F L A C O, Chester Watson, ichiro_, Villain Park, PONY×KURABEATS, SUB SELECTOR

IKWYDLS _)F L A C O / IKWYDLS 🙂
インディアナのラッパーさんのミックステープ。最初インドの人かと思って落としたら違ったっていう。
鼻歌っぽい感じのラップが多くて、まぁ今どきな感じ。素っ頓狂な感じとかかなり好きなんだけど、もうちょい個性が欲しいか。
DownloadChester Watson / Nü
フロリダの17歳のラッパーの曲(写真見ると10代に見えないけど・・・)。どっしりとしたトラックと、テンション低めのラップがあっていてカッコいい。
NERITAKA epichiro_ / NERITAKA ep
練馬出身のトラックメイカーが今年1月に出したビートテープ。いつもよりエレクトリック成分高め。
SAME OL SHIT - COMING SOONVillain Park / We Out To Get The Money
L.A のラッパー4人組の曲。写真見る限りまだ10代っぽいんだけど、曲はオールドスクールノリ。でも微妙にテンション低目な感じが面白い。「SAME OL SHIT」っていうアルバムかミックステープがもうすぐ出るみたい。
ポニーピー'TURBOPONY×KURABEATS / ポニーピー’TURBO
山梨のラッパー PONY の作品を、東京のラックメイカー KURABEATS がリミックスした作品。湿り気のあるラップといい、ドラムが前に出たトラックといい、古き良き日本語ラップという感じ。
DownloadSUB SELECTOR / TIME TRAVELLER
そもそもどっちがアーティスト名でどっちが曲名かもよく分からないんですが、疾走感のあるエレクトロでえらいカッコいい。

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SELA., Butane + Someone Else, Kings, Keith Ape, ichiro_

CRACK III 1V.A. / CRACK III
カリフォルニア在住のプロデューサー SELA. が編纂した初期ジュークのコンピレーション(オフィシャルなものかは不明)。
ここの収録された曲の歴史的価値というのはよく分からないんだけど、どの曲も熱量高くてカッコいい。
Santa's Little Helpers 2014Butane + Someone Else / Santa’s Little Helpers 2014
Butane と Someone Else が運営するアメリカのレーベルから、その二人がクリスマスに発表したスプリット。
古きよきミニマルという風情。
First YearKings / First Year
ロンドンのプロデューサー Kings のフリーのアルバム。
この手の甘い上モノと重いビートの組み合わせはやはり好き。
DownloadKeith Ape (feat. JayAllDay, Loota, Okasian & Kohh) / 잊지마 (It G Ma)
韓国のラッパー Keith Ape がフリーで発表した曲。韓国と日本のラッパーがそれぞれ母国語で、しかもかなりテンションに落差があって面白いんだけど、やっぱり最後の Kohh がカッコいい。ビデオも強烈
610452,OK_____ichiro_ / 610452,OK?????
練馬区在住のプロデューサー、ichiro_ のビートテープ。
エレクトリックな音色のジャジー・ヒップホップで安定のクオリティなんですが、4曲で10分にも満たないので、ちょっと物足りないかしら。

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ION LUDWIG / FREE K LOUDWIGGLE (Quagmire) 3LP

ION LUDWIG / FREE K LOUDWIGGLE (Quagmire)

眠いので唐突に少し前の作品を紹介してみる。
ということで、ベルリンのプロデューサー Ion Ludwig が2010年に出したセカンド・アルバム。ちなみに今作はアナログで限定200枚のみと、現状手に入れるのはかなり難しい作品で、そんなのを今更紹介する事に意味があるのか、と問われたら答えに窮してしまうのだが、まぁ大目に見てください。

この Ion Ludwig という人は、2007年前後から作品を出すようになった人で、作品数はそれほど多くはないものの、わりと早くから注目を集めるようになっていて評価も高い。そんな彼が万を辞して発表した今作は(ファーストはアルバムっていうよりダブルパックっぽかった)、一言で表すならジャス・ハウス。

ゆったりとしたビートの上で様々な音が立ち上っては消えてゆく “CYCLED END” 以降、非常に多くの生音が使われていて、それだけでも十分ジャズ的な印象を受けるんだけど、白眉なのはその多彩なドラムパターン。基本的には四つ打ちのキックの曲が多いものの、その枠に収まらない様々なドラムが乗ることで、作品にふくらみを持たせていると共に、グルーヴにも幅が出ていて面白い。

さすがに定価よりも高い金だして買う必要はないと思うけど、中古で見つけたらぜひ聴いてほしい盤です。

試聴

inc. / 5 Days (4AD) mp3

inc. / 5 Days (4AD)
http://www.4ad.com/

LA 出身の兄弟デュオ inc. が 4AD から2012年に出したシングル。
彼らは元々スタジオ・ミュージシャンとして活動していた人たちみたいなんですが、そんな彼らが2013年に発売するデビュー・アルバムからの先行シングル(EP は去年出してるみたい)。

この人たちって Weeknd 以降のアンビエント R&B の流れで語られる事が多いように思うんですが、実際今作の冒頭から入ってくる柔らかいシンセはそれっぽいし、随所に入るバック・コーラスも曲に更なる浮遊感を与えていて、そういった意味ではそれもうなずけるし、この浮遊感はかなり心地が良い。

しかし私としては走り出しそうで走らない、甲高いドラムのブレイクビーツや、甘美に鳴るギターやピアノにジャズの影響が感じられるのが面白く、むしろそういった影響がアルバムの方でどのように広げられているのかの方に期待させられる。

まぁ難点を書けば、この曲を聴く限り、実はたいして歌上手くないんじゃないの、って感じがしてしまうのと、この細い声質でどれだけ曲調に幅が持たせられるのか不安、っていうのがあるんだけど、そんなのはアルバム聴いてから判断すればいいだけの話なので、とりあえず2月のアルバム発売を楽しみに待ちたい。

5 Days - Single - Inc.

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LIL UGLY MANE / MISTA THUG ISOLATION (Self Released) mp3

LIL UGLY MANE / MISTA THUG ISOLATION

ヒップホップってそれなりに数を聴いてはいるんだけど、その動き自体はよく分かってないので、お勉強的に聴いてみた盤。

チョップト&スクリュードやチル・ウェイブなんかの影響でスローダウンしたヒップホップをクラウド・ラップっていうらしいんですが、これも多分そこに分類されるような音。

チョップト&スクリュードが醸し出す甘さって結構好きで、今作にはそれに通ずる甘さと、ジャケットに現れているドロドロした感じが上手く合わさっていて悪くはないんだけど、全体の感想としては、う~んいまどきだねぇ、っていう以上のものは出てこないかな。
もっと極端に甘いか暗いか、どっちかに振れてた方がよかったです。

あと当初配布されていた bandcamp から削除されちゃったみたいね。調べればいくらでも出てくるけど。

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Iman Omari / Energy (Self Released) mp3

Iman Omari / Energy

LA のシンガー Iman Omari のアルバム。

まず冒頭の浮遊感のある音作りでいきなり引き込まれるのだが、それに続く、少しざらつきがありながらも伸びやかな Iman Omari のボーカルが素晴らしく、以降も非常に気持ちが良いエレクトリック・レゲエが続く。
またただ気持ちのいいだけではなく、変則的なビートの “You Make Me Smile (With My Heart) Interlude” や、重たいトラックの上で悲哀に満ちたメロディを歌う “Worth It” など、きちんと締めるところは締めていて、完成度が高い。
歌に負けないくらい豊かな低音も心地よく、これは素晴らしい傑作です。

ちなみに私はご本人のサイトでフリーで配布されているのを落としたんだけど、曲順の違う有料盤もあるみたい。

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IRONHIDE / Create/Collapse/Repeat (Self Released) mp3

IRONHIDE / Create/Collapse/Repeat
http://www.facebook.com/ironhidemetal

こちらはオーストラリアのハードコア・バンドが2011年の4月にフリーで発表した作品。

基本的にはブラストやツービートで突っ走る場面がほとんどなんだけど、その中にも大胆な展開を織り込むことできちんとうねりを生んでいて、ジャケットのがっかり感に反して完成度が高い。
これはかっこいいです。

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家入レオ / サブリナ (Victor) CD

家入レオ / サブリナ (Victor)
http://www.jvcmusic.co.jp/leo-ieiri/

現役女子高生シンガー・ソングライターの家入レオさんのデビュー・シングル。

この曲に関しては最初ラジオで聴いて、なんとなく耳に残ったのでちゃんと聴いてみようと思ったんですが、そういう時って実際ちゃんと聴いてみると最初の印象と大分違う、ということがよくありまして。
というのも、大抵ラジオやテレビで聴いているとヴォーカルが一番耳に入ってきやすいからなんだけど(そもそもそんなに大音量で聴いてないのもあるし)、この曲もヴォーカルに関してはいいんだけど、変にロックっぽさを強調したバックのドタバタとした演奏がとにかくかっこ悪くて、中でもやたらバカスカ叩くドラムはどうにかならなかったのかしら。
歌詞見ると若者らしい被害者妄想的な孤独感が爆発しているので、そういう意味では合ってるんだけど。

ということで、私はアコースティックなミドル・バラードの “ripe” の方が良かったかしら。
まぁこれだと地味すぎて売り方に困るのかな。

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In Flames / Sounds of a Playground Fading (Century Media) 2LP

In Flames / Sounds of a Playground Fading (Century Media)
http://www.inflames.com/

スウェーデンのデスメタル・バンド、 In Flames の10枚目のアルバム。

なんでも昨年、ギターで今までの大半の曲の作曲をしていた Jesper Strömblad が脱退したそうなのだけれど、その影響なのか前作(過去記事)以上に激しい部分か減り、所謂正統的なメタルにさらに近くなっている。

それが一番躊躇に出ているのはやはりメロディで、その泣き具合はギターソロ含め相当にくどいのだけれど、 Anders Fridén の感情過多な絶叫ヴォーカルにはすごく合っていて、これが存外悪くない。

まぁデスメタル的な暴力性が薄くなったという点では明らかに物足りないんだけど、それでも前作のような中途半端さに比べればはるかに良いし、彼らの出自を考えればありえないくらいにポップな “Liberation” の大胆さも評価したい。

傑作とまでは行かないが、バンドの前進しようという姿勢が感じられる良作かと。

Sounds Of A Playground Fading - In Flames

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韻踏合組合 / 夏本盤

韻踏合組合 / 夏本盤
http://www.infumiaikumiai.com/

先週韻踏合組合が公開したフリー・ダウンロードのアルバム。
なんでも1週間限定の公開らしく、その期限が15日なので、取り急ぎご紹介(遅くてすんまそ)。

今のメンバーになったときの韻踏って、あまりラップに抑揚のない人が残ったなという印象だったんだけど、久しぶりに聴いた今作は、メンバーそれぞれのキャラが立っていて、思いのほか楽しめる。

まぁこれ専用にビートを作ったというよりは、人のビートもってきた曲がほとんどなようなので、完成度云々っていう類の作品ではないのだが、さすがキャリアがあるだけあって稚拙さは感じないし、あまり彼らのイメージになかったメロウな曲がよかったりと意外な発見もあったりで、彼らの新たな魅力にも気づかされた。

彼らとは長らく距離をとっていた感じなんだけど、今度のアルバムは聴いてみますかね。

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Iso XL / Mia Foni Enas Stratos

Iso XL / Mia Foni Enas Stratos
http://www.myspace.com/isode

ギリシャのラッパー Iso XL が2009年に出したフリーのアルバム。

彼の MySpace を見るとジャンルのところが「Death Metal / Hardcore / Hip Hop」となっているんだけど、そう書くのも伊達ではなく、全編ディストーション・ギターとストリングスが大仰に盛り上げる曲は、かなりメタル度が高い。
それでいてリズムはヒップホップ、ヴォーカルはラップとなると、一昔前のミクスチャー系に近いものになりそうな気もするんだけど、ファンクの要素を排することでメタルの要素をより浮き上がらせていて、この辺のバランス感覚が非常にヨーロッパ的に思えて面白い。

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IWACCHI / Wonder Project 25

IWACCHI / Wonder Project 25
http://ameblo.jp/iwacchizm/

もうファイル削除されているようなダウンロード作品を紹介することに意味があるのか、という声を無視して紹介する(まぁ筆の遅い私が悪いんですけど・・・)、栃木のラッパー Iwacchi が昨年秋に発表したフリー・ダウンロードのミニアルバム。

2008年に Lil’諭吉 の『Supa Hypa Ultra Fres$shhh』(過去記事)紹介した時にはまだまだ数の少なかった日本のヒップホップのフリーの作品ですが、昨年の後半くらいから急激に増えてきた印象があって、その分玉石混合な部分がまだ強いのだが、その中ではこれはかなり好きな作品だ。

とはいっても今作が特別完成度が高いとかいうものはないんだけど(失礼)、良くも悪くも「オレは日本語ラップしか聴きません」ってな音楽を作る若手のラッパーが多い中(そこは彼も同様)、彼はそこで肩ひじ張ってヒップホップ然とすることなく、ポップに展開させる事で非常に風通しのよい音楽にしていて、正直ヒップホップ聴いてる感じはそれほどしないんだけど、それでも音楽としては気持ちよく聴ける。
それに彼の人懐っこい声にはこの路線が合ってると思うし。

今作以降まとまった作品は出していないようだけど、この次も是非聴いてみたい。

Ian Simmonds / The Burgenland Dubs (MUSIK KRAUSE) 2LP+CD

Ian Simmonds / The Burgenland Dubs (MUSIK KRAUSE)
http://www.musikkrause.de/

元 Sandals の ian simmonds が2009年に発表した3枚目のアルバム。

変わり者の多い Musik Krause の中にあっても、彼のフロアをあまり意識してなさそうなシングル郡というのは異彩を放っていたんだけど、今作にいたっては四つ打ちの曲はゼロ。そして曲単位で踊りやすそうと思えるものもない。

なので最初アナログで聴いてる時にはあまり引っかかるものがなかったんだけど、ジャジーなブレイクビーツを軸に、ワールドミュージックやダブの要素がゆるやかに溶け合った音楽は、CDでまとめて聴いていると非常に心地よく、ベタな表現だが音楽旅行でも味わっているような気分になる。

派手な作品では決してないが、ベテランらしい味わい深い作品だ。

The Burgenland Dubs - Ian Simmonds

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ICE DYNASTY / MADEINDYNASTY

ICE DYNASTY / MADEINDYNASTY
http://www.icedynasty.com/

8月末に発表された Ice Dynasty の、リミックスが3曲と新曲1曲からなるフリーEP。

今年の1月に発表された『C.O.L.D.』(過去記事)は派手な上モノが目立つ作品だったけれど、今作もそれは変わらず。しかしチップチューン風のダブステップの “FRESH(GUNHEAD REMIX)” などは多少新鮮を感じるし、 “4 MY HU$TLERZ(LIL’OGI REMIX)” も原曲の上モノを活かしながらもリズムが強化されていて、オリジナルよりは好きですかね。
原曲が良かった”REMEMBER… feat. LEO(Y.G.S.P. REMIX)” の爽やかさを前面に出したリミックスはぼちぼち。

あと唯一の新曲である “ONE LOVE” は他界した友人に捧げたと思われるメロウな曲。この人たちって外見は思いっきりコワモテで、街で見かけたら絶対避けるような感じだけど、前述の “Remember…” やこの曲みたいに、メロウな曲が意外に良いのよね。まぁ最後に入る Kenny G みたいなサックスはどうかと思うけど・・・。

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ISSUGI from MONJU and DJ SCRATCH NICE / THE MIXTAPE DOGEARPROFILE

ISSUGI from MONJU and DJ SCRATCH NICE / THE MIXTAPE DOGEARPROFILE
http://www.myspace.com/issugiDNCtokyo

東京のグループ MONJU のメンバーである ISSUGI のフリー・ミックステープ。

海外だとプロモーションのためにフリーでミックステープ配るというのは一般的だけど、日本だとまだまだ少ない印象なので、期待のMCである ISSUGI がそれをやるというのは、先駆的な試みとしてそれだけで十分評価に値するとは思うのだけれど、残念ながら肝心の音に関してはイマイチですかね。

私は ISSUGI のラップを今作で初めて聴いたんだけど、今まで見た彼についての文章は大抵「どす黒い」云々みたいことが書いてあって、実際今作も拝借してきた MADLIB や JAYDEE はもちろん、相方の 16FLIP のトラックも含め全体は黒いグルーブと煙たい雰囲気で包まれている。
しかしそんな中にあって ISSUGI のラップだけがはっきりとした音像で乗っていて、そのはっきりとした発声も相まって、ラップだけが妙に前に出ているように感じられて非常にバランスが悪い。

まぁラップを目立たせるという意味では間違ってないのかもしれないけど、ラップとトラックがかみ合っていない感じがどうしてもしてしまうし、ラップ、トラック共に悪くないだけにもったいなく思えてしまう。

それともちゃんとしたサウンド・プロダクションで聴けば違うのかな?

ちなみに今作のダウンロードは12日までらしいので、欲しい人はお早めに。

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ICE DYNASTY / C.O.L.D. (TOKYO I.C.E) CD

ICE DYNASTY / C.O.L.D. (TOKYO I.C.E)
http://www.icedynasty.com/

5MC1DJ 、「東京・渋谷中心に活動を続ける死角ゼロのリアルHIP HOPチーム」(オフィシャルサイトから) ICE DYNASTY のセカンド・アルバム。
昨年末に上野で SMITH-CN のインストアを見たんだけど、それを企画したレコ屋の店長がこのグループのメンバーだそうで、その時聞いた声が低めの私好みの声だったのと、このアルバム自体ヒップホップの最新形として評価されているようなので、けっこう期待して聴いてみた。

しかし結果から書けば、これはなんとも残念な作品だ。

まずやたらと派手なだけの上モノと、ドタバタとしたドラムを中心としたトラックは、まるで90年代のエイベックスの焼き直しのようで、はっきりいってここに聴くべきものは何もない。

しかしその上に乗るラップは、一生懸命二枚目を気取ってはいるものの、言葉の端々からユーモアがこぼれだす、独特のゆるさを持ったもので、これだと押韻の甘さもそれほど気にならなくて全体的に悪くない。

だがそれをして傑作といわせるだけのものかというと、まぁそんな事もなく、ラッパーが5人もいるわりにはフロウの幅が狭く曲も似たり寄ったりで、曲そのものに引っ掛かりがないために印象に残らない。唯一印象に残る曲といえば LEO というシンガーが参加した “REMEMBER…” で、彼の爽やかな歌声が一本芯を通していているこの曲を聴くと、 ICE DYNASTY のメンバーの中にも般若のような強烈な個性がいれば、妄走族くらいには聴けたんじゃなかろうか。

ICE DYNASTY - C.O.L.D.

[Traklist]

いきものがかり / My song Your song (SME) CD

いきものがかり / My song Your song (SME)
http://www.ikimonogakari.com/

私はつい最近までこのバンドの名前を「いきものがたり」だと思っていた人間なので、当然この人たちについてはよく知らないのだけれど、けっこうな人気者なようなので聴いてみた。

でもねぇ、結論から書いてしまうと、これは久々にかなりきつかったですね。

時代性などというものを全然感じさせない素朴な曲を、素朴なアレンジと素朴な演奏で聴かせる、素朴な人たちといった趣で、ちょっと昔の歌謡曲みたい。しかし歌謡曲みたいに情念みたいなものがこもっているかというとそんなこともなく、むしろ情感もほとんどなくすごく軽い。そうなってくると、昔のアイドル歌謡に近いのかなと思えなくもないんだけど、当然あんなにキャピキャピしてないし。

聴いている時の印象はそれほど悪いものでもないんだけど、聴いた感想としては良いものは一個も出てこないんだよね。それは若いのに小さくまとまり過ぎとか、全てが手垢にまみれ過ぎているとか、他にも色々と理由はあるんだけど、一番気になるのはこのアルバムを聴いていても、この人たちが何で音楽やってるのか全く伝わってこないんだよね。だかたこちらにも引っかかるものが一切ないし。

まぁメロディ自体は悪くないので、案外聴き込んでいるうちにポッとはまっちゃうこともあるのかもしれないし、実際にそうやって好きになった人たちも沢山いるのだが、生憎今の私にはいきものがかりの為に割く時間はそれほどないのです。なので当分聴かなくていいや。

あと蛇足ながら、今感じ変換してて始めて気がついたんだけど、いきものがかりって「生き物係」ってことなのかしら。私は「神懸り」とかの「がかり」なんだと思ってた。

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INTERNATIONAL PONY / THE SWEET MADNESS EP (COLUMBIA) 2LP

INTERNATIONAL PONY / THE SWEET MADNESS EP (COLUMBIA)
http://internationalpony.com/

DJ KOZE 、 COSMIC DJ 、 EROBIQUE の3人によるユニット International Pony のアルバム『Mit Dir Sind Wir Vier』からのリミックス・カット。

以前このユニットは『bass is boss』という素晴らしいリミックス盤を出しておりますが、今作でも JackmatePepe Bradock という、実に分かってらっしゃる人選。

Jackmate に関しては、もう何度も書いているんですが、元々 Michel Baumann がシカゴ・ハウスからの影響を反映させる名義だったのが、デトロイトからの影響も反映させるようになっていて、今回のリミックスもその流れ。流麗なストリングスと、コズミックなシンセでぐいぐいともりあげるデトロイトっぽいディープ・ハウス。
一方の Pepe Bradock の方も、以前を思わせるくぐもったキックの音と、それと相反するような抜けの良いスネアの組み合わせによるディープ・ハウスで、それほど分かりやすくデトロイトっぽい記号が使われているわけではないんだけど、それでもデトロイトを感じさせるトラックになっていて、ここ何作かのシングルでの実験が、ただの実験で終わっていないのがよく分かる。

そういえばこの二人、現在のエレクトロニック・ミュージックの中でも注目に値する人物なのはもちろんなんですが、両者ともに奇形なディープ・ハウスの作り手であり、デトロイトからの影響が強いという点で、共通項もある人たちなので、こうやって並べてみたのは面白いんじゃないですかね。

試聴

IN FLAMES / A sense of purpose (KOCH) CD

A sense of purpose
http://www.kochrecords.com/

今日仕事中に突然気が付いたんですけれども、 KAT-TUN の “HELL, NO” って反戦歌なんですね。今更ながらにびっくりだ。今まで KAT-TUN の歌詞ってほとんど気にしてこなかったけど、歌詞の面から掘り下げるのも面白いかもしれないなぁ。

一昨年のアルバム『COME CLARITY』(過去記事)が大傑作だった IN FLAMES の9枚目のアルバム。

なので当然のように期待してた作品なんだけど、ちょっとこれは微妙ですね。

『COME CLARITY』の良かったところって、やはり激しい部分とメロディアスな部分が高次元で融合していた点だと思うんだけど、今作はそれに比べると、普通にメロディアス。でもそのくせ肝心のメロディが魅力に乏しくて、かといって激しさも中途半端だし。

まぁそれでも燃える曲はいくつかあるんだけど、全体としてははやり不完全燃焼ですかね。期待しすぎたか。

amazon.co.jp

ian simmonds / the woodhouse ep (musik krause) 12″

the woodhouse ep
http://www.musikkrause.de/

元 Sandals の ian simmonds の、 musik krause からは3枚目となるシングル。

この人はジャジーなミニマルというよりは、むしろまんまクラブ・ジャズといった趣のトラックをリリースすることが多い人で、今作でも “roots” はゆったりとしたジャズ・トラック。

しかし残りの2曲はトライバルなミニマル・ハウスで、中でも “woodhouse suite” は、リズムこそパーカッシブながら、曲全体の雰囲気はジャジーなもので、安易に盛り上がることなく、あくまでクールさを押し通しているのが面白い。

Ian Simmonds - The Woodhouse EP
amazon.co.jp

Intrusion / Intrusion/Reflection (Echospace) mp3

Intrusion/Reflection
http://www.dctrax.com/

一緒に注文した盤の入荷が遅れているとかで、 Basic Channel の『BCD-2』が未だに聴けていない状態なんですけれども、代わりに Echospace を聴いてます。

Echospace というのは、Rod Modell と Steve Hitchell によるプロジェクトで、昨年のアルバム『The Coldest Season』で注目を集めて以降、凄いペースで関連作をリリースしているのですが、これは Rod Modell と Steve Hitchell の二人が90年代中期に作ったという音源を再構築したもの。

どうもこのレーベルは、質こそは毎回高いものの、どれもいかにもなベーチャン・フォロワーばかりという印象が強いんだけど、これもそれは変わりない。しかし緊張感の高い Basic Channel に比べると、こちらの方がゆったりとしていて楽に聴ける。さらに今までのような、過度なエフェクトによる霧中の中のサウンドといった印象から、より隙間を生かした音作りになっており、さらに低音が太くなっていて、フロアでも使いやすそうな音になっている。
ということで、聴いたら聴いたでやっぱり良い。なんだけど、他の盤比べて毎度価格が高いアナログを、さらにこう乱発されちゃうと、やっぱり積極的に食指が動かないんだよなぁ。

試聴

ILL SLANG BLOW’KER / BACK TO ILL (CAVE FUNK)CDR

BACK TO ILL

昨夜は代官山の UNIT で行われた、 THINK TANK 主宰の「EL NINO」に行ってきたんですが、結論からいえば、期待が大きかった分ちょっと不完全燃焼でしたかね。まぁ理由は色々あるんだけど、一番大きかったのは、やはり音響面のバランスの悪さですかね。2年位前に行ったイベントのときもそうだったんだけど、この箱ってライヴとかになると、高音だけやたらでかくなるんだよね。だからマイク使うとなんかグワングワン言ってるだけにしか聴こえないし、ヒップ・ホップみたいに複数人でマイク使うと、もう頭痛くてフロアにいられないのですよ。まぁそれでもフロアに人は沢山人が残ってたわけだし、単に私が慣れてないだけなのかもしれないけど、テクノのイベントのときや DJ のときにはそんな事思った事ないんだから、ちょっと何とかしてほしいなぁ。

っつうことで目立ったのだけ簡単に。

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Ivan Smagghe / Cocoricó 03 (Mantra Vibes)mp3

Cocoricó 03
http://www.mantravibes.com/

ガタがきてからも、何とかだましだまし使っていた我が家のテレビが、とうとう限界っぽいので、今日は色々な量販店を見て回ったんだけど、今のテレビってどれも高いですねぇ。まぁ液晶出たばかりの頃の数百万に比べれば、はるかに安くはなっているんだろうけど、20型でも普通に10万するのを見ると、思わず眩暈で倒れそうになります。ネットを探すと32型で10万程度で買えるところもあるんだけど、10万単位の買い物を通販でするのは抵抗があるし、保障も不安だしなぁ。悩みどころです。

一時期の時代の寵児っぷりからすると、どうも地味な存在になってしまった感じの Ivan Smagghe の、久々となるミックスCD。
この人のDJといいますと、ロックとかダークとかゴシックとかいう言葉が浮かんできますが(実際聴いた事ないんだけどね)、今作に限っていえば、 Battles や Two Lone Swordsmen のリミックスが収録されているとはいえ、こちらが期待するような折衷的な内容ではないですね。じゃぁどんなのかといいますと、今っぽいドラッギーなミニマル・テクノ。
オープニングの2曲でゆったりと飛び立ったかと思うと、次の Shackleton の “Blood On My Hands (Ricardo Villalobos Apocalypso Now Mix)” で奈落の底に突き落とし、あとはアシッドだったりブリープだったりトランシーだったり、テイストを変えつつも、ひたすら覚醒的なトラックではめていくようなミックスで、一聴地味だが、個人的にはこういう音には弱い。それにどっぷりミニマルなようでいて、微妙に外れたトラックが多いのも、個人的には新鮮で楽しめました。
Ivan Smagghe の名前に惑わされずに、ミニマル好きには是非聴いてほしいミックスです。

試聴

DJ ISSO / I-DeA’s COLLECTION (Flashsounds)CD

I-DeA's COLLECTION
http://www.flashsoundsinc.com/

今日久しぶりに we nod のサイトを見たんですけど、ちょっと信じられない文字が躍ってましたね。なんと4月に行われる Olive Oil のリリース・パーティに、 Ill Slang Blowker が出演だって。これホントなんですかね。いやまぁ書いてあるからには本当なんだろうけど、まさか Ill Slang Blowker のライヴが見られる日が来るとはなぁ。しかも他の面子もありえないくらい豪華だし。これは何がなんでも行かねばなるまい。

この前の Seeda のライヴにも来ていた I-DeA のトラックを使った音源を、 SD JUNKSTA の DJ ISSO がミックスしたアルバム。
私は正直つい最近まで I-DeA のことを「イデア」と読んでいた人間なので(正確には「アイデア」)、彼のトラックが好きかというと、特にそんな事もないんですね。別にこれといって悪い印象もないんだけど、どうにも私にはこれといった個性が聴き取れなくて、それはこのアルバム聴いても変わらない。でも現在のアンダーグラウンド・ヒーローをずらりと揃えた面子の楽曲は、やはり聴き応えがあるのは間違いないわけで、さらにこの手のミックスCDによくあるエクスクルーシヴも、ただ馬鹿みたいにDJの事を褒め称えるものじゃなく、他の曲との違和感がないくらいちゃんとラップしてて、コンピとしてはなかなか秀逸。それに全部 I-DeA が作ったトラックだから、当然のように統一感あるしね。

しかし Seeda の『街風』聴いたときも思ったんだけど、 Seeda 周辺に Libra 足すだけど、今活きがいいのが揃っちゃう感じがするのはどうなんだろうなぁ。その分やはり天神の皆さんにはかんばってほしいんだけど。まぁ今年の夏前には出るという N9N のアルバム次第ですかね。

試聴