http://www.thechemicalbrothers.com/
Chemical Brothers の2枚目のベスト盤。前回のベストから5年しか経っていないという不満を、アナログのみでリリースされていた『Electonic Battle Weapon』をおまけに付けることでうまく押さえ込んでいて、いや、これはなかなか上手いなぁ、と思ったんだけど、それほど深くクラブ・ミュージック聴いていない人は、『Electonic Battle Weapon』自体知らないんじゃないのかなぁ、という気もする。どうなんでしょうか。まぁいいや。
本編のディスクの方に収録されているのは、当然のように Chemical Brothers のヒット曲ばかりで、それほど彼らにのめり込んだことのない私でも知っている曲がほとんど。
とはいっても、曲単位で何か感じ入るところがあるかというと、エディットで尺が短くなってる曲も少なくないのもあって、特にないんですけれども、こうやって彼らの全歴史の曲をまとめて聴いてみると、 Chemical Brothers って全然基本姿勢にブレがないんですね。硬質のブレイク・ビーツとロック的な派手な上モノがあって、あとは持ち前のポップ・センスと、多少の時代性を加えるだけといいますか。
それだけに “Star Guitar” って彼らの歴史の中でも相当異質な曲のように思えるんだけど、ああいったタイプの曲を未だに Chemical Brothers に求めている人が少なくない、というのは、ある意味不幸なのかなという気はします。
『Electonic Battle Weapon』の収録したおまけ盤のほうは、ほとんどの曲の方が四つ打ちなので、本編よりも自分には馴染むのは間違いないんだけど、フロア対応だから四つ打ち、ってちょっと安易なんじゃないかなぁ、という気がする。実際発売形態を生かした挑戦的な曲があるわけでもないし。
ということで、意外にも私は本編の方が楽しめましたかね。今度からは Chemical Brothers ももうちょっとちゃんと聴いてみよう。

- Brotherhood
- The Chemical Brothers
- EMD Int’l 2008-09-30
- 曲名リスト
-
- Galvanize
- Hey Boy Hey Girl
- Block Rockin’ Beats
- Do It Again
- Believe
- Star Guitar
- Let Forever Be
- Leave Home
- Keep My Composure
- Saturate
- Out of Control
- Midnight Madness
- Golden Path
- Setting Sun
- Chemical Beats
by G-Tools , 2008/09/27