NORIKIYO / 秘密 (YUKICHI RECORDS) CD

NORIKIYO / 秘密 (YUKICHI RECORDS)
http://www.sdp-228.com/

間もなく発売になる NORIKIYO の3枚目のアルバム『メランコリック現代』からのシングル。

この記事に関してはこの数日間色々こねくり回しているものの上手くまとまらないので、また例によって適当に端折らせてもらうのだが、今作のメイントラックである “秘密” は、いってしまえば前作『OUTLET BLUES』収録の “運命 ~SADAME~” をテーマ的にも曲的にも焼き直したような曲だ。

しかし非合法な儲け話で痛い目をみた昔の自分に対する後悔の色が強かった “運命 ~SADAME~” に比べると、今作の歌詞は劣等感や不安感の方が強く、微妙にその色合いを異にしていて、またその原因がなんなのか、少なくともこの曲を聴いただけではよく分からない(歌詞カードとにらめっこすればまた変わるのかもしれないけど付いてないしね)。

そして “運命 ~SADAME~” と決定的に違うのは、今作の NORIKIYO のラップには全くといっていいほど前向きさを感じさせる言葉がないという事で、つまり漠然とした負の感情だけに覆われた曲に感じる。

そんな NORIKIYO に比べると、無理やり話を進めるナレーターのごとく H.Teflon の歌には多少前向きな言葉が並ぶのだけれど、それによって NORIKIYO の憂鬱がはれた姿というのは浮かばないし、アウトロの最後に NORIKIYO が吐く、「いびつでもいい、本当のことは秘密でもいい」という言葉が、一体何を欲しているものなのかは分からないが、そんな仮初めのものでも求めずにはいられないだけど切迫感の方がこの曲は強い。

この事から今作をよく分からない曲、とするのは簡単なんだけど、そもそも SD JUNKSTA の面々の、そのちゃらんぽらんなイメージに反して(失礼)、ソロでもグループでも素直な心情吐露がなされていている部分が面白いと感じている私からすると、このとりとめのない憂鬱をそのまま吐き出す NORIKIYO はやはり魅力的だし、その先にあるものはなんなのか、俄然アルバムに対する期待値が上がった。

これ以外にも、かつての自分の所業を「オレは関係ねぇ」と突き放すかのような “残念です ~相模原編~” も興味深く、彼の描く現代の憂鬱がどういうものなのか、アルバムを楽しみに待ちたい。


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