Mr. Children / HOME (toy’s factory)CD+DVD

HOME
http://www.mrchildren.jp/

こんな大ヒットアルバムについて、発売から6ヶ月も経ったタイミングで書くというのも間抜けなんですが、まぁそんなのはいつもの事なので気にしないことにしましょう。
ということで、今年でたアルバムでは唯一のミリオン・ヒットである Mr. Children の13枚目のアルバム。

このアルバムの前に発売されたシングル郡が個人的にピンとこないものばかりだったので、正直聴く前はけっこう不安だったんだけど、それに拍車をかけたのが、買いに行ったときに店でかかってた “彩り” でありまして、これは個人的にちょっと衝撃でした。というのも、まぁ私の捉え方がひねたモノだとは思うんだけど、簡単にいえば社会の歯車になる事を奨励している歌に取れたんですよね。言っている事自体はごもっともな内容なんですが、少なくとも「ロック・バンド」が歌うことじゃねぇんじゃないのかと。
しかし、そんなこちらが少し引いてしまうような正論過ぎる歌詞であっても、あっけらかんと歌えてしまうくらいバンドの状態が良いという事なのだろうし、アルバム全編とても肩の力が抜けた印象を受ける。そして出てきたのは正に Mr. Children という音で、例えば “口笛” という曲が明確な意思を持って「みんなの思う Mr. Children 」に近い曲だったのと対照的に、素直な自然体で作ったら出来たものは、「みんなの思う Mr. Children 」らしいポップスばかりだったという感じでしょうか。
そして自分の中で、こんなアルバムはとても絶賛できないという思いと、やはり昔からのファンとしてはこのアルバムには抗えない、という二つの重いがあってなかなか複雑。
しかし、なんのかんのでベスト盤出して以降のアルバムでは最も回数聴いたアルバムになっていて、それはこのアルバムのあとに発売された『B-SIDE』を聴いて、自分の中で Mr. Children の再評価したい思いが強くなったのが大きいんだけど、やはり桜井和寿の作る曲が好きなんだよね。それに、最近の父親や生活者としての視点が色濃い歌詞も素晴らしいし。
まぁそれでもこのアルバムを絶賛する気になれないのは変わらないんだけど、久々に好きといえるアルバムな気がします。

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nathan fake / you are here (border community)12″

you are here
http://www.bordercommunity.com/

田中フミヤのDVD、珍しく amazon で注文したんだけど、入荷が遅れているとかで下手したら10月中旬になるんだって。がっくり。っていうかなんで日本のレーベルから出てるのが、そんなに入荷に時間かかるんだよ。しかもこっちは9月頭には予約してたっていうのに。ぷんぷん。

結局 nathan fake のアルバム『drowning in a sea of love』は買い逃したまんまなんですが、なぜか今頃そのアルバムからのシングル・カット。
表題曲は3拍子のリズムが印象的なダウンテンポのエレクトロニカでなかなかに美しい。しかし気になってしまうのは同曲の “live remix” で、どうしても『Dinamo』みたいなのを期待してしまうわけですが、やっぱりそんな事はいですね。でも原曲のメランコリックなメロディを生かしつつ、エレクトロ・ハウスにしたようなこのリミックスもいい出来。っていうかダンサブルなのに、原曲よりもさらに物憂げな雰囲気を強めているのが流石です。
残りの four tet のりミックスと “stops (live remix” はほっこりエレクトロニカで、可愛いながらもうっすらと漂うグルーヴが心地よい。

Nathan Fake - You Are Here - EP

THE WHITE STRIPES / ICKY THUMP (THIRD MAN)CD

ICKY THUMP
http://www.whitestripes.com/

数日前からタグ選択するとタイトルがおかしくなるんだけど、あれは何が原因なのかしら。データベースのエラーとは書いてあるんだけど、全く分かりません。

今まで White Stripes って自分の中で避けていた部分があるんだけど、視聴したらかっこよかったので買ってみた、通算6枚目のアルバム。
んで、買ってしばらくは好きで何回か聴いていたんだけど、回数聴いたら飽きちゃった。それはやっぱり、私はよくみんながいうこのバンドの革新性が分からないからなんだともいます。実際私には回顧的、とまではいかないものの、普通のブルーズ・ロックにしか聴こえないし。あとこれでもう少しテンション高めだと勢いで聴けるんだけど、どうにも大物然とした雰囲気もイマイチ。
やはり自分には縁のないバンドのようです。

The White Stripes - イッキーサンプ
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LUCIANO / FOURGES ET SABRES (PERLON)12″

FOURGES ET SABRES
http://www.perlon.net/

盟友 villalobos と共に曲が長くなる一方の luciano 。今作は2曲で30分越え。しかしコレがもう素晴らしいのですよ。
まぁいつものパーカッシブで繊細な上モノが乗った、正に luciano って感じの曲ではあるんだけど、今作では美しい風景がゆったりと流れていくような感覚が強くて、ホント映画でも見ているかのような、とてもイマジネイティブな至福の時間が味わえる。まぁその分、クラブ・トラックの機能性は少し弱いんだけど、この美しさの前ではそんなの関係ないですね。
もう是非こんな感じでアルバム作ってほほしい。

視聴

Hieroglyphic Being / Guidance/Direction e.p. (apnea)12″

Guidance/Direction e.p.
http://www.apnearecords.com/

この Hieroglyphic Being に関しては、以前 spectral からリリースしていた、ってことくらいしか知らないんだけど、なんでもレーベル側からのラヴ・コールによって実現したリリースなんだそうな。

でまぁ、これがなかなかに不思議な作品で、2曲とも少しデトロイトっぽいといえばデトロイトっぽいんだけど、とにかくリズムがスカスカで、なんかキックがぽすぽす鳴ってるくらい。つまりはクラブで単独でかけられるような低音ではないんだけど、その代わり、扇情的かつ壮大にうねる上モノだけで最後まで引っ張っちゃうんだからスゴイ。しかも低音がなくとも、スネアを上手く使ってグルーズを作り上げているのも面白いし、きちんとファンクネスを感じる。

それにしても apnea のサイトは一体いつ更新されるのだろうか。

視聴

V.A. / the popular music

disc union club music online はリニューアルしてものすごく見にくくなったと感じているのは私だけだろうか。

筒美京平のトリビュート盤。珍しく1曲づつ書いてみようか。

まず山崎まさよし。私はこの人の声が昔から好きでないのだけれど、この曲は変に高い声を出さないので意外に良い。これでアレンジがもっと面白かったらな。

次はすっかり歌手業も板についてきた柴咲コウの “ブルー・ライト・ヨコハマ” 。彼女の歌声には適度な色気があっていいんだけど、情緒の欠片もない打ち込みのバックが最悪。やっぱり今の時代歌謡曲に艶を求めるのが無理なのか。

徳永英明の “たそがれマイ・ラブ” 。これは原曲聴いたことない。でもさすがに情感のこもったいい歌唱を聴かせる。

つんく♂の “セクシャルバイオレット No.1” 。これは随分いい曲を選んだなというか、さすがつんくはプロデューサーだけあって、自分のことが分かってるなと思ったんだけど、妙にちぢこまったアレンジで期待はずれ。夜ヒットの箱バンみたい。もっとディスコでファンクでエロエロなのが聴きたかった。

BONNIE PINK の “人魚” 。良くも悪くも BONNIE PINK としかいいようがない。

次の ET-KING って、最近名前はよく見るんだけど聴くのは初めて。でも愛嬌のある感じでこの曲には合ってるんじゃないかしら。オリジナル聴きたいとは思わないけど。

でまぁやはり一番強烈なのは秋川雅史ですね。 “飛んでイスタンブール” って私けっこう好きな曲なんだけど、これタイトル聞かなかったら多分この曲だって分からないよ。っていうかもう回りとは声力が段違いで、これなら千の風にものれますね。

島谷ひとみの “魅せられて” 。この人はやはりカヴァーやりなれているからか悪くない。でも歌のスケール感は原曲の10分の1くらい。

次は “夏のクラクション” 。これは選曲が悪かったといいますか、稲垣潤一の特徴のある声の印象が強すぎて、 Gospellers だとちょっと物足りないのよね。残念。

melody. の “真夏の出来事” 。私的にはこれが一番かな。まぁ単に melody. の声が好きだから、という部分も大きいんだけど、原曲を適度に崩して、上手く自分の方に引き寄せているのが好感もてます。

草野マサムネの “木綿のハンカチーフ” 。一般的にはコレが目玉かな。私は最近のスピッツって興味もてなくて聴いてないので、彼の歌声聴くのも久しぶりなんだけど、なんか随分老けたねぇ。以前はもっと声に張りがあった気がしたんだけど。たまたま調子悪かったのか、夜年波に勝てなかったのか。

最後は CRAZY KEN BAND の “また逢う日まで” 。ベスト2。これも原曲をそれほど変えてるわけではないんだけど、見事に CRAZY KEN BAND の曲になってるんですよね。お見事。

ということで、全体的にはアレンジはそれほど変えてないので、ちょっと面白みにはかけますね。やっぱりここまで名曲揃いだとあんまりいじれないのかね。でもその分カヴァーしたアーティストの力量は分かりやすい気がします。

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RYUKYUDISKO / INSULARHYTHM

INSULARHYTHM
http://www.ryukyudisko.com/

ズボンずり下げたら禁固刑 米各地で「腰パン」禁止条例
相変わらずアメリカはなんというか極端ですね。でも私も中高生が制服でやってるのはさすがにみっともないと思う。

現在のポップなテクノの急先鋒、 Ryukyudisko のメジャー・デビュー盤。
シングルの段階で色んな人と共演して話題になっていたけど、冒頭の2曲が良くも悪くもロックにしか聴こえなくてちょっとびびる。これはテクノの人がバンドと共演しました、ってよりは、バンドが打ち込み取り入れました、っていう風にしか聴こえないんだよね。でもそれは、Ryukyudisko が共演者の個性を上手く掬い上げてるともとれるわけで、実際悪くない。
それに比べると、以降の曲は記号的に沖縄音楽を取り入れただけのハード・テクノで、全然面白くなかったです。っていうか決定的なまでに音が古いんだよね。あとたまにトランスっぽいのやハッピー・ハードコアみたいな曲が出てくるのも苦手。
別にポップになるのはかまわないけど、ここまで大味にしなくてもいいんじゃないですかね。

RICHIE HAWTIN / DECKS, EFX & 909 (SMEJ)CD

DECKS, EFX & 909
http://www.m-nus.com/

なんとなく目に入ったので久しぶりに聴いてみたんだけど、これって出たの10年近く前になるんですね。この時期って私は多分テクノ聴き始めたあたりだと思うんで、あまり詳しくはないんだけど、 Plastikman での実験的な作品が続いた後に、シングルの『Minus Orange』と共に、 Richie Hawtin がフロアに帰ってきたと大歓迎されたミックスCD。そしてこの後続くことになる『DE9』シリーズの原点でもありますね。
今だと Richie Hawtin のDJってラップトップで加工しまくってるイメージが強いけど、今作ではタイトルどおりターンテーブルにエフェクター、そして TR-909 を使ったもの。勿論今のような作りこんだ感じはそれほどしないけど、当時としては十分衝撃的なものだったし、逆に今のテクノにはあまり感じられない原始的なエネルギーが強く感じられる。それは時期的にハード・ミニマル中心だからとか、(当時)若手による荒削りなトラックを多く使っているなどの理由も挙げられるけど、ミニマルなグルーヴを徐々にビルド・アップしていく和尚のミックスによるところが大きい。
やっぱりこのCDはいつ聴いても最高です。

あとこのアルバム聴くといつも思い出すのが Future Music Festival 1999 というイベントで、ソニテクのショウケースみたいなもんだったのかな?個人的には同じ年に始まった Wire よりも好きだったんだけど、ソニテクが終了してしまったためなのか、それ一回だけで終わってしまったという幻の(?)イベント。
そこで Richie Hawtin がこのCDと同じスタイルのミックスを披露して絶賛されたんだよね。私は当時和尚の事を名前くらいしか知らなかったので、終盤少し聴いただけなんだけど、とんでもなくかっこよかったのは覚えています。

そんでこのフェスティバルの直前に、どっかのFMでミックス形式のスペシャル番組をやったんだけど、それを録音していたのを思い出して聴いてみたら、以外に面白かったので、しばらくの間アップしとくので、興味のある方は聴いてみてください。

Future Music Festival 1999.zip

100M近くあるんで激重なんですが、出演者を全部盛り込もうとしたためか時々ありえない繋ぎがあったりして、でもこの今のテクノにはない雑多な感じがとても面白いのではないかと(音は当然悪いです)。

Nitro Microphone Underground / The Chronicle (NITRICH)CD+DVD

The Chronicle
http://www.nitrich.com/

個人的にはファーストとセカンドの間に発売された『NITRICH』と『UPRISING』も「あれ?」ってな出来だったんだけど、11月に出る3枚目のアルバムの先行シングルとなるこの作品も、なかなかに微妙な作品ですなぁ。
そもそも私は『UPRISING』ってあんまり好きな作品じゃないんだけど、それでもあの時点での Nitro の勢いをそのまま形にしたような作品の方向性は理解できたんですよ。でもこのシングルは、なんでここでサンプリング主体のトラックを持ち出したのか全く分かんないんだよね。もしかしてアメリカではサンプリングが流行ってるの?最近あっちのヒップ・ホップってあんまり聴かないから断言はできないけど、そんなことないよねぇ。 Kanye west の影響?まさか今頃 9th Wonder じゃないでしょ?
まぁこのグループってわりと気ままなイメージがあるから、これが今の自分たちの気分、って言われたら何もいえないんですが、問題なのは、ここに収められた3曲が、ファーストのアンダーグラウンド色とも、セカンドのバウンスともまた違った説得力を持っているかというと、そうとは思えないところなんですよね。
この3曲はアルバムの色とは違うものを集めたものだ、という考え方も出来るけど、アルバムにも収録される “DEAD HEAT” を聴く限りそんなこたないだろうし、曲中での MACKA-CHIN の「リズムがいいね、あったかい、シンセじゃないからかもね」っていうリリック聴くと、アルバムもこういう方向性なんじゃないかとかなり不安。
さらにトラックのせいかかなりレイドバックした印象なのも、今までの勢いを考えれば物足りないし、まるで Nitro 版 “Street Dreams” みたいなタイトル・トラックに至っては一体どうしたんでしょうか。ここでラップされてることといえば、いつもどおりのオレ自慢といえばそうなんだけど、今までが自分の偉業を誇示するかのようだったのに対して、この曲では過去を振り返ってる感じなんだよね。まぁ私は今まで Nitro の歌詞なんてまともに読んだことのない人間なんで、もしかしたら過去にもこういう内容の歌詞はあったのかもしれないけど、曲全体でここまでノスタルジックなのってなかったはず。これって今までイケイケで突き進んできた Nitro Microphone Underground というグループが、初めて立ち止まってみせたわけで、コレは何気に大きな変化なんじゃないのかなぁ。
とまぁ色々と辛口な事を書いて来たわけですが、曲自体はまぁ悪くないのよ。でもどうしても上に書いたような違和感が消えなくて、これがアルバムを聴く事によって納得に変わるのか。楽しみにしたいところです。

あと蛇足ながらDVDの方なんですが、うちのPCと相性悪いみたいで見れないのよね。でも youtube で見た “Special Force” の印象は、とにかく目が疲れる。あんな揺らすことなかろうに。

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