http://blackchalk.bandcamp.com/
datacat こと Ethan Smith さんがアメリカのレーベル Black Chalk から出したビート・テープ。
今作は電子ノイズに導かれてダブステップの影響を感じさせるタメの効いた重たいビートが鳴る “9doors” が代表的なように、基本的にはエレクトリック・ミュージックからの影響を感じさせる暗いアンダーグラウンド色の濃い作品。しかしこのアルバムが面白いのは随所にチップチューン的な 8 bit 音が挿入されているところで、それにより暗く思いビートとの対比で見事に作品に色を与えているし、同時に素っ頓狂なユーモアを感じさせるのもいい。
また引きずるようなベースの上でノイズが引き付けおこしたような “Sludge” や、極端に音数抜いたドラムンベースのようにも思える “numberworld” など、単純にビートとしてもかっこいいものが多く、これからが楽しみなプロデューサーだ。