声優として初めてオリコンのアルバム・チャートで1位をとった作品、ということで聴いてみた水樹奈々さんのアルバム。しかし声優さんがアイドル的な人気を得るようになって久しいように思うんだけど、1位をとった作品が今までなかったというのは以外。
今作は水樹奈にとって7枚目のアルバムとなるんだそうで、歌手としてもそれなりにキャリアのある人なんだろうけれど、残念ながら私にはさっぱり魅力が分かりませんでしたね。
まず1曲目の「ルパン3世」というか「カウボーイ・ビーバップ」というか、という感じのジャズ歌謡に始まり、もろにヴィジュアル系なビート・ロック “悦楽カメリア” 、ピアノを前面に出したさわやかなポップス “PERFECT SMILE” 、他にもトランスっぽいダンス・ナンバーからバラードまで、曲のアレンジのタイプはかなり多岐にわたるものの、そこに乗るメロディは以外にヴァリエーションに乏しく、さらにそれを歌う水樹奈々のヴォーカルも声優という職業柄なのか、妙に芝居がかった唱法が鼻につき、それゆえに余計に一本調子な印象を受けてしまう。
あとこの人って基本的な部分では浜崎あゆみの影響が強く感じられるんだけど、曲を含めたそれ以外の部分でも細分化されすぎていて元ネタは思い出せないんだけど、でもどこかで聴いたことがある、というところばかりで、全体として既聴感が非常に強いのもイマイチかなと。
しかしこれが1位かぁ。やはりこれもCDを買わない人たちと、いまだ根強いアニメファン、という図式ゆえなんですかね。
この人は元々演歌歌手なので、妙に芝居がかった唱法というのはそこから来ているものではないでしょうか。
水樹奈々と林原めぐみは声優の中でもアイドルポップとしてニッチに売れているわけではないと思われます。
カラオケで歌いやすい内容で、歌詞もわかりやすく、声の質も極端にアニメアニメしているわけでもなく。昔で言えばJ-POPしか聴かない中高生のような層に売れているんじゃないかなあと、憶測ですが。
>匿名さん
へぇ、この人元は演歌歌手だったんですか。全然知りませんでした。勉強になります。
あと一般層にも売れているのではないかということですが、そうすると入り口はどこなんですかね。アニメではないんだろうし。
そちらのほうが気になったりして。