらせる、みたいなおざなりに近いものを感じてしまって、今回のような滅多にないお祭り騒ぎの中にあって、これはあまりにも勿体無い。定番曲で盛り上がるのもいいんだけど、新規ファンをつかむためにも、もうちょっと使いどころを考えるべきだったのではなかろうか。
あといつも以上に派手な演出だったソロ・コーナーの印象が強烈過ぎて、6人揃ったときが逆に地味に思えてしまったのも、ちょっとマイナスかしら。

そしてこれらの不満点は4日目だけでなく最終日も変わりなく、さらに8連ちゃんの最終日ということもあり、ヴォーカルに関しては明らかに疲れを感じさせる場面も少なくなかった。しかし中盤からそんな KAT-TUN を支えるかのような素晴らしい盛り上がりを会場がみせていて、メンバーがしきりに口にしていた「今回の記録は自分たちでは作れなかった」という言葉を実感させてくれるものだったし、この一体感を生む要因にもなった中丸くんのバンジーは、この日に限っていえば非常に意味のあるものだったのではないでしょうか(まぁこの企画自体は酷いものだったと思うけど)。

あと他にも細かい部分でも良い部分はあったんだけど、それは気が向いたときに追記でもします(多分しない)。

でも一つだけ。

他のメンバーがソロ・コーナーでアルバムからの曲をやる中、赤西くんが未発表のクリスタル・ケイとのコラボ曲 “WONDER” をやったときは、女性との競演だからなのか、それともバック・ダンサーが女性だったからなのか、すごく微妙な空気が流れておりましたが、曲自体の評判はどうだったんですかねぇ。個人的には赤西くんらしい現行R&Bを意識した曲で非常にかっこよかったと思うんだけど。
まぁ相手がクリスタル・ケイというのは単にお友達だからという理由なようなんだけど、赤西くんの洋楽志向を考えればすごく合ってると思うし、今巷に多い情緒先行型のバラード・シンガーじゃあのクールさは出なかったろうし、そういった意味ではクリスタル・ケイは最適だったんじゃないかしら。
でもあの曲は、果たして正規リリースされるんですかねぇ。本人はリリースしたいみたいだけど。どうなのかしら。

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