Unknown Prophets / The Road Less Traveled (UNKNOWN PROPHETS)CD

Unknown Prophets / The Road Less Traveled
http://www.unknownprophets.com/

家の前でラジオ体操やってるので眠れねぇ・・・・。

ミネアポリス出身の3人組ヒップ・ホップ・グループの3枚目。
ストリングスなんかを多用したトラックは適度な叙情性を持ち合わせていて、それでいてきちんと躍動感もあってなかなか高品質。ラップのスキル的にも何も問題ないんだけど、その分安定感がありすぎるというか、ちょっと突き抜けた個性が足りないかしら。でもヒップ・ホップらしいヒップ・ホップを聴きたいときなんかには重宝しそう。

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Unknown Prophets - The Road Less Travelled

NAMIE AMURO / PLAY (avex)CD+DVD

NAMIE AMURO / PLAY
http://www.avexnet.or.jp/amuro/

なんか世間での評価を見ていると、大体今作での安室奈美恵はいつになくハード、というのが多いようだけど、私の印象は全く逆で、このアルバムは久々にかなりポップなアルバムなのではないでしょうか。

Suite Chic 以降、どんどん R&B への傾倒を強めるアムロちゃんなわけですが、それは今作でも一緒。そうすると当然、トラックの方も現行のアメリカに近いハードなものが多い。でも今作は、前作で復活の兆しをみせた彼女本来の華やかさが完全に戻ってきていて、結局のところその歌声の前ではトラックがどうとか関係ないのですよ。

はっきりいって R&b/Hip Hop をハードに歌える人だったら他にたくさんいるわけで、そこに華やかさや可愛らしさを加えられるとなると、 Crystal Kay ではちと足りないし、倖田來未なんかは問題外。
そういう実力とアイドル性を両立させてるのって、やっぱりアムロちゃんしかいないわけで、それが見事に形になった本作は諸手をあげて大絶賛。まぁ個人的には可愛さ全開な最後の2曲がとんでもなく好きなんだけど、それも前半のクールさがあってこそ際立つわけで、かつてなくファンキーなシングル曲2曲に挟まれて、さらりとヘヴィ・ロックな “It’s All About You” があったりする流れもかっこいい。

一応安室奈美恵のオリジナル・アルバムは全部持っている身からすると、売り上げ的にはともかく、アルバムのクオリティ自体が落ち込んだことはないと思ってるんだけど、そんな中にあっても断然の最高傑作。売り上げ絶好調なのも当然でしょう。

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@TOWER JP

WIGHNOMY BROTHERS / Guppipeitsche (Freude-am-Tanzen)12″

WIGHNOMY BROTHERS / Guppipeitsche
http://www.freude-am-tanzen.com/

TM NETWORK 再始動ですか。
個人的には前作『NETWORK -Easy Listening-』って彼ら自身が奏でる TM NETWORK の葬送曲だったと位置付けているので、あのまま終わってくれた方が美しかったと思うのですよ。っていうかあれで終わりじゃなかったんなら、あのトリビュートはなんだったんだろう。まぁいいや。

昨年末あたりから好調なリリース・ペースを保つ Robag Wruhme 及び Wighnomy Brothers 。双方最近の傾向としてどんどんジャズ的な要素を強めておりますが、今作はその際たるものという感じ。
今作は両面とも上モノにピアノを使った曲が収録されているんだけど、タイトル曲の方はリズミカルなピアノを中心に、リズムもウッド・ベースとジャズ・ドラムが使われていて、フォーマットは四つ打ちながら、ジャズの音で構成したクリック・ハウスといった趣。
一方裏の “My gloomy head” は、シャープなキックの上に物悲しいピアノのメロディが鳴るクリック・ハウスで、そのピアノから十分ジャズの香りは漂うものの、彼ららしい音響構築により正に Wighnomy Brothers としかいえない曲に仕上がっていて、その対比が面白い。
彼らのこういうシングルも1作品として聴けるような作りには非常に好感が持てます。だからオリジナル・アルバムの方もそろそろ聴きたいなぁ。

Wighnomy Brothers - Guppipeitsche - EP
[Tracklist]

Mika Vainio / IKUINEN (SAHKO)12″

Mika Vainio / IKUINEN
http://www.sahkorecordings.com/

加藤和樹」って知ってますか?
最近街中でこう書いてあるトラックをよく見かけるんだけど、今日川崎行ったらその加藤和樹さんのミニ・ライヴがラゾーナでやってまして。
それがねぇ、なんかもうすごかった。彼が世間で一体どれほど認知されているのかは知らないけど、結構な大きさの広場を埋め尽くす婦女子が一糸乱れぬ感じで手を振っててさ。よくロック系の人が、ああやってみんなで同じ動きするのが気持ち悪い、みたいな事を言ったりしますが、実際見ると圧巻ですね。それをステージの上から見ているミュージシャンはさぞかし気持ちよかろう。
まぁその代わり歌は全く印象に残ってないんですけどね。

そんな加藤和樹さんとは欠片も接点がないと思われる Mika Vainio の新作。彼は先頃 Ilpo Vaisanen とのユニット Pan Sonic でもアルバムを出したばかりだけど、今作はソロでは2年ぶり。

まず音が鳴った瞬間に圧倒的な音響構築にハッとさせられるんだけど、そんな鋭い音響空間の中をなぜかベースだけがぬめり気をもって蠢いていて、それは Mika Vainio 流のダブ・ステップとも思えなくもないサウンドではあるのだけれど、でもやはりこれはかなり異形なミニマル・トラック。でも B サイドにいくにしたがって、徐々にノイズまみれになったかと思うと、終盤でノイズともメロディともつかない美しいアンビエンスに包み込まれて終わるので、それほど難解な感じはしない。
結構クセになるサウンドです。

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SUBSTANCE & VAINQUEUR / REMIXES CHAPTER 1 (SCION VERSIONS)12″

SUBSTANCE & VAINQUEUR / REMIXES CHAPTER 1
http://www.scionversions.de/

ベーチャン一派の Substance と Vainqueur 、つまり Scion が立ち上げた新たに立ち上げたレーベルの3枚目はリミックス盤。

原曲のほうは持ってないんだけど、視聴した感じだといつものミニマル・ダブ。しかしリミキサーが、SurgeonRegis のユニット British Murder Boys に Sleeparchive というのは分かってるなぁ、という感じ。

British Murder Boys の二人はハード・ミニマルが衰退した今でも信頼に足る数少ないアーティストだと思うんだけど、今作でもまるでダブ・ステップを早回ししたかのような変則的なハード・ミニマルにリミックスしていて圧巻。
もう一つのリミックスの方も、原曲のダブ感など振り払うかのようなハード・ミニマルで、こちらもかっこいい。
そして sleeparchive はダビーな音響空間を生かしながらも、リズムを sleeparchive らしいディープ・ミニマルに置き換えていて、しかし結果的に初期 Basic Channel に近いものになっているのも面白い。

こういうの聴くと、やっぱりハード・ミニマルっていいなぁ、と思ってしまう単純な私です。

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[Tracklist]

sleeparchive / papercup (sleeparchive)12″

sleeparchive / papercup
http://www.sleeparchive.de/

sleeparchive のサイトに書いてあったんだけど、どうやら8月に初のCDアルバムが出るようですね。
sleeparchive というのは Roger Semsroth によるユニットで、デビュー時はずいぶん謎めいた人だったんだけど、 Richie Hawtin の『DE9|TRANSITIONS』(関連記事)て曲が使用されて以降急速に注目度が高まり、現在2回ほど来日もしています。
彼は以前より Pan SonicMika Vainio からの影響を公言していたけれど、視聴した限り今度のアルバムはそういった要素を前面に出した実験的なエレクトロニクス作なようです。いずれにしても超楽しみ。

ということで Sleeparchive の現在のところの最新シングル(通算7作目)。

初期はディープなアシッド・ミニマルが多かった sleeparchive なんですが、 Modeselektor の『Hello Mom! Remixes』に参加して以降、どんどんハードになっておりますが、今作はディープ・ミニマルとハード・ミニマルが見事なバランスで融合した決定打。

まず “papercup” 。ダビーな音響の中、強烈なキックだけで曲を引っ張っていく前半も素晴らしいのだけれど、ベースやノイズなど様々な要素が足されては変容していく後半の、分厚いグルーヴがもう最高。9分という長さを全く感じさせません。
一方 “MRI scanner” の方は、今度のアルバムを予告するかのようなミニマル・エレクトロニクス。地鳴りのように鳴る連打されるキックとパルス音のみで構成されていて、しかしざらついた太い音作りは sleeparchive そのもので、それほど違和感なく楽しめる。
sleeparchive って最新作が最高作というのを更新し続けているアーティストだと思ってるんだけど、今作も間違いなく最高傑作。あぁ~、早くアルバム聴きたい。

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[Tracklist]

だるまさん / だるまさん Back Again (GALAXY ENTERTAINMENT)CD

だるまさん / だるまさん Back Again
http://www.galaxy-e.com/

暑い・・・・・・・・・・・・。

だるまさんの、作品としては『そんなあなたに』以来、そしてシングルとしては初となる作品。
彼は以前からラップにとらわれない自由度の高いヴォーカル・スタイルだったけど、このシングルでの歌ともラップともつかないスタイルはますます堂に入っている。大体こういう歌うようなラップのスタイルだと、得てして歌が滑らかになりすぎるきらいがあるけど、だるまさんのユーモラスな発声法と強弱をつけた歌い方がそれを見事に回避してる。
自身の初プロデュースだという “マタドール” もいい出来だし、現在の彼の充実振りが分かる1枚かと。

Tracklist]

HEALAMONSTER / NINE TONS OF BLOOD (17FT.JELLYFISH)CD

HEALAMONSTER / NINE TONS OF BLOOD
http://www.17ftjellyfish.com/

Burgess Tomlinson という人のソロユニットのアルバム。
ジャケットの感じからすると、少しドロドロとしたものを想像しそうだけど、聴いてみると爽やかささえ感じさせるダウン・ビート/エレクトロニカ。なんでもこの人、もともとは Tarsier という女性シンガーの相方さんなんだそうで(ここでも何曲か歌ってる)、そこら辺のバランス感覚は巧みで、特に何曲かで聴かれるもの悲しい雰囲気はなかなか好み。
まぁもうちょっとビートが太いほうが個人的には良かったけど、それでも聴きやすい1枚です。

Healamonster - Nine Tons of Blood
[Tracklist]

Justice / †

Justice / †
http://www.edbangerrecords.com/

どうも、感性の鈍い shooter です。なぁんて分かる人にしか分からない意地悪は置いといて。

最近頻繁にその言葉を聞く「ニューレイヴ」ですが、その中でも真打的な Justice 、 Simian Mobile Disco 、 Digitalism の3組が同時期にアルバムを出した、なんてことは私がわざわざ書かなくても多くの人が知っているのではないかと思います。その中でもネットや雑誌を見ると一番評価が高いのが、 Justice のこのアルバムかなという感じですね。

で、確かに完成度が非常に高い。ゴジラまんまなオープニングから、ビキビキと歪んだ音を中心に様々な音が飛び交うエレクトロ・ディスコに流れ、かと思えば先行シングルにもなったポップな “D.A.N.C.E.” が入ってきてみたり。それ以降もほとんどの曲が、曲間が分からないくらい滑らかに繋がっていて、構成的にもかなり練られている(だから逆に “Valentine” の唐突さはどうにかならないものかと思うけど)。基本的にディストーションかかった攻撃的な音中心なんだけど、曲のそこかしこに昔のソウルやディスコの要素が感じられて、うるさくなりすぎないのも良い。

しかしねぇ、このアルバムはあらゆる点で手堅すぎるんだよね。そもそもポップスを意識したから曲を短くしたというのも、私には少し安直に思えるし、このアルバムからは Justice の二人の頭の良さは伝わってきても、肉感的な部分がまるで感じられない。それにフランスでエレクトロニック・ミュージックをやっていれば Daft Punk からの影響から免れないのかもしれないけど、これはそこに同じフランスの Jackson を足して分かりやすくしただけのような気がする。

まぁそれでもよく出来てるのは間違いないし、これが新しいポップスだといわれればそうなのかもしれない。それでもこれが新潮流なんていわれるようならば、ダンス・ミュージックもずいぶん退屈なものになったと感じざるを得ないなぁ。

ジャスティス - ? (クロス)
[Tracklist]