WIGHNOMY BROS.|ROBAG WRUHME / Remikks Potpourri Ⅱ (Freude am Tanzen)CD

WIGHNOMY BROS.|ROBAG WRUHME / Remikks Potpourri Ⅱ
http://www.freude-am-tanzen.com/

このブログでは何度か取り上げている Robag Wruhme こと Gabor Schablitzki なんですが、たとえば Villalobos や Matthew Dear なんかに比べると、どうも一般的な注目度が低い気がするのは何でなんですかね。やっぱり2004年の『WUZZELBUD”KK”』(過去記事)以来CD作品出してないのがいけないのかな。一応2005年にリミックス集が出てるんだけど、あれは流通がイマイチ悪かったからな。まぁでもそんなことは日本だけの話で、相変わらず欧州では人気があるのか、まさかのリミックス集第2弾。

前作では比較的テクノ方面のアーティストのリミックスが大部分を占めていたけど、今作は名前が売れた影響かずいぶんと幅広く、中でも UnderWorldDepeche Mode を筆頭に有名どころの名前が目立つ。

しかし基本的な音作りは一貫していて、基本的に密室的な空間処理の中で鳴るひんやりとしたシンセと、メタリックな音で構成されたパーカッションの組み合わせ。それはリズムが四つ打ちだろうがブレイク・ビーツであろうが同じ。こう書くと金太郎飴的な退屈なものを想像するかもしれないけど、彼の魅力はそこに数多くのフックを仕掛けることで、非常に記名性の高いポップなトラックに仕上げるところで、有名どころのおかげで楽曲自体の記名性の高い今作でもそれは変わらない。
単純な好みの問題でいえば、ある程度楽曲に幅のある今作よりも、タイトなミニマル/クリックで占められていた前作の方が好みだけど、完成度自体はまったく下がっていない。しかもこれに収録されたリミックス仕事なんて氷山の一角にしか過ぎないんだから、その才能はもっと評価されてしかるべきだと思います。

あとこのアルバムって一応 Monkey Maffia とのユニットである Wighnomy Brothers の名前も使われてるんだけど、各曲のクレジット見ると実際リミックスしてるのは Robag Wruhme だけなんだよね。それはこのユニット名義で出す曲でも同様で、いったいどういう役割分担なんですかね。謎だ。

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@TOWER JP

[Tracklist]