ASIAN KUNG-FU GENERATION / ワールド ワールド ワールド

ワールド ワールド ワールド
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/AKG/

実は今までまともに聴いたことがなかったので聴いてみた、 ASIAN KUNG-FU GENERATION の4枚目のアルバムなんですが、なんかもう清々しいまでの歌謡ロックですね。

このバンドの主宰するフェスである NANO-MUGEN FES に、 SIlver Sun と Third Eye Blind を招聘しているのは知っていたので、若いのになかなかいい趣味してるねぇ、なんて思っていたので(と思ったら私と同世代なのね。失礼しました)、もっと海外の音楽からの影響の強いバンドを想像してたんだけど、このアルバムはむしろヴィジュアル系に近い印象のビート・ロック。

無闇矢鱈にエモーショナルなのは今のロックの流れなんだろうけど、なんで最近のバンドってこんなにも洋楽に対する照れがないんだろうね。 9mm Parabellum Bullet (過去記事)を聴いたときにも思ったんだけど、いくら演奏が激しくとも、総体の印象としてはものすごく日本的で。かといって和の要素を大事にしている風でもないし。
今ってフェス・ブームもあってか、広く海外の音楽が聴かれているんじゃないかと思うんだけど、それと反比例するように、洋楽的センスのアーティストが減ってる気がするのは私だけでしょうか。まぁ今更海外の音楽の方が優れているとかいうつもりはないけど、閉鎖的になったらつまらないだけですよ。

話が逸れたまま終わり。

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RHYMESTER / BEST BOUTS ~16 ROUNDS FEATURING RHYMESTER~

BEST BOUTS ~16 ROUNDS FEATURING RHYMESTER~
http://www.rhymester.jp/

RHYMESTER というと、昔からヒップ・ホップ・シーンから確固たる支持を得ながらも、同時に数多くの賛否両論も巻き起こしている印象があって、となれば、この RHYMESTER の外仕事を集めた今作は、ある意味彼らのセルアウトの歴史を垣間見れるのか、なんてのを期待してたんだけど、蓋を開けてみれば J-POP での仕事はほとんど入ってなくて、かといって雑多なジャンルにまたがっているという事もなく、思ったよりずっとヒップ・ホップ。

さらにトラック・メイカーとの仕事、もしくはシンガーがサビを歌って RHYMESTER がフルでラップ、というような曲が大半。そのせいか良くも悪くも RHYMESTER の土俵に引き込まれていて、彼らのラップ力の強さに関心はするものの、彼らのオリジナル曲との違いがそれほどみられない為、面白味に欠て、それってこういう類の作品にはけっこう致命的なんじゃなかろうか。つまりは、あまり出す意義が見出せない、もっといえば、コアなファンの為の場繋ぎ的な作品。
まぁこういう趣旨の盤は、クリアランスの問題とかあって色々難しい部分も多いんだろうけど、次があるなら、もっと雑多な内容を望みたい。

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hide / PSYENCE A GO GO

PSYENCE A GO GO
http://www.hide-city.com/

hide のセカンド・アルバム『PSYENCE』のツアーを音源化したライヴ盤。
やっぱりライヴだからなのか、『PSYENCE』にあった雑食性があまり感じられないんだけど、その分ストレートに曲の良さが伝わって、けっして悪い内容じゃないんだけど、3時間の公演をフルで収録というのはさすがに長い。バンド・メンバーのソロも含めて全曲収録なのはいいとしても、MCまで全部収録というのは、映像ならまだしも、やっぱり冗長に感じてしまう。
こんな仕様にしちゃったらコアなファンしか聴かないだろうに。勿体ない。

disc1hide - PSYENSE A GO GO ! [Volume 1]
disc2hide - PSYENSE A GO GO ! [Volume 2]
disc3hide - PSYENSE A GO GO ! [Volume 3]

木村カエラ / +1

+1
http://www.kaela-web.com/

木村カエラを聴くと、いつも手堅いなぁ、と思う。いや、実際このアルバムの作家陣を見れば、現在の J-POP の中でもかなり面白い人たちを集めてる事が分かるのだけれど、そんな曲群も、木村カエラは易々と歌いこなしていて、そのあまりの安定感に、どうも手堅さばかりを感じてしまう。それに、これは彼女の趣味なのか、それとも周りのオヤジたちの趣味なのか、音楽的参照点が90年代オルタナなものが多く、その時代をリアルタイムで過ごした者からすると、どうにもノスタルジックに聴こえてしまうのも、そういった印象を強くしている。
では、私は木村カエラを評価していないのかというと、そんなこともない。というのは、 J-POP しか聴いていない者が J-POP を、ついでに云えば日本語ラップしか聴いてない者が日本語ラップを作っている今の時代、洋楽的センスが感じられるロックをやっている若手って、私にはそれこそ木村カエラしか思い浮かばなくて、そういった意味でも、ものすごく頑張って欲しい人である。
なんか褒めてんだか貶してんだか、よく分からない文章ばかり書きましたが、今作に関していえば、今まで出一番よく出来たアルバムだと思うし、例えば Avril Lavigne なんかと比べても遜色のない、高性能なポップ・ロックではないかと。それと、 De De Mouse を起用したのは偉いの一言。

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鈴木亜美 / DOLCE

DOLCE
http://www.avexnet.or.jp/ami/

早いモンで復帰してからもう3枚目のアルバム。前作から引き続き、誰かと共作する「joins」なる方式が取られていて、主にダンス系のアーティストとの作品が中心になっています。その中身の方は、やっぱり玉石混合な感は否めないんだけど、基本的に鈴木亜美とダンス・ビートの相性っていいと思ってるんで、全体的にはそんなに悪くなかったです。

そんな中、気になる曲といえば、やはり ROCKETMAN との “アイノウタ” ですよ。っていうか、ここでフィーチャリングされてる YOU THE ROCK★ 。最初聴いたときは、ヒップ・ホップ・リスナーの彼への信頼度がどんどん下がってる中で、一体この人は何をやっているんだろうと思ったんだけど、何度も聴いてみると案外悪くなくて、寧ろ、ここ数年私が聴いた彼の中では、一番生き生きしているように思える。というのも、単純に若い女の子と共演してすごくノリノリなんだよね、 YOU THE ROCK★ が。だから、もうこの人雷なんか抜けちゃって、思い切ってアイドルと仕事した方が面白いんじゃないかという気さえする。まぁそれが許される世界じゃないんだろうけど。

鈴木亜美 joins S.A. - DOLCE

Fantastic Plastic Machine / Sound Concierge JAPAN ”Japanese Lyric Dance”

Sound Concierge JAPAN ''Japanese Lyric Dance''
http://www.fpmnet.com/

Fantastic Plastic Machine のミックス・シリーズである「Sound Concierge」の第10弾になる本作は、副題にあるとおり日本語詞の曲ばかり集めたもの。
そんな和モノオンリーのミックスなんて、一体何年前のコンセプトだよ、っていうのか正直なところなんだけど、未だに日本語詞の曲は現場で市民権を得られていないということなんでしょうね。
でも、こういうコンセプトなのであれば、やはりオフィシャル・リリースだとキツイのではないかというのが第一印象で、やはりクリアランスに苦労したのか、わりと定番曲か微妙に古い曲ばかりなのよね。今更 “東京は夜の七時” とかいらんでしょ。

それに日本語詞の曲にフロアでの市民権を与えたいというのなら、むしろ海外の曲とミックスするべきであって、こんなのは洋楽コンプレックスの現われとしか思えない。
さらにいえば、基本的にインストであるハウスでそんな状況になるとは考えにくいけど、このような日本語詞の曲を推し進める動きが加速して、現在の所謂「日本語ラップ」のように、日本のしか聴かないような餓鬼ばかりになったら、私はそっちの方がよっぽど嫌だけどね。

なんか飛躍しすぎなな文句ばかりずらずらと並べてしまいましたが、単純にミックスCDとしては、後半のハウス的な盛り上がりが良くて、なかなか悪くないミックスだとは思います。

浜崎あゆみ / ayu-mi-x 6 -SILVER-

ayu-mi-x 6 -SILVER-
http://avexnet.or.jp/ayu/

今日から目出度く11連休なんだけど、何も予定がないんだよね。引篭るか。

各所で話題になっていたので、今更といった感じではありますが、浜崎さんのリミックス盤。蔦谷行ったら金のほうがなかったので、銀しか聴いてないです。

浜崎あゆみに限らず avex のリミックス盤って、いかにもなトランスやハード・ハウスに混じって、必ず「おっ」と思わせるような人がリミックスをやっていて、例えば浜崎あゆみなら ORB がリミックスしてたなんてこともありましたが(Thomas Fehlmann のサイトのリミックス欄に Ayumi Hamasaki の名前があるのが妙に可笑しい)、ここまでクラブ寄りに振り切った人選というのはずいぶんと思い切ったなという感じです。まぁこの人選が浜崎さん本人の趣味とはとても思えないから、普段浜崎あゆみを聴かない人たちも取り込みたいという戦略なんでしょうか。

わりと今勢いのある人たちを集めた金に比べると、よくいえば安定感のある、悪くいえば一昔前の人たちを集めた感じの銀なんですが、予想以上にヴォーカルをそのまま残した人が多くて、だからなのか中途半端なのが多いですね。どのトラックもリミキサーの個性というものは感じ取れるんだけど、かといって普段の作品に比べて面白いかというとそんな事ないし、浜崎あゆみの歌を盛り立てるようなリミックスもないし。唯一、素直にキャッチーなハウスに仕立てた DAISHI DANCE のが一番良かったかなぁ。
あと意外なところでは、 BLACK STROBE のゴシック・エレクトロと、浜崎あゆみの金切り声が相性良かったかしら。
でも総じていえば企画倒れな感は否めなくって、やっぱり唐突な異種間交流はいい結果を残さないって事ではないかと。

あと蛇足ながら、ここまで豪華面子を揃えておきながら、ミニマルとダブ・ステップの人は誰も参加してないのよね。やっぱりミニマルのポップ化って無理なのかなぁ。

浜崎あゆみ - ayu-mi-x 6 -SILVER-

KREVA / クレバのベスト盤

クレバのベスト盤
http://www.kreva.biz/

非常に分かり易いタイトルのついた Kreva のベスト盤。まだアルバム3枚しか出していないのに、もうベスト盤ですか、ってな感じがしなくもないんですが、 KICK THE CAN CREW の時なんかアルバム2枚しか出してないときにベスト出してたから、まぁそれよりはましということでしょうか。
シングル曲を中心に、最新曲からデビュー曲の “希望の炎” に遡っていって、最後が新曲という構成になっているので、 Kreva の音楽性の変化が如実に分かるようになっているのだけれど、初期のスカスカ具合に寂しさを感じてしまうながらも、きちんとグルーヴを持ったトラックに比べると、最近の装飾がつくばかりで、肝心のグルーヴが薄っぺらなトラックはやっぱり好きになれないのよね(まぁ他の人に比べたら十分シンプルなトラックなんだけど)。
もっとスムーズなグルーヴを持ったトラックを作れば、最近の彼の持ち味であるメロウな感じも生きてくると思うんだけど。それかもっとトラックをハードにするとか。例えば “希望の炎” とかって、彼の中では異色に思えるほど寂しげなトラックだけど、だからこそ Kreva の声の持つ力強さが感じられる名曲だと思うんだけど、そういう相反するものをぶつける感じもないし、どうも今の Kreva って私からすると、どんな点においても中途半端に映る。やっぱ私は KICK THE CAN CREW の方が好きですわ。

KREVA - クレバのベスト盤

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NEWS / 太陽のナミダ

太陽のナミダ
http://www.johnnys-entertainment.co.jp/

KAT-TUN が来月シングル出すらしいんですが、それが初回盤には、表題曲以外にメンバーのソロを2曲ずつ収録したものが3種類出るという、かなり鬼のような仕様なんですよね。ファンにはそれで3枚買わせて、特にファンでないという人には、500円で買える通常盤を、という戦略なんだろうけど、ちょっと厳しいなぁ。まぁ当然3枚買うけど。この感じだと夏ごろアルバムかしら。

NEWS って KAT-TUN や関ジャニ∞に比べると、ジャニーズの中でも(音楽面に限っていえば)保守本流という印象が強いんだけど、お得意のラテン歌謡を表題曲にすえたこのシングルも、ずいぶんと手堅い作りですね。ジャニーズらしい甘いミドル・バラードである2曲目、これまたお家芸なトランスっぽいダンス・ナンバーの3曲目と、特に不満もないし、どれも良い曲だとは思うんだけど、やっぱり破綻がなさ過ぎて面白味に欠けるのも事実なんだよね。その破綻のなさを感じさせないほど、ものすごい完成度があるわけでもないしさ。前シングルである『Weeeek』で突き抜けた個性を発揮して、なおかつそれがセールスに結びついていただけに、ちょっとこの展開は勿体ないのではなかろうか。
まぁ5月に早くも次のシングル出すみたいなんで、そこでの変化を期待しておきましょう。

安室奈美恵 / 60s 70s 80s

60s 70s 80s
http://www.avexnet.or.jp/amuro/index.html

昨年のアルバム『PLAY』の高評価によって、新たな黄金期に入った感のあるアムロちゃんのシングル。テレビ見てるとアホみたいに CM 流れてるんで、ご存知の方も多いと思いますが、ヴィダルサスーンとのコラボで、タイトルの各年代の曲をリメイクしたもの。
最近の安室奈美恵の好調ぶりを考えれば、こちらの期待も当然高くなるんですが、ん~、まぁこんなもんかという感じですね。
60s と 70s の2曲に関しては、元ネタちゃんと聴いたことないんだけど、やっぱりあの年代特有のはずむ感じとか、とろけるような甘さとかが絶対的に欠けてるんだよね。2曲ともやたらと硬い音作りなのがよくないんじゃないのかなぁ。
それに比べると、一番期待してなかった 80s 、つまり大沢伸一プロデュースの “WHAT A FEELING” が一番好きですね。時代錯誤というべきなのか、それとも今むしろジャストというべきなのか、やたらと水っぽい音作りが楽しいエレクトロ・ハウス/ダンス・ポップ。こういうの聴くと、昔のようなダンス・ナンバーも聴いてみたくなります。

BUMP OF CHICKEN / orbital period


http://www.bumpofchicken.com/

えぇ~とですね、色々書こうと思ったんだけど、面倒くさくなったので思いっきり端折らせていただきますと。
昔からロックという音楽は毒気のあるものの方が評価されやすい気がするんだけど、っていうか私も若い頃はそうだったんだけど、今では(もっといえば子供ができてから)純粋性を支持したい気持ちの方が強くって、だから外野の連中がいくら毒づこうと、今の若い子達が Bump of Chicken の放つ純粋性を素直に受け止めているというのならば、それは素晴らしい事なのではないかと思うのです。っていうか、私からすると若い子達がそこまで歌詞に耳を傾けているというだけで、驚きなんだけどね。
まぁそういう面倒くさい事抜きにしても、ワンパターンな感じは否めないものの、良いアルバムではないかと思います。

A Hundred Birds / Mynah

Mynah
http://www.ahundredbirds.com/

DJ YOKU を中心とする関西の人力ハウス集団のカヴァー集。10曲のうち半分も元ネタが分からない私には、どういった曲たちが選ばれているのかよく分からないんだけど、とりあえず一番有名だと思われる “Jaguar” の12インチは持っていて、それは結構愛聴しておりました。でもこのアルバムは私には結構きびしいですね。というのもちょっと直球のハウス過ぎるんだよね。私こういうソウルフルに盛り上がる感じのベタなハウスってダメなのよね。それに耳馴染みのある “Rej” や “Black water” にしても、原曲のような冷たいビートの方が、それとの対比でメロディが映えると思うんだけどなぁ。
とりあえずライヴはものすごい評判らしいので、ちょっと見てみたい気がしなくもないけど、ちょっとアルバムはもういいやという感じです。

capsule / FLASH BACK

FLASH BACK
http://www.contemode.com/

このブログでは wordpress 使ってるんだけど、以前からやってみようと思っていた Movable Type も入れてみた。思っていたよりは楽しそうな感じだけど、更新するかは不明。これでブログ作ったの何個目だろうなぁ。はぁ。

今日も眠いのでゆるりだらりと、今話題の中田ヤスタカのユニット capsule の、去年出したアルバムでも。

昨年の頭の方に出した『Sugarless GiRL』は、大箱向けのハード・ハウスといった趣だったけど、今作は全体的に今時のエレクトロ・ディスコっぽい感じ。まぁその方向性自体には特にどうこう言おうとは思わないんだけど、なんか地味なのがどうもね。前作のように華やかなわけでも際立ってポップなわけでもないし、かといってガシガシ踊れるほど音に強度があるわけでもないし。ちょっと中途半端な感は否めない。今中田ヤスタカに吹いてる風にのって、決定打的なアルバムが出る事を期待してたんですけどね。
まぁ出来自体は全然悪くないんだけど、期待が大きすぎたかしら。

髭 (HiGE) / Chaos in Apple

Chaos in Apple
http://www.higerock.com/

ここ一週間くらいダブ・ステップばかり聴いていたので、当分ダブ・ステップで続けようかと思ったんだけど、ちょっと疲れたので全然違うのを。

なかなかインパクトのある名前のバンドによる、多分メジャーでは4枚目のアルバム。デビュー時にちょっと聴いたときはそれほど印象に残るようなバンドではなかったんだけど、久しぶりに聴いてみたら、すごい Nirvana の香りがそこかしこからしますね。90年代のグランジ・オルタナとJ-ポップの両方に等間隔に接してるような音といいますか。中でも、モロに Nirvana な曲に乗せて、「アイツみたいにならないぞ 僕は魚座のミュータント」と歌う “goo” にはニヤリとしてしまう。
でもこれが今聴きたい音かといわれると、それがちょっと微妙で、正直もっと若いときに聴きたかったというのは否めないかしら。まぁ良いバンドだとは思うんだけど。

髭 (HiGE) - Chaos in Apple

マボロシ / ラブシック

ラブシック
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/maboroshi/

私が日本のヒップ・ホップを熱心に聴き始めたときなんかは、 SHAKKAZOMBIE なんかを筆頭に、ヒップ・ホップとロック・バンドの異種交配が盛んに行われていたんだけど、最近ではそんなの当たり前になったからなのか、ミクスチャー感が前面に出た音楽ってあまり聴かなくなったような気がします。
RHYMESTER の Mummy-D と Super Butter Dog の竹内朋康の二人によるユニットであるマボロシは、一昔前であれば、上記のような文脈に入れられたのかもしれないけど、ここでは竹内朋康がパロディかと思えるほどベタなロックギターを鳴らすにもかかわらず、総体としては紛れもなくヒップ・ホップになっていて、この種の音楽の確かな進化を感じさせます。
しかしその分音楽的な摩擦のなさが物足りなく感じるのも事実で、やっぱり Mummy-D のラップはすげぇなぁとは思うんだけど、それだけじゃちょっと物足りないのよね。

試聴

RIP SLYME / FUNFAIR

FUNFAIR
http://www.ripslyme.com/

マチュさんのブログで知ったんだけど、 yellow まで閉店ですってね。まぁ入ってるビルの解体に伴うものという事で、リキッドルームみたいに別の場所で復活できる可能性があるのがせめてもの救いだけど、日本のクラブ・ミュージックはどうなっちまうんだろうなぁ。
それにしてもこれで「CHAOS」はまたお引越しか。今度は unit でやってほしいなぁ。

メジャーからは6枚目となる、 Rip Slyme の2007年作。
ここ何作かはどうもイマイチな作品が多かった Rip Slyme なんですけど、これは久々の会心作じゃないですかね。『MASTERPIECE』での生音導入から、どんどん落ち着いた作風のものが目立ってきていたけど、今作では以前のようなはっちゃけた勢いと、最近の穏やかさが無理なく融合していて、いい具合の着地点に収められてる。それでいて過去最高なんじゃないかと思えるほど盛り込まれた雑多な音楽要素を、ポップにまとめ上げる手腕は衰えていないし、さらにいつになくメロディがよく書けてるのもいい(ここら辺は PES の頑張りなのかしら)。
それにやたらと情緒に流されたがる日本のチャートの中でも、必要以上に意味を押し付けない彼らの音楽性ってもっと評価されてしかるべきだと思うんだけどね。停滞感丸出しな日本のヒップ・ホップも学ぶべきところは山のようにあると思うんですが。

V6 / Voyager

Voyager
http://www.avexnet.or.jp/v6/

V6 って7、8年前にわりと熱心に聴いてたんだけど、それ以降はとんと縁がなくて、なので久しぶりに聴いたアルバム。
なので、それだけ時が経てば当たり前といえば当たり前なんだけど、昔は元気ハツラツだった6人も、ずいぶんと落ち着きましたね。まぁトニセンの3人はもういいおっさんだし、若年組のカミセンも30目前。これで変に若ぶるのも嘘というものだろうけど、今作はアイドルらしい華やかさも最低限保ったまま、しかし全体的なトーンは落ち着いたものになっていて、これが非常にいい塩梅。普段 KAT-TUN だ関ジャニだといったところで、聴いてる私もいいおっさんなのは間違いないわけで、そんなおっさんも楽に聴ける好内容ではないかと。それに昔の井ノ原クン頼みだった歌唱も、ずいぶん安定感が出てきて、これも楽に聴ける要因になってます。でも、変声期をすっ飛ばしたかのような森田君と三宅君の声は、未だに好きになれないんだよな。

試聴?

BOOM BOOM SATELLITES / EXPOSED

EXPOSED
http://www.bbs-exposed.com/

Boom Boom Satellites っていうと、やはり圧倒的に R&S 時代が印象的な人間なんで、最近のロック路線って聴いてないんだけど、この6枚目のアルバムは、以前紹介した先行シングルから想像していたものよりはずっといい。音楽的にはダンサブルなロック、の一言で済んでしまいそうな感じなんだけど、シャープながらもダイナミズム溢れるサウンドは、確かに悪くない。
でもねぇ、こんなの別に Boom Boom Satellites がやらなくてもいいんじゃねぇのかなって気がするんだよね。中心となっている中野さんはすぐ考え込んじゃう人みたいだから、多分ここまで来るのに色々あったんでしょうけれども、昔はもっと音楽的な可能性を感じさせる音を出してたんだけどなぁ。まぁあれだけ考え込んで暗いサウンドばっか作ってた Boom Boom Satellites が、今ではある意味誰よりも明快なロックを鳴らしているというのも、面白い話ではあるんだけどさ。

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9mm Parabellum Bullet / Termination

termination
http://9mm.moo.jp/

このバンドについては全くといっていいほど知らないんだけど、いくつかの記事で X Japan が引き合いに出されていたので、興味をもって聴いてみた。なんでも激しいライヴが評判を呼んで、このアルバムでメジャー・デビューを果たしたんだそうで。
ここら辺の音にはあまり詳しくないんだけど、こういうのをエモっていうんですかね。とにかく簡単にいえば激情ロックとキャッチーな歌メロの組み合わせで、わりとありきたりな感じではあるんだけど、でも日本でここまでテクニカルな面を押し出しているのって、確かにメジャーでは X Japan 以来かもしれないねぇ。それに曲も展開多めで、演奏もキメキメな部分が多いのは好みです。
でもこの方向性だったら、やっぱりヴォーカルの平板さというのは、ちょっと問題じゃないかなぁ。まぁこれで雄々しく歌い上げられても、それこそただのメタルになってしまう危険性もあるんだけど、これだったら Dir en grey みたいに、色んな意味で振り切れてるバンド聴くかなぁ。そう、このバンドは、演奏の激しさのわりに、どうも曲の熱量が低いのよね。それが今っぽいといえばぽいっけど。
ん~、やっぱり私にはどうも物足りないアルバムです。ちょっぱやな “Punishment” には笑ったけど。

9mm Parabellum Bullet - Termination
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KinKi Kids / 39 (Johnny’s Entertainment)3CD

39
http://www.johnnys-entertainment.co.jp/

目出度く新年を迎えたわけですが、特に出かける予定もなく寝正月な私は、年越しも特に外も出ず、家でジャニーズのカウント・ダウン・ライヴをテレビで見てました。そこで KinKi Kids の堂本剛君を久しぶりに見たんですが、彼とんでもなく太りましたね。太ったという話自体はけっこう前から聞いてたんだけど、実際テレビなどで見る機会がなかったので、あそこまでとは思いませんでした。まぁ私は人の事いえるような体型じゃないんですけどね。
あとそのカウント・ダウン・ライヴは、テレビとしてはともかく、1つのショウとしてはあまりにもグダグダでどうかと思ったんだけど、赤西君の “ひとりぼっちのハブラシ” が最高過ぎたので、もうそれだけで満足です。

っつうことで、 KinKi Kids の去年出たベスト盤。
よくジャニーズの音楽性の底上げをしたのが SMAP だという事はよくいわれますが、ジャニーズの歌唱力のレベルを上げたのは KinKi Kids なんじゃないかと勝手に思っていて、それはまぁ彼らのデビュー以降のグループには、大抵数人歌唱力のしっかりした子がグループ内にいるという事実もあるんだけど、それよりなにより KinKi Kids のデビュー曲である “硝子の少年” の衝撃性がでかい。様々な音楽性を盛り込みながらも、伝統的な歌謡曲のスタイルを現代性を持って聴かせる楽曲と、堂本剛の艶のある声と確かな歌唱力が見事に合致したこの曲は、歌謡曲の視点から見ても非常に秀逸なものだと思うし、個人的にはこの曲以降、これを越えるデビュー曲を聴いた事がない。そして彼らは同じような方向性である “雨のMelody” で、 “硝子の少年” を超えられないまでも、それに近い高みを示すという事もやってのけたわけで、さらには夏だからと唐突にレゲエに挑戦した “フラワー” も当時やたら鮮烈に聴こえて、私としてはこの3曲が収録されているだけで十分な感じ。
もちろん他の曲もそれぞれに聴き応えのあるものばかりで、さすがに3枚一気に聴く気にはなれないけど、つまみ食いして聴くにも色んなスタイルの曲が収録されているので、なかなか良いアルバムではないかと。

AKINO / Lost in Time

Lost in Time
http://bless4.jp/

「創聖のアクエリオン」効果なのかどうなのか、とりあえず注目度が高いであろうことは間違いない AKINO のファースト・ミニ・アルバム。以前書いたように、岩里祐穂と菅野よう子のコンビが作詞作曲を手がけているという事で、レンタルながら聴いてみた。

以前の記事では、まんま坂本真綾、というような事を書いたんだけれども、今作でもその印象は特に変わらず。でも柔らかい感じの声の坂本真綾に比べると、より強い声を持っているので、良くも悪くも曲の持つ大仰な感じを引き出していますね。その分アニメのテーマには合うのかなという気もするけど、素面で聴くにはちょっと恥ずかしい部分がなくもない。
しかし何度も聴いているうちにそこら辺気にならなくなってからはけっこう愛聴してます。中でもイケイケの四つ打ちを聴かせる “Chance To Shine” と “荒野のヒース” は彼女に凄くあってるんじゃないですかね。反面穏やかな曲ではまだ粗さが目立つんだけど、それもこれから経験積んでいけば良くなっていくでしょう。
とりあえず次作も菅野よう子がやるんだったら聴いてみたい。

アキノ - Lost in Time
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Perfume / Perfume ~Complete Best~

Perfume ~Complete Best~
http://www.amuse.co.jp/perfume/

そういえば今日の CHAOS では先着300面にアナログ・プレゼントがあるらしいですね。凄く欲しいけど、ちょっと行く元気ないなぁ。

今頃になってやっと Perfume 聴いてみた。
中田ヤスタカの事を、一時期の小室哲哉になぞらえる文章を目にするんだけど、それなりに幅のあった小室哲哉に比べると、やっぱ中田ヤスタカは金太郎飴的過ぎるんだよね。
今作での、定型的なアイドルのフォーマットと、80年代なディスコ・ハウスとの結びつけというのは、好きか嫌いかで云えば好きだけど、でもこれ聴くんだったら capsule (過去記事)や鈴木亜美とやったやつ(過去記事)みたいな、ハードな方を聴くかな。

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DJ KAORI / DJ KAORI’S JMIX

DJ KAORI'S JMIX
http://www.universalmusicworld.jp/djkaori/

えぇとですね、ものすごくどうでもいい話から始めさせていただくんですが、ヒップ・ホップ系のミックスCDでよくある、曲間でMCがDJの名前を言うのが今作でも随所に挿入されているんですが(あれって正式にはなんていうの?)、そのほとんどが外国人によるものらしく、彼らは DJ KAORI のことを、「ディ~ジェ~ケオ~リィ~」って発音するんですよ。でまぁそれはいいんですよ。外国人の方が母国語流に発音することはよくあることですから。
でもね、今作で日本人である AI と DOUBLE も同じように「ディ~ジェ~ケオ~リィ~」って発音しててさ、これがおかしく思うのは私だけでしょうか。だって彼女らは日本人なんだから、カオリさんの発音くらい分かってるだろうしさ。それをわざわざ英語っぽく言う理由が分からないし、そもそも人の名前って言語によって読み方変わるものなの??
そんな細かいことどうでもいいよ、とコレを読んだほとんどの人が思ってるかと思いますが、どうも私にはそれが酷く滑稽に感じるんだよなぁ。

なんか上の文章だけでこの盤についてはいいかなという気もするんだけど、それもなんなんで蛇足ながらもうちょっと書きましょう。
この盤の中でさかんに「Tokyo No.1 DJ」と呼ばれている DJ KAORI さんの、J-POPを中心にミックスしたミックスCD。なんだけどねぇ、普段テクノなんかのロング・ミックスに慣れているものからすると、今作のような曲のケツと頭をちょっと繋いだだけのものを、ミックスとは呼びたくない感じはするなぁ。しかも曲間にいちいち、前述したような煽りが入るもんだから、どうミックスしてるのかなんて聴こえないし、これだったら別に繋がなくてもよかったのではなかろうか。
まぁそれを除けば、流れ自体はスムーズで心地よく聴けるし、それより何より、ヒップ・ホップのDJである彼女が、J-POPというお題の中で、このようなセレクトをしたというのが非常に興味深い。多分ここに収められたアーティストの半分くらいは、一昔前なら「セルアウト」の一言で切り捨てられていた気がするんだけど、多分今はそれなりに聴いてもらえるって事だよね。
耳年増なだけで現場をよく知らない私には、なかなかに面白い盤でした(まぁコレがクラブでかかるとは思わないけど)。

AYUSE KOZUE / A?K

A?K
http://www.ayusekozue.com/

CISCO が大阪店の閉店に続いて、渋谷の店舗も統合縮小するというのは小野島さんのブログ読んで知ってたんだけど、当分先のことかと思ってたら、もう半額セールとかやってるんだってね。っていうことは、もう来年には新店舗かしら。
正直最近レコードってテクニークで買うことが多いので、それほど影響ないといえばないんだけど、この店なくして私のテクノはなかったともいえるので、やっぱりさびしいのはさびしいなぁ。でも今時レコードなんてネットでいくらでも捌けるだろうから、だったら店舗なんか潰しちゃって、1つの倉庫で在庫一元管理とかした方が楽だもんねぇ。世の流れでしょうか。
っていうかハウス2号館ってあのトランスのとこでしょ?全部入るのか?

もしかしたら、 CISCO くらいだったら行った事があるかもしれない鮎瀬 梢さんのデビュー作。
作詞作曲に加え、サウンド・プロダクションやプロデュースまでこなすということで話題になっている方ではあるのですが、これがデビュー作とは思えないほど、とにかく手堅い。まぁそれはバックに TEI TOWA がついてるからなのかもしれないけど、ちょっと危なげなさ過ぎてつまらんです。その分完成度は高いと思うんだけど、やっぱり m-flow に比べれば霞むしね。
それにどうも彼女のファルセットが中途半端というか、ちょっと覚悟が足りないんじゃないですかね。ファルセットって下手すると、単なる裏声になって大変みっともないわけですが、彼女の歌唱はそこら辺のギリギリのラインを攻める感じが希薄に思える。
ということで、やはり全体の印象は無難の一言に尽きる。まぁ全然悪くはないんだけど。