IN FLAMES/COME CLARITY(FERRET)CD

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http://www.inflames.com/

In Flames って90年代中頃、メロディック・デス・メタルが流行ったときにデビューしたバンドで、その時は新世代のバンドってなイメージだったんだけど、気がつけばもう10年選手なんですね。

つまりは彼らのことはデビュー時から知ってるって事なんだけど、どうもタイミングが合わなくて、今までアルバムって聴いた事なかったんですよね。
でも何故かライヴは一度だけ見たことがあって、まぁ音楽に関してはうるさいなぁくらいしか覚えてないんだけど、その時はMCが印象的で。見た感じは長髪に黒づくめといかにも怖そうなメタルの人なんだけど、たまにしゃべると「みんな元気かぁ~・・・・・・、俺は疲れたよ」とか、「もっと見たいかぁ~・・・・・・・、じゃあ明日また来てくれ」などと妙に脱力系で、そのギャップから随分といい人たちに思えたものでした。

なもんで、聴く前は正直微妙な心持だったのだけれど、これはかなり燃えますね。

まず私が聴いて思ったのは、このアルバムは音がものすごくクリアなんですよね。ちょっと今はどうなのか分からないんだけど、私が熱心に聴いていた10年位前のメタル、特にデス・メタルやブラック・メタルなんていうのは音が悪いのが普通だったので、これはちょっと驚きでした。そして低音もひかえめで、ものすごくヌケがいい。そしてこの音作りが物足りないのかというと全然そんなことないんですよね。

曲自体は文字通りメロディックなデス・メタルなんだけど、昔のメロ・デス(ごめんね、いちいち昔のとしか比較できなくて)がメロディのパートと激しいパートが比較的分かれている印象だったのが、このアルバムでは一切が淀みなくつながっていて、しかも展開自体も多いながらも不自然さが全然ない。つまりメロディとブルータルな部分が違和感なく同居してます。
そしてそこに乗るヴォーカルがかなりソウルフルで、ほとんどデス声というよりはわめいてる感じに近いんだけど、時には激しく、また時には嗚咽のように悲しみを滲ませたりと、正直言うとかなり感情過多。
だからこんな展開の多い曲に感情過多なヴォーカルを組み合わせると、非常にくどいものになる感じがするんだけど、ここで前述した音作りが生きていて、不思議と聴きやすいものにしています。

いや、まぁ普通の感覚でいったら十分濃くてやかましい音楽なんだけど、このアルバムが最近のメタルの決定打、なんて事を言われても納得してしまうような、そんな風格さえ備えたアルバムではないかと。

Come Clarity
In Flames
Come Clarity
曲名リスト
1. Take This Life
2. Leeches
3. Reflect The Storm
4. Dead End
5. Scream
6. Come Clarity
7. Vacuum
8. Pacing Death’s Trail
9. Crawl Through Knives
10. Versus Terminus
11. Our Infinite Struggle
12. Vanishing Light
13. Your Bedtime Story Is Scaring Everyone

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