最近アップされた Surgeon のミックスにも使われてた monolake の新作。
昨年のシングル『Plumbicon Versions I』に収録された sleeparchive によるミックスが評判だったのに影響されたのか、珍しく両面ともストレートな4つ打ちになっています。
そこら辺のミニマル・ダブじゃ足元に及ばないような低音の作りだったり、これだけ音数詰め込んでいるのに雑然としてないところなんかは流石だと思うんだけど、私の好みとしてはもう少しシンプルな方が好きかな。あと個人的には45回転で聴くよりも、33回転でピッチ上げ気味のほうがかっこいいと感じる。
Rhymester/HEAT ISLAND(Ki/oon)CD
一部では最高傑作なんて声もあった前作の『グレイゾーン』なんだけど、個人的には曲の出来不出来の差が大きい気がしてイマイチでした。でもそれに比べると今作はバッチリじゃないでしょうか。
まず前作のブレイク・ビーツ感を前面に出したトラックから、それを踏まえつつさらに幅を広げつつ、それでいてファンキーさを増したトラックがかっちょえぇ。前作からの流れを感じさせる冒頭の “Redzone” もはるかに腰にくる感じだし、バウンシーな “逃走のファンク” 、ダンス・ホールを取り入れた “Heat Island” と勢いは衰えない。
そしてラップの上手さに関してはいまさら言うまでもないんだけど、 Mummy-D のゆるみっぱなしのようで巧みにビートを乗りこなすラップには参りました。
私は彼らの作品はメジャーになってからのしか聴いたことがないんだけど、その中では間違いなく最高傑作ではないかと。