DREAM THEATER/AWAKE DEMOS(YTSEJAM)CD

DREAM THEATER/AWAKE DEMOS
http://www.ytsejamrecords.com/

いつだったか紹介したこれと一緒に買ったやつ。
一般的に Dream Theater の最高傑作は『Images and Words』となってるみたいだけど、個人的には時代的背景を考えても、彼らの音楽的変換を考えても、最高傑作は『AWAKE』以外考えられないと思っています。だからデモ音源買うとしたらこれしかないんだけど、まぁ内容の方はやっぱり微妙。
以前紹介した marillion のデモ音源(過去記事)みたいにアイデアの断片みたいなものが収められているならともかく、基本的に全部フル・ヴァージョン、しかも演奏力が非常に高いバンドなので、良くも悪くもあんまり完成品と代わり映えしないんですよね。
やっぱりなんだかんだでマニア向け。

購入→YTSEJAM
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RICHARD DEVINE/CAUTELLA(SUBLIGHT)CD

RICHARD DEVINE/CAUTELLA
http://www.sublightrecords.com/

少し前になんとなくこの人の名前を思い出し、ちょっと調べてみたらアルバム出してるって事で、ついつい買ってしまった Richard Devine の2005年作。

特別好きなわけではないんだけど、何故だかこの人の過去のアルバムは3作とも持っていて、でもそのどれもがほとんど聴きこんだ記憶がありません。というのも、複雑にプログラミングされたビートは結構好みだったんだけど、ノイズやドローンを基調とした上モノがキンキンとやかましくて、イマイチ苦手だったんですよね(その割りになんで全部買ってるんだ、って聞かれると自分でもよく分からない)。

しかししかし、このアルバムは相当いい。スタイルとしては今更な気がしなくもないドリルン・ベースが中心ながら、その音響的快楽度が非常に高い。複雑にプログラミングされた音の一つ一つが、まるでこちらのツボでもほぐすかのように染み渡ってきて、こういっちゃぁなんだが物凄く癒し系。
もちろん以前の獰猛さが薄れたわけではないし、アート・ワークの素晴らしさと合わせて、一種の音響芸術と捉えることも可能なのかもしれないけど、そんなこと関係なく、この音を大音量でただ浴びていたいと思わせる傑作。

視聴→Richard Devine - Cautella

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STEPHAN BODZIN/KEROSENE(HERZBLUT)12″

STEPHAN BODZIN/KEROSENE
http://www.herzblut-recordings.com/

今まで Systematic というレーベルから多くのシングルをリリースしていた STEPHAN BODZIN が新たに立ち上げたレーベル、HERZBLUT の第1弾シングル。

最近多い「border community 系」の人たちって、本家のサイケデリックな感じに比べると、もっとテックっぽい感触の音の人が多い気がするんだけど、この作品の場合、テックな感じから徐々にサイケデリアを増していくのが非常に気持ちいい。まぁその分 James Holden みたいな狂気はみられないんだけど、これだけ気持ちよければ文句ないです。オススメ。

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Ramjac/Transfusions(Ramjac)CD

ram007.jpg
http://www.ramjac.org/

これは今年の頭頃だったか発売された当初、たまたま渋谷のユニオンでかかってるのを聴いて、なんかクリックっぽい質感を感じたので気になっていたもの。
でも実際買って聴いてみたら別段そんなこともないですね。

雑誌なんか見てると、どうも「ジャズ」って「洗練」と同義語になってる気がします。まぁ私はジャズについて語れるほど聴いてはいないんだけど、さすがにそれはちょっと違うのではないかという気がします。
そしてこれはそういった意味で正にクラブ・ジャズって感じの音楽。
プログラミングの上手さであったり、そこに絡ませる生楽器のセンスの良さとかは分かるんだけど、なんかもう洗練させすぎて味もへったくれも無いって感じ。昔聴いてたブロークン・ビーツでももっと荒々しい部分はあったと思うんだけどなぁ。
もうちょっと肉喰ってほしいようなサウンドです。

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YOUTH/王韻~Da KINGS RHYME~(KEEP SURE)CD

YOUTH/王韻~Da KINGS RHYME~
http://www.keep-sure.com/

この YOUTH というラッパーの名前は、例えば韻踏合組合MSC 周辺のアルバムに客演していることから、何度もその名前は見てきているのだけれど、どうも肝心のラップの方は全くといっていいほど印象に残ってないんですよね。それはこのアルバムでもあまり変わりません。

彼は岡山出身なんだけど、西日本のヒップ・ホップの人って EVIS BEATS の影響なのか、どうも和モノのトラックを好む印象があります。でもここに収められたトラック郡は、そういったところを取り入れつつも適度に距離を置いていて、さらに総じてレベルが高い。私は正直ここに参加したトラック・メーカの名前はほとんど知らないんだけど、一人毛色の違う DJ JIN の曲が邪魔に思えるくらい。

でもやっぱり通して聴くとあまり印象に残らないんですよね。ラップとかすごい上手いと思うし、歌詞カードで韻の踏んでる部分を色違いで書いてるくらいだから押韻には相当自信があるんだと思います。しかし彼の細い声にはこのハード・コアなスタイルがイマイチ合ってないというか、太いトラックの中に彼の声が埋もれてしまってる感じがします。だから技巧的な流れるようなフロウも、文字通り流れてしまうとゆうか。
まぁその印象というのも、個人的にこの人の声があまり好きなタイプではない、というところに拠る部分が大きいのが正直なところなのですが・・・。

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