8th Wonder/ 焦燥/Enigma part.2 EP (Aphasic Tone)CD

焦燥
http://www.8thwonder.jp
 
最近気が付くとこのアルバムばかりを聴いている。これはとてつもなく勇気の出る音楽だ。約一年に一枚のペースで12インチを発表してきた彼らの先行12インチに続いてのリミックスEP
とにかく冒頭に収録された2曲の新曲がすごい。スクラッチともハイハットともつかないノイズが高速のブレイク・ビーツを刻む”焦燥”。一転重厚なトラックとヘヴィなギターが印象的な”Enigma part.2″。2曲ともエレクトロニカ以降などという所も余裕で飛び越えた素晴らしい曲。そしてそんな素晴らしいトラックをバックにしながらもこちらの耳を離さない3人のラップ。言葉数が多すぎてまだ噛み砕けてはいないのだけれど、こちらに力強い言葉がどんどん刺さってくる。
まぁ、ここまで褒めといてなんだけどブルー・ハーブのフォロワーという印象はどうしても否めない。しかしこの8th wonderはフォロワーなどというレベルをはるかに超えているし、現在のブルー・ハーブが失ってしまった強烈な飢えを感じさせる。その点で私には8th wonderの方がはるかに心に響く。そして私は”焦燥”を聴くたびにブルー・ハーブの”時代は変わる”の一節が頭をよぎる。「いつだって追う者は追われる者に勝る」。確かにそのとおりなのだろう。

そして残り7曲のリミックスも捨て曲無し。7曲とも元は旧作の2枚のEPからで、メンバーのMasashiを除く6人のうち私が知っていたのはAuthenticCom.Aの二人。
authentic com.a
残りは不勉強にして知りません。
私は原曲聴いた事ないので比較は出来ないのだけれど、皆さん基本的にビートがヘヴィなアンダーグラウンド色の濃いリミックス。その中でもヴォイス・サンプルと妖しいギターでオリエンタルに仕立てたAuthenticと、一人ハウスなMameshiba(真綾さん?)が目立ってますかね。
でもでもでぶっちぎりで1等賞なのはCom.Aのリミックス。ブレイク・コアの大魔王である彼だからして、どんな破天荒なリミックスなのかと思いきや、冒頭の悲しげなピアノからいきなりもってかれる感動的なナンバー。徐々に熱を帯びていく8th Wonderのラップ、それに呼応するかのように激しさを増すデジタル・ビート。そして折り重なるストリングス。すべてが感動的で号泣必至。こういう言い方はなんだけど、まるで”Girl/Boy”を聴いているようだ・・・・・。

[Tracklist]