Rico Henschel のユニットである Sweet’n Candy の初アルバム。
今まで聴いたことのあるこの人のシングルはそれほど記憶に残るものがなくて、今までの作風とかって思い出せないんだけど、今作は基本的にアシッド・ミニマル。そしてこれがアナログでしか出さないだけあって、機能的ともいえるんだけど、とにかく地味。しかし今作においてはそんなことは気にする必要はない。なんといってもこのアルバムでは、アシッド系でよくあるゴムをむぎゅむぎゅさせたような音が全編鳴りまくっていて、それがとにかく気持ちよすぎる。そして他の要素をむやみに足すことなく、ほとんどあとはディープなリズムだけというのも潔い。
正直四つ打ちの上でむぎゅむぎゅいってるだけの音楽といわれればその通りだし、万人に進められるようなものではないんだけど、重心低めながら重くなりすぎないバランス感など含め、全体的な完成度は高く、地味な分はまれば長く聴けるアルバムです。
視聴
Tracklist
- Let’s Say No More About It
- Down The Hatch
- The Goo
- That Thing
- Times Like These
- Dropped
- There!!
- Filthy Thing