BENGA / BENGA (Tempa) mp3

BENGA / BENGA (Tempa)
http://www.tempa.co.uk/

今年のダブ・ステップを代表する傑作との評価を得た『DIARY OF AN AFRO WARRIOR』(過去記事)から、CDのみに収録されていた3曲と、新曲を2曲収録したダブル・パック。

既発の3曲に関しては、アルバムで散々聴いたので特に書くこともないんですが、新曲の方はなかなか面白い。
いや、面白いと書くと少し御幣があるのかもしれなくて、お得意のブリブリとしたベースの “Bengas Off His Head” も、蠢くようなベースラインと女声サンプルがキャッチーな “Better” も、それほど良いとも思わないんだけど(嫌いでもないけど。やっぱり私この人と合わないみたい)、面白いと思うのは、両曲ともすごいアシッドっぽいんだよね。そういえばアゲ系のダブ・ステップに多いブリブリしたベースの音って、あれ自体アシッドっぽいですもんね。
そう思えてくると、今まで気にしてこなかったエレクトロのアシッドな面というのも少し分かってきて、「今時代はアシッド」みたいな文章見ても、「ふ~ん」ぐらいにしか思っていなかったのが、きちんと自分の中に実感として入ってきて(今さらなんだろうけど)、なるほどなぁという感じです。

まぁ私がアシッド好きか、というと、またそれは全然違う話なんですけどね。

試聴

坂本真綾 / 雨が降る (JVC) CD

坂本真綾 / 雨が降る (JVC)
http://www.jvcmusic.co.jp/maaya/

ヴォーカルにエフェクトかけてたり、女の子がダンス・ミュージックやっているというだけで、 Perfume を引き合いに出すのってどうなんだろうと思う今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか、 shooter です。
すいません、眠くてグダグダなんです。

アルバム『夕凪 LOOP』(過去記事)以降では、4枚目となるシングル。

前シングル『トライアングラー』(過去記事)が久しぶりに菅野よう子の手によるものだったので、次はどんな方向性でくるのだろうと思っていたら、今作はかの香織作曲のバラード。

美しいハープのイントロから始まり、サビで一気に音の厚みが増し盛り上がる曲は全然悪くないんだけど、特に特徴的な部分があるわけでもなく、端的にいえば面白味がない。

まぁ坂本真綾が、良くいえば普遍的なポップスへの道を進むであろう事は、『夕凪 LOOP』を聴いた時点で想像できたことではあったのだけれど、実際こうも面白味のない曲を差し出されると、『夕凪 LOOP』のさりげなさを支持した身としてはなんとも複雑な気分になる。

Ray Okpara / Loving Moonbuah (Drumpoet Community) mp3

Ray Okpara / Loving Moonbuah (Drumpoet Community)
http://www.myspace.com/drumpoet

近頃のミニマルは私の知らない名前ばかりで、内心少々焦り気味だったりするのですが(それは大袈裟)、この Ray Okpara も最近名前をちらほら見かけるようになったお方。
この人はなんでもナイジェリア系ドイツ人なんだそうで、だからなのか流行だからなのか、お前もかって感じのパーカッシブなミニマル。

でも表題曲の “Loving Moonbuah” は、タメの効いたパーカッションと、それを包み込むような温かみのあるアフリカン・コーラスが気持ち良く、またもう1曲の “Please” は、パーカッシブなビートに乗る清涼感のあるシンセと、そこに微妙にきかせたダビーな音響が気持ちいトラックで、両曲ともレベル高し。

とりあえず名前覚えておこうと思わせるには十分な盤でした。
Nekes によるリミックスはありきたりでしたけど。

試聴

SoccerBoy / Sucker Bombaclaat vol.1.2

SoccerBoy / Sucker Bombaclaat vol.1.2
http://www.myspace.com/japanesesuperhero

収録楽曲の雑多さに惹かれて買った SpccerBoy のミックスCD。

Beastie Boys や P. Diddy みたいなヒップ・ホップから、ハウスにハード・ロック、パンクに果ては CHAGE&ASKA まで、選曲は相当に無茶苦茶なんだけど、ほとんどが四つ打ちのリミックス、または SoccerBoy と Kan Takahiko のユニットである TK450 によるエデッィトがほどこされていて、全編見事なまでにエレクトロ仕様のミックスになっている。

なので異なるジャンルを横断するようなスリルというのは希薄なんだけど、エレクトロ・ビートの上で知っている楽曲のフレーズが鳴るのは、単純に楽しい。それにこの人私より年下みたいなんだけど、選ばれているネタが、私に馴染み深いものばかりなのもうれしいところ。中でも最後が GAO の “サヨナラ” なのには泣きました。

[Tracklist]

CD10枚

NEWS / color
AFEFE IKU / Artifacts of Pottery Vessels
Hidaddy / 火種
Q-TIP / THE RENAISSANCE
GUNS N’ ROSES / CHINESE DEMOCRACY
CATZ ‘N DOGZ / STARS OF ZOO
OSBORNE / OSBORNE
THE BUG / LONDON ZOO
LUOMO / CONVIVIAL
V.A. / YUKICHI DE PYRAMID

どうもお久しぶりです、 shooter です。
先週自宅のパソコンの windows のファイルが壊れたとかで、少しネット環境のない日々を過ごしておりました(まぁ会社では使ってたけど)。やはりバックアップは小まめに取っておくべきですね。
結局パソコンの方は、自分でジタバタしても時間ばかりがかかりそうだったので、素直に修理に出しました。
なので今日からまた、ぼちぼち更新していきたいと思います。

上のは先週買ったもの。気がつけば年末はすぐそこなので、今年買い逃しているものを買わないといけませんねぇ。

Shed / Shedding The Past (Ostgut Ton) mp3

Shed / Shedding The Past (Ostgut Ton)
http://www.ostgut.de/ton/

Delsin や自身のレーベルである Soloaction から何枚かシングルを出している Shed のファースト・アルバム。

リリース元である Ostgut Ton といえば、わりと温故知新的な方向性の作品が多いレーベルですが、この作品もそれは同様で、テクノの基本中の基本とでもいうべき、ミニマル・ダブとデトロイトを融合させたものになっています。
とはいっても、今までもそういった方向性の作品というのはあったわけですが、その手の作品のほとんどが、デトロイトのメロディにダブの音響を足そうとするあまり、むやみに分厚い音になっているものが少なくありませんでした。しかしこの『Shedding The Past』という作品は逆で、全体の印象がとにかくシャープ。
メロディアスな上モノを聴くとかなりデトロイト的ではあるんだけど、そのほとんどが淡い色調のものが多く、またそこに施されたダブ的な音響もさり気ない。そしてリズムも、しっかりとした芯は感じさせてくれるものの、余計なものを全て削ぎ落としたような非常に引き締まったもので、全くもって無駄がない。さらにはダブ・ステップ以降を意識したのか、変則的なリズムの曲が多いのも、やたらと basic channel を租借したがるミニマル・ダブにあって、時代性への強い意識が感じられて、非常に好感がもてる。

まぁ逆にいうと、変則的なリズムの曲が多すぎて、もう少しストレートな四つ打ちの曲が欲しいところではあるんだけど、まぁそれはシングルである程度カバーできるんでしょう(12インチ聴いたことないので断言は出来ないけど)。
とりあえずこのまま健やかに育ってほしいお方です。

試聴
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福山雅治 / 想 -new love new world- (UNIVERSAL) CD

福山雅治 / 想 -new love new world- (UNIVERSAL)
http://www.amuse.co.jp/fukuyama/mashamaro-shuppan/

以前アルバムの記事でも少し書いたんだけど、私は音楽家としての福山雅治の才能を非常に評価していて、だからこそ現在の彼のような、タイアップ・シングル中心の活動というのは、どうしてももったいない気がしてしまうんだけど、それは今回も変わらず。

ダンサブルなロック・ナンバーの “想 -new love new world-” 、少し往年のシティ・ポップスを思わせるミドル・バラード “明日の☆SHOW” 、彼らしい力強さを持った “HIGHER STAGE” と外れ曲は一切ないんだけど、スタイル的にここ何枚かでのシングルの定番路線といった趣で、自分的にはもう一つグッとこないのですよ。

現時点での最後のオリジナル・アルバムともいえる『f』でみせた幅広い音楽性というのは、アルバムを出さなくなった今でもそれほど錆付いてないと思う。でもだからこそ、ある程度スタイル的に似てきてしまうタイアップ曲中心の活動というのは、何度も書くがもったいなく思える。でもこの感じだと、次のアルバムもシングルの寄せ集めになるのかな。むむ~。

We Can Do it! / Siboney (We Can Do it!) mp3

We Can Do it! / Siboney (We Can Do it!)

他の一発屋的なトラックとは段違いの完成度で人気を得ている、未だに誰がやってるのか謎のプロジェクト We Can Do it! の4枚目。

今までのネタが比較的有名な、しかも前作の3番は Blondie の “Call Me” とかなりの大ネタ使いだったこともあって、今回もどんなネタでくるのかと思ったら、今作はずいぶん地味ですね。
パーカッションを多用したトライバルなビート、という点では今までの作品と変わらないんだけど、軸となっているのがミニマル・ダブっぽいゆったりとしたベース・ラインのせいか、特徴的だった性急感がほとんど感じられない。
しかしそれでも完成度の高さは相変わらずで、ビートと共にうっすらとダブ的な音響が施された上モノ、サンプリングされたオリエンタルな歌声との相性は抜群で、この辺りにセンスの良さが伺える。