JunonKoala / RAWKUS mix show (MadKannon) CDR

JunonKoala/RAWKUS mix show
http://blog.livedoor.jp/coita1983/

今日は順番どおりにサ上とロ吉のアルバム紹介しようと思ってたんだけど、なんとなく違う盤を。
今の職場には年下でヒップホップを聴く人が何人かいるんだけど、みんな Rawkus 知らないのね。Rawkus といえば Mos Def であり Company Flow であり Lyricist Lounge であり、そしてなんといっても Black Star なわけで、って書いても分からない人にはまったく分からないと思うけど、90年代後半のアンダーグラウンド・ヒップホップの盛り上がりを象徴するレーベルであり、個人的にも Black Star で本格的にヒップ・ホップを聴くようになったので、なんだかんだで未だに思い入れのあるレーベルであります。とはいっても経営的なゴタゴタあたりから関心が薄くなっていたので最近の復活とかも知らないんだけど、それでもこんなアルバムが出れば買ってしまいます。
これは高崎出身の Junonkoala が所有する Rawkus の音源から選んだ盤を、 DJ KOZO がミックスしたもの。

正直私は上記の二人とも知らないんだけど、ここでミックスされている曲には結構馴染みの曲も多くて、最近のヒップ・ホップからはあまり感じられない開放感と、サンプリング主体の躍動感のあるトラックが子気味よくミックスされていて、非常に心が踊る。特に後半の Mos Def の連発が個人的にはやはりたまらない。なんか久しぶりにレコ箱ひっくり返したくなりました。

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サイプレス上野とロベルト吉野/ゲットマネイ(Kakubarhythm)7′

サイプレス上野とロベルト吉野/ゲットマネイ
http://www.kakubarhythm.com/

もう一つサ上とロ吉。今年の1月に出た『ドリーム』の直前に出た限定7インチ。
まぁやはり最初に触れなければならないのは “GET MONE\(借)” でのネタ使いでありまして、なんとあの名曲 “およげたいやきくん” を使ってるんですね。
あの曲はサラリーマンの悲哀を代弁しているとよく言われていますが、そんな曲をネタに使ったトラックの上でラップされるのは借金まみれの貧乏話。しかしそこは当然のようにサイプレス上野ならではのユーモアが加えられ、しかもほとんど元ネタまんまながら見事にファンキーなトラックもかっこいい。一方ロベルト吉野のターンテーブル捌きとネタ選びのセンスが堪能できる “契り~外伝~” も秀逸。
このシングルは両曲ともネタ使いがやばすぎて当然のようにアルバムには収録されていないんだけど、それでも彼らの魅力を堪能できる1枚かと。

視聴
[Tracklist]

サイプレス上野とロベルト吉野/LIVE@o-nest(lockstock)CDR

サイプレス上野とロベルト吉野/LIVE@o-nest
http://www.lockstock.jp/

私も微力ながらお手伝いさせていただいた日本語ラップのWEBマガジン、COMPASS が公開になりました。

http://compass-magazine.com/index.html

基本的な話し合いのほとんどが mixi を中心に行われたので、mixi やってない私はイマイチここまでの流れがわかってないんだけど、若いスタッフが中心で勢いがあるので、これからも色々と面白いことになるのではないかと思います。因みに私は TBH のクロス・レヴュー書いてます。

ということで紹介するのも日本のヒップ・ホップがいいかなと思い、紹介しそびれていたサ上とロ吉こと、サイプレス上野とロベルト吉野のライヴ盤。一応ライヴ会場限定の盤みたいなんだけど、私は某店で見つけて買いました。
この二人組みのライヴの評判と、『ヨコハマジョーカーEP』(過去記事)でのユーモア・センスを考えれば期待値も高まるというものですが、期待通り最高。
まずオープニングが伊藤政則のMCというところでメタラーの私はやられてしまうわけですが、その後も独自のユーモア・センスをエンターテイメントに仕立てたヒップ・ホップが続いて文句なしに楽しい。そして散々笑わせておいて、ヒップ・ホップへの愛をラップする Steruss との “マイク中毒Pt2” から “ヨコハマジョーカー” への流れで少しホロリとさせる構成もにくい。
コレを聴いてしまうと俄然彼らのライヴを生で見たくなるのですが、タイミング合わなくてまだ見たことないのよね。先日のリリパも凄かったらしいし、いつか見てみたいものです。

[Tracklist]

Machine Head / Supercharger

Supercharger
http://www.machinehead1.com/

昨日に続いてまた Machine Head 。これは2001年に出た4枚目。
これも基本的に前作の延長線上にあるへヴィ・ロックなんだけど、こちらの方が時流の取り入れ方が自然で、メタルとの融合もこなれてきた感じ。でもその分ガツンとくるようなインパクトがうすく、悪くはないんだけどイマイチ印象に残りづらい。
なんか自分がこのバンドのどこが好きだったのか分からなくなってきたよ。

視聴
[Tracklist]

Machine Head/The Burning Red

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http://www.machinehead1.com/

最近会社の仲間に Machine Head のアルバムを何枚か借りまして。私は一応彼らの1、2枚目は持っていまして、これは1999年の3枚目のアルバム。

もうココ何年か Machine Head の音源って聴いてなかったんで記憶が曖昧なんだけど、確か彼らってデビュー当時、所謂モダン・ヘヴィネスとスラッシュ・メタルの中間点みたいな位置づけだったように思うんだけど、ここではモロに当時よく聞かれたヘヴィ・ロックやってるのね。まぁそれでも完成度自体は低くはないんだけど、正直このスタイルを Machine Head がやらなくってもって感じ。しかも元々ただ暴れるというよりは、野生を知性でコントロールしているという印象だったのが、ここでは完全に知性の方が勝っていて、イマイチ肉体的にうったえるものがないのですよ。しかも中途半端に時流に合わせたもんだから、今聴くとかなり古臭いし。ちょっとガッカリでした。
まぁとりあえず借りたほかのアルバムも聴いてみます。

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Dominik Eulberg / Heimische Gefilde (TRAUM SCHALLPLATTEN) CD

Dominik Eulberg/Heimische Gefilde
http://www.traumschallplatten.de/

とうとう赤西君が復帰しましたね。私は KAT-TUN の中でも赤西君が一番好きなのでもちろん嬉しいんだけど、やっぱり中途半端な印象は否めませんよね。っていうかこんなに早く復帰するんだったら、急いでセカンド・アルバム出す必要なかったのではなかろうか。

数年前から出るといわれ続けている Coccoon からの『Bionik』が一向に出る気配のない Dominik Eulberg の、今まで Traum から出たシングルの編集盤。
Dominik Eulberg といえば鳥好きで有名で、まぁそんなことは今まで出たシングルやアルバムのジャケットを見れば一目瞭然なわけですが、この『Heimische Gefilde』も、最初はミックスCDだと思ってたんだけど、実際には曲の間に鳥の鳴き声や解説などが入った、まぁはっきりいってずいぶん珍妙な構成。で、コレに関しては賛否両論あるんだろうけど、私には余計だったのかなと。だって Dominik Eulberg による鳥の鳴き真似なんか別に聞きたくねぇもん。それにそんな余計なもんはさんじゃったもんだから曲が短くエディットされちゃってるし。
それに肝心の曲の方も、前作の『Flora & Fauna』のダブ・ハウス的なスカスカな音作りを支持していたものからすると、全てではないにしても、今時のエレクトロ・ミニマルやアシッドに流されている曲があって、その完成度の高さは認めつつも独自性が薄れたと感じざるを得ない。
まぁでも次作は Cocoon からだからねぇ。それが出るころにはきっと今作の方が良かったとか思ってるんだろうなぁ。

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Dominik Eulberg/Flora & Fauna(TRAUM)CD

Dominik Eulberg - Heimische Gefilde
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JOE CON / AWAKE & DREAMING (Royal Ark Music) CD

JOE CON/AWAKE & DREAMING
http://www.royalarkmusic.com/

DJ KLOCK が逝去したそうですね。それほど積極的に聴いていた人ではなかったけれど、それでも多くの可能性を秘めたアーティストだったのは間違いないわけで、その若すぎる死は非常に残念です。ご冥福をお祈りいたします。

この Joe Con という人に関しては全くというほど情報がないんだけど、某ヒップ・ホップ専門店でなんとなくフリー・フォークっぽいジャケットが気になって買った1枚。
そしてその印象はあたらずとも遠からずというか、いきなり1曲目がアコギの弾き語りなのでちょっと驚く。そして続いて繰り出されるのは当然のようにヒップ・ホップのビートなわけですが、ざらついた音作りとどこかレイドバックしたサンプリング主体のトラックが、うっすらとではあるのだけれど、しかし確実にサイケデリックな空間を形作っていく。この混沌と歪が同居しながらも、決して陰気にならずどこか陽気さを感じさせる音世界は、最近の anticon と比べてもなんら遜色のないものでしょう。なかでもオリエンタルなトラックの上でゲストの Shingo02 と絶妙な掛け合いをみせる “Wat with the Senses” は出色の出来。傑作です。

Joe Con - Awake and Dreaming
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Dragon Ash/INDEPENDIENTE

Dragon Ash/INDEPENDIENTE
http://dragonash.co.jp/

Dragon Ash というグループが以前鳴らしていたのは、『Viva La Revolution』のタイトルよろしく革命の音楽だったのかもしれないし、降谷くんがよく「共闘」といっていたように闘争の音楽だったのかもしれない。しかし『Harvest』以降の彼らの音は敗北の音楽というか、今までの自分たちと敗北との折り合いをつける試行錯誤だったように思う。
そして本作。まず目立つのはラテンの導入で、それは前作から見られたものではあるけれども、今作では傾倒具合が段違い。しかし最近の彼らの音から感じられる哀愁と、ラテンが本来持つ郷愁との相性が良かったのか、今作はここ何年かの彼らのアルバムの中でもダントツにイイ。
しかしラテンのサンバのリズムに乗って、以前の彼らの勢いが戻ってきたのかというとそんなことはなく、この盤に閉じ込められた空気感というものは相変わらず悲哀に満ちたものだ。しかし強がるのをやめた結果なのかそれとも開き直りなのか、とにかくここには敗北を知った者のみが鳴らせる優しさというものに溢れていて、とにかく心地良い。彼らの音楽性が丸々とラテンに飲み込まれてしまったせいで、あまりにもラテンまんまというか、演奏もメロディもパターンが随分狭まってしまった感は否めないんだけど、それでも以前よりもはるかに降谷くんらしいメロディが零れ落ちてくる部分があって、そこに私はグッときてしまうのですよ。それに後半何曲かで見られるラテンとドラムン・ベースの融合も、以前よりはるかにこなれたものになっていて、次作以降に期待をもたせる。
冒頭の表現に沿っていえばこのアルバムはやはり敗北の音楽なのかもしれないし、ただ敗者同士で傷を舐めあっているだけの音楽なのかもしれない。しかし私は本作の魅力に抗えないのです。

Dragon Ash - INDEPENDIENTE
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ENTER SHIKARI/Take To The Skies(Ambush Reality)CD

ENTER SHIKARI/Take To The Skies
http://www.entershikari.com/

Mexico 終了ですか、そうですか。残念です。

現在百花繚乱群雄割拠な様相を呈しているUKロックですが、個人的にはさして惹かれるものもなく聴いてなかったんだけど、「メタル+トランス」という触れ込みでデビューした Enter Shikari に関しては、コレばかりはさすがに無視できないと思い聴いてみた。いやぁ~、でもコレはちょっと微妙ですね。
別に好き嫌いで聞かれれば特に嫌いではないんだけど、実際この作品ついて出る言葉というのはきついものになってしまうというのが正直なところで。

とりあえず「メタル+トランス」という部分なんですが、確かに全編で飛び出すシンセの音色というものはトランスのそれに他ならないわけだけど、じゃぁここでトランスとメタルのカタルシスの融合が成されているのかというとそんなことはなく、結局のところスピード・メタルなんかのストリングスの音をシンセに置き換えてるだけなんですよね。では純粋にメタルとして聴いた場合はどうなのかというと、メロディもそれ程印象に残るものでもなければ、メタルほどのかっちりとした構築美も感じられなくて、その少し崩した感じはどちらかというとハード・コアに近い。しかしハード・コアほど激しいわけでもなく、かといって演奏に関しても特筆すべき点は見当たらない(逆にすごく荒いと思う)。つまりはどれもが中途半端なんですよね。
まぁライヴだともっと激しいらしいし、冒頭に書いたようにけっして嫌いではないんだけど、この程度でいちいち騒ぎ立てる日本とUKのメディアってどうなんだろう。

Enter Shikari - Take to the Skies
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Jussi-Pekka/The Line in Between(Frozen North)CD

Jussi Pekka/The Line in Between
http://www.frozennorthrecordings.com/

様々なレーベルからコンスタントにシングルをリリースしている Jussi-Pekka の1枚目のアルバム。
始まりこそゆったりとしているものの、以降は様々なタイプの音を聴かせるテック・ミニマル。そのどれもが完成度高くて安心して聴けるんだけど、どうもこの人ならではの個性というものがみえないのよね。それでもきちんとフロアを向きながらも、リスニングにも適した聴きやすさでまとめ上げた手腕は見事。そういった意味では職人的な人なのかも。

試聴
Jussi-Pekka - The Line In Between
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NO MAN’S LAND/NO MAN’S LAND(FRAMINGO GENERATION)CDR

NO MAN'S LAND/NO MAN'S LAND
http://flamingo.studio-web.net/

ちょっといつ買ったのかよく覚えてないんだけど、多分2006年の作品。北関東を中心に活動するクルー、その名も北関東スキルズから DUFF と華乱のユニットのEP。
荒涼とした風景を切り取ったジャケットから想起されるように、ちょっと懐かしささえ覚えるようなアブストラクト・ヒップ・ホップで、まぁ悪くはないんだけど、この音楽性と歌との間を行ったりきたりするラップを聴いていると、どうしても降神を連想してしまうのですよね。かといって完全なフォロアーというわけではなく、曲の端々から彼ららしい個性も感じられるので、今後の展開次第では期待できるかも。

試聴
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misstress barbara/barcelona(border community)12″

misstress barbara/barcelona
http://www.bordercommunity.com/

リリース前から話題になっていた Misstress Barbaraborder community からのシングル。私はこの Misstress Barbara という人は名前くらいしか知らなかったんだけど、調べてみたらけっこう活動歴長いのね。比較的 border community って新しいアーティストの作品を出している印象があるのでちょっと意外。
しかし音の方はびっくりするくらい正調 border community といった感じ。重たいリズムと覚醒的な浮遊感のあるシンセの音、そして少しアシッドっぽい中音と、まぁものすごくいいのは良いんだけど、ちょっと意外性がないせいか面白みに欠けるかなぁ。
それとですねぇ、この盤の良いところでもあり悪いところでもあるんだけど、 Misstress Barbara のオリジナルの物足りなさに比べると、 holden のリミックスが凄すぎる。原曲が妖しく溶解していく “holden bell dub” もかなりいいんだけど、さらにブーストしたベースとノイズが蠢く “holden bass tool” がもう最高。 James Holden の成功以来、同系統の音って今じゃ随分増えてきたけど、この狂気さえ感じさせる独特な音響処理は未だ個性的であり圧倒的。やはりこの人の才能は一ケタ違いますね。まぁ両方とも4分ちょっとなのが物足りないんだけど。
あとこの写真だと暗くてよく分からないんだけど、いつもの風車がさびしげに写ったジャケットも、郷愁を感じさせて秀逸です。

試聴
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V.A./POST OFFICE SPECIAL ARGENTINA MADNESS(TELEGRAPH)CD

V.A./POST OFFICE SPECIAL ARGENTINA MADNESS
http://www.telegraph-records.com/

最近あまり動きのない Telegraph ですが、これは2006年に出た現在のところ最新のコンピ。この「Post Office」というシリーズのコンピは今まで豪華アーティストが参加したものが2作出ているけど、今作は少し趣向を変わっていて、タイトルの通りアルゼンチンのアーティストを集めたもの。
アルゼンチンといえばチリのお隣の国なわけで、こちらとしてはやはり Villalobos や Luciano に代表される、所謂チリアン・ミニマルに近い音を想像してしまうのですが、実際に聴いてみると方向性はけっこうバラバラ。どの曲も線が細いのが難といえば難だけど、しかし最近のミニマルというサウンドの浸透によって画一的になってきた最近の音より、まだクリック・ハウスと呼ばれていた頃の得体の知れない感じがどの曲にもあって、まだまだ世界広いなぁ、と感じさせられる。この調子で違う地域のものも出してほしいものです。

iTunes
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LUCIANO/No Model No Tool (Cadenza) 2LP

LUCIANO/No Model No Tool
http://www.cadenzarecords.com/

何か最近仕事中常に眠いんだけど何でなんでしょうか。答えは簡単。単に夜寝てないから。だったら早く寝ろよって話なんですが。

なんかこのインタビューで語っている2枚目のアルバムが一向に出る気配のない Luciano さんなんですが、これは自身のレーベルからの新シリーズの第一弾。Cadenza は比較的叙情的な曲が多いレーベルなんだけど、このシリーズではDJツール的なものをリリースしていくんだとか。
で、その第一弾という事で気合入れてレーベル・オーナーの Luciano がご登場というわけなのですが、最近ノリにノッっている Luciano さんであるからして、今作も当然のように傑作。
アナログ2枚組みとなる本作は、1枚目の各片面に長尺のダンス・トラックが1曲づつ。そして2枚目にノン・ビートの曲が6曲という構成になっているのだけれど、やはり私が好きなのは1枚目のダンスものの方。パタパタと鳴るパーカッションが気持ちいい A1 、絶妙なタメを利かせる B1 と両方いいんだけど、共にダンサブルでありながら、どこかゆったりとした流れを感じさせるのが心地よい。一転2枚目の方はノン・ビートでもアンビエントというよりは映画音楽とかに近い感じ。全然悪くはないんだけど、アナログで聴きたい感じではないかな。しかし Luciano の異彩は確かに刻み込まれていて、コレはコレで興味深い。

“LUCIANO/No Model No Tool (Cadenza) 2LP” の続きを読む

arne weinberg/path of the gods(AW)2LP

arne weinberg/path of the gods
http://www.arneweinberg.de/

ドイツのデトロイト・フォロアー、Arne Weinberg の初のアルバム。ジャケットからして宗教色濃厚ですが、各曲タイトルも世界中の神の名前なんだとか。
しかし音の方は特にそんなことを意識する必要のないデトロイト・テクノ。ヨーロッパのデトロイト・フォロワーってリズムが淡白な人が多いけど、この Arne Weinberg もご多分に漏れずリズムが印象に残るタイプではない。しかし上モノの美しさは素晴らしく、その透明感のあるシンセ・サウンドには思わず聴き惚れてしまう。さらにその透明感を保持しつつも様々なタイプの曲に挑戦していて飽きさせない。
正直このアルバム買うまでこの人の名前知らなかったんだけど、これからは覚えておきたい名前です。

試聴
[Tracklist]

Mathias Schaffhauser/Coincidance(Ware)2LP

Mathias Schaffhauser/Coincidance
http://ware-net.de/

この Mathias Schaffhauser という人に関しては、びびんばさんが紹介しているのを見たくらいでよく知らないんだけど、このアルバムは発売したときから気になっていて、少し前に新品が叩き売られているのを買ったブツ。
とはいってもこの Mathias Schaffhauser って活動歴10年のベテランさんみたいで、これは2005年に出た多分3枚目。
とりあえず聴いた印象といたしましては、いいとこ取りっつうか、基本アシッドっぽいミニマル・テクノながらもポップに出来ていて、上手いといいますか手堅いといいますか。で、これだけだったらちょっと好きになれない感じではあるんだけど、全体的にリズムの音が非常にカタくて、これが曲を引き締めていてかなり良い。それに “Dear Elliott” という曲が今聴くと The Field みたいなのも面白い。あと見開きジャケットなのもポイント高かったです。

Mathias Schaffh?user - Coincidance
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V.A./Live Recordings(SEEDS AND GROUND)CDR

V.A./Live Recordings
http://www.seedsandground.com/

基本的にこのブログってジャケ画像をクリックすると amzon に飛ぶようにリンク張ってたんだけど、ぼちぼち人生の方で試しに使ってみた Lightbox JS という Javascript ライブラリが良かったので、こちらではファイルサイズの小さい Thickbox というのを使っているんだけど、気づいてもらえているでしょうか。いや、もしかしたら普通に気づいてもらえてるのかもしれないけど、変更する時に特に何も書かなかったし、何も反応がないのが寂しくて書いてみました(意味の分からない人は適当に画像クリックしてみてください)。

これは少し前に見つけた Seeds and Ground 所属アーティストのライヴ音源を収録した限定 CDR 。とはいっても Aurora と Zero の2組だけだけど。
一時期は井上薫の動きってけっこう気にしてたんだけど、最近まるっきりノーマークなのでこの Seeds and Ground というレーベルも追いかけてないんだけど、 Aurora の方はゆるいギター・インスト、 Zero の方はアブストラクトなジャズといった感じ。比較的ダブの要素も強い Zero もいいんですが、音響的な部分とメロディアスな部分を行ったり来たりする、 Aurora の揺らめくような感覚はなかなかに気持ちいい。
正直こういう間の多い音楽ってあまり集中して聴けないんだけど、流し聞きする分にはいいアルバムです。まぁ夜中のイベントでこんな演奏された日には絶対寝るけどね。

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GEOFF WHITE / NEVERTHELESS (background) CD

GEOFF WHITE/NEVERTHELESS
http://www.background-records.de/

どうも日本語で解説してあるサイトが見つからないんだけど、多分このアルバムが何かの理由でお蔵入りになっていたのが、新たに発表されたもの。 Geoff White 自身にとってもこの作品の発表だったのは待望だったのか、未完成だったこの作品の発表の場を作ってくれた Andy Vaz に対する謝辞がサンクス欄に書かれています。ということで前作の『Questions And Comments』から5年ぶりとなる2作目。

Geoff White といえば音の粒子が見えるような繊細な上モノとダビーな音響処理が特徴な人ですが、Aeroc と Jackstone という別名義での作品や、様々なレーベルからの発表を経ていながらも基本路線は前作と変わらず。しかしその技は一層の冴えをみせ、上モノはクリスタルの破片が舞い上がるかのような美しさと切れ味を感じさせ、それでいて以前はその線の細さも目立ったリズムは、それが嘘のように太く鳴り響く。特にアナログだと1曲目になる “OPPOSING PLATFORM” の繊細な美しさと、それを全てなぎ払うかのような凶暴な低音の対比は素晴らしいの一言。そして CD の方はミックス仕様になっているんだけど、その流れも文句なし。

background の長い歴史の中でも屈指の一枚。

試聴
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V.A./THE SILVERBIRD CASINO(dnp)CD

V.A./THE SILVERBIRD CASINO
http://www.dnp-music.com/

一時期の勢いはすっかりなくなり、またぼちぼちな更新ペースになっておりますが、最近はそれ程塩化ヴィニールも合成プラスチックも買っていないはずなのに紹介してない音盤が溜まる一方。なのでここら辺で矢継ぎ早に紹介でもしようかと思うのですが、如何せんやる気が出ない・・・。
とまぁいきなり後ろ向きですが、このアルバム自体は比較的よく聴いていて、出たのは去年の末かな?とりあえず面子の豪華さに抗えず買ったコンピであります。

まず冒頭の Cassy の曲が強烈で、所謂チリアン・ミニマルの人ってぬめり気のあるトラックを作る人が多いけど、そのなかでもこの Cassy は飛びぬけてますね。いつものように自身の声を使ったトラックなんだけど、8分強ひたすら耳に生ぬるい息を吹きかけられているような気持ち悪さがあって、でもその気持ち悪さが癖になる。以降もアブストラクトな Dimbiman 、パーカッシブながら美しい Luciano 、そしていつも通り激ミニマルな Sleeparchive と、総じてトラックのレベルは高い。さらに最後の Ricardo Villalobos がまたネチネチとしたいやらしいトラックで、なんか湿度の高さが非常に印象的な一枚。ちょっと面子の豪華さのわりに内容は好事家向けな感じもするけど、いいコンピです。

試聴
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TTC/3615(BIG DADA)CD

TTC/3615
http://www.bigdada.com/

ちょっとここら辺はあまり追っかけてないので詳しくないんだけど、最近のニュー・レイブと共振する形で盛り上がっているフランスの中でも、 Para One と Tacteel という密接な関係にある二人のトラックメイカーが注目を集める中での発表となった TTC の3枚目。
私は昔からフランス語の響きって苦手なので、数年前のフレンチ・ヒップ・ホップの盛り上がりの時には触手が動かなかったんだけど、今聴いてみると、とりあえずその点に関してはほとんど気にならないかな。フランス語ってどうもゴニョゴニョと話す印象があるんだけど、この TTC は発声がはっきりしていて、それでいて飄々としたラップを陽気なエレクトロ・トラックに乗せていて、なかなかに楽しい。さらにどこか刹那的な雰囲気も全体的に感じられて、パーティ・ミュージックにはうってつけに思える。これであと音楽的にも面白いと文句ないんだけど、そこはもうちょっとかな。

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