http://www.universal-music.co.jp/fukuyama/
福山雅治という人は俳優という顔も持っていることから、どうしても芸能の人というように見られがちだけど、個人的には今の日本の音楽シーンの中でもなかなか貴重な才能なのではないかと思っています。
というのも彼は70年代の日本のフォークや Bob Dylan なんかをルーツに持つ人なわけで、そういったパンク以前の大らかさを持ったロックを日本向けに翻訳して、それをさらにチャートにぶつけている人ってこの福山雅治か、強いてあげても TOKIO くらいしかいないように思えます。
そういった意味ではこの5年ぶりのアルバムはなかなか満足できるものではないかと思います。基本的にロックン・ロールとフォークが交互に出てくるような構成で、歌詞は J-POP にありがちな応援歌的なものが多いのだけれど、俳優の片手間とは決して言わせないような、浮つきとは無縁の(全曲おとなしいという意味ではないです)楽曲は素直にこちらに染み入ってくる。
でもですね、シングルばかり出るような状況を横目にずっとアルバムを待ちわびていた身からすると、そのアルバムが結局シングルの寄せ集めというのはいかがなものでしょうか。まぁ私はシングルはそれほど買っていなかったからいいけれど、全部買っていたような人からすると素直に喜べないんじゃないですかね。
amazon で見る
Disc1
01. FREEDOM
02. THE EDGE OF CHAOS ~愛の一撃~
03. 虹
04. ひまわり
05. それがすべてさ
06. 泣いたりしないで
07. RED×BLUE
08. 東京
09. milk tea
10. 美しき花
11. LOVE TRAIN
12. あの夏も 海も 空も
13. BEAUTIFUL DAY
14. わたしは風になる(LIVE VERSION)
Disc2
01. Sandy