Dead Seagull Medicine / Dead Seagull Medicine (Self Released) mp3

Dead Seagull Medicine / Dead Seagull Medicine (Self Released)
http://sharkdentures.bandcamp.com/

Shark DenturesSummon という二人のラッパーによるユニットの初アルバム。

二人の Soundcloud にアップされている曲を聴くと、普段から非常にアンダーグラウンド色の濃いヒップホップをやっているようで、そんな二人が組んだ今作も当然のことながらアンダーグラウンド色が濃い。

とはいってもそれは今時のものではなく(まぁ今のアンダーグラウンド・ヒップホップってよく分かってないんだけど)、90年代終盤から00年代頭辺りの音を想起させるもの。
それはピアノなどを使った重く悲しげなトラックであったり、低めの声で芝居がかった早口で畳み掛けるラップであったりと、けっこうまんまではあるんだけど、適度にユーモラスな部分も織り交ぜており重くなりすぎるのを回避しているし、やっている本人たちが回顧的なつもりでやってないからなのか、古臭さとは無縁の躍動感があり楽しめる。

あとやはりこの辺りの音は自分の好みど真ん中だったりするので、ついつい回数聴いてしまいます。

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Sawf / Flaws (Perc Trax) CD

Sawf / Flaws (Perc Trax)
http://perctrax.bandcamp.com/

ギリシャのプロデューサー Sawf が2011年に Perc Trax から出したファースト・アルバム。
私はこの人の名前を今作で初めて知ったんですが、元々2年前に Perc Trax に送ったデモがデビューのきっかけになったみたい。

1曲目が重厚な機械音を思わせるインダストリアルっぽくて、いかにもこのレーベルらしくはあるのだけれど、それ以降に関してはむしろ m_nus に近いアシッド・ミニマルが並んでいてちょっと意外。ただ覚醒するような感覚の強い m_nus に比べると、こちらは淡々としていながらも徐々に沈みこんでいくような暗さがあり、その荒涼とした雰囲気はやはりこのレーベルらしい。

ただドローンっぽい引きずるようなリズムの上に奇妙なヴォイス・サンプルが乗る “Ninio” や、重たいリズムと機械音で緊張感を作り出している “Peplo” など、面白い曲は少なくないものの、いかんせんどれも地味なので、ちょっと聴く人は選ぶかも。

まぁその分長く聴けそうな良盤かと。

Flaws - Sawf

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Perc / Wicker & Steel: The Complete Remixes (perc trax) mp3

Perc / Wicker & Steel: The Complete Remixes (perc trax)
http://perctrax.bandcamp.com/

Perc こと Alistair Wells さんのリミックス・シングルを纏めたアルバム。最近12インチを細かく追えてないので、こういうのはありがたい。

2011年のアルバム『Wicker & Steel』は実験的な側面も強かった作品だったので、そのリミックスとなると原曲をクラブ・トラックにしたようなものが多いのかというとそんな事もなく、なかなかに個性的なリミックスが揃っている。

共に現在のインダストリアル・テクノの代表アーティストである Ancient Methods と Tommy Four Seven は、ほとんど自分の曲といった感じの重量感のあるインダストリアル・テクノながら、リズムは変則的で踊りやすいとは言い難いし(音の強弱とタメでうねりを作っている Ancient Methods のリミックスがすごい)、ベース系の作品の多い ASC は原曲のテンポを極端に遅くしたようなリミックスで、これまた意表をつく。
また原曲を活かしつつも浮遊感のあるディスコティックなテクノにした Walls の “Choice” のリミックスや、 “Pre-Steel” をさらに電子ノイズ的にした tengui も面白い。

それらに比べると素直にダンス的解釈を聴かせる The Black Dog と Chris Carter のリミックスは面白みに欠けるものの完成度は高いし、同じエレクトロ的なテクノながら、軽妙さと重厚さという違う方向性のリミックスを2曲提供している TVO もいいアクセントになっている。

唯一残念なのが Sigha & Truss によるふぬけたエレクトロの “You Saw Me” で、 Sigha ってオリジナルは好きなんだけど、リミックスだと毎回イマイチに思えるのは気のせいか。

Wicker & Steel (The Complete Remixes) - Perc

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PERC / WICKER & STEEL (Perc Trax) CD

PERC / WICKER & STEEL (Perc Trax)
http://perctrax.bandcamp.com/

ついでなんで Perc Trax を主催する Perc こと Alistair Wells さんが2011年に出したファースト・アルバム。
Perc って Berghain 以降のハード・ミニマル再燃の動きの中で浮上してきた人、という印象だったんですが、 Discogs 見ると活動歴10年になるベテランさんみたいですね。

ざらついた音質の女性の語りと不穏なアンビエンスで始まる “Choice” 、そしてその流れを一気に断ち切るかのような金属的なリズムが鳴る “My Head Is Slowly Exploding” という冒頭の構成は、いかにもインダストリアル・テクノといった赴きながら、比較的空間を塗りつぶすような太い音が多かった過去のそれに比べると、この作品はより隙間のある鋭角的な音作りがなされていて、それゆえノイズ的側面の目立つ実験的な印象を受ける。

それは揺らめくようなノイズが曲を導くドローンの “Pre-Steel” 、ミニマル・ダブとドローンを掛け合わせたような “Snow Chain” に顕著なのだけれど、かといってダンス的側面が置き去りにされている訳ではもちろんない。例えばくぐもったキックと歪んだドラムが曲を加速させる “Start Chopping” のようなフロアでの盛り上がりを容易に想像できるような曲もあれば、淡々としたキックの上で鳴る鐘を思わせる音が緊張感を高めていく “Gonkle” のように、地味ながらも機能性の高い曲もあり、つまりは両方の側面を備えながらも構成の考えられた、アルバムとして完成度の高いものになっている。

そして中でも圧巻なのが最終曲の “Jmurph” で、左右に振れる金属的なノイズがオーケストラのような躍動感を生み出していて、きんとアルバムの要素を汲みながらも、最後にちゃぶ台返しされたような痛快さがある見事な曲。

ただの過去の焼き直しにとどまらない、インダストリアル・テクノの進化を感じさせる傑作。

ちなみに今作は Fabric みたいなブリキ缶入り。

Wicker & Steel - Perc

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Ekoplekz / Westerleigh Works EP (Perc Trax) mp3

Ekoplekz / Westerleigh Works EP (Perc Trax)
http://perctrax.bandcamp.com/

続いて実験的な感じのを。

ブリストルのアーティスト Ekoplekz が Perc のレーベルから2011年に出したシングル。

この人は様々なレーベルからけっこうな数の実験的な作品を出している人で、なんでそんな人がハード・ミニマルの Perc Trax から、っていう気がしなくもないんだけど、 Perc Trax もノイズ成分の強い実験的なものも出しているので、そう考えると違和感はない。

しかし今作がハード・ミニマルなのかというとそんな事はもちろんなく、性急な変則キックが入る “Ekoplatz” が若干それっぽいが、上に乗るノイズは明らかにダンス・トラックのものとしては異質だし、それはノイジーなエレクトロである “Narco Samba” と “Xylem Teardrops” も同様。

なので普通のダンス・ミュージックの感覚で聴くとけっこうつらいものがあるんだけど、私みたいな人間には低音が入っているだけで聴きやすいのも事実で、これはこれで悪くない。

Westerleigh Works EP - Ekoplekz

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Our Love Will Destroy The World / Thousands Raised To The Sixth (Handmade Birds) 2CD

Our Love Will Destroy The World / Thousands Raised To The Sixth (Handmade Birds)
http://handmadebirds.com/

今度こそ本当に気分を変えて、ニュージーランドの Campbell Kneale さんのノイズ/音響ユニット Our Love Will Destroy The World (こういってはなんだが中二臭いユニット名だね)が2012年に出したアルバム。

この手の作品って暴力的なノイズの洪水で圧倒するみたいなものを想像してしまうのですが、ギターノイズとパーカッションがゆらゆらと絡み合う “Calculate Unknown Angels” 、ノイズの向こうで鳴るシンセが不思議な軽妙さを与えている “Zine Boredom” 、四つ打ちのキックの入ってくる “Ships Of China” 、ノイズとピアノで荒廃した世界観を描く “Cloud Water Assembly” など、意外に曲のスタイルは幅広い。

またレーベルが変てこなメタルをリリースする事の多い Handmade Birds だからなのか、それとも元々この人のもっている世界観なのかは分からないけれど、ブラック・メタルにも通ずる荒涼とした雰囲気も自分には好みだし、ミニマル・ダブ的な音響感覚があるのも面白い。

まぁいちいち曲が長いのもあって(2枚組みで12曲)、お世辞にも聴きやすいとはいえない盤ですが、最近の Modern Love とか好きなら意外にいけるかも。

SKE48 / アイシテラブル! (avex) CD

SKE48 / アイシテラブル! (avex)
http://www.ske48.co.jp/

AKB 続きでいいかげん疲れてきたので、気分を変えて SKE48 が2012年の5月に出した9枚目のシングル。

私は SKE ってちゃんと聴いた事のある曲がほとんどないんだけど、これは AKB と大差ないノリのいいアップ・テンポのアイドル歌謡。ただ本家よりもさらに勢い任せの歌唱がなされていて、そのせいか開き直りとも思えるような勢いがあって、思ったよりも面白い。まぁそれでも1回聴けば十分って感じではあるけど。

それよりは力の抜いたバースから、はじけたサビへの展開が可愛らしい “あうんのキス” の方が好きかしら。地味に感想のエレピもかっこいいし。

研究生による “目が痛いくらい晴れた空” は子供の合唱。

アイシテラブル! - Single - SKE48

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AKB48 / 真夏のSounds good! (KING) CD

AKB48 / 真夏のSounds good! (KING)
http://www.akb48.co.jp/

AKB48 が2012年5月に発表した26枚目のシングル。

今回も水着ジャケ、っていうことで総選挙用のシングルなわけですが、イマイチだった『Everyday、カチューシャ』よりもイマイチな、まぁ端的に書いて今まで私が聴いてきた彼女たちのシングルの中では一番酷い出来なんじゃないですかね。

曲の方は夏らしいアイドルポップにはなっているものの、手癖で作ったのではないかと思えるほど何の特徴のない平板なものだし、それは歌詞も同様。あと AKB って大人数で歌っている分、それほど歌唱力のなさってそれほど気になったことないんだけど、今回は全体でよれまくるので聞くに堪えないし。
まぁローテーションを崩すわけにはいかず時間がない中、無理して作ったのだろう、と思うことにしておきます。

カップリングはメインがイマイチだから、っていう訳ではないんだろうけど、メイン曲と同路線のスペシャルガールズによる “3つの涙” 、軽めのアイドルポップの “ちょうだい、ダーリン!” 共に良曲。

真夏のSounds good ! () - EP - AKB48

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AKB48 / GIVE ME FIVE! (KING) CD

AKB48 / GIVE ME FIVE! (KING)
http://www.akb48.co.jp/

AKB48 が2012年2月に出した25枚目のシングル(やっと今年か・・・)。

その年に出す最初のシングルという事で、今回も卒業ソング。ただよくあるしんみりとしたバラードではなく、ブラスが盛大に鳴る、切ないながらも爽快なポップ・ソングになっていて、これは久々の大当たりなんじゃないですかね。別れの曲だからといってありがちな曲調にしなかったのもいいし、基本的に彼女たちの存在を、あるはずのない青春の追体験だと捉えている私からすると、こういう回顧的なメロディを賑々しいアレンジでやるのが AKB には一番合っていると感じる。

カップリングはセレクション6による可愛らしい “スイート & ビター” も悪くなかったんですが、スペシャルガールズBによる壮大さを感じさせるバラードの “羊飼いの旅” が、ちょっと新味があって良かったです。

GIVE ME FIVE! (Type-B) - EP - AKB48

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AKB48 / 上からマリコ (KING) CD

AKB48 / 上からマリコ (KING)
http://www.akb48.co.jp/

一年ちょっと紹介してなかっただけなのに、この人たちずいぶんシングル出してるんだねぇ、ってことで、 AKB48 が2011年12月に発表した24枚目のシングル。

私は AKB がやるあれやこれやに対して、基本的にはそれほど嫌悪感がない人間なんだけど、唯一ゲスいなぁとおもったのが、このシングルでの制作側の浮かれっぷりでして。
基本じゃんけん選抜って、なかなかチャンスの回ってこない若手なんかの為にやってるはずなのに、今作は前回よりも明らかにセンターが目立つか形で、しかもタイトルにまで名前入れるってどうなんですかね。まぁ一般的な人気が高い篠田麻里子がセンターになって、色々うれしいのは分からなくもないんですが・・・。

でも曲の方はいかにも AKB って感じの勢いのあるアイドル・ポップで、けっこう好きだったりするので困り物。まぁそれ以上の感想が出てこないという意味では地味ではあるんだけど。

カップリングは2曲とも可もなく不可もなく。

上からマリコ () - EP - AKB48

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