http://www.myspace.com/lil39yukichi
アニメ・ソングをバックにラップをするらっぷびと(過去記事)が、日本のヒップ・ホップに与えた影響というのは、シーンの外側にいる私にはよく分からないんだけど、この Lil’諭吉のミックステープ(というかマッシュアップ)もらっぷびと以降というか、非常に今っぽい。
このアルバムのデザインからは南部のヒップ・ホップ好きなところが、そして彼の着ているTシャツからはアニメ好きな部分が主張されているけれども、内容の方も簡単にいえばその二つのミックス。
しかしここで面白いと思うのは、らっぷびとの音楽の全てが非常に日本的だったのと比べ、 Lil’諭吉は日本のヒップ・ホップのノリとはかけ離れた南部のヒップ・ホップの世界に、日本のアニメを溶け込ませているわけで、この二つの躁的な部分をつなぎ合わせたアイデアはなかなか面白い。
まぁ個人的な趣味からすると、 LIL’JON 以降のヒップ・ホップって、上モノばっかり派手で低音が薄いのが多いので好きじゃないんだけど、そんな私でも意外に楽しめました。なかでもらっぷびともネタにしていた曲(涼宮ハルヒの曲なのかな?)の上に SOULJA BOY のラップが乗る “Crank Dat でしょでしょ?” や、 SNOOP DOGG の “Sexual Eruption” にちょうしっぱずれなアニメの歌をミックスした “Sexual Go!!” などは特に面白い。
それにしてもこういう人が色々出てくるということは、今の日本のヒップ・ホップって私が思っている以上に自由な空気なんですかね。新しい地殻変動はもうすぐということかしら。
お久しぶりです。
これ面白そうですね。アメリカでは無料ダウンロードの「勝手にmix CD」やらアーティスト側からの「販促mix CD」やらが氾濫していて、消費者にはおいしい状況ですけど、日本でもとうとうこういったやり方が出てきたんですね。嬉しいです。
早速落とそうとしたら、まだまだ399回しか落とされていないようで、もっと一般的になったらヒップホップも上がっていくのかなと思いました。
> LIL’JON 以降のヒップ・ホップって、上モノばっかり派手で低音が薄いのが多い
私もそう思っていたのですが、この間Lil Wayneを今さらなんですけど聴いてみたら、低音がやたらぶ厚くて良かったですよ。ラップはあんまりでしたけど。
> gogonyanta さん
今の時代はけっこうアイデアだけでも勝負できるから面白いですよね。これなんかはその好例なんじゃないでしょうか。
あと Lil Wayne は私は全然ダメですね。あれだったらグライムとかダブ・ステップとかのがいいですわ。
でも gogonyanta さんはここら辺は聴かないんですかね?
多分 rumi がいけるんなら、けっこう聴けると思いますが。
> あれだったらグライムとかダブ・ステップとかのがいいですわ。
グライムってイギリスですよね。Dizzee Rascalは聴いてみようかなと思ったことはあったのですが、結局触手が伸びず、南に来てしまいました。ホント今さらだし、メジャーどこを聴いて分かった気になろうかなと思っているところです。
“ダブ”っていう音楽がいまだよく分かっていない人間にはそれに”ステップ”が付くとさらに細分化するではないかと戦々恐々です。ひとまずshooterさんの記事を読んで勉強してから手に取るようにします。
> gogonyanta さん
まぁイギリスのヒップ・ホップとかってなかなか職種伸びないですもんね。とりあえず BIG DADA 辺りからどうでしょう。
あと私のブログではダブ・ステップもグライムもたいして勉強にはならないと思いますが、ダブ・ステップで買うならやはり burial がいいですよ。ダブ・ステップの中でも彼の作品性は際立っているのではないかと。