今日は天気もいいのに残暑もそれほど厳しくなく、風が気持いいので子供と一緒にダラダラと昼寝ばかりしています。そんな少し夏を惜しむような、でもとても心地いいこんな日に、このアルバムは非常にはまります。
以前紹介したライヴ盤(過去記事)が素晴らしかった Takashi Wada の2枚目のアルバム。
彼はニューヨーク、パリと移り住み、そこでジャズ・ギターとクラシック・ピアノを学び、同時にコンピューターも取り入れ始め、現在はベルリンに住んでいます。
その為かこのアルバムでも生楽器がかなりの割合で取り入れられているのだけれど、そこに奇をてらった部分や不自然さがほとんどなく、あくまで曲を中心にしているのがまず良い。その曲もどこか物悲しさを湛えながらも、あくまで希望に満ちていて心が洗われるよう。
そして以前のライヴ盤でもそうだったように、ここでもメロディが素晴らしく、電子音と生楽器が折り重なりながら奏でるメロディの美しさに、ついつい時間を忘れてしまいます。
まぁその分サウンド面での刺激などは求められないんだけど、ここまで曲として素晴らしいと文句も出ません。傑作。