MATHEW JONSON / MARIONETTE (WAGON REPAIR) 12″

MARIONETTE
http://www.wagonrepair.ca/

そういえば今日って WIRE なんですね。すっかり忘れてた。まぁ最初っから行く気ないからいいんだけど。

Wagon Repair の2番は真打 Mathew Jonson 。このシングルって以前 Mathew Jonson の記事で少し紹介したことあるんだけど、まぁせっかくなんで改めて。

Mathew Jonson が ItiswhatitisM_NUS からのシングルで注目を集めてからというもの、現在まで素晴らしい名曲をたくさん発表してきているわけですが、その中でも代表作といえばやはりこれではないでしょうか。
初期の頃から Mathew Jonson は独特なメロディ感覚というものを前面に出していたわけだけど、その頃はデトロイトからの影響が色濃いものでした。そしてそのデトロイトからの影響というものは彼のユニット Cobblestone Jazz の音源を聴けば、未だ色濃いのは確認できるのですが、そのデトロイトからの影響をサイケデリックに歪ませてみせたのが本作。スペーシーな音空間の中で怪しげに踊るメロディが、細かく刻まれるベースと絡まりながら狂気を増していくさまはもう圧巻。そのバックでなるひんやりとしたシンセの音も美しい。もう誰がなんと言おうと歴史に残る名曲ですよ。
それにこういっちゃ何だけど、 Ame 『Rej』なんてスタイル的にはほとんどこの曲のパクリみたいなもんなわけで、さらに border community との同時代性なんかを考えても、もっと評価されてしかるべき1枚。

Mathew Jonson - Marionette - EP

THE MISSING LINK / SCREW LOOSE (WAGON REPAIR)12″

SCREW LOOSE
http://www.wagonrepair.ca/

以前 Loopa の特集やったのに途中で飽きて止めてからというもの、レーベル単位での紹介というのは避けてきたんだけど、せっかく12インチ集めてるので、なんとなく好きなレーベルをゆるりと紹介したいと思います。

この Wago Repair というレーベルに関してはこのブログでも何度か取り上げているんだけど、積極的に地元カナダのアーティストを起用しながらも、現在のテクノの中でも群を抜いてユニークな音源を発表し続けているレーベルです。
初期の頃は Mathew Jonson が Itiswhatitis の後にリリース拠点にしたことから、全部彼の変名によるセルフ・レーベルだという見方が強かったんだけど、実際には Mathew Jonson を含む複数名で運営されていて、必ずしもリリースに彼の意向が反映されているわけではないということ。しかし全部 Mathew Jonson の変名だという噂が出るのも納得できるほど方向性は一貫していて、それはこの3年の間に約30というハイペースなリリースながらも全くぶれていない。そしてその方向性はというと、やはりサイケデリックということ。

この Missing Link というユニットについては詳しいことは分からないんだけど、サイトのバイオ見ると Mathew Jonson の兄貴の幼馴染なのかな?そして音の方もその素性やジャケットに負けず劣らず不思議な感じ。
基本的に4曲ともダブ・テックなんだけど、1曲目の “911” などは非常に浮遊感のある曲で、この手の煙い曲にありがちな沈むこんでいく感覚とは反対の、雲にでも乗って浮かんでいきそうな曲。それでいてリズムは重く、しかし上モノのとのバランスが絶妙に取れているところに彼のセンスの良さが伺える。
他の曲も現在のこのレーベルほどではないにしろ、不思議なバランスと音響感覚に包まれたサイケデリックな色合いのもので、どれも高水準。

一応この後も自分の持ってる12インチは紹介したいと思います(興味持つ人がいるかは分からないけど)。

The Missing Link - Screw Loose - EP