GIRL NEXT DOOR / 偶然の確率 (avex) CD

GIRL NEXT DOOR / 偶然の確率
http://girlnextdoor.jp/

別段好物というわけではないんだけど、ふとした瞬間にファンタとかマックとか、添加物の多そうな食べ物(実際はどうだか知りませんが、イメージとして)が食べたくなるときがあるんだけど、それと同じようなことが音楽でもありまして。ではそのような時に、私はどんなのを聴くかといいますと、まさにこの曲ですよ、 GIRL NEXT DOOR のデビュー曲である “偶然の確率” 。

なんでもこの人たちは avex の20周年である今年送り出された大型新人らしいんだけど、もう私は CM で聴いた瞬間にもってかれた。昔 ELT がデビューした時も、ただでさえパチもんくさい globe の、またさらに三流コピーのような風情にしびれたものだけど、この GIRL NEXT DOOR も、この J-POP の進化など何もなかったかのような(実際なかったのかもしれないけど)、どこからどう聴いても avex 意外ではありえないような王道の打ち込み J-POP で、とにかくスゴイ。

イントロのギターが鳴った瞬間、そのあまりに90年代な音色にクラクラするんだけど、それ以降も、曲にしろ歌詞にしろ音にしろ、構成される要素の全てにオリジナルなものが一切なく、 trf 以降の avex の語法を駆使したものになっていて、逆に最近の avex にはない王道感を強く感じる。もうすぐ21世紀も10年経とうというのに、こんな音を鳴らせるのは、よほどの天才かアホかのどちらかだろう。
そして後ろで演奏してるおっさん二人はどうだか知らないけど、少なくとも歌っている女の子に関していえば、自分の歌、及び音楽が最高であると信じて疑ってないような堂々としたたたずまいのヴォーカルで、そこが素晴らしいし、でも実際には、音程はともかくとして、声に躍動感がなくて平板な印象しか与えないのも avex っぽくて個人的にはツボ。歌詞が誇大妄想気味なのも、小室哲哉っぽくていいし。

まぁ正直いえば、全てにおいてディフォルメがきつすぎて、この曲がいいのか悪いのかもよく分からないんだけど、好きか嫌いかでいえば私は大好き。なんかこうなってくると day after tomorrow を聴いてこなかったことが悔やまれるが、まぁそんなことはどうでもいい。彼らにはこのまま、時代の徒花として添加物にまみれた曲を量産してほしいなぁ。

GIRL NEXT DOOR - 偶然の確率 - EP

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2 thoughts on “GIRL NEXT DOOR / 偶然の確率 (avex) CD”

  1. 記事のタイトルのエントリー見た時は全く分かんなかったんですけど、読み進めていくうちに、HEY3で見たあのバンドか、とすぐに分かりました(笑)。何ヶ月か前に歌聞いた時、ビックリしたことを思い出しました。10年前に番組に出て歌っていても、たぶん違和感ないでしょうね、この人たち。

    ところで徒花になるほど、売れてんでしょうか?

  2. > bigflag さん

    こんなアホな文章を最後まで読んでくださってありがとうございます。

    私はその HEY3 は YouTube で少し見ただけなんですが、「特待生」を連発したせいで非難轟々みたいですね。個人的には、あの世間ずれしてない感じは嫌いじゃないですが。

    あと上では勢い任せに「時代の徒花」とか書きましたけど、それほど売れてはいないでしょうね。こんな音が今のご時世に求められているとも思えないし。
    でも私は断固支持です(笑)。

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