THOM YORKE/THE ERASER(XL)CD

THOM YORKE/THE ERASER
http://www.theeraser.net/

少し前に、ものすごく久しぶりに RADIOHEAD『『OK COMPUTER』を聴いたんだけど、その時思ったのは、私が『KID A』以降の彼らに積極的な興味がもてないのは、もしかしたらサウンド云々の話ではなく、単純に曲の良し悪しの問題なのかなぁ、と。
そういった意味ではこのアルバムの方向性は歓迎といえるものでしょうか。

このアルバムのアイデアというのは、元々具体的な発表などを意識せずに録り貯めていたものらしいけど、だからだろうか、バンドにあるような緊張感が薄く、どこかリラックスした雰囲気を感じさせます。そしてサウンドはエレクトロニカに近い物ながらも、あくまで歌が中心にすえられていて、ものすごくシンガー・ソング・ラーター的なアルバムになってます。
それでもさすがに明るいとは形容しがたい物ながらも、肩の力の抜けた雰囲気と、時折ポップさも顔を出すメロディが、ついつい暗い方向に行きがちな Thom Yorke を、ギリギリのところで留めているようで、その揺らめくようなせめぎあいがとても刺激的。
バックのサウンドも、彼のような指向の人が一人で作ればこうなるのは自然な事に思えるし、エレクトロニカ的な音響構築ではなく、あくまで歌に寄り添うような作りになっているのも功を奏しています。

もしかしたら RADIOHEAD 関連では、個人的には一番長く聴けるアルバムかも。

視聴→juno
購入→amazon

『THE ERASER』

01. The Eraser
02. Analyse
03. The Clock
04. Black Swan
05. Skep Divided
06. Atoms For Peace
07. And It Rained All Night
08. Harrowdown Hill
09. Cymbal Rush

[`friendfeed` not found]
Facebook にシェア
[`evernote` not found]
[`livedoor` not found]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)