Dapayk solo / impulsion parasite (Mo’s Ferry prod.) 2CD

Dapayk solo / impulsion parasite (Mo's Ferry prod.)
http://www.mosferry.de/

Mo’s Ferry を主宰する Dapayk こと niklas worgt が2006年に発表した、2枚組みの初のソロ・アルバム。

Dapayk といえばカミさんだか恋人だかがスーパー・モデルということで知られていて、2人でユニット組んだりもしているんですが、ソロで活動するときは彼女に気でも使っているのか、わざわざ「solo」ってつけるんですね。

しかしわざわざ一人を強調するだけあって、ユニットのときのポップさから一転、彼の変態性が爆発したものが多く、曲を構成する音自体は金属的なものがほとんどながら、歪んだ低音の作り出すグルーヴはぬめり気のあるもので、さらにはポップな上モノや奇妙なヴォイス・サンプルが加わる音世界は非常に独特。

さらにテクノ中心の1枚目と違い、エレクトロニカ中心の2枚目では静穏な世界を作り出していたりと、スタイルにはかなりの幅があるものの、どの曲も実験に走りすぎずに、高い完成度をほこっている。

3年たった今でも、非常に面白く聴ける作品だ。

Dapayk Solo - Divine Parts of a Godless Life

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Phil Kieran / Shh (Cocoon) mp3

Phil Kieran / Shh (Cocoon)
http://www.cocoon.net/

テクノ聴いている人にはお馴染み Sven Vath 主宰のレーベル Cocoon から、 Phis Kieran のファースト・アルバム。
私はこの人の名前覚えたのは最近なんですが、どうやら2000年前後から活動しているみたいで、なかなかのベテランさんですね。

1曲目の “Cut Copy Waste” の、エレクトロっぽいビートと、テクノではあまり聴かない鋭角的なシンセの音(インダストリアルっぽいかな)に、最近の Cocoon はこういう方向性かぁ、などと思っていると、次の “Playing With Shadows” はミニマル・ダブだったり(でも重くない)、他にもアシッド・ミニマルだったり Cocoon らしい煌びやかな上モノのミニマル・テクノだったりと、曲のスタイルは多岐にわたる。

しかしそれが単なる器用貧乏に終わっていないのは、様々なスタイルを単に模倣するだけでなく、そこにきちんと独自性を盛り込んでいるからで、さすがに長いキャリアを積んだだけのセンスが感じられる。

あと全体的に聴きやすいのも好印象で、非常にバランスの良い作品だ。

Phil Kieran - SHH

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80kidz / THIS IS MY SHIT (Kidz Rec.) CD

80kidz / THIS IS MY SHIT (Kidz Rec.)
http://www.myspace.com/80kidz

2006年ごろから活動している3人組エレクトロ・ユニットの初アルバム。

フランスとかイギリスとかから同時多発的に現れた最近のエレクトロのユニットって、どれもポップなことに対して迷いがない気がしますが、中でも日本の人たちはポップスへの志向性が強いように思えます。

そしてそれはこの 80kidz も同様、というよりも明らかに上モノに重きを置いたつくりはほとんどポップスなんだけど、それが中途半端にならずに徹底されているので、非常に聴いていて楽しいアルバムになっている。

まぁその分どうしても印象に残るのが歌モノやキャッチーな曲になってしまい、音楽的な深みであったり、エレクトロニック・ミュージックの醍醐味の一つでもある「音」自体の面白さを感じる場面がないのが残念なんだけど、それはないものねだりというものなのでしょう。

80Kidz - This Is My Shit

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浅井健一 / FRIENDLY (BMG JAPAN) CD

浅井健一 / FRIENDLY (BMG JAPAN)
http://www.sexystones.com/

今年7月に発売されたシングルで、表題曲は穏柔らかなアコースティック・バラード。
どうも浅井健一に関してはブランキー解散以降興味がもてないのだけれど、ブランキーのときにあったある種の緊張感が、ソロや新しいバンドでは、それが希薄になっているように思えて、そこが非常に不満。

しかし今作では、表題曲や “SPRING NOW” などのアコースティック曲だけでなく、残りのロック・ナンバーでも緊張感が希薄、というよりも穏やかさを感じさせるもので、こうなってくると彼に緊張感など求めるほうが間違っているのだろう。

試聴

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