Mr.Children / REFLECTION {Naked} (TOY’S FACTORY) 2CD+DVD+USB

Mr.Children / REFLECTION {Naked} (TOY'S FACTORY)

Mr.Children / REFLECTION {Naked} (TOY'S FACTORY)
http://www.mrchildren.jp/

正月休みの間にもっと数紹介するつもりだったんだけど、全然できてないのでさらに端折ります。

ということで Mr.Children 16枚目のアルバム。

わりと今作に関しては、 Mr.Children のこれまでの全てが詰まっている、という評価を目にしていて、まぁそれをことさら否定しようとは思わないんだけど、少なくとも Mr.Children のこれからを感じられるような曲は一つもないので、そういった意味ではすごく退屈。

曲のでき自体は悪くないので、今まで聴いてきた人だったらダラダラ聴いてらるような良さはあるんだけど。

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Mr.Children / HANABI (TOY’S FACTORY) CD

Mr.Children / HANABI
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んで、『GIFT』(過去記事)から約1ヵ月後に発売されたのが本作。

このシングルでも前作のような装飾過多的なアレンジは変わらないんだけど、これは手のひら返したように大好きなシングルです。

表題曲は簡単にいってしまえば “未来” を柔らかくしたようなポップスなんだけど、とにかくこの曲には、私にとってのミスチル黄金律とでもいいましょうか、ツボを刺激する要素が満載なのですよ。
それは世界や自分の現状を憂いた後に、「君がいたらなんていうのかなぁ / 「暗い」と茶化して笑うのかなぁ」なんて自分で突っ込みいれる歌詞もそうだし、最後の「もう一回」を繰り返すところだったり。
他にも細かくいえば色々あるんだけど、その中でも一番大きいのはやはりメロディで、サビでの聴いていると体がフワリと軽くなるような、こんな美しいメロディの曲だったら、前回書いたことを覆すようで申し訳ないけど、どんな足し算アレンジであろうと自分的には全然問題ない。

そして『シフクノオト』収録の “タガタメ” のリアレンジ曲である “タダダキアッテ” も、最初聴いたときの歌詞のインパクトに引っ張られがちだった原曲に比べ、カントリーっぽい牧歌的なアレンジにすることによって、素直にメロディの美しさに耳がいくようになっていて、こちらも素晴らしい。

さらに少し初期を思わせるピアノ・バラードの “夏が終わる ~夏の日のオマージュ~” もなかなかの佳曲。

私は『IT’S A WONDERFUL WORLD』以降の Mr.Children だと、『四次元』が一番な好きな人間なんだけど、今作はそれに続く充実作。前回アレだけ文句書いといてなんだけど、結局のところ桜井 和寿の書く曲が圧倒的に良ければ、あとはどうでもいい人間なのかもしれない。

[tracklist]

Mr.Children / GIFT (TOY’S FACTORY) CD

GIFT
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このシングルが Mr.Children の何枚目のシングルなのかは知らないけど、彼らは一体いつからこういうオーケストレーションというか、ストリングスを入れるのが普通になったんですかね。ちゃんと聴き返したわけではないけど、多分最近の曲では、ロック調の “未来” や “フェイク” 以外はほとんど入ってるんじゃないですかね。

果たしてここら辺の趣味がプロデューサの小林武史によるものなのか、それともメンバーの意向を反映したものなのかは知らない。でもこのシングルで聴ける音って、もうバンドの音じゃない気がするんですよね。

表題曲は、まぁいかにもオリンピックのテーマ曲といった趣のバラードなんだけど、楽器の中で一番目立ってるのは明らかにストリングスだし(むしろ他の楽器はなくても成立しそうな感じ)、次のフォークっぽい “横断歩道を渡る人たち” も、シンプルなアコギ主体のアレンジにすればいいものを、なぜか妙に音数多い上に、明らかにいらないと思えるブラスまで加わる始末だし(昔から小林武史のブラスの使い方って本当にセンスなくて大嫌いなんだよね)。逆に3曲目の “風と星とメビウスの輪” はシンプルなピアノ・バラードで、素直にいい曲だなと思えるんだけど、これはこれでバンドの音が入ってないわけだし。

ここで出てきた音というのは、バンドが納得した形なのだろうから、小林武史だけを悪くいうつもりはないんだけど、とりあえずこういう足し算のアレンジはやめた方がいいと思うんだけどなぁ。
個人的には Mr.Children って、桜井 和寿という才能を抜きにしても、いい演奏を聴かせる素晴らしいバンドだと思ってるだけに、どうももったいない気がするし、ここらでもう一度、『Q』の時みたく、バンドの可能性を追求するべきなのではなかろうか。

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BEST of 2000

Unknown Possibility Vol. 2QLet goEvery Dog Has Its Day病める無限のブッダの世界 ― BEST OF THE BEST (金字塔)ELEVENTimeless DeccelerationWarningPARALLEL DIMENSIONSNITRO MICROPHONE UNDERGROUND

Fumiya Tanaka / Unknown Possibility Vol. 2
Mr.Children / Q
Bonnie Pink / Let go
Millsart / Every Dog Has Its Day
BUDDHA BRAND / 病める無限のブッダの世界~BEST OF THE BEST(金字塔)~
B’z / ELEVEN
TV VICTOR / Timeless Decceleration
GREEN DAY / WARNING
THEO PARRISH / PARALLEL DIMENSIONS
NITRO MICROPHONE UNDERGROUND / NITRO MICROPHONE UNDERGROUND

この時期は、田中フミヤが作品出せば無条件で1位、という法律が施行されていたので、残りの4年は全部田中フミヤが1位です。それにしても、こう改めてみると、実はそんなにテクノ聴いてないんだねぇ。

BEST of 1999

DISCOVERYfragileMr.Children 1/42Carry On my waySingle Collection Hotchpotch (ハチポチ)TO COME...Black on Both SidesForce & FormHEAVY GAUGETHE AZTEC MYSTIC MIX

  1. Mr.Children / DISCOVERY
  2. Nine Inch Nails / The Fragile
  3. Mr.Children / 1/42
  4. SPEED / Carry On my way
  5. 坂本真綾 / シングルコレクション プラス ハチポチ
  6. SILENT POETS / TO COME…
  7. Mos Def / Black On Both Sides
  8. SURGEON / FORCE & FORM
  9. GLAY / HEAVY GAUGE
  10. DJ ROLANDO / THE AZTEC MYSTIC MIX

印象の薄かった1998年に比べ、この年は豊作ですね。あとここには選んでないけど、 Company Flow のインスト盤や RUBBEROOM もこの年で、多分この辺りから私のアンダーグラウンド志向は強くなっていったのではないかと。

BEST of 1996

From the Muddy Banks of the Wishkah深海New Adventures in Hi-FiTest for EchoAENIMARichard D. James AlbumCOSMOS (デジタル・リマスター盤)(初回限定盤)Evil EmpireFeed Me Weird ThingsComing Up

  1. Nirvana / From The Muddy Banks Of The Wishkah
  2. MR.CHILDREN / 深海
  3. R.E.M. / New Adventures in Hi-Fi
  4. Rush / test for echo
  5. TOOL / Ænima
  6. Aphex Twin / Richard D. James Album
  7. BUCK-TICK / COSMOS
  8. RAGE AGAINST THE MACHINE / EVIL EMPIRE
  9. SQUAREPUSHER / FEED ME WEIRD THINGS
  10. SUEDE / Coming Up

この年は結構当たり年で、未だによく聴くアルバムが多いですね。 SUEDE だけがよく分からんけど。

mr. children / 旅立ちの唄 (TOY’S FACTORY)CD

旅立ちの唄
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『HOME』(過去記事)以降、好調が続いている mr. children ですが、今作でもそれは上手く維持されてますね。
とはいいつつも、曲はいかにも mr. children という感じなのは『HOME』と同様で、ちょっと大袈裟な感じの表題曲よりは、肩の力の抜けた残りの2曲の方が良い。負け犬にもなりきれないような中庸さを歌った “羊、吠える” もいいんだけど、 “いつでも微笑みを” がやっぱり名曲。元々『IT’S A WONDERFUL WORLD』に収録されていた曲ながら、最近CMで使われているからライヴ音源が収録されたんだろうけど、ここ何年かの桜井さんの曲の中では、この曲のような、日常でのふとした、しかし大事な感情をさりげないメロディに乗せて歌う曲はハズレがない。
せっかく『HOME』までたどり着いたんだから、もっとアレンジからメロディからさりげない感じのアルバムも聴いてみたいですね。

MR. Children / B-SIDE (TOY’S FACTORY)2CD

B-SIDE
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昨日も書いたとおりこの Mr. Children 初となるカップリング曲集は、自分の中で Mr. Children を再評価するきっかけになった1枚でありまして、それは何も昔好きだった曲が多数収録されているから、という理由だけではなくて、それよりも大きかったのは、このアルバムのテレビCMを見たときでした。このCMって “ひびき” が使われていたんだけど、それを聴いたときに私は思わず、「やっぱり昔のミスチルの曲はいいなぁ~」とか思ってしまったんですよね。でも考えてみれば、この曲ってこのアルバムリリース時点では最新となる『しるし』のカップリング曲であって、シングルで聴いたときには特に印象に残らない曲でした。それがCM曲という形で不意に耳に入ったときに心に響いたということは、自分の中で以前の Mr. Children を特別視するあまり、どうせ最近のミスチルはダメだろうという、ある種色眼鏡で彼らを見ていたのかなと思ったわけです。
そしてそういった色眼鏡をはずして本作を聴いてみて思うのは、まぁ『HOME』と変わんないんだけど、やはり自分はミスチルのことが好きなのだなぁと。カップリング曲ということもあって肩の力が抜けた印象のものが多く、それと同時に軽やかな実験精神も感じられて、特に “旅人” 、 “デルモ” 、 “独り言” の3曲はやっぱり最高。
まぁここに収められてる曲って、8割がたシングルで持ってるものなんだけど、 Mr. Children の良さを再確認できたという意味では、自分にとっては有意義な1枚でした。

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Mr. Children / HOME (toy’s factory)CD+DVD

HOME
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こんな大ヒットアルバムについて、発売から6ヶ月も経ったタイミングで書くというのも間抜けなんですが、まぁそんなのはいつもの事なので気にしないことにしましょう。
ということで、今年でたアルバムでは唯一のミリオン・ヒットである Mr. Children の13枚目のアルバム。

このアルバムの前に発売されたシングル郡が個人的にピンとこないものばかりだったので、正直聴く前はけっこう不安だったんだけど、それに拍車をかけたのが、買いに行ったときに店でかかってた “彩り” でありまして、これは個人的にちょっと衝撃でした。というのも、まぁ私の捉え方がひねたモノだとは思うんだけど、簡単にいえば社会の歯車になる事を奨励している歌に取れたんですよね。言っている事自体はごもっともな内容なんですが、少なくとも「ロック・バンド」が歌うことじゃねぇんじゃないのかと。
しかし、そんなこちらが少し引いてしまうような正論過ぎる歌詞であっても、あっけらかんと歌えてしまうくらいバンドの状態が良いという事なのだろうし、アルバム全編とても肩の力が抜けた印象を受ける。そして出てきたのは正に Mr. Children という音で、例えば “口笛” という曲が明確な意思を持って「みんなの思う Mr. Children 」に近い曲だったのと対照的に、素直な自然体で作ったら出来たものは、「みんなの思う Mr. Children 」らしいポップスばかりだったという感じでしょうか。
そして自分の中で、こんなアルバムはとても絶賛できないという思いと、やはり昔からのファンとしてはこのアルバムには抗えない、という二つの重いがあってなかなか複雑。
しかし、なんのかんのでベスト盤出して以降のアルバムでは最も回数聴いたアルバムになっていて、それはこのアルバムのあとに発売された『B-SIDE』を聴いて、自分の中で Mr. Children の再評価したい思いが強くなったのが大きいんだけど、やはり桜井和寿の作る曲が好きなんだよね。それに、最近の父親や生活者としての視点が色濃い歌詞も素晴らしいし。
まぁそれでもこのアルバムを絶賛する気になれないのは変わらないんだけど、久々に好きといえるアルバムな気がします。

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