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こちらの方も「どうですか?」と問われれば、「いやぁ、Fair Warning でした」としか答えられない新作。
基本的にジャーマン・メタルといわれると、思い浮かぶのは所謂メロディック・スピード・メタルだと思うんだけど、何もドイツのメタル・バンドはみんな早いのばかりなわけではなく、ドイツのその他のメタルの中でも最も人気のあるバンドの一つが Fair Warning ではないかと思います。
そんな彼らもいつの間にか解散していたらしく(最近知った)、再結成しての6年ぶりのアルバムになります。
しかし中身の方はどこをどう聴いても Fair Warning というような内容で、「あんた解散までしたのにこの6年間いったい何やってたの?」ってな感じなんだけど、これはかなり良い。
このバンドの売りといえば、美しいメロディとそれを歌う Tommy Heart のハイトーン・ヴォイス、そして Helge Engelke によるスカイ・ギターだと思います。因みにスカイ・ギターというのは、正確な数は忘れたんだけど、通常のギターよりもフレット(ネックの横線で区切られてるとこ)が10だか20多くて、つまりはとんでもなく高い音が出るギターです。そのギターの音色はスライド・ギターに近い感じなんだけど、こちらの方が透明度が高くって、その音色がとにかく心地よい。そして今回の再結成にはもう一人のギターの人が参加していない為、全編スカイ・ギターが鳴りまくっていて、もうそれだけで気持ちいい。
それに前と変わらないと書いたものの、何回か聴くと確実に変化した部分も見て取れます。特に以前なら鬱陶しいと感じることさえあった高揚感も、随分押し引きをわきまえたものになってるように感じます。その中でも細かいリフを組み立てていつもより重さを演出し、さらに Tommy Heart がラップ(?)までする “Generation Jedi” は新機軸とも呼べる曲ではないかと。
ちょっと久しぶりにライヴ見たいかも。
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01. Don’t Keep Me Waiting
02. Tell Me Lies
03. In The Dark
04. Wasted Time
05. No Limit (bonus track)
06. Generation Jedi
07. The Way
08. All of My Love
09. Once Bitten Twice Shy
10. The Cry
11. All I Wanna Do
12. Rainbow Eyes
13. Push Me On