OJIBAH / 海賊盤 (YUKICHI) CD

OJIBAH / 海賊盤 (YUKICHI)
http://www.sdp-228.com/

SDP 所属の OHIBAH の音源を DJ ISSO が繋いだミックスCD。

SD JUNKSTA っていいますと、シーン随一の技巧派ともいわれる NORIKIYO がいますが、他方では BRON-K 、 TKC 、 KYN 、 WAX と、どちらかというと個性で押していくタイプのMCが多いという印象があるのですが(別に技術がないという意味ではない)、この OJIBAH はスキル自体は特別秀でているとは思わないものの、フロウがなかなか多彩で、どんなタイプのトラックにも器用に合わせてくるし、しかも案外歌も悪くないので聴いてて飽きさせない。
中でも低い声でのラップが多い中、素っ頓狂な声での歌うようなフロウの “純血” は、この盤に先んじて収録されていた『LOST SHIT』(過去記事)でも目立っていたけど、今作でも異彩を放っていて面白い(”MEMORYZ” も収録したらよかったのに)。

まぁ今作の時点では、多彩なフロウも器用貧乏な印象を与えている感は無きにしも非ずなんだけど、今作の多くは過去の音源だし、 SD JUNKSTA のアルバム(過去記事)では技術的にもしっかりと成長したところをみせてくれていたので、今年中に出ると思われるアルバムは、結構期待できるのではないかしら。

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AFEFE IKU / Artifacts Of Pottery Vessels (Yoruba) CD

AFEFE IKU / Artifacts Of Pottery Vessels (Yoruba)
http://www.yorubarecords.com/

せっかくの連休なんで(もう折り返しだけど)、紹介しそびれていたものをぽつぽつと(いつも中途半端に終わるけど)。

ということで、08年の WIRE で Villalobos が今作収録の “Mirror Dance” をかけたとかで、話題になった Afefe Iku のデビュー作。私は出たの08年だと思っていたんだけど、クレジット見ると07年みたいですね。

Yoruba といいますと OSUNLADE のレーベル、さらに本人はコンゴ出身、しかも Villalobos が好んでかけるといえば、当然のようにパーカッシブなハウスになっています。しかしリリース元が Yoruba だからなのか、テクノではなくあくまでハウスといいますか、音全体が非常に柔らかい。さらに同じアフリカ出身の portable に比べると、洗練の度合いが強く、そういったところも「ハウス」という印象を強めている。

私は元がメタラーなせいか、ハウスよりはやはり硬質なテクノの方が性に合うんだけど、本作のアフリカの大地を思わせる雄大さは、そんな私にも十分心地良い。アルバム全体でちゃんと流れがあるのも良かったです。

Afefe Iku - Artifacts of Pottery Vessels
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DJ WATARAI / つつみ込むように・・・feat. COMA-CHI & DABO (Pony Canyon) mp3

DJ WATARAI / つつみ込むように・・・feat. COMA-CHI & DABO (Pony Canyon)
http://kinginc.co.jp/blog/watarai/

民主党政権、ものすごく展開早いですね。酒井法子のこといつまでも引っ張ってる場合じゃないと思うんだけど・・・・・。

先ごろ出た DJ WATARAI のミックスCDから、配信限定でカットされたシングル。タイトル見て分かるかと思いますが、 MISIA のデビュー曲のカバーですね。

この曲、世間ではけっこう受けが良いようですが、結論から書けば私はもう全然駄目でしたね。

まぁそもそもの問題として、この曲見つけたときに勢いでダウンロード・ボタンをポチッとしてしまったんだけど、私よく考えれば原曲、っていうか MISIA 自体が嫌いなのよね。これはこのブログでも何度か書いているような気がするんだけど、私は所謂ディーバ系の歌手が全般的に嫌いで、というのも愛だの恋だの歌うのに、なんであんなにも馬鹿でかい声出さなきゃいかんのだというのがあって、まぁそれは大きな声のほうが相手に伝わるから、っていうことなんだろうけど、それはあまりに安易じゃなかろうか。
さらに MISIA という歌い手が、ものすごく歌が上手いということはもちろん私も認めるところではありますが、それがイコール歌手としての魅力につながっているかというと私にはそうは思えなくて、意地悪な書き方をすればただ上手いだけ、という印象がどうしても強い。

ではこのカバーはどうかというと、兎にも角にも COMA-CHI の歌が酷過ぎる。『RED NAKED』(過去記事)での歌はけっこう良かったんだけど、この曲では高音が全然出ていないし、全編通してとにかく前のめりの、感情過多なベタベタとした歌を聞かせていて、こうやって聴き比べてみると、 MISIA の方がまだ押し引きを心得た抑揚があったし、歌唱力については比べるべくもないわけで、逆説的に MISIA の歌手としての魅力に気付かされる。

思いっきり甘いトラックは悪くないし、 DABO の色男ラップも相変わらず調子良いだけに、その分がっかり感の強いシングル。 COMA-CHI もこんな歌聞かせているようじゃ、どんどん埋没していくだけなのではなかろうか。

DJ WATARAI - つつみ込むように・・・feat. COMA-CHI & DABO - Single

Zomby / One Foot Ahead Of The Other EP (Ramp) mp3

Zomby / One Foot Ahead Of The Other EP (Ramp)
http://www.myspace.com/ramprecordings

今日もまたジャニーズにしようかと思ったけど、それはさすがに怒られそうなので(誰に?)、今日は、ダブステップ界隈で最も「奇人変人だから何?」って感じの Zomby さんのダブル・パック。

この人は作品を重ねるごとに、どんどんダブステップから離れていっている気がしますが、今作にいたってはほとんどダブステップの匂いのしないレイブのりのブレイク・ビーツ。しかし彼のもつごった煮感覚は健在で、エレクトロやブレイク・コア、チップチューンなどをブレイクビーツの上に乗せて、強引に走らせているような印象は以前の作品とそれほど変わらず、そういった意味では一貫性が感じられる。

あと今作を印象付けている、過剰なまでにピコピコと鳴る電子音なんだけど、音自体は派手なものながら、奏でる旋律は悲しげなものが多く、その澄んだ電子音にまた違った響きを与えているのも良い。

でもこの人ってアイデアを練りこむっていう事をしたくないのか、いつも曲が盛り上がってきたところでフェイドアウトしちゃうんだよね。まぁさすがに慣れてきたからいいんだけどさ。

Zomby - One Foot Ahead of the Other

堂本光一 / 妖 ~あやかし~ (Johnny’s Entertament) CD

堂本光一 / 妖 ~あやかし~ (Johnny’s Entertament)
http://www.johnnys-entertainment.co.jp/

すいませんが、またもジャニーズ。

ということで、定期的に作品を出す堂本剛に比べて、いったいどういうタイミングで出してるのかよく分からない、光一くんの多分本人名義では2枚目のシングル。

以前アルバム出したとき(過去記事)には、剛くんがいない間のキンキの代替品、みたいな事書いたんだけど、今作もそれほど変わらず歌謡曲路線。
しかし今となっては Kinki Kids 本隊ではあまりこういう歌謡路線の曲はやらなくなってきているので(っていうかリリース自体少ない)、以前のような不満もそれほどないし、光一くんの歌の方も年季を重ねた分だけ堂に入ったものになっていて、なかなかに聴き応えがある。

でも惜しむらくは、この人も滝沢くんと一緒でソロでやるにはイマイチ声量が足りなく思えるのよね。だからサビの高音とか微妙に苦しそうで、その分盛り上がりに欠けるというか。そういった意味では、比較的淡々とした曲調の “Falling -2009-” が一番合ってるかと。

NEWS / 恋の ABO (Johnny’s Entertainment) CD+DVD

NEWS / 恋の ABO (Johnny’s Entertainment)NEWS / 恋の ABO (Johnny’s Entertainment)
http://www.johnnys-entertainment.co.jp/

調子乗ってまたジャニーズいきましょうか。

24時間テレビお疲れ様でした、な NEWS が今年の4月に出したシングル。
しかし24時間のあとに山下くんと錦戸くんが新型インフルエンザに感染したことが発表されましたけど、二人ともドラマやってるわりに錦戸君ばかり話題になっていたような気がするのは私だけですかね。とうとうトップ入れ替わりでしょうか。まぁ仲良くやってくれればどっちでも良いんですけどね。

ということで NEWS にとって11枚目のシングルとなる今作なんですけれども、表題曲の “恋の ABO” は、彼らにしては珍しいディスコ・ナンバー。でも曲としては小山くんのホストキャラを拡大した合コンソング、といった感じで、結局二の線でいくのか三の線でいくのかはっきりしないところが、そのまま曲のダメな部分につながっていてイマイチ。大サビの前でアホみたいな歌詞を、狂おしいまでに感情込めて歌う手越くんの素晴らしさだけがひたすら光る曲です。

でもその代わり、というわけでもないんだけど、このシングルは残りの3曲がどれも名曲。

中でも好きなのが “ラビリンス” で、曲のタイプとしてはジャニーズによくあるラテン風味の哀愁歌謡なんだけど、巧みな展開をもったメロディと、大胆さを伴いながら素早く場面を切り替えていくようなアレンジ、そして曲世界に過不足なく情感を込める NEWS の歌が三位一体となり非常に大きなうねりを曲にもたらしていて、もうこれは素晴らしいの一言。
昔の歌謡曲を思わせる暗めの歌詞も曲によく合っている。

そして “OPEN YOUR EYES” では、以前 “Why” で試みていた南部っぽい感じ(こういうのなんていえばいいのかよく分かりません。デルタ・ブルース?)が、非常に洗練された形で取り入れられていて、こちらもまた秀作。

最後の1曲は、昨年末から年明けにかけて行われた『color』(過去記事)に伴うツアーで披露された “Share” のライブ音源。
ライブで初めて聴いたときも良い曲だと思ったんだけど、改めて聴いてみても柔らかいメロディが非常に心地良い曲で、また各人が作詞した歌詞にもメンバーの個性が出ていて面白い。中でもアルバムの主題とこの曲をつなげるかのような錦戸くんの歌詞が素敵。
でも惜しむらくは、自分達で作詞した曲を披露するのが恥ずかしかったのか、メンバー自身で曲の余韻をMCによって打ち消してしまうところで、どうせならさっさとフェイドアウトしてくれればいいのに、と思ってしまう。

でもシングルとしては今までで一番手ごたえありましたかね(全部聴いてるわけじゃないけど)。この分なら次のアルバムも良いものを作ってくれそうだ。

あと初回盤についてるライブDVD。5曲とMCだけというのは、やっぱり中途半端ですね。どうせならフル・サイズで見たいものですが、これだけ経っても出ないということは、もう多分出ないんだろうなぁ。なんでだろ。

中山優馬 w/B.I.Shadow / 悪魔な恋 (Johnny’s Entertainment) CD

中山優馬 w/B.I.Shadow / 悪魔な恋 (Johnny's Entertainment)
http://www.johnnys-net.jp/j/artists/j_jr/

こちらもよく槍玉に挙げられますね、ということで某アグネスさんが見たら児童ポルノだと騒ぎ出しそうなジャケットの、中山優馬と愉快な仲間達のデビューシングル。

でまぁこの曲に関しては、主題歌になっているドラマ「恋して悪魔」が低視聴率なのに、20万以上売れていることで色々いわれておりますが、やっぱり世間的には20万という数字は大きいんですかね。個人的にはこれだけ?、って思ったんだけど。
そもそもこのシングルって 中山くんの曲(面倒なのでこう書く)は1曲しか入ってなくて、残り2曲は Hey! Say! JUMP の山田くんと知念くんが加わった NYCboys 名義の曲なわけですよ。ということは Hey! Say! JUMP のファンで買う人も多いんだろうし、またデビュー作ということでご祝儀代わりに買う人も多いだろうし。実際ジャニーズのグループで一番売れてる曲って大抵デビュー曲なんだし。ということはあとは下降線なわけで、ちょっときびしいとおもうんだけど。
しかも3曲中2曲が別ユニットの曲って、デビューの形としてはどうなんですかね。

まぁ前途ある若者に対して、私みたいなおっさんがグダグダ書いてもしょうがないので、曲のこと書きましょうか。

まず中山くんの “悪魔な恋” は、この前の KAT-TUN のコンサートで聴いたらしいんだけど、全く印象に残っていなくて(まぁあのコンサートではキスマイなんとかの首振りが強烈過ぎた)、実際CDで改めて聴いてみてもあんまり印象に残らない、ものすごく薄味のアコースティック・バラード。
でもこの曲がよくないのか、というとそんなこともなくて、回数聴くとじわりじわりと染み込んでくるようなメロディの良さがあるし、全体的に歌謡曲の色がかなり濃いのも個人的に嬉しい。それに中山くんの歌も、取り立てて個性のあるものではないものの、この曲に関してはその色の無さと、 B.I.Shadow 含めて高音の透明感も曲に合っている。
まぁデビュー曲でこんなに地味なのはどうかなとは思うんだけど(だってライブで盛り上がらないでしょ、これ)、歌謡曲としてのジャニーズとして良質なものかと。

残りの NYCboys による2曲は、まさにジャニーズによるバレーボールのイメージ・ソング、としか表現しようがないようなダンサブルな曲。もうこの手の曲に関しては私は逆らえないです。すげぇ好き。

両さん / こちら葛飾区亀有公園前派出所 (Victor) CD

両さん / こちら葛飾区亀有公園前派出所 (Victor)
http://www.johnnys-net.jp/j/artists/smap/

最近色んなところでジャニーズ帝国の没落が語られておりますが、ある意味その象徴として名前をあげられることも多い、香取慎吾演じる両さんのシングル。
作詞作曲を小西康陽、さらに曲調もまんま “慎吾ママのおはロック” ということで、けっこう期待されていたようですが、結果は大コケみたいですね。

でもこれに関してはジャニーズ云々というよりも、単純に曲の出来が酷過ぎるんじゃないですかね。まぁメロディとトラックは前述したようにほとんど慎吾ママなので別段悪くはないんだけど、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」という作品が如何に愛されているかを語る歌詞がとにかく寒い。
「ニッポン人なら誰でもわかる」「国民的に愛されてます」「ニッポン人なら誰でも好きさ」って、確かに原作に関してはそうなのかもしれないけれど、そんな事をドラマの主題歌で歌うって、どれだけ原作頼みなんだよっていう。挙句の果てに「香取慎吾が演じています」って、選挙演説じゃないんだからさぁ、なんかもうその歌声からは痛々しささえ感じる。まぁこれは低視聴率の現状を知っているからそう聴こえるだけなのかもしれないけれど、どちらにしてもほめられたものではないだろう。

あとこのシングルには小西康陽本人によるリミックスが収録されているんだけど、こちらは原曲とは違ってなかなかふざけていて面白い。
まずいきなり香取くんの「ヤーマン」という掛け声で始まるところに、私なんかは思わずニンマリしてしまうのだけれど、トラックのほうもレゲエっぽいドラムンベース。しかし J-POP にありがちなドラムンベースのビート感のみを前面に出したものではなく、 J-POP ではまず聴く事がないくらいベースの音がでかく、もしかしたらダブ・ステップでも参考にしたのかと思うほど重い。しかもそのわりにベースライン自体はよく動くので、ダンス・トラックとしてもなかなか秀逸。さらに間奏の部分で香取くんが「東京は夜の8時」とか歌いだすのも面白い。
イントロの部分で香取くんが言う「どうせカップリングだ」というのがいい方向に作用した好リミックスかと。

あとこれは完全に蛇足なんでうすが、近所のスーパーで、よくある安っぽいインストアレンジになったこの曲が流れていて、そのときは案外良い曲に思えたんだよね。だからもしかすると、生活に溶け込むとまた違った聴こえ方のする曲なのかも・・・・。