盟友 villalobos と共に曲が長くなる一方の luciano 。今作は2曲で30分越え。しかしコレがもう素晴らしいのですよ。
まぁいつものパーカッシブで繊細な上モノが乗った、正に luciano って感じの曲ではあるんだけど、今作では美しい風景がゆったりと流れていくような感覚が強くて、ホント映画でも見ているかのような、とてもイマジネイティブな至福の時間が味わえる。まぁその分、クラブ・トラックの機能性は少し弱いんだけど、この美しさの前ではそんなの関係ないですね。
もう是非こんな感じでアルバム作ってほほしい。
Hieroglyphic Being / Guidance/Direction e.p. (apnea)12″
この Hieroglyphic Being に関しては、以前 spectral からリリースしていた、ってことくらいしか知らないんだけど、なんでもレーベル側からのラヴ・コールによって実現したリリースなんだそうな。
でまぁ、これがなかなかに不思議な作品で、2曲とも少しデトロイトっぽいといえばデトロイトっぽいんだけど、とにかくリズムがスカスカで、なんかキックがぽすぽす鳴ってるくらい。つまりはクラブで単独でかけられるような低音ではないんだけど、その代わり、扇情的かつ壮大にうねる上モノだけで最後まで引っ張っちゃうんだからスゴイ。しかも低音がなくとも、スネアを上手く使ってグルーズを作り上げているのも面白いし、きちんとファンクネスを感じる。
それにしても apnea のサイトは一体いつ更新されるのだろうか。