MATTHEW DEAR / ASA BREED (Ghostly International)2LP

ASA BREED
http://www.ghostly.com/

最近レコ屋に行くと、ジャケットの水着のおねえさんにつられて、 HOUSE NATION のアナログを買いそうになってしまうのは私だけでしょうか。
すいません、私だけですね。

すっかり別名義の Audion での活動がメインになるものだと思っていたところに、けっこう唐突に届けられた Matthew Dear の、この名義では前作『BACKSTROKE』から3年ぶりとなる新作。
とはいっても、その間に Audion 名義でアルバムやミックスCD、それに多数のシングルを出していたから、待たされた感じは全然ないんだけど、ダンス・トラックばかり量産していた反動なのか、テクノというよりは、どちらかというとエレクトロ・ポップと呼びたいような曲ばかりになっています。
でもこの人に関しては本名名義のときは、ヴォーカルを含めポップな要素を積極的に取り入れていたので、それほど以外ではないんだけど、さすがに全曲ヴォーカル曲になるとは思いませんでした。
そして当然のように内容も幅の広いものになっていて、ビートの多様性は(四つ打ちの曲だとしても)過去の比じゃない。今までになくベースが重い “FLEECE ON BRAIN” に、よく聴くと軽めのベースがおかしな事になってる “ELEMENTARY LOVER” 、短いながらもヴォーカル含め相当病的な “WILL GRAVITY WIN TONIGHT?” など、トラックだけ聴いてもかなり楽しめる。
さらに沈み込むようなギターのストロークから、キャッチーな歌メロで曲の表情を変えていく “GOOD TO BE ALIVE” や、中盤の軽やかなエレポップなど、以外にイイ曲も多い。それにアコギの弾き語りみたいのまで飛び出すとは思わなかったし。
まぁそうなってくると、御本人のヘタウマなヴォーカルはちょっとどうなのかなと思わなくもないんだけど、この素っ頓狂なヴォーカルのおかげで実験性と大衆性の両立が取れてる感じもするので、まぁいわないことにしておこう。

Matthew Dear - Asa Breed
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BONNIE PINK / Thinking Out Loud (WARNER)CD+DVD

Thinking Out Loud
http://www.bonniepink.jp/

BONNIE PINK を聴き始めたのは『Heaven’s Kitchen』からなんだけど、思い返してみればアルバム単位で無条件に大好きだといえるのって『Let Go』だけで、他の作品は、まぁ基本的には好きなんだけど、やはり『Let Go』の肩の力の抜けた軽やかさに比べると、他の作品はちょっと隙がなさ過ぎるんだよね。
しかし普通に考えれば『Let Go』が BONNIE PINK の作品の中でも例外的なものなのであって、そればかりを期待する私が筋違いなのでしょう。

今作は彼女の基本に立ち返ったということで、初期を思わせるロックっぽい曲が多い。そのせいか一時期ほどの作りこんだ感じはしなくなったけど、やっぱりここでの重厚感のあるロック・サウンドは隙がなくて、曲単位だとけっこう好きなものも多いんだけど、こう集められるとイマイチ入りこめないんだよなぁ。まぁそれでも好きなのは間違いないんだけど、そろそろ劇的な変化とかがほしいです。

Bonnie Pink - Thinking Out Loud
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@TOWER JP

loose change / Kosovo (wagon repair)12″

Kosovo
http://www.wagonrepair.ca/

ちょっと予定より遅れているみたいですが、以前から伝えられていた Cobblestone Jazz のアルバム『23 Seconds』の予約が、ショップの方でもぼちぼち始まったみたいですね。リリースは Wagon Repair からではなく !k7 から。アナログの方もそうなのかしら。

今まで3番まで紹介してきた Wagon Repair なんですが、4から8番まで持っていないので次はいきなり9番です。
何回か書いているように Wagon Repair ってよく分からない人が多いんだけど、中でもこの loose change は一番謎でして、現在のところ作品はこのシングル1枚だけみたいだし、レーベル・サイトのアーティスト欄にもプロフィールとか何も書いてない。
表の “Kosovo” は淡々としたリズムの上を、電子音が怪しく揺らめくサイケデリックなミニマル・チューン。これも一聴してのインパクトはないけど、何度も聴いてるとけっこうはまる。
裏の “Orange Peels” はファンキーなエレクトロっぽい曲なんだけど、突然音がずれて鳴り出したり、後半にヒステリックなストリングスが入ってきたりして、なんかよく分かんねぇ。面白いけど。

Loose Change - Kosovo - EP