Caspa / Everybody’s Talking, Nobody’s Listening (Fabric) mp3

Caspa / Everybody's Talking, Nobody's Listening (Fabric)
http://www.fabriclondon.com/label/

Gary McCann こと Caspa のファースト・アルバム。

今までこの人の音源聴いた印象からすると、ベタなダブ・ステップが中心なのかなと思っていて、まぁ実際ベースがブリブリと唸るいかにもなダブ・ステップも多く収録されてはいるのだけれど、それ以外にもメロウなバラードや、ビートがドラムンベースっぽいものなど、ちょっと毛色の違う曲がいいアクセントになるとともに、何曲かで招かれたアクの強いMC達が非常にいい仕事をしていて(中でも Dynamite MC が最高)、単調になりがちなダブステップのアルバムの中でも、緩急を付けることに成功している。

まぁそれでも最近のテクノっぽいダブステップに慣れた耳からすると、ビートの感じが好きになれない部分があるにはあるんだけど、ダブステップがどういった音楽なのか分からない方には、分かりやすいアルバムなのではないかと。

試聴
[TrackList]

BBOY PARK 2009

BBOY PARK 2009
http://www.bboypark.com/

どうもこんばんは、昨日、一昨日と参加した BBOY PARK の疲れで体がボロボロの shooter です。
別に朝から晩までいたわけでもないのにこの有様、いやはや歳はとりたくないものです(単なる運動不足もある)。

ということで、今日は正直さっさと寝たいのですが、イベント事については時間が経てば経つほど書くのが面倒になるので(実際それでカミセンとかブロックパーティーとか書いてないし)、とりあえずだらりとしたテンションで簡単に書きたいと思います。

[何だかんだで長いよ!!]

SD JUNKSTA / GO ACROSS THA GAMI RIVER (YUKICHI) CD

SD JUNKSTA / GO ACROSS THA GAMI RIVER (YUKICHI)
http://www.sdp-228.com/

ウータンだったり、モーニング娘。だったり、たいていの大所帯グループというものは、一発当ててグループの名前が知られた後に、ソロなりグループ内グループでメンバー個人の名前を浸透させる、という場合が多いように思うんだけど、この SD JUNKSTA の場合、『CONCRETE GREEN』シリーズや自身の CDR によってある程度グループの名前は知られていたものの、寧ろ NORIKIYO を筆頭に、各人のソロ活動を前面に出すことによって、メンバー個人の名前を覚えさせると同時に、 SD JUNKSTA というグループへの期待感も生み出すという、(どこまで戦略的なものだったのかは分からないけれど)非常に面白い方法でグループの存在感を高めていった。

しかしそういった売り方をするためには、当然各人にソロでも通用する技量がなければならないわけで、それだけの連中が集まり、またこれだけ期待感を高めた状態で発表される本作は、それだけ多くのものを求められる作品なわけだが、誤解を恐れずに書けば、この『GO ACROSS THA GAMI RIVER』という作品は、メンバーのソロ作品しか聴いていない人たちの期待をかわす様な、というより寧ろ落胆させるようなアルバムだ。

というのも今作には各人がソロでみせていた要素が、持ち込まれるということがほとんどされておらず、では代わりに何が歌われているのかというと、いつもどおりの金とハッパと女の事ばかり。中でも地元産のコンドームをレペゼンした “SA.GA.MI. ORIGINAL ~RE: SA.GA.MI~” (この曲に参加した OHLD というラッパーカッコいい)から、 TKC と WAX が見事な掛け合いで警察、ひいてはハスラーさえも茶化す “風雲TKC SHOW ~曲者編~” までのくだらなさは特筆もの。

だがそのくだらなさは、彼らがやさで馬鹿話している様子をそのまま反映させたようで、彼らの共同体としての強固さを感じさせるし、またその他の SD JUNKSTA の生活を描写したような曲でも、深い絶望や焦燥染み込ませながらも、ユーモアを交えて語る様は、彼らのしたたかさやたくましさを感じさせて、それはそのまま反権力のメッセージとしてこちらに響く。

自らの過去への後悔と未来への決意を封じ込めたNORIKIYO 、今までの人生を詩的に描写した BRON-K のソロのような、シリアスさを求める向きには、ゆるめのトラックの上に軽妙なラップを乗せた曲の多い今作は、上に書いたようにあまり歓迎されるような内容ではないだろう。しかしこのアルバムの発するメッセージはある意味各人のソロよりも強いものだし、また SDP というコミュニティそのものを封じ込めたような内容からは、逆説的に彼らがソロ活動を自由に出来る理由が感じられて、非常に面白い(その分内輪受け的な部分も目立つけど)

革新性はもちろんなこと、あまり生産性も感じさせない内容ではあるが、その反面もの凄い魅力を放つ作品だ。

試聴

[曲目]

CD1枚、CDS1枚

  • ARASHI / 5×10 All the BEST! 1999-2009 (J-Storm)
    ARASHI / 5×10 All the BEST! 1999-2009
  • Tokio / 太陽と砂漠のバラ (J Storm)
    Tokio / 太陽と砂漠のバラ

私の行った店では嵐が飛ぶように売れてたけど、これはアルバム、シングルとも年間1位もあるのか?

244 ENDLI-x / 『Kurikaesu 春』『I AND 愛』 (Johnny’s Entertainment)

244 ENDLI-x / 『Kurikaesu 春』 (Johnny's Entertainment)244 ENDLI-x / 『I AND 愛』 (Johnny's Entertainment)
http://tsuyoshi.in/

またジャニーズ。昨年4月に出た堂本剛の3番目の名義、 244 ENDLI-x の初アルバム(ソロ通算では5枚目)。
そもそもアイドルがグループ在籍中にソロ・アルバムを出す事自体珍しいと思うんだけど、毎回のように名義を変えて、今年には剛紫という名義でアルバム出したかと思ったら(買ったけどまだ聴いてない)、もうすでにその名義は終了っていうんだから、いったいこの人はなんなんでしょうね。まぁ毎回面白いからいいんだけど。

ということで、ミスチルの負の部分だけをすくい上げてしまったような堂本剛名義、なぜか急にファンクにはしったENDLICHERI☆ENDLICHERI 名義を経ての今作は、名義からも分かるように、この二つの要素の融合を図ったものだそう。

その結果、音楽的にはエレクトロ・ハウスや四つ打ち、ブラスの効いたファンクからバラードまで、それなりにバラエティに富んだ音楽性が封じ込められていはいるのだけれど、そんなことよりも今作で重要なのは、ほっとくとすぐ鬱々とした方向性に行きがちな剛くんが、久しぶりに上向きなポップスを多く歌っているということで、彼の作品の中でもここまで風通しのよい作品は今までなかったように思える。

それゆえに、新機軸の打ち込みの曲は非常に鮮烈に響くし、ファンク路線も今までにない躍動感を獲得している。そしてその上に乗る堂本剛のヴォーカルは、今更どうこう云うのが馬鹿らしくなるほど堂々とした歌唱力と表現力を聴かせてくれていて、アイドルであろうが変人であろうが、その才気には注視せざるを得ない。

完成度はもちろんなこと、ポップさという点においても、堂本剛の作品の中では最も取っ掛かりやすい作品なのではないかと。

あと “Let’s Get FUNKASY!!!” のファンキーに唸るギターはものすごく聴いたことがあるなぁと思っていたら、案の定マボロシの竹内朋康だった。すごい記名性だ。

TOKIO / SUGER (UNIVERSAL) 2CD

TOKIO / SUGER (UNIVERSAL)
http://www.j-storm.co.jp/tokio/

たまってるジャニーズものをいくつか。まずは昨年2月に出た TOKIO のミニ・アルバムで、 UNIVERSAL からは最後となる作品。

これに関してはアイドルというものの宿命といえばそうなのかもしれないけれど、ジャニーズの中でもベテランにあたる人たち、それは近藤真彦や少年隊、また SMAP もこの中に入れてもいいのかもしれないけれど、彼らの曲を聴いてみて思うのは、ジャニーズ事務所って芸能人としてはともかく、音楽家としては成熟というものを盛り込むことが得意ではない、という印象があります。
マッチなんかはそういったところでは全く折り合いを付けられていない、というよりそんな気さえないようだし、少年隊は一時期山下達郎と組んでそういった方向に行くのかと思わせたけど結局は尻すぼみだし、 SMAP は相変わらずだし。

そんな中にあって、 TOKIO というグループは、バンドとしての成熟を徐々に音に染み込ませていて、さらに “宙船” 以降の歌謡路線もいい方向に作用していて、現在音楽的に非常に充実した状態だというのが、この作品を聴くとよく分かる。

収録曲7曲中、既発曲が5曲、カバー曲1曲で、純然たる新曲は1曲しかないという構成は、移籍前にありあわせで作った作品という印象がどうしてもしてしまうし、実際そうなんだろうけれど、ここ何作かの歌謡路線の曲が纏められることによって、彼らの変化というもがより明快に感じられるようになっている。中でもやはり長淵剛の “青春” 、甲斐よしひろの “ひかりのまち” 、中村雅俊のカバーで桑田佳祐の “恋人も濡れる街角” 、そして中島みゆきの “本日、未熟者” という、いったい今は何年なのか分からなくなるような並びの作家陣による曲群での、堂々とした力強さと泥臭さ、そして端々に感じられる情感はすばらしく、また最後の “ラン・フリー(スワン・ダンスを君と)” での深い余韻も、 TOKIO の確かな成長を感じさせてくれる。

この歌謡路線はレコード会社移転によって方向転換するのかと思っていたら、この次のシングルでは東京事変を作家に起用していて実に自然な流れになっているし、もうすぐ出る新曲も、テレビで聴く限りでは、大きな路線変更はなさそうで、まだ当分この路線で楽しませてくれそうだ。