THOM YORKE/THE ERASER(XL)CD

THOM YORKE/THE ERASER
http://www.theeraser.net/

少し前に、ものすごく久しぶりに RADIOHEAD『『OK COMPUTER』を聴いたんだけど、その時思ったのは、私が『KID A』以降の彼らに積極的な興味がもてないのは、もしかしたらサウンド云々の話ではなく、単純に曲の良し悪しの問題なのかなぁ、と。
そういった意味ではこのアルバムの方向性は歓迎といえるものでしょうか。

このアルバムのアイデアというのは、元々具体的な発表などを意識せずに録り貯めていたものらしいけど、だからだろうか、バンドにあるような緊張感が薄く、どこかリラックスした雰囲気を感じさせます。そしてサウンドはエレクトロニカに近い物ながらも、あくまで歌が中心にすえられていて、ものすごくシンガー・ソング・ラーター的なアルバムになってます。
それでもさすがに明るいとは形容しがたい物ながらも、肩の力の抜けた雰囲気と、時折ポップさも顔を出すメロディが、ついつい暗い方向に行きがちな Thom Yorke を、ギリギリのところで留めているようで、その揺らめくようなせめぎあいがとても刺激的。
バックのサウンドも、彼のような指向の人が一人で作ればこうなるのは自然な事に思えるし、エレクトロニカ的な音響構築ではなく、あくまで歌に寄り添うような作りになっているのも功を奏しています。

もしかしたら RADIOHEAD 関連では、個人的には一番長く聴けるアルバムかも。

視聴→juno
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technasia/POPSODA(Technasia)3LP

technasia/POPSODA
http://www.technasia.com/

なんか今更な感じですが Technasia のアルバムを。まぁ私はアナログで出るの待ってたんで買ったの最近なんですけどね。
アナログの方は2種類出ていて、これは300枚限定の3枚組み。

日本のテクノ好きの間では絶大なる支持を受けている彼らなんですが、私はライヴは見たことあっても作品聴くのは初めて。なので第一印象としましては、デトロイト・テクノのロマンティスズムを抽出して、それをさらに洗練させた感じ。その分あっさりとはしているんだけど、代わりにフロアでの機能性は優れているように思います。
つまりは新鮮味なんか殆ど感じられなくて、むしろ懐古的にさえ感じるほど。特に冒頭にメロウな曲が2曲続くのがその印象を強くします。

まぁ何だかんだ書いたけど、私はこの作品結構好きです。
前述したようにスタイル的に面白いところとかは特にないんだけど、代わりにものすごく正統派というか王道感があるんですよね。その王道感が絶妙なところで古臭さというものを回避しているし、やっぱり何だかんだで完成度がめちゃくちゃ高い。

でも考えてみると、今は彼らのような正統派のテクノやってる人のほうが少ないわけで、そういった意味ではこのまま職人的に完成度を高めていってほしいものです。

視聴→CISCO
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