いつも紹介する盤も文章も低血圧気味なので、たまには盛り上がるものでも紹介しましょう。
ということで、ブラジルのデス・メタル・バンド、 Krisiun の７枚目のアルバム。
結成が９０年ということで、なかなかのベテランさんなわけですが、私はこのバンドの名前も音も聴くのは初めて。しかし、なんで今まで聴いてこなかったんだろうと思ってしまうほど、このアルバムはカッコよい。
まずね、兎にも角にも速い。素晴らしく速い。そこに尽きる。しかもただ突っ走るだけじゃなくて、ちゃんと緩急をつけた構成になっているから、曲が非常に躍動感のあるものになっているし、かといって突っ走るところでは凄まじいブラストの嵐で、うん、やっぱり早い。メタルから遠ざかって久しい初老の私でも（携帯小説の世界では、３０代でもう「初老」と表現されと、最近どこかのサイトで見た）、思わず首が動くほど、この音は燃える。
まぁここに革新的な音だとか、もしくは凄まじい怒りが込められているだとか、そんなことは全くないんだけど、ものすごく快楽中枢に忠実な音なのは確か。それにハードコアの荒々しい速さもいいけど、こういう統制の取れた速さも気持ちい。
とりあえずヘッドバンガーには必携の１枚かと。
