http://www.systematic-recordings.com/
Rob Acid や Acid Warrior の名義でも知られ、パッチ・ソフトウェア「Reaktor」の共同開発者でもある Robert Babicz の2007年のアルバム。
私はこの人の名前は今作ではじめて聞いたんだけど、90年だの後半から活動していて、それなりにキャリアのある人らしく、今作も派手さこそないものの、実に良く練られたテック・ミニマル集になっている。
この人は昔の名義を見れば一目瞭然ですが、以前はアシッド色が濃かったらしく、今作も1曲目の “Milo´s Groove” なんかは歪んだアシッドっぽい音で始まりはするんだけど、以降どの曲も歪んだ音と透明感のある音が無理なく交錯していて、非常にバランスがいい。さらにその回りの電子音の細やかな動きまで楽しめるようになっていて、ここら辺は伊達に Mille Plateaux からリリースしてないなという感じ。
以前の「クリック・ハウス」な質感を思い出させながらも、古さを感じさせないいいアルバムです。