Otto Von Schirach / MAXIPAD DETENTION (IPECAC)CD

MAXIPAD DETENTION
http://www.ipecac.com/

エレクトロニカの盛り上がりで Schematic が注目されたとき一緒に浮上したものの、以降はなんだか地味な存在になってしまった感の否めない Otto Von Schirach の、ちょっと何枚目か分からないんだけど2006年作。
この人は、ある意味尊敬の念を抱いてしまうほど一貫してジャケットの趣味が酷いんだけど、今回の毒々しさもかなりのもの。
音の方はいつも通り(っていえるほど作品聴いてないんだけど)のノイジーなブレイク・コア。でもジャケットから察するにUSヒップ・ホップのパロディになっているのか、それっぽいサンプリングが挟み込まれたり、音のほうもけっこうブリンブリンで、全編かなりパワフル。
でもさすがにずっと聴いていると疲れるというか、1回聴けば十分というか、やっぱりこういうのってどうものめり込めないのよね。

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Otto Von Schirach - Maxipad Detention
warszawa

GEOFF WHITE / Live: TokyoTokkyoKyokaKyoku (REALJO{K}E)CDR

Live: TokyoTokkyoKyokaKyoku
http://realjoker.or.tp/

このブログでは何度か紹介している RealJo{k}e のライヴCDRシリーズの新作。 Geoff White は昨年 background から『NEVERTHELESS』(関連記事)出した後に来日して、六本木の Colors Studio でライヴしてるんだけど、そのときの音源なのかな。私はその日行きたかったんだけど結局行けなかったので非常にありがたいリリースです。

で、まずほとんどの人がこの『東京特許許可局』というふざけたタイトルが気になると思うんだけど、なんてことはない、ライヴ中にこのフレーズが使われてるんですね。しかも発音が「トキヨゥトキヨキョカキョク」になってるから、微妙に早口言葉になっていないという。さらに冒頭でもコンピュータ処理した声で「ミナサンコンバンワ~(この後良く聞き取れない)」なんて言っておりまして、私テクノのライヴ盤でこんな挨拶聞くの、それこそ電気グルーヴ以来ですよ。まぁそんなことはいいですね。

このライヴ盤では最初と最後こそアルバムの “Otto” で挟み込んだ構成になっているものの、ダビーなクリック・ハウスだった『NEVERTHELESS』とは少々趣が異なる。その “Otto” はアルバムの中でも最もポップな曲だったので、ここでも軽快に始まりはするんだけど、徐々に曲がノイズにまみれていき、次第にビートも激しくなったかと思うと “Opposing Platforms” に流れていく展開がめちゃくちゃかっこいい。しかし『NEVERTHELESS』に近いのはここまでで、以降は期待しようなダビーな音響構築ではなく、四つ打ちのビートにノイズを中心とした様々な音を絡ませる、わりとエレクトロニカに近い印象のスタイル。しかしハードということはないにしろ、きちんとダンス・グルーヴは感じられて、さらに Geoff White らしい音使いのセンスが冴え渡っていて、これはこれで刺激的。
RealJo{k}e のこのシリーズって、普段の音源とは違う印象のライヴを出すことが多いけど、これもそんな感じ。これで1000円というんだからありがたい限りです。

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ROBAG WRUHME / THE LOST ARCHIVE 1998 – 2007 (musik krause)12″

ROBAG WRUHME / THE LOST ARCHIVE 1998 - 2007
http://www.musikkrause.de/

Luna Sea のカウントダウン、すげぇ楽しみにしてたのに、結局再結成1日だけかよ。継続的な活動を激希望。

相変わらず仕事量の多い Robag Wruhme さんの、その名の通り未発表曲集。もうすぐ出るCD盤から4曲抜粋して、さらにこの12インチだけの2曲足したもの。
少し前に紹介したリミックス集のほうも四つ打ちじゃない曲がけっこうあったんだけど、今作は全部ブレイク・ビーツ、またはブレイク・コア。CDの方は何曲か四つ打ちのテクノもあるみたいなんだけど、今の彼のモードがわりとブレイク・ビーツなんですかね。まぁ最近のジャズ路線とかもわりとそっち系だもんね。
1曲目が “OUTRO” で最後の曲が “INTRO” という人を食ったものながら、リミックス集の隠しトラックだったブレイク・コア “BAKKENVESPER” や、ジャジーなアブストラクト・ヒップ・ホップの “OLD SACK (ROBAG WRUHME REMIX)” とか、いずれもユーモアと美しさが同居した彼らしいトラック。
でもねぇ、やっぱり私が聴きたいのは四つ打ちの曲なんだよなぁ。昨年の大傑作『Papp-tonikk EP』以降、クオリティこそ下がっていないものの、結局あれに匹敵するような作品は作れていないわけで、そこでこういう違う方向性のもの出されても、やっぱちょっと違うわけですよ。まぁ過去の音源集なんだから目くじらたてることもないんだけどさ。

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Robag Wruhme - The Lost Archive (1998-2007) - EP

mint / after school makin’ love (P-VINE)2CD

mint / after school makin' love
http://minchan.blog22.fc2.com/

あつい、アツイ、暑い。いまさら私が書かなくっても皆さん思っているんでしょうが、とにかく毎日暑い。なので何もやる気がおきずに、ただただ怠惰な日々を送っているのですが、そんな時にこのアルバムをだらりと聴いているのが気持ちいい。韻踏合組合を脱退してから3年、 MINT の超待望の初ソロアルバム。

MINT のブログを以前から見ていたので、彼が普段は日本のヒップ・ホップを聴かない人間なのはなんとなく知っていたんだけど、今作では US っぽい重量感のあるトラックがほぼ全てを占めてる。しかしそんなことまるで意に介さないように、あの印象的なもっさりした声で淡々とラップをしていく。以前のような抑揚の利いたスタイルからすると、ここでの淡々としたラップはトラックとの違和感を感じさせるのは事実。しかし言葉の間からどろりと溶け出すユーモアは相変わらずで、そのユーモアが違和感を呑み込むことによって、非常に歪んだ独自性を感じさせる。そしてリリックの方に目を向ければ、相変わらずロリコンネタ満載なのだから本当に酷い。っていうか最高。

さらにボーナス・ディスクの方では自身の音源を、日本ではあまり馴染みのないチョップド&スクリュード(ものすごく簡単にいえば、極端に BPM を落としてミックスする手法)を使ってミックスしていて、彼のユーモアがより分かり易く感じられて、こちらも最高。
それにしても、この今にも溶け出しそうなほど遅いミックスは、今日みたいなうだるような暑さの中聴くには最高ですな。はぁ、暑い・・・・。

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Shellac / Excellent Italian Greyhound (Touch & Go)LP+CD

Shellac / Excellent Italian Greyhound
http://www.touchandgorecords.com/

いわずと知れた Steve Albini 率いるバンド、 Shellac の前作から7年ぶりとなる4枚目。今回も前作同様アナログには同内容のCDが付いてます。
やっぱり私にとって Steve Albini の魅力といいますと、バンド、プロデュース作問わず音そのものでありまして。ものすごく分かり易く書くと、あのギャギャーン!って感じのギターの音と、ドカンドカンいうドラムの音がたまらんのですよ。そしてその音が一番気持ちよく聴けるのが Shellac なわけですよ。しかし今作ではあの独特のエコーがかったような残響音がなくなって、より生々しくなりましたね。そのせいか以前より音圧的に物足らない感じはするんだけど、その分ギターのジャキジャキ感が増して、コレはコレで気持ちいい。
そのほか細かいところをみていけば、以前より隙間が多くなったとか、ミニマルなフレーズでじらす場面が減って分かりやすくなったとか、それに伴って緊張感に少し欠ける感じがするとか、不満がなくもないんだけど、結局のところ Albini の音が気持ちよく聴ける、という一番重要なところはそれほど崩れていないのでわりと満足。
あとは一度でいいからライヴが見てみたいなぁ。

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Mark Pritchard & Steve Spacek / Turn It On (Sonar Kollektiv)mp3

Mark Pritchard & Steve Spacek / Turn It On
http://www.sonarkollektiv.com/

Global Communication の Mark Pritchard と Spacek の Steve Spacek が組んでの初シングル。 Global Communication は全然聴いたことがないし、 Spacek に関してもそれほど評価している方ではないので、なぜこの二人が組むことになったのかは知らないんだけど、たまたまレコ屋で視聴したらよくて、さらに iTunes Store で買えたので購入。
Global Communication のときはアンビエントやってたみたいなんだけど、ここでは時流に反応したのかダブ・ステップ。しかしコレがかなりかっこいい。ドラムはブロークン・ビーツに近いモノなんだけど、スネアにダブ・ステップらしい独特のタメがあって、さらにそこに絡むブリブリしたベースも気持ちよく、なるほど、これは今までありそうでなかった新鮮さがある。まぁ個人的には Steve Spacek の歌は別にいらなかったんだけど、それでもこの音楽性のまま進むなら、是非是非アルバムを聴いてみたい。

Mark Pritchard & Steve Spacek - Turn It On - EP

CD2枚

DE DE MOUSE / east end girl
ditch / ditch weed

なんかいつの間にかタワーもポイント・カード新しくなってるのね。おかげで期限が今日までだった私のカードの期限が1年延びました。

CHAGE and ASKA / DOUBLE (UNIVERSAL)CD

CHAGE and ASKA / DOUBLE
http://www.chage-aska.net/

Chage and Aska 、というと以前のインタビューで非常に印象に残っている発言がありまして。あれはたしか『Super Best Ⅱ』発売のときのタイミングで、彼らの過去作を自身が解説していくという趣旨のものだったと記憶してます。それで彼らのデビュー作の『風舞』の1曲目 “追想” は瀬尾一三作曲のインストなんだけど、それを指して Aska は「自分たちのデビュー作の1曲目を自分たちの曲で飾れなかったのは屈辱だった」みたいなことを言ってたわけですよ。普通ぽっと出の新人が大先生に曲書いてもらったら適当に「光栄です」とか言いそうなもんなんだけど、ずいぶん気骨のある人だと思ったものでした。

まぁこの発言はちょっと極端な例としても、私にとっては Chage and Aska は頑固な音楽職人というイメージが強いんだけど、それが甘いメロディや大仰なアレンジに隠されて、世間にイマイチ伝わってない感じがするのも事実。

しかし今作はずいぶん変わった。と書くとものすごく硬派な音楽性になったのかと思われるかもしれないけど、逆にかなりユルイ。なんたって1曲目のタイトルが “パパラッチはどっち” ですよ。これが南国風味のユルユルポップス。しかし次の “Wasting Time” が重厚なハード・ロックできりりと締める。それ以降もゆったりとした曲が中心ながらも、要所要所で引き締まった曲を挟む絶妙なバランスをみせる。しかもユルイユルイといっても最近の若造のようなただダラダラしたようなものではもちろんなくて、キャリアに裏打ちされた余裕からくるゆとりが感じられる大人のポップスになっている。
しかし今作は曲が素晴らしく良くて、特に Chage 。いつもだとアルバムの自身作曲の割合が Aska が7で Chage が3という感じだったのが、今作ではちょうど半々になってるんだけど、それも納得の良曲揃い。
前述したように今作を聴いただけで彼らの硬派な姿勢が伝わるかは分からないけど、一貫して高い音楽性を求めていたからこそ、今作のように余裕と完成度を両立出来たわけで、彼らの25年以上になる歴史に恥じない名作。

CHAGE & ASKA - DOUBLE
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Cocco / きらきら

Cocco / きらきら
http://www.cocco.co.jp/

通産で6枚目、復帰してからは2枚目となるアルバム。
前作の『ザンサイアン』同様肩の力が抜けたアコースティック・ポップが中心で、デビュー時の轟音グランジ路線はどこへやらという感じなのですが、どこか中途半端に思えた前作と比べると、 Cocco の声がより純粋無垢に響いていて、これだったら前作のような物足りなさはあまり感じない。それに楽曲の幅自体はそれほど広くはないんだけど、わりと短めの曲がテンポ良く流れていくの非常に聴きやすい。それに今回は “花うた” を筆頭に良い曲揃い。
正直この人はもう聴かなくてもいいかなと思ってなくもなかったんだけど、これならまだまだ長い付き合いが出来そうです。

Cocco - きらきら
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RYO the SKYWALKER / ONE-DER LAND

RYO the SKYWALKER / ONE-DER LAND
http://www.nwp.co.jp/ryothesky/

ビデ倫をわいせつ物頒布幇助容疑で家宅捜索

これニューで見ておもわず笑った。だって「モザイクが薄いなどわいせつ性の高いソフトが増えた」ってなってるけど、じゃぁモザイクが濃くかかってるのは猥褻じゃないってことなの?いや、揚げ足取りなのは分かってるんだけど、ニュース・キャスターに真面目な顔してこんなこと言われたら、やっぱ可笑しくてしょうがないんだよ。

私はダブは大好きなんだけど、レゲエにはあまり興味がなくて、だから最近の日本のレゲエの盛り上がりっぷりには無関心なのですが、 RYO the SKYWALKER だけは声が好きなんで時々聴いています。でも今回はイマイチかしら。
彼ってやはりあの強烈なダミ声が個性になっているのは間違いないわけで、その分声の印象が強すぎてなんかどれも同じに聴こえちゃうのよね。つまり今回は曲が完全に RYO the SKYWALKER の声に負けちゃってる。特にゲストを多く配した作りからして、良くも悪くもエンターテインメント以上のものを感じない。あと “Seize The Day” や “FREE” と同じ役割を担うであろう “晴れわたる丘” が弱いのも気になる。 Afra との共演は面白かったけど。
ん~、前作はけっこう好きだったのになぁ。

RYO the SKYWALKER - ONE-DER LAND

CD2枚、12インチ3枚

DEEP CHORD presents Echospace / THE COLDEST SEASON
PIG & DAN / IMAGINE
TIM XAVIER / SOIL BETWEEN MY FINGERS
Jichael Mackson / …wasn’t me
ROBAG WRUHME / THE LOST ARCHIVE 1998 – 2007

心も体も溶けそうだ。

OSBORNE / OUTTA SIGHT (SPECTRAL)12″

OSBORNE / OUTTA SIGHT
http://www.spectralsound.com/

少し前から WordPress の Ultimate Tag Warrior というプラグインを使っているんだけど、これがどうもイマイチよく分からないのよね。タグをサイドバーに表示させてみたらバカみたいな数になるし。むぅ。Wordpress は奥が深い。

Soundmurderer なんかの名義でも知られる Osborne こと Todd Osborne のシングル。
なんかもう最初の南国ムード満点な始まりからして腰砕けなんだけど、その後入ってくるファンキーな声ネタとリズムとの取り合わせがなんとも可笑しい。それでもうっすらと鳴るストリングスの悲しげな響きのせいか、底抜けに明るくなるなんてこともなく、かといって各要素がバラバラになってるわけじゃないんだよね。ある意味シカゴとデトロイトとラテン混ぜたようなものか?ドカンとくる衝撃はなくとも、地味に新鮮な曲であります。
Luke Vibert のリミックスは、原曲をさらにファンキーにしたようなフューチャー・ディスコ、同時収録された Todd Osborne と James T. Cotton のユニット TNT の曲は流れるようなシンセが印象的なアシッド・ハウス。

Osborne - Outta Sight

Bonde Do Role / Bonde Do Role With Lasers

Bonde Do Role / Bonde Do Role With Lasers
http://www.dominorecordco.com/

Diplo に見出されたとかで話題のブラジルのバンド、 Bonde Do Role のデビューアルバム。
一応雑誌なんか見るとバイレファンキ・バンドというような紹介がされているけれど、そこら辺に明るくない私からすると、もっと単純にラテン系のロック、ブレイク・ビーツという感じで、冒頭こそメタル・ギターで始まるものの、後は頭空っぽにして聴いてください、みたいなチープなラテン・ブレイク・ビーツ。なのでたいそう楽しいアルバムではあるのだけれど、じゃぁここら辺の音楽のベースになっているゲットー・ベースなんかに比べると、どうも猥雑さが足らないのよね。でも代わりというわけではないのだろうけれど、彼らの純粋さみたいなものが全体から感じられて、それが転じて可愛く思えるので、この手にしてはわりと爽やかに聴ける。
しかし聴く分には良くとも、踊るとなると、私はここまでチープな音では踊れないなぁ。まぁこの手のはライヴ見てみないと分からないけどね。

Bonde do Role - Bonde do Role With Lasers
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gui boratto / chromophobia (KOMPAKT)CD

gui boratto / chromophobia
http://www.kompakt-net.com/

最近ではダンス・ミュージックもすっかりデジタル配信が一般化してきていて、アナログ好きの人間は寂しい思いをしてると思うのですが、以前「remix」のインタビューで Dave Clarke が地球環境の面からデジタル配信を支持していたのが印象に残っております。確かに塩化ヴィニールや合成プラスチックって有害物質だもんね。その発言と同じくらい考えさせられたのが今月の「ミュージック・マガジン」の Moodman の連載の一文でありまして、「最近のミニマルやクリックはラップトップで制作しているのだから、データで直に触れてみるのも原音再生という視点ではアリなのではないか」、というのは、なるほど、なかなか説得力がある。こんな方向性で考えたことなかった。

でまぁ上の文章とは全然関係ないんだけど、デジタル配信には積極的な KOMPAKT から今年前半に出た、ブラジルの新人さん gui Boratto の1枚目。
このアルバムってそれなりの回数は聴いてるんだけど、イマイチ掴み所がないのよね。基本的には border community 以降のプログレッシブ・ミニマルが中心。
でも、ヨーロッパのデトロイト・フォロワーのほとんどが本家のファンクネスを見落としているのと同様に、この人(っていうか他の人も皆そうなんだけど)も border community の音響面というのは意識していないようで、そこに物足りなさを感じる。
でもでも、そこが致命的な欠点にもなっていないのも事実で、というのも彼の作り出すメロディが非常に多彩、かつ華やかで、ここまで明確にポップなのって KOMPAKT の中でもあまりないんじゃないでしょうか。
でもでもでも、実際聴き終ってみると、メロディはなんとなく頭に残ってるんだけど、肝心のサウンドの方がどうも頭に残らないのよね。だから聴いている間は心地よいんだけど、どうも再び聴く気がしないのです。

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Machine Head / The Blackening

Machine Head / The Blackening
http://www.machinehead1.com/

多分こんなこと気にしてる人はいないと思うんだけど、最近どうもジャケットの画像が荒いなぁ、と思っていたら、ものすごく単純なミスをおかしていることを発見。まだまだ勉強不足です。

Machine Head の6枚目となる本作なわけですが、まずまんま “Battery” な始まりにちょっと萎えるんですが、以降も徹頭徹尾ヘヴィ・メタル。この人たちってもう少しモダンな音出す人だったはずなのに、一体どうしたんでしょうかね。まぁそれ自体は悪くないんだけど、ちょっと全体的に音が軽すぎるんだよね。まぁ昔からこの手のバンドにしてはクリーンな音(ハイファイと表現した方がいいのか?)出してたけど、コレはさすがにちょっと物足りない。長尺の曲を聴かせる構成力とかはなかなかなので、もう少しがんばって欲しいところです。

Machine Head - The Blackening
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GAGLE / 3PEAT (COLUMBIA)CD

GAGLE / 3PEAT
http://www.gagle.jp/

Gagle って今では当然のように高い評価を得られるユニットなわけですが、それは彼らの地道な活動が実を結んだという部分はもちろんあるにしても、やはり DJ Mitu The Beats のソロ・アルバム『NEW AWAKENING』の高評価によって、グループに対する評価さえ変わったという印象があります。そして私もご多分に漏れず『NEW AWAKENING』は非常に大好きな1枚でありまして、あの流麗なビートにすっかりやられたものでした。

でも Gagle というグループに関しては以前から苦手でして、っていうか Hunger の文節にとらわれない、ゆえに非常にカクカクしたラップがどうも好きになれなくて、せっかくのビートの流麗さをころしているように感じるからなんですよね。

しかしこのアルバムはといいますと、路線こそ従来のジャジーなヒップ・ホップなんだけど、トラックの完成度が上がったせいなのか、それとも単に Hunger のラップに慣れただけなのか分からないけど、いや、やっぱり Hunger のラップは好きになれないからトラックの素晴らしさだと思うんだけど、けっこう好きなアルバムです。
先に書いたように劇的な変化を遂げたというわけではないんだけど、以前より低音がはるかに豊かになったのと、外部プロデューサを何曲かで招いたことで、曲の幅が広がったのが、いい方向で作用してるかなと。
まぁ正直なところ Gagle のアルバムよりも、 Mitsu The Beats のソロの方が聴きたいんだけど、 Hunger がとても独自性を持ったラッパーなのも間違いないわけで、なかなか難しい。

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KORN / Untitled (virgin)CD

KORN
http://www.korn.com/

ドラマーの David Silveria の一時的な離脱により、私の大好きな Terry Bozzio をサポートに加えての8枚目。
なので私としては当然ドラムに耳がいってしまうんだけど、今回ドラマーが変わったせいなのか、それとも単純にサウンド・プロダクションの問題なのか分からないけど、今までに比べドラムの音がタイトで抜けのいいものになった。それによって前作などに色濃かったどこか靄がかったような空気が一掃され、そこから浮かび上がってきたのは、やはり彼らの楽曲志向になった現在の姿ではないかと思います。
それは彼らが Jonathan Davis の感情的爆発力にたよったヘヴィ・ロックではなく、バンドとしての音楽的な進化を選んだ『Untouchables』以降、様々な試行錯誤を重ねた一つの結実が見事にこのアルバムには刻み込まれているからで、路線こそ今までの総決算的な色合いの強いモノながら、楽曲のドラマ性は一層増し、かといって Korn らしいヘヴィーなグルーヴも失われていない。さらにメロディのキャッチーさもさることながら、それを歌う Jonathan Davis の幅広いスタイルを生かしたヴォーカルが素晴らしく、以前は感情に隠れがちだった彼の歌い手としての高い潜在能力がいよいよ開花した感じ。
ちょっとメロディの幅が狭いのが多少気にならなくもないけど、それでも総体でみれば Korn のキャリアの中でも屈指の傑作。この調子で行けば次作はさらに期待できそうだ。

Korn - Untitled
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fumiya tanaka / mur mur CONVERSATION MIX (とれま)CD

fumiya tanaka / mur mur CONVERSATION MIX
http://www.fumiyatanaka.com/

今ちょうど『あなたは戦争で死ねますか』という本を読んでいるから、というわけではないんだけど、昼間にたまたま731部隊についての番組を見まして。それが気になったので731部隊について調べてたら、なんか怖くて眠れなくなってきた。それでも、この本はちょっと読んでみたい。

日本初のミックスCDだった『I am not a DJ』、ミックス・プレイの中から10分ほどを抽出するという画期的なスタイルのミックスCDだった『DJ MIX 1/2[MIX.SOUND.SPACE] 』と、DJにもミックスCDにも意識的に変化を求めてきた田中フミヤなわけですが、今回彼が考えたのは、プレイ中の思考を口に出し、ミックスと共に録音するというもの。まぁこの話自体は1,2年前からあったもので、個人的にはようやくという感じだし、しかも件のナレーションが収録されるのは9月に出るDVDの方で、これは普通のミックスCDっていうんだから、肩透かしな感じもしなくもないんですが、まぁとにかく田中フミヤ名義では久しぶりとなるミックスCD。

前作の『DJ MIX 1/2[MIX.SOUND.SPACE]』は先に書いたような手法的な目新しさもさることながら、今となってはハード・ミニマルからクリック/ミニマルに流れていく現場のドキュメントとしても重要な作品でした。では今回のミックスCDはというと、予想通りミニマル一色。レコ屋のポップには「パーティのピークタイムを収録」みたいなことが書いてありますが、これがピークタイムとはとても思えないほどの地味さ。なんだけど、一旦世界に入り込んでしまえばやっぱり彼のプレイは最高。
じっくりとグルーヴを動かしていく前半もいいんだけど、徐々に高揚感を増していく後半がやはりかっこいい。それに田中フミヤらしい、闇をさらに漆黒の闇で切り裂いていくような黒いグルーヴ(黒人っぽいという意味ではないです)が全体を貫いているのもうれしいところ。

とまぁ、内容的には文句はないんだけど、結局ナレーションはDVD買わないと聴けないし、そのDVDにもミックスCDは付くらしく、ちょっと存在として中途半端な感は否めないかな。いいんだけど。

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Scsi-9 / the line of nine (KOMPAKT)CD

Scsi-9 / the line of nine
http://www.kompakt-net.com/

Anton Kubikov と Maxim Milutenko の2人によるロシアのユニット、 scsi-9 のアルバム。
最近はずいぶんと音楽的の幅も広がった KOMPAKT ですが、このアルバムはいかにも KOMPAKT らしいというか、以前紹介した『On the Edge』(関連記事)の延長線上にあるような叙情性の高いミニマル・ハウスがほとんど。しかしトラックから零れ落ちるようなメロディが非常に美しい。大人の泣けるミニマル・ハウス。

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luciano / live @ weetamix (max.ernst)CD

luciano / live @ weetamix
http://www.max-ernst.de/

最近猛暑のせいで何にもやる気が起きないので、とりあえず今聴いてるのを書いてみよう。

luciano こと Lucien Nicolet といいますと、最近では自身のレーベルである Cadenza から、以前は Mental Groove から作品を出すことが多かったのだけれど、初のアルバムは意外にも thomas brinkmann の max.ernst から。っていってもライヴ盤なんですが。
この盤は luciano がまだそれほど注目を集めていない時期にリリースされたので、録音時期などの情報が全く分からないんだけど、内容的には現在のエレクトリックな質感よりは、こちらの方がはるかに生っぽい。しかし彼らしい叙情性とパーカッション使いの巧みさはここでも十分に感じられて、さらにビートの組み立て方もパーカッシブ。アメリをサンプリングしたことで有名な『Amerie On Ice』が “Arzier” という名前で収録されていたり、後半には『Blind Behaviour』に近いメロディも聴けるんだけど、 luciano の作品の中でもここまでパーカッシブなのってないんじゃないでしょうか。まぁ単純にライヴだからってことなのかもしれないけど。
あと luciano は現在ライヴは行っていないんだけど、以前のライヴ音源とか聴いてみても、基本的にここで聴ける音とほとんど変わらないのよね。DJには定評のある人だけど、ライヴは苦手だったのかしら。

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CDR2枚

Nobuyuki Nishiyama / Amen, Hallelujah, Peanut Butter
GEOFF WHITE / TokyoTokkyoKokaKyoku

あれ?お金ないって言ったのにまた買ってる?!

関ジャニ∞ / KJ2 ズッコケ大脱走

KJ2 ズッコケ大脱走
http://www.teichiku.co.jp/artist/kan8/

ということで、5日に関ジャニ∞のライヴに行ってきたわけですわ。初の東京ドーム。しかもアリーナで。
さすがにちょっと細かい部分は忘れつつあるので総論で書かせていただくと、とんでもなく素晴らしいエンターテインメント・ショーでしたね。
関ジャニ∞って、同世代の NEWS や KAT-TUN に比べればはるかに3枚目キャラなわけですが、その親しみ易さがいい形でコンサートに反映されていて、さらにトークや寸劇(?)、ソロ・コーナーや楽器演奏(まさかジャニーズのコンサートでドラム・ソロが聴けるとは思わなかったよ!)などを織り交ぜて、3時間という長丁場を全く感じさせませんでした。
そしてですね、これがやっぱり一番大事なんですけど、先に書いたように3枚目キャラとはいえさすがジャニーズといいますか、要所要所での乙女のハートをがっちりつかむような言動や演出が、いやぁ~もうすげぇ。具体的にはあえて書かんが、あんなのやられたら誰だって恋に堕ちますよ。こんな汚ねぇ30男の私でさえ夢心地。特に “まもりたい” の最後での大倉君の照れ笑いにはクラクラしてしまいました。
ニュースになった最後の大団円も良かったし、この日を境に人生観、というのは大袈裟にしても、自分の中の何かが変わった気がします。

と、ここまで褒めておいてなんだけど、実は正直なところ私はこのコンサート見るまで関ジャニにはそれほど興味がなかったので、1曲も知らない状態で行ったんですよね。なので次の日当然のように関ジャニのアルバムをツタヤで借りてきた(買わないのがケチくさい)。
正直東京ドームではバックの演奏があまり明瞭に聴き取れなかったんだけど(あんま気にしてなかったのもある)、アルバムはファンクに昭和歌謡に、典型的なジャニーズ歌謡といった感じ。
そしてアルバムを聴いてみても思うのは親しみやすさで、コンサートではソロ・ナンバーも含めこのアルバムのほとんどの曲を歌ったんだけど、コンサートで1回聴いただけなのに全部覚えてるんだよね。しかもコンサート中モニターに歌詞も映っていたので、歌詞も結構覚えているのはちょっと驚いた。
まぁ音楽的には気になるところがなくもないんだけど(っていうかものすごくあるんだけど)、コンサートのおかげで、このアルバムを幸福の追体験的に聴けるので、細かいところはいいかな(ファンの贔屓目です)。今度他のアルバムも借りてこよ。

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