F L A C O, Chester Watson, ichiro_, Villain Park, PONY×KURABEATS, SUB SELECTOR

IKWYDLS _)F L A C O / IKWYDLS 🙂
インディアナのラッパーさんのミックステープ。最初インドの人かと思って落としたら違ったっていう。
鼻歌っぽい感じのラップが多くて、まぁ今どきな感じ。素っ頓狂な感じとかかなり好きなんだけど、もうちょい個性が欲しいか。
DownloadChester Watson / Nü
フロリダの17歳のラッパーの曲(写真見ると10代に見えないけど・・・)。どっしりとしたトラックと、テンション低めのラップがあっていてカッコいい。
NERITAKA epichiro_ / NERITAKA ep
練馬出身のトラックメイカーが今年1月に出したビートテープ。いつもよりエレクトリック成分高め。
SAME OL SHIT - COMING SOONVillain Park / We Out To Get The Money
L.A のラッパー4人組の曲。写真見る限りまだ10代っぽいんだけど、曲はオールドスクールノリ。でも微妙にテンション低目な感じが面白い。「SAME OL SHIT」っていうアルバムかミックステープがもうすぐ出るみたい。
ポニーピー'TURBOPONY×KURABEATS / ポニーピー’TURBO
山梨のラッパー PONY の作品を、東京のラックメイカー KURABEATS がリミックスした作品。湿り気のあるラップといい、ドラムが前に出たトラックといい、古き良き日本語ラップという感じ。
DownloadSUB SELECTOR / TIME TRAVELLER
そもそもどっちがアーティスト名でどっちが曲名かもよく分からないんですが、疾走感のあるエレクトロでえらいカッコいい。

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SELA., Butane + Someone Else, Kings, Keith Ape, ichiro_

CRACK III 1V.A. / CRACK III
カリフォルニア在住のプロデューサー SELA. が編纂した初期ジュークのコンピレーション(オフィシャルなものかは不明)。
ここの収録された曲の歴史的価値というのはよく分からないんだけど、どの曲も熱量高くてカッコいい。
Santa's Little Helpers 2014Butane + Someone Else / Santa’s Little Helpers 2014
Butane と Someone Else が運営するアメリカのレーベルから、その二人がクリスマスに発表したスプリット。
古きよきミニマルという風情。
First YearKings / First Year
ロンドンのプロデューサー Kings のフリーのアルバム。
この手の甘い上モノと重いビートの組み合わせはやはり好き。
DownloadKeith Ape (feat. JayAllDay, Loota, Okasian & Kohh) / 잊지마 (It G Ma)
韓国のラッパー Keith Ape がフリーで発表した曲。韓国と日本のラッパーがそれぞれ母国語で、しかもかなりテンションに落差があって面白いんだけど、やっぱり最後の Kohh がカッコいい。ビデオも強烈
610452,OK_____ichiro_ / 610452,OK?????
練馬区在住のプロデューサー、ichiro_ のビートテープ。
エレクトリックな音色のジャジー・ヒップホップで安定のクオリティなんですが、4曲で10分にも満たないので、ちょっと物足りないかしら。

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ION LUDWIG / FREE K LOUDWIGGLE (Quagmire) 3LP

ION LUDWIG / FREE K LOUDWIGGLE (Quagmire)

眠いので唐突に少し前の作品を紹介してみる。
ということで、ベルリンのプロデューサー Ion Ludwig が2010年に出したセカンド・アルバム。ちなみに今作はアナログで限定200枚のみと、現状手に入れるのはかなり難しい作品で、そんなのを今更紹介する事に意味があるのか、と問われたら答えに窮してしまうのだが、まぁ大目に見てください。

この Ion Ludwig という人は、2007年前後から作品を出すようになった人で、作品数はそれほど多くはないものの、わりと早くから注目を集めるようになっていて評価も高い。そんな彼が万を辞して発表した今作は(ファーストはアルバムっていうよりダブルパックっぽかった)、一言で表すならジャス・ハウス。

ゆったりとしたビートの上で様々な音が立ち上っては消えてゆく “CYCLED END” 以降、非常に多くの生音が使われていて、それだけでも十分ジャズ的な印象を受けるんだけど、白眉なのはその多彩なドラムパターン。基本的には四つ打ちのキックの曲が多いものの、その枠に収まらない様々なドラムが乗ることで、作品にふくらみを持たせていると共に、グルーヴにも幅が出ていて面白い。

さすがに定価よりも高い金だして買う必要はないと思うけど、中古で見つけたらぜひ聴いてほしい盤です。

試聴

inc. / 5 Days (4AD) mp3

inc. / 5 Days (4AD)
http://www.4ad.com/

LA 出身の兄弟デュオ inc. が 4AD から2012年に出したシングル。
彼らは元々スタジオ・ミュージシャンとして活動していた人たちみたいなんですが、そんな彼らが2013年に発売するデビュー・アルバムからの先行シングル(EP は去年出してるみたい)。

この人たちって Weeknd 以降のアンビエント R&B の流れで語られる事が多いように思うんですが、実際今作の冒頭から入ってくる柔らかいシンセはそれっぽいし、随所に入るバック・コーラスも曲に更なる浮遊感を与えていて、そういった意味ではそれもうなずけるし、この浮遊感はかなり心地が良い。

しかし私としては走り出しそうで走らない、甲高いドラムのブレイクビーツや、甘美に鳴るギターやピアノにジャズの影響が感じられるのが面白く、むしろそういった影響がアルバムの方でどのように広げられているのかの方に期待させられる。

まぁ難点を書けば、この曲を聴く限り、実はたいして歌上手くないんじゃないの、って感じがしてしまうのと、この細い声質でどれだけ曲調に幅が持たせられるのか不安、っていうのがあるんだけど、そんなのはアルバム聴いてから判断すればいいだけの話なので、とりあえず2月のアルバム発売を楽しみに待ちたい。

5 Days - Single - Inc.

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LIL UGLY MANE / MISTA THUG ISOLATION (Self Released) mp3

LIL UGLY MANE / MISTA THUG ISOLATION

ヒップホップってそれなりに数を聴いてはいるんだけど、その動き自体はよく分かってないので、お勉強的に聴いてみた盤。

チョップト&スクリュードやチル・ウェイブなんかの影響でスローダウンしたヒップホップをクラウド・ラップっていうらしいんですが、これも多分そこに分類されるような音。

チョップト&スクリュードが醸し出す甘さって結構好きで、今作にはそれに通ずる甘さと、ジャケットに現れているドロドロした感じが上手く合わさっていて悪くはないんだけど、全体の感想としては、う~んいまどきだねぇ、っていう以上のものは出てこないかな。
もっと極端に甘いか暗いか、どっちかに振れてた方がよかったです。

あと当初配布されていた bandcamp から削除されちゃったみたいね。調べればいくらでも出てくるけど。

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Iman Omari / Energy (Self Released) mp3

Iman Omari / Energy

LA のシンガー Iman Omari のアルバム。

まず冒頭の浮遊感のある音作りでいきなり引き込まれるのだが、それに続く、少しざらつきがありながらも伸びやかな Iman Omari のボーカルが素晴らしく、以降も非常に気持ちが良いエレクトリック・レゲエが続く。
またただ気持ちのいいだけではなく、変則的なビートの “You Make Me Smile (With My Heart) Interlude” や、重たいトラックの上で悲哀に満ちたメロディを歌う “Worth It” など、きちんと締めるところは締めていて、完成度が高い。
歌に負けないくらい豊かな低音も心地よく、これは素晴らしい傑作です。

ちなみに私はご本人のサイトでフリーで配布されているのを落としたんだけど、曲順の違う有料盤もあるみたい。

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IRONHIDE / Create/Collapse/Repeat (Self Released) mp3

IRONHIDE / Create/Collapse/Repeat
http://www.facebook.com/ironhidemetal

こちらはオーストラリアのハードコア・バンドが2011年の4月にフリーで発表した作品。

基本的にはブラストやツービートで突っ走る場面がほとんどなんだけど、その中にも大胆な展開を織り込むことできちんとうねりを生んでいて、ジャケットのがっかり感に反して完成度が高い。
これはかっこいいです。

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家入レオ / サブリナ (Victor) CD

家入レオ / サブリナ (Victor)
http://www.jvcmusic.co.jp/leo-ieiri/

現役女子高生シンガー・ソングライターの家入レオさんのデビュー・シングル。

この曲に関しては最初ラジオで聴いて、なんとなく耳に残ったのでちゃんと聴いてみようと思ったんですが、そういう時って実際ちゃんと聴いてみると最初の印象と大分違う、ということがよくありまして。
というのも、大抵ラジオやテレビで聴いているとヴォーカルが一番耳に入ってきやすいからなんだけど(そもそもそんなに大音量で聴いてないのもあるし)、この曲もヴォーカルに関してはいいんだけど、変にロックっぽさを強調したバックのドタバタとした演奏がとにかくかっこ悪くて、中でもやたらバカスカ叩くドラムはどうにかならなかったのかしら。
歌詞見ると若者らしい被害者妄想的な孤独感が爆発しているので、そういう意味では合ってるんだけど。

ということで、私はアコースティックなミドル・バラードの “ripe” の方が良かったかしら。
まぁこれだと地味すぎて売り方に困るのかな。

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In Flames / Sounds of a Playground Fading (Century Media) 2LP

In Flames / Sounds of a Playground Fading (Century Media)
http://www.inflames.com/

スウェーデンのデスメタル・バンド、 In Flames の10枚目のアルバム。

なんでも昨年、ギターで今までの大半の曲の作曲をしていた Jesper Strömblad が脱退したそうなのだけれど、その影響なのか前作(過去記事)以上に激しい部分か減り、所謂正統的なメタルにさらに近くなっている。

それが一番躊躇に出ているのはやはりメロディで、その泣き具合はギターソロ含め相当にくどいのだけれど、 Anders Fridén の感情過多な絶叫ヴォーカルにはすごく合っていて、これが存外悪くない。

まぁデスメタル的な暴力性が薄くなったという点では明らかに物足りないんだけど、それでも前作のような中途半端さに比べればはるかに良いし、彼らの出自を考えればありえないくらいにポップな “Liberation” の大胆さも評価したい。

傑作とまでは行かないが、バンドの前進しようという姿勢が感じられる良作かと。

Sounds Of A Playground Fading - In Flames

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韻踏合組合 / 夏本盤

韻踏合組合 / 夏本盤
http://www.infumiaikumiai.com/

先週韻踏合組合が公開したフリー・ダウンロードのアルバム。
なんでも1週間限定の公開らしく、その期限が15日なので、取り急ぎご紹介(遅くてすんまそ)。

今のメンバーになったときの韻踏って、あまりラップに抑揚のない人が残ったなという印象だったんだけど、久しぶりに聴いた今作は、メンバーそれぞれのキャラが立っていて、思いのほか楽しめる。

まぁこれ専用にビートを作ったというよりは、人のビートもってきた曲がほとんどなようなので、完成度云々っていう類の作品ではないのだが、さすがキャリアがあるだけあって稚拙さは感じないし、あまり彼らのイメージになかったメロウな曲がよかったりと意外な発見もあったりで、彼らの新たな魅力にも気づかされた。

彼らとは長らく距離をとっていた感じなんだけど、今度のアルバムは聴いてみますかね。

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