
http://www.boxer-recordings.com/
イタリアのアーティスト Dusty Kid の初アルバム。
今作はアルバム・タイトルが『A Raver’s Diary』で、1曲目が “Here Comes The Techno” と、最近ではあまり聞かない力強い言葉でクラブ・ミュージックへの愛を表明していて、実際その “Here Comes The Techno” は非常にダンサブルなテクノだし、次の Underground Resistance をもじったと思われる”The Underground Persistence” もダークなテクノなんだけど、以降の曲に関しては四つ打ちを基調とし、また全体がミックスされているという構成からダンス・ミュージックとしての機能性を果たしながらも、より間口を広げようという部分が目立つ。
中でも圧巻なのが17分を越す大曲の “America” で、派手さはないものの耳なじみの良い穏やかなギターのメロディと、それに相反するかのような性急感のあるビートが不思議とあっていて、彼の作曲家としてのセンスの良さが伺えるし、終盤のアコギの演奏がまた良い。
そして最後を飾る歌モノ “Nemur (Walls of Guitars)” がまた美しくて、久しぶりにポップ・フィールドでの成功を期待したくなるアーティストだ。
- A Raver’s Diary
 - Dusty Kid
 - Boxer 2009-04-28
 
- 曲名リスト
 - 
- Here Comes the Techno
 - Underground Persistence
 - Lynchesque
 - Klin
 - Cowboys
 - Moto Perpetuo
 - Fugue [Live]
 - Pluk
 - America
 - Agaphes
 - Nemur (Walls of Guitars)
 
 
by G-Tools , 2009/12/04
		
「America」は今年いちばんの名曲じゃないかと思っています、個人的に。
このアルバムも年内には紹介したいなと思って聴き直していたところだったんですけど、先越されちゃいましたね・・・。
>びびんばさん
いやいや、先越されたなんて。私なんて筆が遅いから色んな人に先越されっぱなしですよ。
でも “America” は本当に良い曲ですよね。17分という長さを感じさせないですからね。