またフリーダウンロードの作品を簡単に紹介してお茶を濁します。
『V.A. / UNDERGROUND ASSAULT Volume 1』
「GIVE MUSIC TO US!」というアメリカの音楽サイトで配布しているミックステープ。
ジャケットからして分かるとおり収録曲のほとんどがハーコーなヒップホップなんだけど（歌モノもいくつかある）、トラックにしろラップにしろどうにも個性に乏しいのっぺりとしたものが多く、集中して聴くには少々辛い内容。「特攻野郎Aチーム」の音源をサンプリングした “A-Team” なんかはネタとしては面白いけど、曲としてはやっぱりイマイチ。
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『Novo / Dry_Comedy ep.』
福岡在住の詩人 Novo の6曲入りリミックス盤。これはフリーダウンロードではなく wenod で買い物してもらったもの。
原曲がドラムを前面に出したヒップホップだからなのか、ほとんどのリミックスも同様にまずドラムが耳に飛び込んでくるようなリミックスが多いんだけど、それでも曲によって個性は出ていて、全部同じ曲のリミックスだという事はそれほど意識せずに聴ける。
中でも曲のもつ悲哀を増幅させた後半3曲はどれも良かった。
http://mercatordisk.info/archives/works/drycomedy
『Altrice / Stem』
Caribou こと Dan Snaith の音源を Mike Sadatmousavi という人がリミックスした作品。
私は Mike Sadatmousavi はもとより Caribou も聴いたことがない人間で、しかも Caribou って名前はよく見るわりにどんな音作っているのかどうも掴めていなかったりするんですが、今作は情緒的なエレクトロニカ。
全編にわたる幽玄な雰囲気というのは悪くないんだけど、個人的にはちょっとリズムが弱くて積極的に聴く気になれん。
これならリズムもなくひたすら揺らめいているような “Elsa” みたいな曲の方が良かったかも。あとヴォーカル入りの曲もポップで聴きやすかったです。
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『Miss Mykie / Love Repair』
テキサス出身の女性シンガーの6曲入りミニ・アルバム。
ちょっと鼻にかかった声が非常にかわいらしい歌い手さんなんですが、曲の方も同様女性らしい可愛さが感じられるポップなもので聴きやすい。まぁ現時点ではまだ曲がちょっと弱い気はするんだけど、それでも彼女が歌う事によって魅力的になっているが分かる良い作品だ。
因みにフリーのだけではなく有料版もあるみたい。
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『TWO 8IGHT / THE SWAG KING』
ロサンジェルスのラッパーさんのミックステープ。どうも私はこういうリズムが低音でドコスコいう上にスネアがコロコロ鳴って、その間を分厚いシンセで埋める、っていうトラックが好きになれないんだけど、これは勢いを上手く曲に封じ込めていて意外と聴ける。でも本人の押しつぶしたようなだみ声も苦手だったりするので、やっぱり積極的に聴きたくなるような作品ではないかな。
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『Merky ACE / Grime』
4月の頭に発売されたアルバム『BLUE BATTLEFIELD』をレーベル直販で買ったものの未だに届かないので、気分を慰めるために聴いている Merky Ace が2009年に発表したミックステープ。
この人って声が比較的やわらかな上にフロウが滑らかなので、グライム特有の粗さが和らげられていて非常に聴きやすいんだけど、それでいてアンダーグラウンド・ミュージックの緊張感も残っていて、総体としてすごくかっこよい。これならアルバムも期待できそう。
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