http://www.marquee.co.jp/avalon/
こちらの方も「どうですか?」と問われれば、「いやぁ、Fair Warning でした」としか答えられない新作。
基本的にジャーマン・メタルといわれると、思い浮かぶのは所謂メロディック・スピード・メタルだと思うんだけど、何もドイツのメタル・バンドはみんな早いのばかりなわけではなく、ドイツのその他のメタルの中でも最も人気のあるバンドの一つが Fair Warning ではないかと思います。
そんな彼らもいつの間にか解散していたらしく(最近知った)、再結成しての6年ぶりのアルバムになります。
しかし中身の方はどこをどう聴いても Fair Warning というような内容で、「あんた解散までしたのにこの6年間いったい何やってたの?」ってな感じなんだけど、これはかなり良い。
このバンドの売りといえば、美しいメロディとそれを歌う Tommy Heart のハイトーン・ヴォイス、そして Helge Engelke によるスカイ・ギターだと思います。因みにスカイ・ギターというのは、正確な数は忘れたんだけど、通常のギターよりもフレット(ネックの横線で区切られてるとこ)が10だか20多くて、つまりはとんでもなく高い音が出るギターです。そのギターの音色はスライド・ギターに近い感じなんだけど、こちらの方が透明度が高くって、その音色がとにかく心地よい。そして今回の再結成にはもう一人のギターの人が参加していない為、全編スカイ・ギターが鳴りまくっていて、もうそれだけで気持ちいい。
それに前と変わらないと書いたものの、何回か聴くと確実に変化した部分も見て取れます。特に以前なら鬱陶しいと感じることさえあった高揚感も、随分押し引きをわきまえたものになってるように感じます。その中でも細かいリフを組み立てていつもより重さを演出し、さらに Tommy Heart がラップ(?)までする “Generation Jedi” は新機軸とも呼べる曲ではないかと。
ちょっと久しぶりにライヴ見たいかも。
視聴
amazon で見る
“Fair Warning/BROTHER’S KEEPER(marquee)CD” の続きを読む